古文書塾てらこや 2016年1月期 講座詳細

<講座詳細一覧>
≪受講料≫(一括払い)
13,650円(90 分 全 5 回)
2016年 1月 開講講座について、講座毎に「授業日程」
≪資料代≫
「講座内容」
「講師からひとこと」
「講師プロフィール」など
500円(5 回分)
を掲載してありますので、ご覧ください。
なお、講座内容、日程については、記載されている内容から
一部変更される場合がございますので、ご了承くださいます
ようお願い申し上げます。
※「特別講座」翻字者育成講座には別途テキスト ハーバード大学美
術館蔵『源氏物語 蜻蛉』
(税込 1,944 円 2014 年 新典社)が
必要です。
(当館でのご注文も可能です)
★開講日 4階 受付にて 現金でお支払いをお願い致します。
ご不明な点がございましたら、下記電話番号まで、お問い合
わせくださいますようお願い申し上げます。
≪開催場所≫
日比谷カレッジ
古文書塾“てらこや”
TEL 03-3502-3340
(日比谷図書文化館 代表番号)
〒100-0012
東京都千代田区日比谷公園1-4
日比谷図書文化館
4Fセミナールーム
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
大久保利通の
手紙を読む
[講座名] 特別講座(短期)
くずし字で読み解く
浮世絵を読む
茶の湯の伝書
[講師] 桐野 作人
[講師] 藤澤 茜
[講師]
火曜日 19:00~20:30
日程:全 5 回 ( 1/19、 2/2、 2/16、 3/1、 3/15 )
水曜日 10:10~11:40
日程:全 5 回 ( 1/20、 2/3、 2/17、 3/2、 3/16 )
木曜日 13:30~15:00
日程:全 5 回 ( 1/14、 1/28、 2/18、 3/3、 3/17 )
[講座内容]
今期からいよいよ幕末の最激動期である慶応 3 年(1867)
に入ります。この年は、薩摩藩関係だけでも、四侯会議、薩
土盟約、薩摩藩の武力方針策定、薩長芸三藩挙兵計画、大政
奉還、近江屋事件(坂本龍馬と中岡慎太郎の暗殺)
、王政復古
政変(小御所会議)
、江戸薩摩藩邸焼き打ちなど、重要事件が
目白押しです。これらのほとんどに大久保が何らかの関わり
をもっています。大久保の手紙・日記や関連史料から大久保
の動向を明らかにします。
[講座内容]
精密な彫、
摺の技術に支えられた色鮮やかな浮世絵版画には、
実に数多くの情報が盛り込まれています。
本講座では、その情報に着目し「浮世絵を読む」ことを中心
に進めます。
今回のテーマは、
「江戸の動物」です。日常の中で接するかわ
いい動物や空想上の動物など、浮世絵の中には様々な動物が
描かれます。その中でも、狐や猫、象、鯰などにスポットを
あて、それぞれのイメージや、どのような逸話、小説、演劇
に登場するのかという点にも留意してみたいと思います。
[講座内容]
侘び茶を大成した千利休の没後 100 年の元禄時代から様々
な茶の湯の伝書が作られました。その目的は、利休の茶の湯
を顕彰することと、その内容を文章で平易に啓蒙するところ
にありました。点前の解説を中心とする入門書、茶人の逸話
をまとめた茶史書、茶の湯の精神をまとめた茶の理論書など
様々ありますが、本講座では一般向きの伝書を読み解き、江
戸時代の人々がどの様に茶の湯を享受していたかを探ろうと
思っています。テキストは尾張徳川家の家臣近松茂矩がまと
めた「茶窓閒話」
(国立公文書館蔵)で、数寄雑談について、
百八十話が記述されています。利休の二百年忌を迎える享和
四年に版行されました。
[講師からひとこと]
本講座はくずし字の解読ではなく、活字になった史料(手紙・
建白書・日記など)を読みながら、記主の行動や思い、当時
の時代背景などを、他の関連史料とともに探り、考えていく
講座です。
初心者の方でも関心のあるテーマや人物であれば、
興味深く読めて、より深い理解が得られるよう努めるつもり
です。
