<講座詳細一覧> - 千代田区立日比谷図書文化館

<講座詳細一覧>
≪受講料≫(一括払い)
2015年 10月 開講講座について、講座毎に「授業日程」
入門コース・・・33,600円(120 分 全 10 回)
「講座内容」
「講師からひとこと」
「講師プロフィール」など
本科コース・・・33,600円(120 分 全 10 回)
を掲載してありますので、ご覧ください。
特別講座 ・・・13,650円(90 分 全 5 回)
なお、講座内容、日程については、記載されている内容から
≪資料代≫
一部変更される場合がございますので、ご了承くださいます
入門コース・・・1,000円(10 回分)
ようお願い申し上げます。
本科コース・・・1,000円(10 回分)
ご不明な点がございましたら、下記電話番号まで、お問い合
特別講座 ・・・
わせくださいますようお願い申し上げます。
500円(5 回分)
※「特別講座」翻字者育成講座には別途テキスト ハーバード大学美
術館蔵『源氏物語 蜻蛉』
(税込 1,944 円 2014 年 新典社)が
必要です。
(当館でのご用意も承ります)
★開講日 受付にて 現金でお支払いをお願い致します。
日比谷カレッジ
古文書塾“てらこや”
≪開催場所≫
〒100-0012
TEL 03-3502-3340
東京都千代田区日比谷公園1-4
(日比谷図書文化館 代表番号)
日比谷図書文化館
4Fセミナール
[講座名]入門コース(初心者向け)
古文書のいろは
―筆字のくずし字
[講師]
[講座内容]
くずし字が読めるようになりたい。でも最初の一歩が踏み出
しにくい、という方のための講座です。くずし度の小さい江
戸の手習い手本を用いて、
読解の手順とコツを学びましょう。
「くずし字辞書」を使ったり、毛筆、硬筆での筆写も併用し
て実践的な力を養います。ついで版本のくずし字や武家・村
方の文書など、多様な文書に挑戦し、江戸のくずし字の奥深
い魅力に触れつつ、読解力・応用力をつけていきましょう。
展覧会や博物館で、くずした文字に出会ったら、大体の見当
はつくというようになりたいですね。
出口 宏幸、米田 雅子、鈴木 敏弘
火曜日クラス【朝】10:10~12:10(出口)
日程:全 10 回 ( 10/13、 10/27、 11/17、 12/1、 12/15、
1/12、 1/26、 2/9、 2/23、 3/8 )
火曜日クラス【昼】13:30~15:30(出口)
日程:全 10 回 ( 10/13、 10/27、 11/17、 12/1、 12/15、
1/12、 1/26、 2/9、 2/23、 3/8 )
木曜日クラス
13:30~15:30(米田)
日程:全 10 回 ( 10/15、 10/29、 11/12、 11/26、
12/10、 1/7、 1/21、 2/4、 2/25、 3/10 )
金曜日クラス
18:30~20:30(鈴木)
日程:全 10 回 ( 10/16、 10/30、 11/13、 11/27、
12/11、 1/8、 1/22、 2/5、 2/19、 3/4 )
※各曜日の間で振替出席が可能です。
[講師プロフィール]
[出口宏幸]
江戸時代の漁業(漁村)史を研究しています。漁業権がいつ
ごろ成立したのか、漁業への進出によって村落がいかに変容
したのかに関心をもっています。
[米田雅子]
江戸時代の村方史料の読解を出発点に、和歌、茶掛けなど多
様なくずし字にふれ、現在は市民講座の講師として、市民の
方とともにそれらの魅力を追求しています。
[鈴木敏弘]
中世から江戸期にかけての統治機構や文化を広く研究してい
ます。江戸文化歴史検定 1 級向け講座の講師もつとめていま
す。
[講座名]入門コース(経験者向け)
いろはの次
「いろは」と「本科」の中間のクラスはないだろうか、
こうしたご希望に応えようというのが「いろはの次」
です。くずし字の判読についても「いろは」同様丁寧
