第4章 随時改定

第4章
1
随時改定
随時改定とは
組合員の標準報酬月額は原則として毎年定期的に行われる定時決定により決定し、9 月から翌年
の 8 月までの1年間適用されますが、昇給、降給等により、報酬の額が著しく高低を生じた場合
は、実際に受けている報酬の月額と決定されている標準報酬月額との間に隔たりが生じることに
なります。このような隔たりを解消するために標準報酬月額を改定することを「随時改定」とい
います。
「随時改定」は、組合員が継続した 3 月間に受けた報酬の平均額が、その者の標準報酬の基礎
となった報酬月額に比べて著しく高低を生じ、当該額とその者の標準報酬との間に 2 等級以上の
差が生じた状態となったときに、その翌月(4 ヶ月目)から標準報酬を改定します。(法第 43 条
第 10 項、第 11 項、施行規則第 2 条の 3、厚年法第 23 条)
※ 随時改定は、原則として昇給、降給等があった月の翌々月を法第 43 条第 10 項に規定する「そ
の著しく高低を生じた月」とし、その翌月の初日において行う。(運用方針第 43 条関係 6)
(1)対象者
随時改定は、次の 2 つの条件をすべて満たした者が対象となる。
(運用方針第 43 条関係 2(1))
条件1 昇給、降給等により「前月に対し当月の固定的給与に変動」があること又は「給与体系
の変更」があること(注 1~3)。
* 「固定的給与」については、第 1 章「2 報酬とは」(2)を参照のこと。
注 1 「給与体系の変更」、「遡及適用によって差額支給を受ける場合」についても、随時改
定の対象となる。(厚労省通知S36.1.26 保発第 4 号、総務省見解(地職 p.18))
※
非固定的給与のみが変動する場合(例:時間外勤務手当の支給額の変動)は条件 1
に該当しないが、非固定的給与に該当する手当の廃止や手当額の改正が行われた場合
等(例:時間外勤務手当等の支給割合の変更)は「給与体系の変更による場合」とな
り、条件 1 に該当する。
注 2 「報酬の全部が支給されない場合」又は「報酬の一部が支給されない場合」は、随時改
定に係る固定的給与の変動、増額及び減額には当たらない。(運用方針第 43 条関係 3)
また、「報酬の全部が支給されない場合」又は「報酬の一部が支給されない場合」であ
る期間において、固定的給与の変動があった場合には、当該休職等が終了して通常の支給が
されることとなった月を当該固定的給与の変動があった月として取り扱う。(運用方針第
43 条関係 4)
* 「報酬の全部又は一部が支給されない場合」については、第 1 章「3 報酬月額に
含める報酬」(3)を参照のこと。
第4章 随時改定
-1-
注3
この変動があった月を「変動月」という(以下の説明で同じ。)。変動月は、実際に変動
後の固定的給与が支払われた月が該当する。
例:10 月 25 日に子供が生まれ、扶養手当が 11 月から支給される場合は、11 月が変
動月となる(変動の事由が発生した 10 月は変動月ではない。)。
(留意点)
○ 変動の事由ごとの該当の有無について
①
月の中途で固定的給与の変動があった場合
変動後の給与が実績として1か月分確保された月を固定的賃金変動が報酬に反映された月
として扱い、それ以後 3 月間に受けた報酬を計算の基礎として随時改定の判断を行う。(総
務省見解(地職 p.18))
例:4 月 15 日に固定的給与の変動があった場合
→5 月~7 月に受けた報酬により判断(変動月は 5 月)。
②
休業、休職等に伴い、手当が不支給となった場合
固定的給与の額自体に変動はないこと、手当自体は廃止されていないので給与体系の変更
には該当しないことから、随時改定の要件には該当しない。
例:産前産後休業を取得したことにより、通勤手当が不支給となった場合。
病休により、管理職手当が不支給となった場合。
