No214-150920

留学生センターニュース
留学レポート
№214
2015年9月18日発行
7 月から 8 月にかけて、姉妹校等への中期留学(オーストラリア、タイ、
ニュージーランド)のプログラムに参加した高校生の帰国後のレポートを
紹介します。数回に分けて掲載します。
洋画を観たり TED を聞いたりなど、このまま維持
しさらに向上させていけるように努力したいと思っ
ている。スピーキングについても、日常生活のちょ
っとした言い回しを覚えることができたし、ボキャ
ブラリーも増えたと思う。留学を通してもっと話し
たい、もっと理解したいとさらに強く思うようにな
った。この気持ちを忘れずに頑張っていきたい。
次に 2 つ目の目標について。異文化の中での生活
で初めは戸惑うことも多かった。例えばホームステ
イでは食事の仕方、シャワールームの使い方。その
家によっても違うと思うが、綺麗、汚いの感覚が日
本人とかなり違うと大いに感じた。家の中で靴を脱
がないことが一番の原因なのかもしれない。改めて、
日本人は綺麗好きなんだとわかった。学校の廊下に
はよくランチで食べたリンゴやバナナのゴミが落ち
ていた。食器の洗い方も日本と比べたら大雑把で、
洗剤を流さないことには本当に驚いた。食事は最も
大きな違いの一つである。改めて日本の家庭料理は
すごいと感じた。お弁当一つとってもそうだ。いろ
どり、栄養バランスがしっかり考えられているとい
うことは当たり前のように思うが、日本の家庭料理
ならではなのかもしれないと、母の料理のありがた
みを感じた。
最後に 3 つ目の目標について。この目標は達成で
きないかもしれないと思いながら過ごしていた。毎
日楽しく充実しているが、常に心のどこかに帰りた
いという気持ちが少なからずあった。でも残りが少
なくなっていくにつれ帰りたくないという気持ちが
大きくなって、お別れのときにはもっとここにいた
いと思って涙がでた。まさか泣くなんて思ってなく
て、自分でも驚いた。こんなにまた会いたいと思え
る人たちに出会えるとは思ってなかった。私達のこ
とを思って泣いてくれる人たちに出会えたことに本
当に感謝している。
Tasmania での 6 週間は振り返ると本当にあっと
いう間だった。行きの飛行機の中で、帰りたくない
と思うのかなと考えていたのが今では懐かしいが、
昨日のことようにも感じる。この留学で本当にたく
さんのことを学ぶことができた。そのなかでも大切
だと思うことは、「自分からする」ということであ
る。会話も自分から気になったことや思ったことは
どんどん言ってみる。頭で文法とかいろいろ考える
のではなくて、間違っていてもめちゃくちゃな文で
もいいから言ってみる。そうしたら理解しようと真
剣に聞いてくれたし、話してくれた英語が理解でき
たくさんの出会いに感謝
I21 堀江 佑奈
留学先:St. Patrick's College(オーストラリア)
期間:2015.7.17 ~ 8.30
私の留学の目標は 3 つあった。
①英語のコミュニケーション能力を上げる。特にリ
スニング力。
②異文化を学び、体験することを通して日本の良さ
を知る。
③ホストファミリーと本当の家族のように、私が帰
国するときに寂しいな、離れたくないなと思っても
らえるような存在になる。そして自分もそう思える
ようなホームステイにする。
私はこの 3 つの目標をすべて達成できたと思って
いる。
まず 1 つ目の目標について。6 週間という短い期
間では格段にレベルアップするということはできな
かったが、ずっと英語しか耳に入ってこないという
環境の中で生活して、リスニング力は上がったとい
う実感はある。初めはさっぱり理解できなかった授
業中の先生の話や、ホストマザーとシスターの会話
が断片的にだが、少しずつわかるようになった。帰
国したとき、周りから聞こえてくるのが英語でない
ことに違和感を感じたことには驚いた。それだけ耳
が英語に慣れていたということだろう。留学で上げ
ることができたリスニング力は、また普通に日本で
生活していては元通りになってしまうと思うので、
-1-
なくて何回も聞き直しても嫌な顔一つせず、簡単な
英語で言い直してくれた。話す言葉が違っても同じ
人間で、いくらでも通じ合うことができるんだと実
感することができた留学だった。
Tasmania に留学してよかったと心から思う。も
っと英語力を身に着け、もう一度みんなに会いに行
きたい。
いろんな面で生かしたい体験
I11 杉本 亜沙香
留学先:St. Patrick's College(オーストラリア)
期間:2015.7.17 ~ 8.30
日本に帰って来て約一週間が過ぎました。オース
トラリアにいたことが昨日のように感じます。そし
て、ふとオーストラリアが恋しくなります。オース
トラリアに行けて本当に良かったと思っています。
オーストラリアに着いてまだ間もない時はほとん
どの英語が聞き取れず、何回も聞き直して、ゆっく
り話してもらったりして申し訳ない気持ちになって
いました。でも、英語を使わなければ生活できない
環境に置かれていたので自分の知ってる限りの単語
