仕 様 書 - 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所

仕 様 書
機 器 名:有機微量元素分析装置
数
量:一式
納入場所:京都市産業技術研究所 3階 有機材料分析室
(下京区中堂寺粟田町91 京都リサーチパーク西地区9号館内)
納入期限:平成 28 年 1 月 31 日以内
1.機器の概要
装置は試料導入部、燃焼部(燃焼管)
、還元部(還元管)、ガス混合部、ガス分離部、信号検出部か
らなる。燃焼管に導入された試料は、それを構成する炭素、水素、窒素を燃焼管中に導入された酸素
によって完全燃焼させることによって CO2,H2O,NOx ガスとし、還元管内の Cu によって NOx ガスを N2
ガスに還元する。その後、CO2,H2O,N2 はガス混合部で均一に混合されクロマトグラフィ分離カラムに
導かれたのち分離され、それらを検出することによって炭素、水素、窒素の含有量を測定する。また
酸素は燃焼管と還元管を熱分解管に変更、試料を熱分解することにより CO ガスとし炭素、水素、窒
素の測定と同様の過程で定量測定される。
2.機器の構成
・有機微量元素分析装置
・炭素、水素、窒素、酸素測定用キット
・データ処理装置およびソフトウエア
3. 必要とする規格及び性能条件
・炭素、水素、窒素の含有量を一回の試料測定で同時定量できる測定キットと、酸素の含有量を測
定できるキットの 2 種類の測定キットから成ること
・定量および関連する特殊計算や統計解析計算はデータ処理用 PC により行うこと
・測定のための操作用条件設定パネルが元素分析装置本体にあること
・一般的な試料量は 3mg 以下で、定量は一点検量線によること
・試料(含有量が少ない場合)によっては最大 500mg 程度までの試料量に対応できること
・炭素、水素、窒素の同時定量は 1 検体 6 分以内、酸素は 4 分以内に定量測定が行えること
・オートサンプラーを装備し、60 検体以上の試料の自動導入が可能であること
・試料はスズ容器に入れてサンプリングし、そのまま燃焼させること
・試料の燃焼管または熱分解管への導入は自然落下方式(縦型導入)であること
・試料の燃焼および還元によって生成したガス(CO2,H2O,N2 または CO)は、一定温度、一定圧力に
保持された一定体積容器内で均一に混合されること
・均一混合された生成ガスはクロマトグラフィカラムで分離されること
・クロマト分離の原理はフロンタルクロマトグラフ法であること
・信号検出は伝導度検出器(TCD)のみであること
・測定再現精度(標準物質)は±0.2%以内であること(SD=0.1%)
・任意の日時にシステムの自動スタートとシャットダウンが出来る機能をもつこと
・検出器、ガスバルブ、ブランク値や K ファクターの異常の自己診断機能を有すること
・ガスリークの診断ができること
・炭素、水素、窒素の測定に必要とする規格及び性能条件
・燃焼部と還元部は独立した 2 本の試薬管から成ること。
・それらの交換寿命は燃焼部(燃焼管)で 1000 検体程度以上、還元部(還元管)で 250 検体
程度以上の交換サイクルであること
・試料の燃焼時は純酸素中での完全静的燃焼(キャリアーガスフローストップ燃焼法)である
こと
・燃焼温度と時間は任意設定可能であること
・燃焼用酸素の供給量を変えることができること
・燃焼管と還元管の交換時期の診断ができること
・2000 検体分以上の炭素、水素、窒素測定用の消耗品と試料容器が付属されること
・酸素分析キット(試薬や分離カラムなど)が付属されること
・スパチュラやピンセットなどのサンプリングツールが付属されること
4.その他
搬入(搬入路の養生要)
,試運転調整費が含まれていること
5.参考機種
・パーキンエルマー社 2400II 型元素分析装置以上とする。
用途:樹脂などの有機物に含まれる元素量(N、C、H、O)の定量。
特徴:有機物の成分情報を得ることができる分析装置である。樹脂成分、フィラー成分の微小な成分
変化も評価できるため、樹脂複合化検討において有益な情報を得ることが期待できる。