に解説すると同時に、ある程度まとまった史料を読
み、内容も楽しんでまいりましょう。
いろはの次
― 大江戸大変
いろはの次
―江戸時代の海外知識
[講師] 岩崎 信夫
[講師] 西田 知己
月曜日 18:30~20:30
日程:全 10 回 ( 10/5、10/26、11/9、11/30、12/14
1/25、2/8、2/22、3/7、3/14 )
金曜日 10:10~12:10
日程:全 10 回 (10/9、10/23、11/6、11/20、12/4
1/15、1/29、2/12、2/26、3/11)
[講座内容]
「大江戸大変」と副題し、今期は異国人との交渉に焦点を当
てて、各種史料を読んでみたいと思います。幕末、江戸城に
外国公使が訪問したとき、城中ではどのような応対をするの
でしょうか。武士層の中には攘夷に走る動きも起きます。天
狗勢の蜂起にあたっては、ついに江戸から幕府軍が出陣する
に至ります。動員された旗本、御家人はこれにどう臨んだの
でしょうか。
[講座内容]
海外との交流が少なかったと思われがちな江戸時代ですが、
実際にはさまざまな形で文化交流がありました。今回取り上
げる『環海異聞』は 1793 年、仙台藩領の船乗り津太夫が
石巻から江戸に向かう途中で遭難し、ロシア人に救出され、
シベリア生活やヨーロッパ歴訪をへて 1804 年に帰国する
までの見聞記です。同じ仙台藩の蘭学者・大槻玄沢が詳細に
筆録してまとめ、最新の海外事情として幕府に献上、多くの
写本が作られました。くずし加減の異なる写本を組み合わせ
ながら、同じ記録を段階的に読み進みます。
[講師からひとこと]
くずし字の魅力は尽きることがありません。なぜこのような
字形になるのだろう、筆順はどうなっているのだろう、など
から始まって、一字一字の判読に止まらず、結局は文字の歴
史にまで視野が広がります。こうした点を押さえながら文書
の内容も楽しみたいと思っています。
[講師プロフィール]
東京・目黒をフィールドに、目黒区めぐろ歴史資料館の「武
島家文書目録」などの編纂に参加、武嶋家文書を読む会とし
て『東北大学本浮浪追討記』
『武嶋家本浮浪追討記』を翻刻、
同書で活躍する別手組やその身分について「幕末別手組の活
動と身分」
(
『日本歴史』2013 年 10 月号)にまとめました。
[講師からひとこと]
明治時代に、意外とあっさり文明開化が実現できたのは、江
戸時代の文化的なたくわえがあったからと考えられています。
蘭学や洋学はじめ海外知識のすそ野は幅広くありました。そ
の豊かさを学びたいと思います。
[講師プロフィール]
江戸文化研究家。寺子屋教育や和本(図鑑・百科事典)など、
江戸時代の学術とその発達について調べています。近著『江
戸のくずし字学習図鑑 基本漢字編』
(東洋書店)
『江戸ちえ』
(中経出版)
『江戸時代の科学者』全4巻(汐文社)
。
[講座名] 本科コース
[講座名]本科コース
[講座名]本科コース
文人画と碑文
武家文書を読む
江戸のコミック(黄表紙)と
―掛軸を読む
[講師]
黒川 桃子
月曜日 18:30~20:30
日程:全 10 回 ( 10/5、10/26、11/2、11/30、12/14、
1/25、2/1、2/22、3/7、3/14 )
[講座内容]
くずし字と漢詩文、この二つを自由に読みこなせれば、多く
の展覧会でもっと楽しめるはず、
そう思った経験は誰にも一
度はあるのではないでしょうか。本講座で扱うのは、碑文の
拓本や文人画に題された詩など、美術的、歴史的にも価値あ
る作品です。くずし字と漢詩文の両方を学びながら、豊穣な
文人世界を読み解きたいと思っています。
[講師からひとこと]
文人画は、従来主として美術史家の研究対象でしたが、その
ために画の余白に書き込まれた画讃、
題画詩の解読はあまり
重視されて来ませんでした。
しかし中国士大夫の余技として
始まった文人画は、深甚な中国古典の教養の上に立って、あ
