抗体医薬品を開発中の皆様! 糖鎖の有無、糖鎖の構造、どのように調べてますか? タンパク機能解析システム ProteomeLab PA 800 & ProteomeLab IgGアッセイキット/PA 800 糖鎖解析キット ベックマン・コールター株式会社 タンパク機能解析システムProteomeLab PA 800 糖鎖解析キットとの組合せで切り PA 800 はキャピラリー電気泳動技術を 出されたN-結合糖鎖を蛍光ラベルしてそ ポリマー溶液と組合わせ、タンパク質 れらのプロファイルを解析できます。こ のSDS PAGEを標準化します。この泳動 の解析では、IgG 抗体に一般的に見られる 方法を IgG 抗体に応用すると、糖鎖の欠 複合型糖鎖(図2)の8 糖、9 糖、10 糖の 落している抗体や、H 鎖・ L 鎖の欠落し 分離、さらに末端ガラクトースの結合位 た抗体が分離・検出でき(図 1)、その 置により異性体関係になる9 糖鎖同士の分 キャピラリー電気泳動法は第十四改 割合を評価できます。この泳動条件を 離が可能です(図3) 。 IgG 抗体の物性評価としては、付随する 定日本薬局方第二追補第二部に参考情 IgG 抗体標準品とパッケージにしたのが N-結合糖鎖についての解析も重要視され 報として収載されました。今回の収載で ProteomeLab IgGアッセイキットです。 同様に蛍光ラベルされた糖鎖のCE −MS ています。特にこの糖鎖の有無や構造に、 はとくにタンパク質分析や、光学異性体 またProteomeLab PA 800 タンパク機 技術による糖鎖構造解析へも発展可能で 抗体の生物活性が影響されることから、 分離などについても触れられています。 能解析システムは蛍光検出機能も備え、 す。この場合、キャピラリー電気泳動シ IgG 抗体の医薬品応用は、現在最も注目 されている医薬品開発分野のひとつです。 適切な試験法が要求されます。 さらに、質量分析計との接続により、 ステムとの接続に対応できるESI を備えた 質量分析計が必要になります。この目的 ではイオントラップ型質量分析計が便利 です。この解析では特異な分子量を持つ フコースの有無を的確に示します(図4) 。 ProteomeLab PA 800 IgGアッセイキ ット、PA 800 糖鎖解析キットとも、必要 となるキャピラリー、泳動用緩衝液、 サンプル調整用試薬(糖鎖解析キット は蛍光ラベルのための誘導体化試薬類) を含みます。分析条件もそれぞれのキ ▲図 1 ProteomeLab IgGアッセイキットによるIgG抗体標準品(キット付属) の分離 還元状態(上) と非還元状態(下) で泳動。どちらでも糖鎖の有無は確実に見 分けます。また非還元状態では L鎖の欠落も評価されます。 ットについてデータ解析を含め作成済 みプログラムが利用でき、プロトコー ル通りに試薬バイアルをセットして泳 ▲図3 PA 800 糖鎖解析キットによる IgG 抗体 N-結合糖鎖のプロファイリング。キ ット付属の蛍光ラベル試薬で誘導体化したのちに泳動しました。図 2に示し た4種の複合型糖鎖が9 糖における異性体含め、分離されました。 動を開始できます。 ProteomeLab PA 800タンパク機能解 析システムは 21CFR Part11 対応のため の機能も十分に備え、また納品時及び その後の定期的な機器点検プログラム (有償)も用意されています。品質管理 を含めての応用を視野にいれたシステ ムです。 この分析技術の、特に抗体医薬品解析 と合成有機化合物医薬品の光学異性体分 離について取り上げ、品質管理応用をも 視野にいれたインハウスセミナーも行っ ております。お問合せください。 ▲図 2 IgG 抗体に標準的に含まれる複合型糖鎖。9 糖では末端の 6 炭糖(ガラクト ース)の結合位置の違いで、異性体が生じます。 ▲図4 図 3 と同様の糖鎖試料についての CE-MS(n)解析より、8 糖鎖の MS スペクト ル。ブルカー・ダルトニクス社、HCTイオントラップ型質量分析計と接続。フコ ースを含めて糖鎖構造を反映するフラグメンテーションが観察されました。
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