平成 27 年度春期 スーパーバイザー士筆記試験 平成27年8月6日(木)実施 11:20~12:20 2.法律・労務管理 (該当講義 講義⑪.⑫.⑬) 答 案 作 成 上 の 注 意 ◇ 解答用紙の所定の欄に受験番号と氏名を記入してください。 ◇ 係りの合図があるまではこの表紙をあけないでください。 ◇ 解答は解答用紙に記入してください。 ◇ 試験時間は60分です。 ◇ 試験開始後30分で退出できます。 ◇ 退出される際には、出入口にいる事務局員に解答用紙を提出してください。 ◇ 再入場はできません。 合 一般社団法人 命 無 日本フランチャイズチェーン協会 フランチャイズビジネスの法律知識 【問題1】 次の文章のうち、正しいものには○を間違っているものには×を記入してください。 1. 国民一般に適用される一般法は、特定の人や事項等に限定して適用される特別法に優先して適用さ れる。 2. 法律の条文解釈の方法として、起草・立法の資料などによって、立法当時の目的・意味を明らかに して、それを中心に条文を解釈する立場を立法者意思解釈という。 3. 製品の欠陥についての責任を定めている製造物責任法は民法の特別法である。 4. 現在の会社法下において、有限会社を設立することはできる。 5. 商号の機能として、出所表示機能、品質保証機能、広告機能というものがある。 6. 秘密管理性、有用性、非公知性の3つの要件が満たされる場合、ノウハウにつき営業秘密として保 護することを定めている法律は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法) である。 7. フランチャイズにつき、法定開示書面の交付及び説明を義務付けている法律は、中小小売商業振興 法である。 8. フランチャイズ本部は、加盟希望者に対して、候補店舗の立地調査に基づく売上・収益予測に関す る情報を必ず提供しなければならない。 9. 連帯保証人には、催告の抗弁権と検索の抗弁権が認められていない。 10. ファイナンスリース契約(リース契約)では、リース期間中における賃借人からの解約は認められ ない。 1 【問題2】 各文章や図を完成させるため、 ( )内にあてはまる言葉を下記の語群から選択し、該当するア~ソの 記号を解答欄に記入してください。 1. 貸主が借主に金銭を交付し、借主が貸主に同額の金銭を返還することを約することにより成立する 契約を( 2. 1 )契約という。 納入業者(洋菓子店などの小売業者)が、販売業者(デパートなど)の名称及び営業統制の下、販 売業者の店舗の一部に商品を搬入し、また管理して、消費者に対する商品販売を行うという形態を ( 2 )という。この( 2 )の販売形態では、商品の所有権は、納入業者が販売業者の店舗 に商品を搬入した時点では販売業者に移転しない。納入業者の従業員が販売業者の店舗において消 費者に対して商品を販売した時点で、その商品の所有権は、納入業者から販売業者を経て消費者に 移転する(販売業者が納入業者から仕入れたこととされ、販売業者から消費者に販売されたことに なる)。売れ残った商品の所有権は、納入業者が有したままである。 3. 加盟者が店舗の什器・備品についてファイナンスリースを組むときの契約関係図 ( ユーザー 3-1 )契約 メーカー (加盟者) ( 3-2 ディーラー )契約 ( 3-3 )契約 リース会社 ア 寄託 イ 割賦販売 ウ 販売委託 エ リース オ 使用貸借 カ 委任 キ 金銭消費貸借 ク 信用購入あっせん ケ 消化仕入(売上仕入) コ 準消費貸借 サ 売買 シ 営業委託 ス 賃貸借 セ 保守 ソ 請負 2 フランチャイズ契約の基礎知識と法律問題 【問題1】 次の文章の(1)~(5)の中に、下記の 1~10 のいずれかを当てはめて、文章を完成させて下さい。 フランチャイズ契約とは、当事者の一方が相手方に対し、自己の( 識および経営ノウハウを用いて、同一の( その権利を( 1 )その他の営業の象徴となる標 2 )のもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、 3 )に行使できるように指導・援助することを約束し、相手方が( 4 )、その指導・ 援助に従って事業を行うことを( 5 )ことによって成立する契約である。 1 特許 2 適切 3 契約書にする 4 商標 5 その対価を支払い 6 その自主的判断で 7 イメージ 8 自由 9 ポリシー 10 約す 【問題2】 次の文章のうち、正しいものには○を、間違っているものには×を記入してください。 1. フランチャイズ契約に基づきフランチャイザーからフランチャイジーに開示されるノウハウは、従 来の技術水準に比して新規でかつ進歩性を備えたものでなければならない。 2. フランチャイズ契約である以上、一般にノウハウは開示されただけでは足りず、研修や講習会やそ の他の方法でフランチャイジーに伝授されなければならない。 3. フランチャイズ契約書にフランチャイズ店の独占的排他的テリトリーの設定がない以上、フラン チャイザーは既存のフランチャイズ店の近辺に新規に直営店又はフランチャイズ店を開設しても全 く問題はない。 