トップメッセージ

トップメッセー ジ
社会の課題解決へ、高まる期待
「安藤ハザマ CSR 報告書」の発行も3 回目となりました。
私たち安藤ハザマは、社会インフラの整備を担う企業として、
今 年も 、より良い社 会づくりに向けた当社の取り組みに
かねてより
「良いものづくり」を通じ社会課題の解決に貢献
ついて、さまざまな角度からご報告いたします。
することをCSR の命題と捉え 、その実践をグル ープ全体で
さて、より良い社会づくりを考える上で、企業にできること
心がけてきました。その実例を特集「イノベーションフロント」
とは何か。この問いを考える上でのキーワードとして、
「社会
でご紹介しています。新興国の経済発展を促進するインフラ
課題の解決」が注目を集めています。日々社会情勢が変化
整備プロジェクトでは、私たち安藤ハザマが新たな価値創造
する中、社会的・経済的に大きな影響を及ぼす世界規模の
に挑戦する様子を、皆様にご紹介いたします。また、
「少子
潮流「メガトレンド」
がいくつも生まれていますが、それらは、
高齢化問題」
を踏まえ、サステナブルな社会づくりを見据えた、
人類の未来への可能性と同時に、課題も有しています。地球
明日を担う若手社員の育成策についてもご紹介しています。
規模での環境問題や先進国・新興国それぞれの人口問題、
一方で、私たち自身がステ ークホルダー の皆様からの
「社会的な課題」
に対して、
社会全体でのICT 化の問題などの
ご期待にしっかりとお応えし続けることも、重要な責務です。
企業には、業種の特性を活かした貢献が期待されています。
私たちの継続的な取り組みを 、
「 CSR 経営の成果」各章を
通じてご覧いただきたいと思います。
OUR SUSTAINABILITY
財務・非財務両輪で臨む価値創造
私たち安藤ハザマは、2013 年 4月の合併による発足以来、
2015 年度(2016 年 3月期)
を最終年度とする中期経営計画に
「『やりがい』
と
『ゆとり』のある人生設計が実現できる会社」
取り組んできました。この 2 年間 、合併効果に加えて市場
「社会と共存していける会社」
「 経営・財務基盤の安定した
環境の好転などもあって業績は数値目標を上回ることができ
会社」
の4つを中期ビジョンとしました。この新中期経営計画
ました 。そこで、更なる成長に向けて、従前の計画を 1 年
「両輪」
とCSR 重要テーマを中心に、財務戦略・非財務戦略が
前倒しで終了し、2015 年 5 月、新たな中期経営計画を策定
となって企業価値の向上を図ることこそ、次の成長ステップへ
しました。
と進むためのサステナブル経営の戦略の基本です。2015 年度
新しい中期経営計画は、
「持続的な成長を遂げつつ、社会
はその1 年目となりますので、さまざまな課題を検証し、より
の持続的な発展にも寄与する企業」
であることを最も重視して
精度の高い経営目標を定めていきたいと思います。
います。具体的には、
「安心、安全、高品質な良いものづくり」
という経営の基本方針を徹底しつつ、
「魅力ある企業グループ
への変革」を戦略テーマとして掲げ、すべてのステークホル
ダーの皆様と共に成長していく関係の構築を目指しています。
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その達成に向け、新たに
「持続的な成長を遂げられる会社」
HAZAMA ANDO CORPORATION
CSR Report 2015
更なる可能性を目指して進化・挑戦を続ける
私たち安藤ハザマは 、
「社会に期待され 、社会と共存して
世界のサステナブルな未来に貢献し続けるため 、私たち
いくために、何が大切か」
ということを常に念頭において、日々、
安藤ハザマは、進化を続けます。
業務に臨んでいます。社会のインフラ整備の一翼を担う者と
そして、日本で、世界で、人々の生活の確かな礎を築くため、
して、これはとても重要なことです。私たち経営陣は、折に
これからも、先進の技術を活かした「確かなものづくり」に
触れて現場や職場を訪問しますが、そこで取り交わす社員と
より 、更なる可 能 性を目指して挑 戦を続けていきます。
のコミュニケーションを通じて、安藤ハザマの決意表明とも
ステークホルダーの皆様には、引き続き、私たち安藤ハザマ
いえる
「企業理念」
が、社員一人ひとりに確かに浸透している
へのご理解とご協力をお願いいたします。
という思いを、強くしています。
また、私たちの事業は、国内では、災害からの復旧・復興や
防災・減災を目指した事業への取り組みや、明日を見据えた
各種インフラの新設・維持更新、海外では 、新規進出国・
代表取締役会長
地域における各種インフラの整備と、更なる広がりをみせて
います。
代表取締役社長
社会を支え、明日を創る
小野 俊雄
野村 俊明
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