ニュースレター第23号

「岐阜・九条の会」事務局
ニュースレター
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第23号
2007年6月発行
「岐阜・九条の会」は日本国憲法第九条の「改正」に反対するの一点で、あらゆる立場の違いを超え
て多くの人々と共同し、九条を活かした平和のための活動を行います。(申し合わせ事項「目的」より)
<6.10 のつどい>は 1500 名、大盛況でした!
・・ご協力ありがとうございました。この力をさらに今後へ・・
6月10日(日)、心配された雨も、会場入り口につるされた<てるてる坊主>のおかげか、開場の 12 時近
くにはあがり、参加者が続々と来場されました。<つどい>は定刻の 1 時半に始まりました。
最初に実行委員長の多田滉さん(日本キリスト教団牧師)から、「子どものころだったが、新憲法を語る先
生の心に、平和への喜びや情熱をかたむける崇高なおもいを感じた。そしてその想いの余韻で60年やってき
たように思う。いまその余韻を消そうとする動きが出ている。素直な気持ちで平和の国の灯火を全国に、燎原
の火のように広げていくことを願っている」と、開会の挨拶がありました。
武村正義さん、「9 条は日本の顔」と熱弁!
元さきがけ党首、元大蔵大臣という政治の中枢で活躍してこられた方とは思えぬ穏やかで暖かみのある語り口で、
地球環境と9条について歯切れよく話され、参加者は熱心に聞き入っていました。お話の要点は以下です。
憲法前文にある「国際社会において、名誉ある地
位を占めたいと思う」という国際貢献については、
全く手がつけられていない。絶妙ですばらしい地球
が温暖化ガスなどで悪い方向に向かい、やがて人間
は生きていけなくなる。だから地球の緑化が必要、
たとえ消費税を1%あげてでも、日本の力を世界の
緑化に貢献したい。軍隊は持たないが、緑化には力
を出す、これが私の「小さくてもキラリと光る国日
本」です。
9条を変えたら軍事力が増え、やがて核兵器を持
つようになり、さらに徴兵制、軍事裁判所、憲兵が
できる。だから9条は簡単に変えるものではない。
どうしても自衛力を憲法に書くなら、9条は1項も2項もそのままにし、10条を起こして、
「最小限の自衛
力の保持を妨げるものではない」としたらどうか。9条は「日本の旗」です。なくなると世界中ががっかりす
る。9条こそ人類が生み出した希望の光です。
最後に、9条という理想を持ちながら、現実的な判断も合わせて行う国でありたい、と力強く結ばれました。
講演後、武村さんの著作『私はニッポンを洗濯したかった』のサイン会をお願いしましたが、長い行列の一人ひとりに
ていねいに応答されていました。
当日参加された方は、郡上からマイクロバスでこられた人たちをはじめ、県内各地から集まってきていただきました。
さらに、武村さんの地元の滋賀県からも、マイクロバスや自家用車で多数きていただき、総勢 1500 人の参加で、岐阜
市文化センター催し広場はいっぱいになり、今後の活動に大きな励ましとなりました。
MYMYのコントで会場は爆笑の渦!
武村さんのお話の前に登場していただいたMYMYのコンビ、
さすがに切れ味の良い政治風刺と軽快な話術と身振りで、1時
間まるごと、笑いを絶やしませんでした。
改憲を問う国民投票場での混乱。プロレスのタッグマッチを
舞台に集団自衛権問題を取り上げたり、血管(欠陥)だらけの
憲法君を手術し9条を廃棄する手術室。弾丸君か語る戦争と環
境破壊問題。安倍・ブッシュの政治手法とその末路。9の輪を
使ったパントマイム。アンコールでは体中にハンドベルをつけ
ての”Over the Rainbow”の演奏と、息もつかせぬ演出でした。
演技終了後、参加者の割れんばかりの拍手が、大きな会場い
っぱいに響きわたりました。
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【参加者のアンケートより】(110 名余りの中から、少し紹介します・・すべて無記名です)
○ 理想を掲げた現実主義者でありたい、という立場でのお話、視野を拡げさせられました。
○ 「消費税 1%増分を環境に」というのはちょっと納得いかなかったが、9 条の大切さを再認識した。
民主党の中にも<9 条を守れ>の支持が多くなるように、ご活躍をいただきたい。
○ 新党さきがけの当時を思い出して参加しました。大国主義を返上し、「理想をつねに掲げながら現実を見据
えて歩む」という、先生の行き方に大賛成です。
○ どのような政治的思想をお持ちか、よくわかりました。非常に賛同するところが多くありました。
○ 政治家らしい現実的部分があるが、保守の政治家にしてはなかなかだ。多少認識が広がった。 ただし、
緑化先進国という考え方はいいとしても、2 兆 5 千億を消費税からというのは賛成しかねる。
○ 政界から離れて、一国民として現在の状況を見ておられ、非常に参考になりました。
○ 自分の思いとすこし違った意見(消費税率引き上げ)の弁士から話を聞くのは、少々新鮮でした。
○ 非常にわかりやすく、政治家だったときよりも歯切れがよかった。自分の立場で、自由に発言し、9 条を
残したいという思いもよくわかり、たいへん好感がもてた。
【 事務局・実行委員会からのお礼 】
このたびは賛同者をはじめ、多くの方々のたいへんなご協力のおかげで、大きな会場もいっぱい
になり、すばらしい<つどい>にすることができました。ほんとうにありがとうございました。
とりわけ、ポスター・チラシ制作、その郵送、新聞折り込み、戸別配布、会場設営・運営など、
たいへんな労苦を負っていただきました実行委員の方々にこころから感謝します。
今後、参議院選挙をへて、3 年後に想定される「国民投票」まで、まだまだ長丁場です。<9 条
は変えたらあかん!>の声をさらに広げていきましょう。今後ともよろしくご協力お願いします。