[講師プロフィール]
歴史作家。出版社の編集長を経て作家活動に入る。幕末維新
史や織豊期を中心に執筆・研究・講演を行う。主な著書に『孤
高の将軍徳川慶喜』
『さつま人国誌』幕末・明治編、同編 2、
『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ―』
『島津義久』など多
数。
[講師からひとこと]
みなさんは浮世絵を手にしたことはありますか?本講座では
約 150 年前に作成された浮世絵版画を持参しますので、間
近でご覧いただき、浮世絵とはどんなものか実感していただ
ければ嬉しく思います。
[講師プロフィール]
学習院大学、東京外国語大学、東海大学ほか講師。国際浮世
絵学会常任理事。
博士
(日本語日本文学)
。
専門は江戸文化史、
演劇史。歌舞伎研究からスタートし、役者絵の面白さに魅せ
られ、研究対象を浮世絵にも広げています。現在は浮世絵を
通して江戸文化を見るということに興味があります。
著書
『歌
川派の浮世絵と江戸出版界』
(勉誠出版)
、
『浮世絵が創った江
戸文化』
(笠間書院)
、
『藤間家所蔵浮世絵全覧』
(公孫樹舎)
。
米田 雅子
[講師からひとこと]
皆様は一椀の抹茶を頂く事により、心を癒された経験がおあ
りでしょうか。
茶室・茶掛け・花入れ・茶花・茶碗・茶入・棗・茶杓など様々
な魅力的なしつらえの中で、亭主と客が心を通わせながら一
期一会の時を過ごす至福の体験を、伝書を読み解きながら味
わって頂けたらと考えています。
[講師プロフィール]
江戸時代の村方史料の読解を出発点に、和歌、茶掛けなど多
様なくずし字にふれ、現在は市民講座の講師として、市民の
方とともにそれらの魅力を追求しています。
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
江戸を楽しむ
げっしん
絵と文字で楽しむ
-続・江戸の寺社あれこれ
[講師] 浦井 祥子
木曜日 18:30~20:00
日程:全 5 回 ( 1/7、 1/21、 2/4、 2/25、 3/10 )
月岑が見た江戸の町
-『江戸名所図会』
『斎藤月岑日記』より
[講師]
今野 澄玲
金曜日 13:30~15:00
日程:全 5 回 ( 1/22、 2/5、 2/19、 3/4、 3/18 )
江戸歌舞伎~入門編
[講師]
埋忠 美沙
土曜日 10:30~12:00
日程:全 5 回 ( 1/9、 1/23、 2/6、 2/20、 3/5 )
[講座内容]
『江戸名所図会』は、江戸の観光案内として、地誌として大
変有名です。その著者の一人である斎藤月岑は、江戸の町名
主でした。月岑は、他にも、江戸のできごとをまとめた『武
江年表』を編纂し、自筆の『斎藤月岑日記』には、江戸町名
主としての日々の業務ととともに、江戸の風俗、名所、行事
が端的に書かれていて、いずれも江戸町人の様子を知る上で
の基本資料となっています。本講座では、
『江戸名所図会』が
できた天保6(1835)年の『斎藤月岑日記』から、月岑の訪
れた場所を紹介し、併せて『江戸名所図会』を確認してみた
いと思っています。くずし字を読むことが全く初めての方を
念頭に『江戸名所図会』を中心に読んでいきます。
[講座内容]
本講座はくずし字を学びながら歌舞伎に親しんでいただくこ
とを目的としています。クラスを「入門編」と「応用編」に
分け、受講される方のニーズにより近い講座を提供していま
す。入門編では『一谷嫩軍記』の上演台本(版本)をテキス
トにして、くずし字を学びます。本作は、もともとは人形浄
瑠璃のために書かれた作品で、宝暦五(1751)年、大坂で初
演されました。平家の武将・平敦盛の死にまつわる逸話を脚
色した物語で、現在でも繰り返し上演される人気狂言です。
全五段のうち三段目「熊谷陣屋」を中心に、江戸時代の人形
浄瑠璃の台本でくずし字を学びながら、作品の背景や、歌舞
伎の演技演出についてお話しします。
[講師からひとこと]
史料として一部くずし字の史料を使用しますが、くずし字の
