Q & A

MISAKI 保証システム
Q
&
A
「MISAKI保証システム適用工法」
1.ハイグレード工法 [表面被覆工]
2.スーパーハイグレード工法 [断面修復工及び補強工(無筋)]
3.ファイバープラス工法 [補強工(無筋・有筋)]
(上記工法の基材はハイグレードとほぼ同等)
Q 1 ・ ファイバープラス工法とは?
ファイバープラス工法とは、擁壁・橋梁・建築物他コンクリート構造物に対する補強工法です。
主剤は環境を重視し、アクリル樹脂を使用した、ポリマーセメントモルタルです。
※エポキシ樹脂は作業中に環境ホルモン等が発生する。
Q 2 ・ どんな補強工法に使うのか?
トンネル・水路・基礎・擁壁等のコンクリート構造物の補修・補強に使用する。
建築の柱・梁・基礎部の補強にも適用。宅地造成時の擁壁の補強。
Q 3 ・ 特徴は?
(1)長期に亘って安定した付着性が維持できる。
紫外線、二酸化炭素等の影響を受けにくく、特に安定した性能を維持できる。
(2)補強材としての、強度が発揮できる。
鉄筋に換算すると、6.0mmの鉄筋と同程度の強度があり、補強が必要な箇所
で鉄筋量を減らすことが可能。
別紙:破壊試験結果参照
構造物に施工した場合、構造物本体が破壊されてもファイバープラス
自体にひび割れ等もなく、構造物の破壊荷重は50%UPする。
(3)摩耗抵抗が高い
群を抜いた摩耗抵抗がある
例:ダム等の壁面に施工した場合(水流による厳しい摩耗する)40年は耐久性がある。
(4)環境にやさしい
上水の水質試験基準に適合
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【農業水利施設の補修・補強工事に関するQ&A】
Q 4 ・ 調査方法は?
調査の基本
1.現地踏査・目視・打診調査
2.強度試験
コア抜きによる圧縮曲げ強度確認
3.中性化試験
RC造
4.塩分調査
コア抜き(2~4スライス試験)
ドリル法又はコア抜き
ひび割れ調査 貫通、非貫通仕訳
調査の段階では、ひび割れ幅は0.4mm以上を対象とする。
現地状況によっては0.2mm以上とする。
簡易調査となるため、工事発注後詳細調査を実施する。
目地調査
目地幅、延長、止水板の有無、貫通等
Q 5 ・ ケレン工(高圧洗浄)の考え方は?
高圧洗浄圧の決定方法
1㎡程度の範囲で3種類(30.50.80Mpa)で試験洗浄し、規定の
引張強度試験値1.0N/mm2が確保される洗浄圧を確認する。
試験箇所数は、各特記仕様書等に準ずる。
各県市町村物件の場合は標準を30Mpaとする。
橋梁及び床版の場合はチッピング後洗浄又はブローする。
Q 6 ・ 不陸調整の考え方は?(水利施設の場合)
凹凸調査により測定する
回転式レーザー測定機を使用し、測定する。
農政局の場合
・目地間に2か所
・20m毎に3箇所(両壁及び底版)1箇所当たり1㎡とし、
縦横(5cm*5cm又は4cm*4cm)メッシュの交点を計測
Q 7 ・ ひび割れ補修の考え方は?
農政局の場合はひび割れ幅が0.2mm以上が対象。(相当数のひび割れがある)
現実的には、0.4mm以上を対象とした方が妥当だと言える。
貫通ひび割れの場合は?
追随性の高い充填材を選定する。
バックアップ材が必要。
Tカット工法は理想的と言える。
非貫通ひび割れの場合は?
Uカットし、ポリマーセメントモルタルで処理する。
※挙動性があるかないかの判断が必要。
挙動性及び貫通ひび割れの場合の充填材はウレタン又はシリコン系(高弾性)を使用する。
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Q 8 ・ 目地補修の考え方は?
背面水があるかないかが重要である。
背面水がない場合は?
機能応力目地又はTカット工法又は充填工法。
背面水がある場合は?
Tカット工法が有効。
応力目地とは?
ゴム等で成形した二次製品
充填工法とは?
幅30.0mm*深さ40.0mm程度でカット後
シーリング材を充填する工法
Q 9 ・ Tカットって何?
従来のひび割れ補修はUカット又はVカットなどがあるが、特に水路又は背面水のあるため池の
洪水吐、地山部の擁壁など水の影響を受けた場合、はがれやすい、寿命が短いなどがある。
Tカットの場合、背面土圧又は水圧に対する抵抗力が強い (7~14N/mm2の抵抗力)
はがれにくい、変形しない、漏水がなく、奥が広いため紫外線等による影響を受けても
肝心な奥の部分に影響が少なく耐久性が非常に高い工法である。
Q 10 ・ ファイバープラス工法の厚さ管理手法は?