で話したり、話しかけられたらしっかりと聞くよう
にしました。また、生活をしているうえで困難なこ
とが出てきたりもしました。例えば、ごはんの食べ
方がわからないなどです。わからないことは、周り
を見て真似をするようにしていました。周りに合わ
せるようにすることも大事だと感じました。
学校では、授業を聞いていたり、持ってきた課題
をしたりすることがほとんどでした。たまに一人で
参加の授業があり、最初はとても不安でしたが、慣
れると友達もできて私を助けてくれたりしました。
温かい人が多いんだなぁと感じました。でも、とき
どき伝えたいことが伝わらなくて何度も言っている
と“It's OK.”と言われてしまいました。ですから、
本当に伝わっているのか、相手が怒っているんでは
ないかと不安になりました。それと同時にやっぱり
日本人との性格の違いがあるんだなと思いました。
オーストラリアの子が学校に来るのが嫌とか大変な
どと言っていて、「他の国でもそういうことを言っ
てはるんや!」とびっくりしました。また、楽しみ
な点は Lunch と Recess だと言っていました。私も、
いつも楽しみにしていることでした。なぜなら初め
-2-
て食べるものばかりだったからです。普段は Host
mom が作ってくれる wrap を持参したり、たまに購
買で pizza や meat pie や muffin を買っていました。
最初で買い方もわからない私に購買のおばちゃんが
丁寧に教えてくれました。その時にも、「こっちの
人は優しくて温かいんだ」と感じました。
午後 3 時 25 分に学校が終わるので放課後は暇な
ことが多かったです。Host student がいつも寝てい
るので自分は何をすればいいのかいつも困っていま
した。Host student がバイトの時は違う人の家に遊
びに行ったりもしました。Tasmania ではいつも送
り迎えをしてもらっていました。そうでないと遠く
て学校もスーパーも行けませんでした。向こうの人
は大変だなあと思うと共にいつも感謝をしていまし
た。自然が多く、癒されるところですが、不便も多
いと感じました。どの国にもメリットデメリットが
あるんだと思います。
家族がそろう時間帯は日本より早く、Host dad も
7 時までに帰宅していました。「家族そろって」が
大切にされているなと感じました。なぜなら夕食は
用事がない限りみんなが揃うまで待っていたり、日
曜日の夜にはみんなで同じテレビを見ると決まって
いたからです。私はご飯の時に「いただきます」を
教えました。みんな真似をして言ってくれたのが嬉
しかったです。「ごちそうさま」は難しいらしく毎
回聞かれました。おにぎりを作った時も、「おにぎ
り」という言葉が覚えられなくて苦戦されていまし
た。日本語が難しいとは、どんな感じかなと不思議
に思いました。
最初は 6 週間は長いなと思いながら来ました。で
も実際、一日の時間の流れがはやく感じ、「ほんま
に何か身についてるんやろか、何かしてあげられ
た?」と不安になることもありました。また、悔し
い思いも何度も経験しました。そのおかげで分から
ない単語を調べ始めたり、貰ったプリントを日本語
訳したりと努力を覚えることができました。また、
向こうでは決断力が大事なので、ぱっと何ごとも自
分で考え決められるようになりました。この留学は
大きな収穫を与えてくれたものだと実感していま
す。今後、両親、友達、学校多くの人に感謝しつつ、
いろんな面で生かしていけたらと思います。
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ただ今留学中
現在、3名の本校生が、留学中です。行き先は、アメ
リカ、ドイツ、ハンガリーです。アメリカの伊藤さんは、
姉妹校留学で、他の2名は留学機関を通しての留学で
す。
友達の作り方
I21 伊藤明日花
姉妹校留学
留学先:Grand Rapids Christian High School(アメリカ)
期間:2015.8.10 ~ 2016.3.25
みなさん、こんにちは。わたしがアメリカへ来て
早1ヵ月が経とうとしています。何もかもが日本と
異なるこの場所で日常生活を送ることが新鮮で、刺
激的な日々を送っています。そして、何よりこの 1
ヵ月間は、わたしの人生の中で一番充実しているも
のでした。新しい経験や新しい挑戦をいっぱいして、
その分いっぱい失敗しました。この 1 ヵ月での成長
は、失敗をすることが怖くなくなったことだと思い
ます。自分の話す英語は間違ってばかりだけどなん
とかやっていけているからです。文脈を読んだり説
明を加えたりすることでだいたい理解してくれま
す。もっと失敗してたくさん壁にぶつかってその度
に修正していければいいなと思います。
わたしは教会へ行くことがすごく好きです。日本
では教会に行ったことがなくて怖かったので、初め
はしぶしぶ行っていましたが、今では一週間の中の
楽しみのうちの一つになりました。ワーシップソン
グを歌うことが好きです。そして、教会に友達もで
きたので、その人たちとたくさん話をすることが何
