＜人の採用から退職までの労務トータルサポート＞社会保険労務士平成 26 年 10 月号増田忠雄増田ろうむ通信事務所：〒739-0043 東広島市西条西本町 4-22 ｴｺｰﾊｲﾂ 201 ＴＥＬ：０８２－４２２－５０４１ＦＡＸ：０８２－４２２－５１４２ｅ－ｍａｉｌ：[email protected] ＵＲＬ：www.msd-office.jp/ msd -------------------------------------------------------------------------------------ても問題ありませんか？】改正安衛法で義務付けられた「ストレスチェック」に関する Q&A ◆84 の「Q＆A」 →問題ありません。委託により実施する際には、ストレチェックの結果を実施者から直接労先の通常国会で成立した改正法の 1 つに「改働者に通知する必要があり、労働者の同意な正労働安全衛生法」（6/25 公布）がありますが、く事業者に通知してはならないことなどのこれに関連して、厚生労働省から「改正労働安点に注意してください。全衛生法 Q&A 集」が公開されました。【ストレスチェックは面談形式で行うもので改正項目のうち最も影響の大きいものは「スすか？】トレスチェック制度の創設」だと言われており、 → 労働者の心理的な負担の程度を把握するた上記「Q&A 集」でも 84 のうちの 36（約 43%）をめ、労働者自身が該当する項目を選択する占めています。チェックシート方式で行う検査です。面談形 ◆ストレスチェックに関する Q&A 式に限ることは想定していません。以下では、Q&A（抜粋）をいくつか見てみま【健康診断のように、ストレスチェックを実施しょう。した旨の報告を監督署に行う必要があるの【全ての事業場が対象となるのでしょうか？】でしょか？】 → ストレスチェックの実施が義務とされるの →ストレスチェックの実施状況を把握するたは、従業員数 50 人以上の事業場とされておめ、事業者には、労働基準監督署にその実施り、50 人未満の事業場については、当分の状況について報告していただく仕組みを設間、実施が努力義務とされています。けること考えています。 ◆施行予定は来年 12 月？【全ての労働者が対象となるのでしょうか？】 →ストレスチェックの対象労働者は、一般健康今後は、平成 27 年 2 月～3 月頃に省令・指針診断の対象労働者と同じく、常時使用する労等が策定され、平成 27 年 12 月までに改正法（ス働者とする予定です。なお、派遣労働者につトレスチェックの部分）が施行される予定です。いては、派遣元事業主において実施していた従業員の「デング熱感染」に備えて知っておきたいこと ◆「デング熱」ってどんな病気？だくことになります。【どれくらいの頻度で実施すれば良いのでしょうか？】 →今後、労使や専門家のご意見を聴きつつ省令現在感染者が拡大しているデング熱は、ヒトで定めていくことにしていますが、健康診断スジシマカという蚊によってウイルスが媒介と同様に、1 年以内ごとに 1 回以上実施してされる感染症で、ヒトからヒトへと感染するこいただくことを想定しています。とはありません。【健康診断のように、実施を外部機関に委託しヒトスジシマカは、秋田県および岩手県以南 1 に生息しているため、日本のほとんどの地域で ○ 労働者死傷病報告の提出＜休業 4 日未満、7 感染するおそれがあると言えますが、感染して月～9 月分＞［労働基準監督署］も発症しないこともあります。 ○ 健保・厚年保険料の納付［郵便局または銀 ◆デング熱にかかるとどんな症状が出る？行］感染すると、3～7 日後に突然 38 度以上の高 ○ 外国人雇用状況報告（雇用保険の被保険者熱が出て、頭痛のほか、目の奥の痛み・筋肉痛・でない場合）＜雇入れ・離職の翌月末日＞関節痛を伴うことが多くあります。［公共職業安定所］また、発熱後 3～4 日で胸やお腹に赤い痛み当事務所よりひと言を伴う発疹が出て、次第に手足や顔面に広がります。前月に引き続き社会保険料削減対策その⑦ 通常は 1 週間ほどで熱が下がり回復へと向か（最終回）として、定年後の雇用は「再雇用制いますが、まれに出血症状が起こり、重症化す度」を利用しましょう。平成１８年４月に「高ることがあります。この場合、適切な治療を受年齢者雇用安定法」が改正され、６０歳以降もけないと死亡に至る可能性もあります。６５歳までの雇用義務が課されました。現在、デングウイルス特有の治療薬はなく、 ①勤務延長（定年年齢に達した労働者を退職さ対症療法が基本となりますが、解熱剤としてはせず、引き続き雇用する）にするかアセトアミノフェンを用いるのが一般的であ ②再雇用（定年年齢に達した労働者を一旦退職り、出血傾向を増強するおそれがあるアスピリさせ、翌日新たな労働条件で再び雇用する）にンの使用は避けます。するかで社会保険料の会社負担金額が大きく ◆従業員が感染したら？変わります。例えば、定年後の給与を４０万円デング熱は、インフルエンザのようなヒトかから２０万円に変更する場合らヒトへの感染はなく、デングウイルスに感染 ① 勤務延長⇒ 定年後３か月間は変更前給与にしたヒトスジシマカを介して感染します。対応する社会保険料が適用され４か月目に変そのため、社内で感染者が出たからと言って更後給与に対応する社会保険料が適用されま職場封鎖のような対策をとる必要はありませす。（随時改定）３か月間の会社負担社会保険んが、感染者が蚊に刺されると他の人へと感染料（約 179,000 円）が拡大するおそれがありますので、蚊に刺され ② 再雇用 ⇒変更になった月から変更後給与にないようにする必要があります。対応する社会保険料が適用されます。（資格喪予防に取り組む場合は、肌の露出を避けた服失同日資格取得）３か月間の会社負担社会保険装をしたり虫よけスプレーなどを用いたりし料（約 87,000 円）となり、約 92,000 の削減にて刺されないようにするとともに、不要な水たなります。まりをなくしてボウフラの発生そのものを抑なお、労働者が高年齢雇用継続給付金や在職え込むことが有効です。老齢年金を利用することで、給与が下がっても最も手取りの多い賃金設計をすることが、会 10 月労務の手続提出期限［提出先・納付先］社・労働者双方にとって非常に重要です。 10 日原則６０歳（生年月日によって６１歳～６４ ○ 雇用保険被保険者資格取得届の提出＜前月歳）から受給できる在職老齢年金（報酬比例部以降に採用した労働者がいる場合＞［公共分）の金額がわかれば、賃金設計は可能ですか職業安定所］らいつでもご相談下さい。 ○ 労働保険一括有期事業開始届の提出＜前月また、再雇用制度を利用しても、雇用保険は以降に一括有期事業を開始している場合＞定年前からの資格がそのまま継続されるので、［労働基準監督署］特に定年退職時の手続き（喪失・取得）は不要 31 日です。 2