水利施設の表面被覆及び補強の場合
1.延長方向で5m程度で側壁、底版の高さ分又は幅分の厚さ管理用の定規を設ける。
2.適当な位置(5㎡~10㎡程度)で側壁、底版にベニヤ等で4cm*4cm*設計厚さのもの
を両面テープ等で貼り付ける。
3.補強の場合は、表面被覆工(t=5.0mm)を控えて施工すること。
※橋梁及び床版の場合は墨出し用の丁張等を設ける。
Q 11 ・ ファイバープラスの配合は?
PCM1袋(20kg)
:
水(2.95L)
許容範囲(水は2.8~3.3L)
比重計算
例:設計厚さ 10.0mm 設計面積 50㎡の場合
ロス率50%と仮定
必要数量は?
0.01(厚さ) * 50(面積) * 2100(比重) * 7/8(配合比率) * 1.5(1+ロス)
プライマーの必要数量は?
15.6kg(100㎡当りの必要量)/100㎡ * 設計面積(㎡) -3-
Q 12 ・ 断面修復の考え方は?
断面修復の深さが50.0mm未満の場合
(1)サンダーで1cm程度カッターを入れる
(2)ブレーカーで斫る
斫る深さ=設計深さ+1cm(中央部)で斜に斫る
(3)プライマー塗布
(4)充填
充填材は、表面被覆がある場合は同一材料で充填する。
断面修復の深さが50.0mm以上の場合
(1)カッター深さは3cmとする
(2)ブレーカーで斫る
斫る深さ=設計深さ+1cm(中央部)で斜に斫る
(3)プライマー塗布
(4)充填
コストと工程によっては、無収縮モルタルである程度充填し、表層をポリマーセメント
モルタルで仕上げる場合もある。
Q 13 ・ ポリマーセメントモルタル(PCM)って何?
樹脂配合されたモルタル
特徴は?
一般的に付着がよい
圧縮強度が30.0N/mm2以上ある。
単価は150円/kg~400円/kgと幅がある
使用するポリマー(樹脂)の単価の違いが大きい
100円/kg程度~6,000円/kg程度
ファイバープラスで使用する(PCM)は?
一般的なポリマーセメントの配合種類は5~7種類
ファイバープラスの配合種類は9~11種類
冬用と夏用でも配合種類は違う
Q 14 ・ 吹付は可能か?
現在実験中、近い将来吹付が主流になると考えている。
先行で吹付けで施工しているメーカーがあるが、ホース交換が
300㎡程度で1本とも言われている。
現在農政局の採用するポリマーセメントモルタルは、繊維入りとなっているので
繊維により根詰まりが生じることが多々ある。
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Q 15 ・ MISAKI施工保証の適合範囲は?
民間・公共工事ともに保証対象
宅地造成の擁壁の補強。
建築の基礎、地下室の壁面補強。
建築物の柱・梁の補強。
水利施設の補修・補強。
全てのコンクリート構造物を認定工法で補修・補強した場合、一定の基準に適合した
場合10年間の施工保証制度が利用できる。
Q 16 ・ MISAKI保証システムって何?
民間工事、公共工事ともに施工中~工事完成後10年間の間で、認定工法で施工した
物件において、認定工法部分の被害又は認定工法部分の影響による第三者被害等
が発生した場合、JCI日本コンクリート工学会メンバー等による被害調査を受けて施工のやり直し
又は第三者等の被害を保証するシステムです。
但し、MISAKI保証システムの規定に合格している物件が対象となります。
Q 17 ・ 保証の概要は?
○ 認定店が保証付の工事を行う場合に、保証対象となります。
○ 保証は認定店に対して発行されます。
○ ユーザーに対しては、認定店から保証書の写しを渡すこととなります。
○ 保証の範囲は、認定工法で施工した箇所が原因による被害でなければならない。
○ 保証額が決定した場合(仮設費・経費・工事費・調査費等)、保証金は認定店に
支払われます。
○ 認定店が施工した物件が、保証期間内に被害が生じたとき(保証適用された場合)
施工当時の認定店が脱会等で不在の場合は、他の認定店に権利委譲となります。
○ 左官の技能不足及び規定の管理不足は対象外となります。
○ 被害の原因が第三者及び認定工法の施工範囲以外による被害は対象外となります。
○ その他(後日送付の保証内容を確認してください)
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