2015 World Masters Powerlifting Championships 世界マスターズパワーリフティング選手権大会レポート 2015.9/28 ∼ 10/3 アメリカ・コロラド州オーロラ市にて開催 ▲ 総合優勝し「君が代」を流した 3 選手。M1-74kg 級濱田展行選手(上)、M3-57kg 級木村初子選手(左)、M2-74kg 級谷口晃一選手(右) 壮大なロッキー山脈のふもと、街全体が標高 1600m の高地にあり 「マイルハイシティ」と呼ばれるデンバー。隣接した郊外オーロラ市で、 大会は盛大に開催された。 日本からは 14 名(女子 4 名男子 10 名)が出場。男女合わせて年 齢別では、※M1(40 歳代 )4 名、M2(50 歳代 )5 名、M3(60 歳代 )2 名、 M4(70 歳代以上 )3 名の参加であった。 宿泊と大会会場、ラディソンホテル 会場にはもちろん 40 歳以上の選手たちが集まっているのだが、ど の選手も見た目は実年齢より若く、元気でエネルギッシュ! そんな じいさん、ばあさんがうようよ! そして誰もがパワーリフティング を愛し、楽しんでいる。その気持ちは、ジュニアや一般の選手たちに は負けない! そんなマスターズ選手たちの熱い戦いをぜひとも紹介 したい。 紅葉が美しかったロッキーマウンテン レポートと写真:柳沢由紀子(M1-52kg 級) ※M=「マスターズ」(40 歳以上の年齢別カテゴリー) 総合優勝した 3 選手 M1-74kg 級 濱田展行選手 SQ 290kg BP 210kg DL 260kg TL 760kg 6 度目の挑戦にして嬉しい初優勝! これ まで勝てる試合であってもなかなか上手くい かず、失格も多かった。しかし彼はあきらめ なかった。昨年から 1 年間で、デッドリフ ト 20kg、トータル 22.5kg も伸ばしてこの舞 台に戻ってきた。一般の全日本選手権でも常 に優勝争いに絡む選手。一般の世界選手権に も今年 2 度目の出場をする。 M3-57kg 級 木村初子選手 SQ 120kg BP 60kg DL 165kg TL 345kg M3 のベストリフター 2 位。 一般の全日本選手権でも毎年表彰台にのる 最強マスターズ選手。デッドリフト 182.5kg の一般日本記録保持者。 「君が代」を聴きな がら「ああ、来てよかった!」と嬉しくて涙 があふれてきたそうだ。 M2-74kg 級 谷口晃一選手 SQ 220kg BP 162.5kg DL 230kg TL 612.5kg 世界、アジアと国際試合の常連で、毎年出場 しているが今回が初優勝。「今回はよく寝られた から」と、とても嬉しそうだった。ベンチプレス、 デッドリフトでも種目別金メダル。 ※ SQ=スクワット、BP=ベンチプレス、 DL=デッドリフト、 TL=トータル M4 / M3 / M2 M4-59kg 級 大城新順選手 SQ 140kg BP100kg DL 145kg TL 385kg ベンチプレス種目別 1 位、総合 2 位。M4 のベストリフター 3 位。ほぼ毎 年出場している大ベテラン! M4-74kg 級 大澤充選手 BP 100kg DL 180kg スクワットで失格。 世界マスターズとアジア大会は毎年出場している元気な 74 歳。 M4-83kg 級 安居民雄選手 SQ 145kg BP 117.5kg DL 150kg TL 412.5kg 3 種目とトータルすべて 2 位。安定した試技で、ベンチプレスの第 1 試技以 外は成功。 M3-83kg 級 北野利雄選手 SQ 210kg BP 140kg DL 230kg TL 580kg 総合 2 位、M3のベストリフター 3 位。北野選手も世界、アジアと国際試 合の常連。 M4(70 歳代)3 選手 M2-83kg 級 山口真人選手 SQ 280kg BP 167.5kg DL 255kg TL 702.5kg 総合 3 位。日本選手団団長。世界、アジアの常連でもあり、フレンドリーな人柄で海外選手 には人気! スクワットとベンチプレスは種目別 2 位。 M2 M2-120kg 級 南茂樹選手 4 年ぶりの出場だが、見事トータル 2 位、ベン チプレスは種目別 1 位。SQ 290kg BP 240kg DL 230kg TL 760kg M2-105kg 級 中谷幸市選手 パワーリフティング 3 種目の世界大会は初参 戦。SQ 220kg で種目別 3 位、、DL 230kg ベンチプレスで失格。 M2-47kg 級 滝沢嘉恵選手 2 度目の参加。 SQ 107.5kg BP 75kg DL 110kg TL 292.5kg 得意のベンチプレスで自己ベスト更新、昨年に続 き種目別 1 位。総合 3 位。パワーリフティング歴は 2 年だが、フルマラソン、トライアスロンの選手で もある。美しくバイタリティあふれる選手。この元 気に驚かされた! スクワット第 3 試技をねばって成功!この笑顔は今大会のベストショット!補助員さんたちもホッ。 M1 M1-52kg 級 柳沢由紀子 世界マスターズ 6 回目の 参戦。SQ 115kg BP 55kg DL 110kg TL 280kg SQ 種目別 2 位、BP、DL、TL は 3 位。 M1-63kg 級 後藤啓恵選手 国際試合初出場で見事総合 3 位。 SQ 115kg BP 52.5kg DL 110kg TL 277.5kg 種目別とトータルすべて 3 位。 裏のセッションでは、M1-72kg 級 Ribic Priscilla 選手 (USA) がデッドリフト世界記録を樹立! 248kg! 一般の部 72kg 級世界ランキング 1 位の選手。 M1-93kg 級 小川光寿選手 3 度目の世界参戦。 SQ 260kg BP 215kg DL 242.5kg TL 717.5kg 昨年から M4 から試合が始まるルールに変 わったので、M1 小川選手は日本チームの最終 試技者であった。毎日日本選手のセコンドにつ いて一生懸命サポートをしてくれた。ベンチプ レス、トータルは自己ベスト更新! 国際試合は種目別の表彰があり、3 種目そ れぞれとトータルのメダルがある。 毎日大会を盛り上げて くれた MC の Geno さん。 背が高いです! 海外選手との交流も楽しい! 同じ階級の フランスの選手と 試合&減量後の食事は楽しみ! 最終日はロッキーマウンテン観光へ バンケットはドレスアップ ▲ ▲ 昨年も同階級で戦った キンバリー選手 (USA) と アップ場。セコンド担当でなくても、毎日全員で選手のサポートをしました 団結力がある素晴らしいチームでした。感謝の気持ちでいっぱいです! ありがとうございました! また来年も一緒に! 南選手は国際レフリー
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