くまでも読む画なのです。詩を読めば、時に視覚だけでは得
られなかった新しい景色さえ眼前に広がるでしょう。
一幅の
画の味わい、碑文の語るものがたり、その魅力を皆さんにお
伝えできればと思っています。
また参加される方と相談しな
がら、碑文の実地踏査も考えています。
[講師プロフィール]
明治大学非常勤講師。
広瀬淡窓ら九州の詩人を研究対象とす
るほか、文人画や閨秀詩人にも関心を寄せている。主要論文
に「広瀬淡窓と頼山陽-文化五年の交流を通して」
「広瀬淡
窓の陸游詩受容-『論詩詩』を中心に」
。
―老中にみる幕府官僚事情―
滑稽本を読む
[講師] 岩崎 信夫
[講師] 二又 淳
水曜日 13:30~15:30
日程:全 10 回 (10/21、11/4、11/18、12/2、12/16、
1/20、2/3、2/17、3/2、3/16)
金曜日 18:30~20:30
日程:全 10 回 ( 10/9、10/23、11/6、11/20、12/4、
12/18、1/15、1/29、2/26, 3/11 )
[講座内容]
老中と言えば、万般にわたり将軍の補佐をする幕府最高の役
職として、その職務は複雑、膨大でした。自邸(役宅)にも
様々な案件が持ち込まれます。本講座は、老中の職務活動の
実際を、主に幕末の老中水野忠精の日記から読み解いてみた
いと思います。
今期は元治 2(慶応元 1865)年将軍家茂の第 2 次長州征討進
発後の時期を読んでまいります。老中水野忠精は御留守とし
て江戸に残ります。幕府中核は大坂、京都にある中で、江戸
の幕閣や忠精はどのような状況に置かれたのでしょうか。
日々どのような職務を果たしていたのでしょうか。
[講座内容]
江戸の黄表紙は、絵と文字からなる今のコミックのようなも
のです。おおよそ平がなで書かれていますので、基本となる
くずし字(変体仮名)を覚えるのに最適です。妖怪の登場す
る楽しいテキストからはじめて、
くずし字に慣れていただき、
十返舎一九の黄表紙作品をいくつか読んでいきます。また滑
稽本は、十返舎一九の『膝栗毛』が代表となるジャンルです。
今回は、
『六あみだ詣』
を読みます。
黄表紙よりも字が大きく、
読みやすいものです。
漢字に振り仮名が付されていますので、
漢字のくずし字にも慣れていくことでしょう。もちろん江戸
の出版物や出版事情、風俗や時代背景などにもふれます。
[講師からひとこと]
文書の大きな筋を読み解くことを中心にしながら、近世のく
ずし字の大事な要点では、くずし方や筆順などを丁寧に追い
かけてみたいと思います。文書自体の持つ魅力、内容をいく
らかでも引き出せたらと思っています。
[講師からひとこと]
江戸の出版事情をさぐるために、版本を多数収集しています
ので、講座でも実物に触れる機会を多く設けたいと思ってい
ます。くずし字(変体仮名)の習得はけっして難しいもので
はないので、頭を、初めて仮名を覚えたころに戻して、ひと
つずつ覚えていきましょう。
[講師プロフィール]
東京・目黒をフィールドに、目黒区めぐろ歴史資料館の「武
島家文書目録」などの編纂に参加、武嶋家文書を読む会とし
て『東北大学本浮浪追討記』
『武嶋家本浮浪追討記』を翻刻、
同書で活躍する別手組やその身分について「幕末別手組の活
動と身分」
(
『日本歴史』2013 年 10 月号)にまとめました。
[講師プロフィール]
江戸時代の黄表紙や滑稽本・人情本を中心とした戯作文学、
とくに山東京伝や十返舎一九などの作品を研究している。江
戸の出版についての研究も行っている。現在、武蔵大学・明
治大学その他で講師を勤めている。
[講座名]本科コース
絵と文字で楽しむ
江戸歌舞伎~応用編
[講師]
埋忠 美沙
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
大久保利通の
手紙を読む
[講師] 桐野 作人
浮世絵を読む
[講師] 藤澤 茜
土曜日 13:30~15:30