4. フランチャイズ契約書に「加盟金は、本契約が解除又は期間満了等で終了した場合その他如何なる 理由があっても返還されないものとする」と規定されていたとしても、フランチャイジーが返還を 求めることができる場合がある。 5. フランチャイズ契約書に「フランチャイジーは、フランチャイザーの指定する業者に店舗の内外装 の施工をさせなければならない」と規定されている以上、それ以外の業者に施工させることはでき ない。 3 労務管理 【問題1】 労務管理に関する法令基準の値について、空欄に入れるのにもっとも適切なものをア~オから選び、そ れぞれ記号を記入してください。 A. 36 協定の期間区分については、①1 日を超え( A )ヶ月以内の期間 ②1 年間 の二通りの期間を 定めなければならない。 ア 1 イ 2 エ 4 オ 6 ウ 3 B. 法定休日に深夜労働した場合の賃金については、法定休日による割増率と深夜による割増率を合わせ B )が加算される。 て( ア 0.25 イ 0.35 エ 0.55 オ 0.60 ウ 0.50 C. 脳・心臓疾患等の労災認定基準では、発症と『長期間の過重業務による負荷』との関連性は次のよう に判断される。 (1) 発症前 1~6 ヶ月平均で月( (2) 月( C )時間以内の時間外労働は、発症との関連性は弱い C )時間を超えて長くなるほど、関連性は強まる (3) 発症前 1 ヶ月間に 100 時間または 2~6 ヶ月間に平均で月 80 時間を超える時間外労働は、発症との 関連性は強い ア 35 イ 40 エ 50 オ 60 ウ 45 D. 有給休暇の発生要件は、 (1) 雇入日から起算して6ヶ月間継続勤務したこと (2) (1)の6ヶ月間の全労働日の( D )割以上出勤したこと (3) 雇入日から起算して、1年6ヶ月以上勤務した労働者については、雇入日から起算して、6ヶ月を 超えて継続勤務する日から起算した継続勤務年数1年ごとに、各1年について全労働日の( D ) 割以上出勤したこと。 ア 5 イ 6 エ 8 オ 9.5 ウ 7 E. パートタイム労働者の定期健康診断については、1 週間の所定労働時間が当該事業場の同種の業務に 従事する通常の労働者の 1 週間の所定労働時間の( ア 1/2 イ 2/3 エ 3/5 オ 4/5 E )以上である者は受診させなければならない。 ウ 4 3/4 【問題2】 各問の記述で法令上正しいものは○、誤っているものは×を記入してください。 A 労働条件の変更は使用者と労働者の合意によって行うのが原則だが、使用者は合理的な内容・事情 のもとで就業規則を変更し、かつ労働者にそれを周知することによって、労働者の合意なしに一方 的に労働条件を変更し得るとされている。 B 常時 10 名以上の労働者を使用する事業場については、就業規則を作成し所在地を管轄する労働基準 監督署へ届出ることが義務付けられているが、ここでいう常時 10 名以上とは正社員のみではなく、 パートタイマー、アルバイト、派遣労働者として受け入れている者も含める。 C 週所定労働時間が 30 時間未満であり、かつ週所定労働日数が4日以下の短時間労働者(パートタイ マー)であっても、働く日数に応じて有給休暇が付与される『比例付与』が適用される。 D 使用者が労働者の始業・終業時刻を確認・記録する方法としては、次のいずれかの方法から任意に 選択することができる。 ①使用者が、自ら現認することにより確認し、記録すること。 ②タイムカード、ICカード等の客観的な記録を基礎として確認し、記録すること。 ③自己申告制により始業・終業時刻の確認及び記録すること。 E 事業場が複数ある会社における 36 協定の取り扱いについては、事業場ごとに別々に協定を締結して それぞれの所在地を管轄する労働基準監督署に届け出るのではなく、本社の所在地を管轄する労働 基準監督署に一括して届け出るのが原則である。 F 休日と労働日を「あらかじめ」入れ替えておくのが代休であり、休日労働があってから「事後に」 別の労働日の労働を免除するのが休日振替である。後者の場合は、休日に労働した事実は消えない ため賃金の休日割増部分を支払う必要があるのに対して、前者ではそもそも休日労働をしていない ため休日割増も発生しないという違いがある。 G 外国人を雇用した場合、雇用保険に加入させる必要がない者であっても、事業主は雇用した事実を ハローワークに報告しなければならない。 H 雇用した者が未成年者の場合であっても、賃金は未成年者本人に直接手渡すか未成年者本人名義の 口座に振り込まなければならず、保護者への手渡しや保護者名義の口座への振込みは原則として違 法である。 【問題3】 時給 1,000 円で所定労働日の朝 9 時からその日の 23 時まで(途中休憩時間 1 時間)労働した者に支払うべ き賃金額について、ア~オから選択して記号を解答欄に記入してください。なお、割増率については法 定通りで、当日以外の労働時間や税・社保等の控除を考慮する必要はありません。 ア 14,000 イ 14,250 エ 15,000 オ 15,250 ウ 5 14,500
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