よりの楽しみです。高校生でも自動車の運転ができ
るので友達に運転してもらって、パーティーやダウ
ンタウンへも行きました。
わたしと同じ歳の人やホストブラザーが運転して
らこそ一番努力しなければいけないのもわたしだと
思います。どれくらい成長できるのかはわたし次第
で、どれくらい楽しめるのかもわたし次第だと改め
て感じることができました。留学生の友達は友達で
もあり、いいライバルでもあります。
学校へ通い始めると、まず授業の内容が全く理解
できず、さらには宿題にも時間がかかるのでもう何
から手をつけていったらいいのかわからない状態で
す。それでも何かと楽しんでいる自分がいることが
面白いです。慣れない環境で更に英語で友達の作り
方がわからなくて自分から話しかけることができな
いまま時間が過ぎて行きました。そして、日本とは
違って、待っていては誰もわたしに話しかけてはく
れません。そういうふうに考えて、授業中に隣に座
った人や同じテーブルの人に話しかけるようにする
と、少しずつではありますが、声をかけてくれる友
達も増えてきました。でも、ネイティブの英語はま
だまだ聞き取れないし、言いたいことが英語では充
分に伝えられないことが悔しいです。頭で日本語で
は浮かぶのに英語での説明ができないことが悔しい
です。でも、自分の英語に自信はないし何度も聞き
返してしまいますが、もっと色んな人とたくさん話
していきたいです。そして、さらに自分の成長を感
じられるようになりたいです。(2015.9.7 受信)
Sziastok!
I21
早川
京佑
YFU 留学生
留学先:ハンガリー
期間:2015.8.12 ~ 2016.7.1
いることがすごく新鮮で不思議です。そして、みん
なとても親切で優しくて日本のことやわたしのこと
についてたくさん聞いてきてくれます。両親の名前
や乗ってる車の車種まで質問されました。どうして
そんなに質問するのかが今でもとても不思議で、
「な
んでそんなどうでもいいことまで聞いてくるね
ん!」と、いつも思います。でも、これはアメリカ
人に共通して言えることです。初めて会った人はと
りあえずたくさん質問をしてきてくれます。日本で
は初対面の人に質問をしすぎることは少し失礼な行
為にあたりますが、アメリカでは質問をしないほう
が失礼にあたります。その人に興味がないという意
思の表れと捉えられるからです。わたしは質問され
ることを不愉快に感じることはなく、むしろ話が弾
むと感じています。そしてお互いのことをよく知る
ことができるので、わたしはこのアメリカの習慣が
好きです。
話は変わりますが、アメリカの学校へ通い始める
前に新しく入学する留学生だけのオリエンテーショ
ンがありました。まずそこでわたしは自分の英語力
の低さに驚き、そして周りの留学生たちの英語力の
高さに圧倒されました。この中で一番英語が話せな
いのはわたしだとすぐに確信しました。留学の期間
が一番短いのもわたしです。自分がどれくらい成長
できるのかが不安ですが、そのような環境の中だか
Sziastok!「シィアストック」これは、ハンガリー
語の挨拶で英語で"Hi"に近い意味をもちます。
ハンガリーに来て、そろそろ 1 ヵ月が経とうとし
ています。まだ、「1 ヵ月しか経っていないのかぁ
ー。」というより「もう、1 ヵ月か。」というような
感じです。着いてすぐにアライバルオリエンテーシ
ョンとよばれるハンガリーに留学する人たちが集ま
り一緒にハンガリーについて学ぶということがあり
ました。タイ、ドイツ、日本、スウェーデン、メキ
シコ、などいろいろな国から留学生が 50 人ほど来
ました。ハンガリーの歴史、文化、習慣、などを学
びました。また、留学で期待していること、不安な
ことを話し合ったりしました。そこでの授業はすべ
-3-
て英語で行われます。改めて、自分の語学力の低さ
を実感し、理解してもらえるような英語やハンガリ
ー語を話したいと思いました。4 日間のオリエンテ
ーションを終えた後いよいよホストファミリーとの
面会でした。とても緊張しましたが、期待もしまし
た。
僕のホストファミリーは、
ホストファザー、ホストマ
ザー、16 歳と 9 歳と 6 歳の
ホストシスター 3 人と 14 歳
のホストブラザーで、とて
も賑やかな家族です。また、
毎晩、ホストファミリーが
僕にハンガリー語を教えて
くれます。それは、単語や、
挨拶など、日に日に違うこ
とを教えてくれます。僕は
その時間が大切であり、と
ても楽しい時です。夏休み
にいろいろなところに連れ
ていってもらいました。温
泉や羊を見に行ったり、首都ブダペストを見に行き
ました。ハンガリーの温泉は温泉というより大きい
温水プールのようなものでした。
そのあと、4 つの家族が集まるファミリーミーテ
ィングに行きました。そして、人生で初めてテント
で寝ました。寝心地は最悪でした。しかし、とても
楽しむことができ、他の家族の人達と仲良くするこ
とができました。
これから、大変な困難が出てくると思いますが、
無理をしない程度に頑張ります。 (2015.9.10 受信)
Prost(乾杯)!
