「女子大のとびら」

「女子大のとびら」
地域連携を通じた学生の成長
昨年来、授業やゼミナールを通じて玉村町とさまざまな
連携案件に取り組んでいますが、地域連携を通じた学生の
成長ぶりをご紹介します。事例は、授業の中で「名もない
町を名のある町へ」をテーマに、玉村町をアピールするに
はどうしたらよいかを提案した案件(『広報たまむら』平
成26年10月号既報)です(受講後のアンケート回答者33人)
。
地域の課題を取り上げたグループワークに関する満足度
について、5.大変満足、4.満足、3.普通、2.不満、
1.大変不満、とすると平均4.33でした。成長度について、
5.大いに成長した、4.成長した、3.どちらともいえ
ない、2.あまり成長しなかった、1.成長しなかった、
とすると平均3.97でした。満足度に比べると成長度は低い
ですが、ほとんどの学生が「大いに成長した」「成長し
た」と感じていました。
グループワークを通じた変化について、5.高まった、
4.やや高まった、3.どちらともいえない、2.あまり
高まらなかった、1.高まらなかった、とすると図表の通
り「未来への期待感(未来を創造していくワクワク感)」
「創造力(新しい価値を生み出す力)」「イノベーション
意欲(社会や企業を変革していく意欲)」「社会力(人と
人がつながり、社会をつくる力)」「地域への愛着(群馬
県玉村町への愛着)」「問題発見力(現状を分析し目的や
課題を明らかにする力)」「主体性(物事に進んで取り組
む力)」「実行力(目的を達成し確実に行動する力)」
「計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備
する力)
」「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
」の
群馬県立女子大学 ☎ 6 5 ー 8 5 1 1
国際コミュニケーション学部 准教授 安齋 徹
順でした。どの項目も僅差であり、全体として高い水準で
した。
学生からは「身近な町が抱える問題点を発見し、その理
由の必要性、解決策を提案することで、社会を支え変えて
いくことの責任感と重要性を学ぶことができた」「まだ若
い私たちでも地域を変えられる機会が与えられたことは大
きなチャレンジだと思った」「地域で頑張っている人々の
存在や社会を良くしていこうとする人々の姿勢を見ること
ができた。玉村への愛は深まったし、玉村に住む私がどう
すればいいのか気づくことができた。さまざまな課題があ
るけれど、とても素敵な町だった」など前向きな感想が寄
せられました。
このように地域の課題と向き合うことで学生にとっても
成長の機会になることが明らかです。「地方創生」と学生
の成長が相乗効果をもたらすような地域連携のあり方を今
後も模索していきたいと考えています。
グループワークを通した変化
未来への期待感
創造力
イノベーション意欲
社会力
地域への愛着
問題発見力
主体性
実行力
計画力
働きかけ力
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盛大なイベントから岩倉水辺の森の自然や四季を生かした事業へ
これまで岩倉水辺の森公園では、平成24年度から公園の周知と環境整備を目的に、水辺の森有効
活用実行委員会と町との協働で「岩倉水辺の森フェスタ」が行われ、昨年は来場者が3千人を超え
る盛大なイベントとなりました。
しかしながら、イベントが大きくなるにつれ、多くの来場者を迎えるための仕組みが、公園自体
の規模や自然環境の保全にそぐわなくなるという問題が起きてきました。
そこで、今後は新たに発足した「岩倉自然公園水辺の森を愛する会」と町との協働で、大きなイ
ベントではなく、子ども達を中心とした自然体験事業や、岩倉の森の自然や四季が感じられるさま
ざまな事業を行うことで、より親しまれる公園づくりを目指すことになりました。
平成27年度 岩倉自然公園水辺の森を愛する会 年間事業スケジュール
4月12日(日)
5月6日(祝)
5月17日(日)
8月2日(日)
9月5日(土)
「しょうびん沼ショウブ植栽」(終了)
「岩倉水辺の森和のつどい」(終了)
サンデンフォレスト見学(終了)
「水玉こどもの森まつり」(予定)
「MIZUTAMAフラフェス」(予定)
新緑の中で行われた
「岩倉水辺の森和のつどい」
10月18日(日) 「MIZUTAMA fes」(予定)
11月29日(日) 「秋を楽しむスポーツフェスタ」(予定)
2 月 「冬の自然野鳥観察会」
(予定)
通 年 環境美化活動
平成27年7月号
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