TPP閣僚会合(米国・アトランタ)に関する全国農業会議所会長談話 米国

TPP閣僚会合(米国・アトランタ)に関する全国農業会議所会長談話
米国アトランタでのTPP交渉閣僚会合は当初の予定を大幅延
長し5日、大筋合意が発表された。
農業分野について、想定以上に厳しい合意内容であり、重要5
品目を含め、大幅な市場開放に迫られることになる。今回の結果
が国会決議を遵守したといえる内容なのか、政府の明解な説明を
求める。
この結果に、生産現場は戸惑いと不安を隠しきれないが、国会
決議にある「再生産」を可能とするため、予算措置等の万全の対
策を講じ、国内農業者の体質強化を急がねばならない。
自動車等の工業製品の輸出拡大のために農業が犠牲になるとい
う交渉の構図はウルグアイラウンド交渉と何ら変わっていない。
「多様な農業の共存」を繰り返し主張してきたが、農業の特殊性
を認めあえない貿易交渉が続く限り、我々のみならず世界の均衡
ある発展は望めないことを改めて主張する。
平成27年10月6日
全国農業会議所
会長 二田 孝治