No.10

大館国際情報学院高校図書館だより
「図書館のつどい」
No.10
矢立峠の自然と羽州街道の歴史を知る
~吉田松陰におもいをはせて
2015. 10.30
1
読書の秋 イベント盛りだくさん!
10/27~11/1
読書週間
11/1
県民読書の日
秋は気候的に過ごしやすく、また日暮れも早まり夜が長く感じることから、読書に適した季節
と言われています。この時期には、読書に関するイベントや記念日が多く設けられています。
読書週間
終戦まもない1947年(昭和22)
、
まだ戦火の傷痕が至るところに残って
いるなかで「読書の力によって、平和
な文化国家を作ろう」という決意のも
と、11月17日から、第1回『読書
週間』が開催されました。 そのとき
の反響はすばらしく、翌年の第2回か
らは期間も10月27日~11月9日
と定められ、この運動は全国に拡がっ
ていき、
『読書週間』は日本の国民的
行事として定着しました。
県民読書の日
秋田県では昨年、毎年11月1日を
「県民読書の日」と定めました。
そして、今年の県民読書の日には
「ビブリオバトル高校生全県大会」
北鹿新聞
10/29
が行われます!
(10:20~ 秋田市生涯学習センター)
地区大会を勝ち抜いたKJ生2人が
バトラーとして出場します。
ぜひ応援してください!
北鹿新聞
10/20
10月14日に矢立自然友の会会長の中村弘美氏を講師にお招きし、
「図書館のつどい」が
開催されました。当日は一般の方も含め約40人が参加しました。多くの先人たちが通った矢
立峠について学び、矢立峠を訪れていた吉田松陰の生涯とその足跡に理解を深めました。松陰
が大館に来ていたことに驚き、地域の歴史への興味関心が広がりました。
入
入賞おめでとう!大館市民読書感想文コンクール
優秀作 第2席 2年 W・Kさん
「ネバーランド」を読んで
(
「ネバーランド」恩田陸 著)
佳 作 第4席 1年 K・Tさん
心の森の中にある思い出
(
「心の中」小手鞠るい 著)
佳 作 第5席 1年 N・Sさん
「ミッキーマウスの憂鬱」
を読んで (
「ミッキーマウスの憂鬱」松岡圭祐 著)
※3人の作品は、近々北鹿新聞に掲載されます。
裏面に「読書週間特集 図書委員のおすすめの一冊」があります!
読書週間特集
図書委員のおすすめの一冊
『太陽のパスタ、豆のスープ』
『アルスラーン戦記』シリーズ
宮下奈都 著
主人公である明日羽は、結婚式直前に突然婚約を
解消されてしまう。失意のどん底にある明日羽に
叔母のロッカさんが提案したのが“ドリフターズ・
リスト”の作成だった。このリストを通して明日羽
は自分の心を見つめ直していく。この本を読んでい
ると、私も明日羽と同じようにリストを作成したく
なった。自分の心を見つめ直したい、自分の気持ち
に正直に生きたいと思っている人に、ぜひ読んでも
らいたい一冊だ。
(2年 Iさん)
田中芳樹 著
心優しい凡庸な王子アルスラーンが、仲間と助け
合い、成長しつつも敵に打ち勝っていく長編物語。
味方はたった五人、敵は三十万。しかし兵力をも
ろともしない戦術、仲間たちと絆、個々のキャラ
クターにも魅せられます。そんな胸が熱くなるよ
うな壮大な歴史ファンタジーです。
図書館にあるのは初版本で、現在書店にあるもの
とは表紙が違いますが、この天野喜孝による表紙
も魅力的です。
(2年 Kさん)
『勝手にふるえてろ』 綿矢りさ 著
近年、会いたくて会いたくて震える人が
多いらしいが、そんな人に勧めたい本で
ある。主人公は好きでもない男と結婚さ
せられそうになり、親友に相談したと思
ったら、その内容は相手の男に筒抜け。
気を紛らわそうと初恋の相手と会ったら、
名前を忘れられるしまつ。会いたくて震え
なくても、会ったら会ったで現実を知って
震えてしまう人だっているだと考えさせ
られる物語。今をときめくリア充に読んで
ほしい。 表紙の女性の絵が可愛いので、
2次元に生きる人もぜひ。
(2年 Sさん)
『ランチのアッコちゃん』 柚木麻子 著
小さな出版社「雲と木社」の派遣社員として働く澤田
三智子は、自分に取り柄がないことを実感し落ち込ん
でいました。それを見たアッコ女史が三智子のお弁当
と自分のランチ(外食)を一週間だけ交換してほしいと
提案します。これがきっかけで三智子の冒険が始ま
ます。
アッコ女史が渡すメモにしたがって、デザイン会社の
社長が趣味で開いているカレー屋に足を運んだり、
ビルの屋上で社長と寿司の出前を囲んだり、わくわく
するランチタイムを過ごすことになりました。そこで、
アッコ女史の意外な側面や交流関係に触れることで、
充実した時間を手に入れます。
三智子の気持ちに共感できることがたくさんあり、
アッコ女史から背中を押されたような気がします。
(1年 Wさん)
『堕落論』 坂口安吾 著
安吾の書いた数々のエッセイを収録した一冊です。
その中で特におすすめしたいのは、
「不良少年と
キリスト」という作品です。これは、太宰の死後
に書かれ、太宰と仲の良かった彼だからこそ知っ
ている太宰の内側に迫ることができます。この作
品の魅力は、なんといっても文中のことばが現代
風なところです。
「~やがる」や「バカヤロー」
など、整った作品には出てこない現代風なことば
が出てくるので、親しみやすいと思います。安吾
や太宰に興味がなくても、これはユニークな作品
で楽に読み進められるので、是非読んでみてくだ
さい。
(1年 Tさん)
『REVERSE』 石田衣良 著
ネットで出会った男女が心を通わせ、ほぼ
毎日メール交換する仲になります。しかし、
この二人は互いにネット上では性別を偽っ
ていました。そのため、リアルで会ってみた
くても会えずにいます。でも、しだいに会い
たい気持ちが大きくなり…。
この本の内容は、
ネットが発展してきた今だ
からこそ有り得る事柄だと思います。また、
男と女のそれぞれの目線で描いているので、
両方に肩入れせずに読めます。
(2年 Aさん)