③ 非固定的給与に当たる手当が新設又は廃止されたことによる「給与体系の変更」を随時改定
の契機とする場合、当該手当の支給の有無に関わらず新設等が反映した初回の給与の支給月を
変動月とし、変動月以後、継続した 3 月間に受けた報酬のいずれかにおいて、新設等に起因す
る手当の支給実績が生じていれば、随時改定の対象となる。(厚労省事務連絡H25.5.31 定時決
定及び随時改定の事務取扱いに関する事例集(随時改定問 7-2)。日本年金機構 HP(疑義照会(厚
生年金保険 適用)9.被保険者報酬月額変更届)
例:特殊勤務手当(非固定的給与)が1月に新設された場合
変動月は 1 月となり、1 月から 3 月までの間に新設された特殊勤務手当が支給され
た者については、随時改定に該当する。
特殊勤務手当の対象となるが支給がない者又は 4 月以降に初めて特殊勤務手当が支
給された者については、随時改定に該当しない。
④
⑤
給与改定が遡及して行われた場合の取扱いは、後記 2 を参照。
昇格して管理職となり、時間外勤務手当の支給対象ではなくなった場合
昇格したことによる基本給等の増加を契機とした随時改定と、時間外勤務手当が支給され
なくなったことを契機とした随時改定を個別に行う。
例:4 月 1 日に管理職に昇格した場合は、以下の 2 回の改定を行う。
① 4 月を変動月とする随時改定
② 時間外勤務手当が支給されなくなった 5 月を変動月とする随時改定
※ 昇格を事由とする変動月の報酬には前月の勤務実績による時間外勤務手当などの諸手当
を含む。
※ 時間外勤務手当は非固定的給与であるが、この場合、
「給与体系の変更」に該当するため、
随時改定の対象となる。
第4章 随時改定
-2-
⑥
昇給に伴う時間外勤務手当の時間単価の変更は、固定的給与の変動には該当しない。
(総務省質疑応答集 2 問 8)
例:1 月 1 日に昇給した場合で、時間外勤務手当の時間単価が変更された場合
昇給により、1 月を変動月とする随時改定を行う。
※ 2 月から昇給後(時間単価変更後)による時間外勤務手当が支給された場合であっても、
2 月を変動月とした随時改定の算定は行わない。
※ 1 月の報酬には、実際に支給された時間外勤務手当(昇給前の時間単価)を含める。
⑦
育児による部分休業により、毎月の給与の額が変動する場合
随時改定の対象となる。(総務省質疑応答集 4 問 3)
この場合の変動月は、当該休業の勤務実績が 1 月確保された月が変動月となる。
例:休業の開始日が月の初日の場合・・・その翌月
月の途中の場合・・・その翌々月
休業の終了日が月の末日の場合・・・その翌々月
月の途中の場合・・・その翌々月
※ (育児)部分休業は前月の取得実績により基本給の減額分を算定するため、毎月変動する
可能性があり、当該部分休業等の取得実績による報酬の変動は、固定的給与の変動には該当
するため、変動の都度、随時改定に該当するかどうか算定する(実際には、2 等級以上の差
が生じないことにより随時改定に該当しない場合が多いものと思料される。)
「変動があること」に該当する事例
固定的給与に変動があった場合(遡及して変動した場合も含む)
休職中の者が職場復帰し復職時調整が行われた場合
固定的給与の変動
(1人目の)育児休業中に(2人目の)産前産後休業を取得した時に、復職時調整など固定
的給与に変動があった場合
(育児)部分休業を取得している場合、当該部分休業の取得の実績に変動があった場合
育児短時間勤務者が勤務形態を変更した場合
産前産後休業中に昇給・昇格等があった場合
育児短時間勤務から部分休業若しくは部分休業から育児短時間勤務に勤務形態を変更した
場合
諸手当の支給額・支給割合の変更や諸手当の新設や廃止があった場合
職務や職種が変更になったことにより、非固定的給与に該当する諸手当等が支給・不支給と
なった場合
給与体系の変更
基本給(時間給)は変更ないが勤務体系(契約時間)が変更になった場合
