キーワード:ナースステーション・細菌汚染・看護師・清潔行動

ナースステーション内の細菌汚染状況と
看護師の清潔行動に関する調査
キーワード:ナースステーション・細菌汚染・看護師・清潔行動
ナースステーション内の対象物品の細菌検査・清掃を行い、
病棟看護師へ清潔に関する意識行動調査から
どのような行動変容があったのかを明らかにする。
【期間】
H24年 9月
【集計方法】
単純集計
【実験】
1.
対象…ナースコール、
PC、
水道蛇口
対象から細菌を採取し、
一般細菌、
黄色ブドウ球菌、
大腸菌の専用培地にて培養。
2.
方法…1)
2)
レーヨン不織布にエタノール80%含浸した除菌用クロス清掃と、
PH2.7以下 で酸化還元電位
+1000mV以上の強酸性水を噴霧後自然乾燥させ、
細菌の採取及び培養。
【調査】
1.
対象病棟看護師26名にアンケートによる清潔に関する意識行動調査をする。
2.
実験結果を公表し、
汚染状況を把握した上での意識行動調査をする。
勤務帯における手洗い・手指消毒回数
今回の実験において…
大腸菌は付着していないと判明
一般細菌と黄色ブドウ球菌への有効性に差異がみら
れた
個々の清潔の意識の変化・行動変容が伺える。実際の
汚染状況を把握後から、清掃の必要性、手指消毒の必
要性を重んじる傾向となった。
半数以上のスタッフの意識・行動の変容がみられてい
る。
人間の変容を4つのレベルで捉えると
①知識上の変容
②態度上の変容
③行動上の変容
④集団行動、ないし組織行動の変容
知識上の変容が最も容易であり、態度上の変容がこれに続
く。と、ハーシィらも述べており、今後も十分に教育・指導し
ていく必要があると考えられた。
96%のスタッフが清掃の必要を感じていることから
適切な清掃方法の検討
更なる予防線として個々の手洗い・手指消毒
が必要
1.
対象物品全てが細菌に汚染されていた。
2.
業務上共用物品は汚染されやすい状態にあった。
3.
強酸性水及び除菌クロスにはメリット・デメリットがあるため、
個々の手洗い・手指消毒が重要である。