日程:全 5 回 ( 10/10、11/7、11/14、11/28、12/12、
1/9、1/23、2/6、2/20、3/5 )
火曜日 19:00~20:30
日程:全 5 回 ( 10/6、 10/20、 11/10、 11/24、 12/8 )
水曜日 10:10~11:40
日程:全 5 回 ( 10/7、 10/21、 11/4、 11/18、 12/2 )
[講座内容]
本講座は、くずし字を学びながら歌舞伎に親しんでいただく
ことが目的です。クラスを「入門編」と「応用編」に分け、
受講される方のニーズにより近い講座を提供しています。今
期の応用編では『一谷嫩軍記』の上演台本(版本、写本)を
テキストにして、くずし字を学びます。本作は、もともとは
人形浄瑠璃のために書かれた作品(義太夫狂言)で、宝暦五
(1751)年、大坂で初演されました。平家の武将・平敦盛の
死にまつわる逸話を脚色した物語で、現在でも繰り返し上演
される人気狂言です。全五段のうち、二段目「陣門・組討」
と三段目「熊谷陣屋」を中心に、江戸時代の歌舞伎台本でく
ずし字を学びながら、作品の背景や、演技演出についてお話
しします。
[講座内容]
今期からいよいよ幕末の最激動期である慶応 3 年(1867)
に入ります。この年は、薩摩藩関係だけでも、四侯会議、薩
土盟約、薩摩藩の武力方針策定、薩長芸三藩挙兵計画、大政
奉還、近江屋事件(坂本龍馬と中岡慎太郎の暗殺)
、王政復古
政変(小御所会議)
、江戸薩摩藩邸焼き打ちなど、重要事件が
目白押しです。これらのほとんどに大久保が何らかの関わり
をもっています。大久保の手紙・日記や関連史料から大久保
の動向を明らかにします。
[講座内容]
精密な彫、
摺の技術に支えられた色鮮やかな浮世絵版画には、
実に数多くの情報が盛り込まれています。
本講座では、その情報に着目し「浮世絵を読む」ことを中心
に進めます。
今回のテーマは、
「江戸の動物」です。日常の中で接するかわ
いい動物や空想上の動物など、浮世絵の中には様々な動物が
描かれます。その中でも、十二支の動物にスポットをあて、
それぞれのイメージや、どのような逸話、小説、演劇に登場
するのかという点にも留意してみたいと思います。
[講師からひとこと]
「応用編」は、歌舞伎にある程度親しんでおり、より深く歌
舞伎を知りたいという方を対象にしています。くずし字につ
いては、基本的なひらがなは読めるものとして、漢字を中心
に読み進めてゆきます。入門編と扱う作品は同じですが、応
用編は読み進めるテキストが高度になります。
[講師プロフィール]
専門は江戸歌舞伎。早稲田大学演劇博物館招聘研究員。博士
(文学、早稲田大学)
。同大助手、日本学術振興会特別研究員
を経て現職。主な仕事は『未翻刻戯曲集』
『正本写合巻集』
(共
に日本芸術文化振興会[国立劇場]発行)編著。
[講師からひとこと]
本講座はくずし字の解読ではなく、活字になった史料(手紙・
建白書・日記など)を読みながら、記主の行動や思い、当時
の時代背景などを、他の関連史料とともに探り、考えていく
講座です。
初心者の方でも関心のあるテーマや人物であれば、
興味深く読めて、より深い理解が得られるよう努めるつもり
です。
[講師プロフィール]
歴史作家。出版社の編集長を経て作家活動に入る。幕末維新
史や織豊期を中心に執筆・研究・講演を行う。主な著書に『孤
高の将軍徳川慶喜』
『さつま人国誌』幕末・明治編、同編 2、
『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ―』
『島津義久』など多
数。
[講師からひとこと]
みなさんは浮世絵を手にしたことはありますか?本講座では
約 150 年前に作成された浮世絵版画を持参しますので、間
近でご覧いただき、浮世絵とはどんなものか実感していただ
ければ嬉しく思います。
[講師プロフィール]
学習院大学、東京外国語大学、東海大学ほか講師。国際浮世