基礎的な知識や読解の経験は問いません。江戸時代に興味の
ある方に、さらに江戸を楽しむきっかけになっていただけた
らと思います。
[講師からひとこと]
『くずし字辞書』を片手にくずし字を一文字ずつ確認しなが
ら、くずし字が初めての方に合わせて読み進めます。みなさ
んと一緒に『江戸名所図会』を読み、その内容から江戸の様
子を見たいと思います。
『斎藤月岑日記』は基本的には活字化
されたものを使いますが、文字に慣れてきたら原文書のコピ
ーもご紹介できればと思っています。
[講師プロフィール]
専門は近世史。徳川林政史研究所非常勤研究員。成城大学ほ
か非常勤講師。江戸の時刻制度を中心に、江戸〜明治期につ
いて研究している。著書に『江戸の時刻と時の鐘』
、共編に『浅
草寺日記』などがある。
[講師プロフィール]
専門は近世の文化史。我孫子市で史料調査に従事するかたわ
ら、江戸歌舞伎と観客との関係について研究しています。こ
とに芝居町の様子に関心を持っています。
[講師からひとこと]
くずし字と歌舞伎の基本からお話しますので、歌舞伎や江戸
の資料に敷居の高さを感じている方にこそ、参加していただ
きたいと思っています。くずし字は基本的なひらがなを学び
ます。
「熊谷陣屋」は先季から読んでいるため、今季は作品後
半の首実検からとなります。物語途中からですが、それまで
の展開もお話しますので、初めての方も問題なくご参加いた
だけます。
[講座内容]
本講座は、江戸について楽しく学んでいただくことを主旨と
しています。その期のテーマに沿って、文字史料や絵画史料
を適宜使いつつ、お話させていただきます。
今期は、引き続き「江戸の寺社」がテーマです。江戸時代、
公家・武家・町人など、あらゆる階層の人びとにとって、寺
院や神社は身近な存在でした。寺社文書などを繙くと、当時
の宗教(信仰)のあり方、葬儀・墓の形式、寺社と盛り場の
様子など、さまざまなものが見えてきます。いくつかの寺社
文書と、それに関係する文書などを用いながら、江戸の寺社
について、あれこれ楽しく学んでみたいと思います。初めて
の方もどうぞおいで下さい。
[講師プロフィール]
専門は江戸歌舞伎。早稲田大学演劇博物館招聘研究員。博士
(文学、早稲田大学)
。同大助手、日本学術振興会特別研究員
を経て現職。主な仕事は『未翻刻戯曲集』
『正本写合巻集』
(共
に日本芸術文化振興会[国立劇場]発行)編著。
[講座名] 特別講座(翻字者育成講座)
ハーバード大学美術館蔵
『源氏物語 蜻蛉』を読む
[講師]
伊藤 鉃也
木曜日 18:30~20:00
日程:全 5 回 ( 1/14、 1/28、 2/18、 3/3、 3/17 )
[講座内容]
米国ハーバード大学美術館に所蔵されている
『源氏物語 蜻蛉』
(伝慈円筆)は、鎌倉時代中期に書写された古写本です。こ
れは、現存最古の一冊であり、美麗な美術品でもあります。
今回使用するテキストは、講師が編集した影印本です。さら
に、
くずし字である変体仮名の字母資料を、
毎回配布します。
鎌倉時代以降の仮名写本を読む技術の習得と共に、
『源氏物語』
の異文の世界も楽しんでいただきます。活字による現代の読
書体験との違いを実感してください。
[講師からひとこと]
変体仮名の翻字ができる方が一人でも多く育ってほしいと願
っています。そして、自由に読めるようになった方は、講師
主宰の本文データベース構築作業でさらに腕を磨いていただ
き、さらに異本の世界を満喫してください。くずし字の初心
者の方も歓迎します。講座を通して微妙なコツを学んでいた
だきたいと思います。
[講師プロフィール]
国文学研究資料館・総合研究大学院大学教授。NPO法人〈源
氏物語電子資料館〉代表理事。博士(文学、大阪大学)
。学芸
員。主編著は、
『源氏物語別本集成 正・続 全 30 巻』
(既刊
22 冊)
、
『源氏物語受容論序説』
、
『源氏物語本文の研究』
、
『源
氏物語の鑑賞と基礎知識 28 蜻蛉』
、
『日本古典文学翻訳事
典』他多数。