I21 安藤優里香
YFU 留学生
留学先:Eric-Kandel-Gymnasium(ドイツ)
期間 2015.7.31 ~ 2016.7.8
一年間留学するという実感がないまま出発しても
う 1 ヵ月が過ぎました。すべてが新しいことばかり
で毎日楽しく過ごしています!
ここに来る前の私のドイツのイメージは「ソーセ
ージとビール」だったのですが、やはりドイツはソ
ーセージとビールばかりです。行きの飛行機の中や、
フランクフルト空港からドイツの東のケルンの近く
-4-
にあるホストファミリーの家まで向かう新幹線の中
でもみんなビール片手に Prost!(乾杯!)と言ってゲ
ラゲラ笑ってとても陽気でした。そして、ホストフ
ァミリーの家について夕飯を待っていると、ビール
を飲みながらソーセージを持ってきたホストファー
ザー。想像していたドイツと同じすぎて面白かった
です。ソーセージは日本のより大きくて種類もたく
さんありました。ドイツの家庭では天気がいい限り、
庭で食事をとったり、夜になるとキャンドルを灯し
て毛布をかぶりながら、コーヒーを飲んだりします。
それがすごく新鮮で気持ちがいいのですが、蜂がす
ごくよってきます。日本ならちょっとでも蜂がよっ
てくると逃げるのに、ドイツ人は腕にとまっても、
ご飯に入っても全然気にしません。それが不思議で
たまりませんが、おもしろいです。
こちらに着い
てすぐ、17 歳に
なりました。誕
生日の朝、起き
てリビングに行
くと、大きなケ
ーキとたくさん
のプレゼントが
置いてあって、
バースデーソングを歌ってもらいました。この日は
鳥に糞をかけられたり(運が付くということでとて
もいいらしい)、次のホストファミリーが決まった
という連絡がきたり、パーティーを開いてもらった
りと、とても思い出に残る一日でした。
最初の 3 週間は YFU のオリエンテーションがあ
ったので、平日は、みんなと勉強して新しいことを
たくさん学んだり、土日はホストファミリーに観光
やクラブに連れていってもらったり、とても充実し
た日々を過ごせました。ここのホストファミリーに
最後の週にはオランダに連れて行ってもらいまし
た。日本は島国だから車で他国に行くことはできな
いので、とても楽しかったです。隣国なのに雰囲気
が違っていて、とても綺麗な町だったのですが、ト
イレに入るのにお金を払わなければいけなくて少し
びっくりしました。受付に人がいて、5 セント払う
と「はいどうぞ〜」と、レジのような感じ。日本で
は考えられない光景でした。
そして、3 週間のオリエンテーションも終わり、
ホストファミリーとの別れが辛かったです。たった
3 週間だったけど、温かく家族の一員として迎えて
もらったので、別れるときすごく寂しかったです。
ですが、2 月に行われるパレードの時に戻ってくる
約束をしたので、その時にはドイツ語で会話ができ
るように頑張りたいと思います。
そして、これから一年間住むホストファミリーは
ドイツの一番北にあるデンマークに近い州です。電
車で 4 時間かけて移動しました。
ホームステイ先から大都市まで電車で 20 分、学
校まで自転車で 3 分と、ほどよく田舎でいい町で、
ファーザー、マザー、同い年のシスター、犬という
構成の、いい家族にまた迎えられてとても楽しいで
す。けれども、先週から学校が始まり、授業が何も
理解できない状態で、しんどいです。でも勉強する
しかないので、ここからが本当の留学だと思ってが
んばります。(2015.9.8 受信)