絵学会常任理事。
博士
(日本語日本文学)
。
専門は江戸文化史、
演劇史。歌舞伎研究からスタートし、役者絵の面白さに魅せ
られ、研究対象を浮世絵にも広げています。現在は浮世絵を
通して江戸文化を見るということに興味があります。
著書
『歌
川派の浮世絵と江戸出版界』
(勉誠出版)
、
『浮世絵が創った江
戸文化』
(笠間書院)
、
『藤間家所蔵浮世絵全覧』
(公孫樹舎)
。
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
くずし字で読み解く
女性の風俗を読む
茶の湯の伝書
江戸を楽しむ
-続・江戸の寺社あれこれ
[講師] 樋口 政則
[講師]
水曜日 19:00~20:30
日程:全 5 回 ( 10/14、10/28、11/11、11/25、12/9 )
木曜日 13:30~15:00
日程:全 5 回 ( 10/8、 10/22、 11/5、 11/19、 12/3 )
木曜日 18:30~20:00
日程:全 5 回 ( 10/8、 10/22、 11/5、 11/19、 12/3 )
[講座内容]
徳川時代の古文書や物語(版本)の読み方を学びながら、当
時の女性の生き方を探ります。庶民に流布した物語や儒教・
心学の啓蒙書には、女性の生き方の指針や、女性が味わった
喜怒哀楽の諸相を伝えるものがあります。町方文書や地方文
書にも、庶民の女性の生き方を知る手掛かりとなるものがあ
ります。文字の読み方や用語の解説をしながら、そこに描か
れ女性の生き方を考えてみたいと思います。
[講座内容]
侘び茶を大成した千利休の没後 100 年の元禄時代から様々
な茶の湯の伝書が作られました。その目的は、利休の茶の湯
を顕彰することと、その内容を文章で平易に啓蒙するところ
にありました。点前の解説を中心とする入門書、茶人の逸話
をまとめた茶史書、茶の湯の精神をまとめた茶の理論書など
様々ありますが、本講座では一般向きの伝書を読み解き、江
戸時代の人々がどの様に茶の湯を享受していたかを探ろうと
思っています。テキストは立花実山が著した「南方喫去続録
三・交会」
(国立公文書館蔵)で、茶会の作法について詳しく
まとめられています。くずし字としてもわかりやすく書かれ
ています。
[講座内容]
本講座は、江戸について楽しく学んでいただくことを主旨と
しています。その期のテーマに沿って、文字史料や絵画史料
を適宜使いつつ、お話させていただきます。
今期は、引き続き「江戸の寺社」がテーマです。江戸時代、
公家・武家・町人など、あらゆる階層の人びとにとって、寺
院や神社は身近な存在でした。寺社文書などを繙くと、当時
の宗教(信仰)のあり方、葬儀・墓の形式、寺社と盛り場の
様子など、さまざまなものが見えてきます。いくつかの寺社
文書と、それに関係する文書などを用いながら、江戸の寺社
について、あれこれ楽しく学んでみたいと思います。初めて
の方もどうぞおいで下さい。
[講師からひとこと]
皆様は一椀の抹茶を頂く事により、心を癒された経験がおあ
りでしょうか。
茶室・茶掛け・花入れ・茶花・茶碗・茶入・棗・茶杓など様々
な魅力的なしつらえの中で、亭主と客が心を通わせながら一
期一会の時を過ごす至福の体験を、伝書を読み解きながら味
わって頂けたらと考えています。
[講師からひとこと]
史料として一部くずし字の史料を使用しますが、くずし字の
基礎的な知識や読解の経験は問いません。江戸時代に興味の
ある方に、さらに江戸を楽しむきっかけになっていただけた
らと思います。
[講師からひとこと]
古文書を読むのがはじめての方や、ほんの少し読める方向き
の講座です。くずし字を解説しながら、文例や文字の類例な
ども紹介しつつ読んでいきます。
テキストの内容にあわせて、
女性史の話題もご紹介したいと思っています。女性史に関心
のある方、くずし字がはじめての方、大歓迎です。
[講師プロフィール]
江戸川区郷土資料室学芸員。國學院大學文学部非常勤講師。
主著に
『実例古文書判読入門』
『不思議のむらの子どもたち』
、
(名著出版)など。江戸川区女性センターの女性史講座や聞
き書き講座の講師も担当。
米田 雅子
[講座名] 特別講座(短期)
[講師プロフィール]
江戸時代の村方史料の読解を出発点に、和歌、茶掛けなど多
様なくずし字にふれ、現在は市民講座の講師として、市民の
方とともにそれらの魅力を追求しています。
[講師] 浦井 祥子
[講師プロフィール]
専門は近世史。徳川林政史研究所非常勤研究員。成城大学ほ
か非常勤講師。江戸の時刻制度を中心に、江戸〜明治期につ
いて研究している。著書に『江戸の時刻と時の鐘』
、共編に『浅
草寺日記』などがある。
[講座名] 特別講座(短期)
絵と文字で楽しむ
江戸歌舞伎~入門編
[講座名] 特別講座(翻字者育成講座)
ハーバード大学美術館蔵
『源氏物語 蜻蛉』を読む
[講師]
[講師]
埋忠 美沙
土曜日 10:30~12:00
日程:全 5 回 ( 10/3、 10/10、 11/7、 11/14、 11/28 )
[講座内容]
本講座はくずし字を学びながら歌舞伎に親しんでいただくこ
とを目的としています。クラスを「入門編」と「応用編」に
分け、受講される方のニーズにより近い講座を提供していま
す。入門編では『一谷嫩軍記』の上演台本(版本)をテキス
トにして、くずし字を学びます。本作は、もともとは人形浄
瑠璃のために書かれた作品(義太夫狂言)で、宝暦五(1751)
年、大坂で初演されました。平家の武将・平敦盛の死にまつ
わる逸話を脚色した物語で、現在でも繰り返し上演される人
気狂言です。全五段のうち、三段目「熊谷陣屋」を中心に、
江戸時代の人形浄瑠璃の台本でくずし字を学びながら、作品
の背景や、歌舞伎の演技演出についてお話しします。
[講師からひとこと]
くずし字と歌舞伎の基本からお話しますので、歌舞伎や江戸
の資料に敷居の高さを感じている方にこそ、参加していただ
きたいと思っています。くずし字は基本的なひらがなを学び
ます。応用編と扱う作品は同じですが、入門編は読み進める
テキストが平易になります。
[講師プロフィール]
専門は江戸歌舞伎。早稲田大学演劇博物館招聘研究員。博士
(文学、早稲田大学)
。同大助手、日本学術振興会特別研究員
を経て現職。主な仕事は『未翻刻戯曲集』
『正本写合巻集』
(共
に日本芸術文化振興会[国立劇場]発行)編著。
伊藤 鉃也
木曜日 18:30~20:00
日程:全 5 回( 10/15、10/29、11/12、11/26、12/10 )
[講座内容]
米国ハーバード大学美術館に所蔵されている
『源氏物語 蜻蛉』
(伝慈円筆)は、鎌倉時代中期に書写された古写本です。こ
れは、現存最古の一冊であり、美麗な美術品でもあります。
今回使用するテキストは、講師が編集した影印本です。さら
に、
くずし字である変体仮名の字母資料を、
毎回配布します。
鎌倉時代以降の仮名写本を読む技術の習得と共に、
『源氏物語』
の異文の世界も楽しんでいただきます。活字による現代の読
書体験との違いを実感してください。
[講師からひとこと]
変体仮名の翻字ができる方が一人でも多く育ってほしいと願
っています。そして、自由に読めるようになった方は、講師
主宰の本文データベース構築作業でさらに腕を磨いていただ
き、さらに異本の世界を満喫してください。くずし字の初心
者の方も歓迎します。講座を通して微妙なコツを学んでいた
だきたいと思います。
[講師プロフィール]
国文学研究資料館・総合研究大学院大学教授。NPO法人〈源
氏物語電子資料館〉代表理事。博士(文学、大阪大学)
。学芸
員。主編著は、
『源氏物語別本集成 正・続 全 30 巻』
(既刊
22 冊)
、
『源氏物語受容論序説』
、
『源氏物語本文の研究』
、
『源
氏物語の鑑賞と基礎知識 28 蜻蛉』
、
『日本古典文学翻訳事
典』他多数。