自動車通勤者に対してガソリン単価を設定して算定している通勤手当の算定単価(ガソリン
単価)が変動した場合
交通機関の料金改定により、通勤手当の支給額に変更があった場合
通勤手当の支給単位期間等の変更により1ヶ月あたりの通勤手当の額が変更になった場合
厚生労働省による現物給与の価格の改正があった場合
第4章 随時改定
-3-
条件2 「変動月から継続した 3 月間(注 1)に受けた報酬の総額を 3 で除して得た額(注 2)を報
酬月額として算定した標準報酬の等級」と「従前標準報酬の等級」に 2 等級以上の差
があること
注1
注2
各月とも支払基礎日数が 17 日以上であることが必要である。
当該額に円位未満の端数が生じたときは、その端数を切り捨てる。
また、変動月以降の継続した 3 月間に受けた報酬の中に、変動月より前に支給される
べき報酬(昇給、昇格等の遡及発令や扶養手当などの諸手当の追給額)が含まれている
場合は、当該額は除いて算出する。(厚労省通知 S36.1.26 保発第 4 号)
※ 変動月後の 2 月目や 3 月目に「報酬の全部が支給されない場合」又は「報酬の一部が支
給されない場合」である日があっても、支払基礎日数が 17 日以上であれば、当該月の報
酬を含めて算定する。(総務省質疑応答集 4 問 1)
例:7 月が変動月に該当、8 月から病気休職(8 割支給)なった者で、7 月~9 月の支
払基礎日数が 17 日以上である場合、8 月、9 月分は実際に支給された報酬(減額後
(8 割)の報酬)により算定する。
* 通勤経路の変更による通勤手当の算定基礎月への加算方法については、第1章「4 手
当等の取扱い」(1)を参照。
(留意点)
○ 随時改定を行わない場合
① 「継続した 3 月間」のうち、1 月でも支払基礎日数が 17 日未満の月がある場合、随時改定
は行わない。
* 育児短時間勤務者で勤務を要する日数が 17 日未満とされた者の支払基礎日数の取扱いに
ついては第 1 章「3 報酬月額に含める報酬」(2)を参照。
② 「固定的給与の変動」の場合、固定的給与の増額・減額と、変動月から継続した 3 月間の
報酬の平均額の増額・減額が一致しない場合は、随時改定の対象とならない。(厚労省事務連
絡H25.5.31 定時決定及び随時改定の事務取扱いに関する事例集(随時改定問 4)
※ 「給与体系の変更」の場合は、②に関わらず、3 月間の報酬の平均額により算定した標準
報酬の等級と従前の標準報酬の等級に 2 等級以上の差があれば、随時改定を実施する。
③ 「固定的給与の変動」の場合で、同月に固定的給与の増額・減額要因が同時に発生したとき、
それらの影響によって固定的給与の総額が増額するか、減額するかを確認し、増額改定・減額
改定のいずれの対象となるかを判断する。(厚労省事務連絡H25.5.31 定時決定及び随時改定の
事務取扱いに関する事例集(随時改定問 5)
※ 固定的給与のうち定額の手当が廃止され、その手当と同額の手当が新たに創設された場合
等、固定的給与の変動が生じないケースについては、随時改定の対象とならない。
※ 固定的給与のうち変動的な手当の廃止と創設が同時に発生した場合等については、手当額
の増減と、3 月間の平均額の増減の関連が明確に確認できないため、3 月間の平均額の増額・
減額した場合のどちらも随時改定の対象となる。
第4章 随時改定
-4-
④ ①~③により随時改定に該当しなかった場合は、仮にその後の 3 月間が随時改定の条件に該
当していても、随時改定は実施しない(固定的給与の変動があった月から継続した 3 月間であ
ることが要件となる。)。
◇ 随時改定のイメージ
◇ 「固定的給与の変動」の場合の随時改定の実施の判断
第4章 随時改定
-5-
〔事例〕 4月1日に昇格して管理職(時間外勤務手当支給対象者から非支給対象者になった場合)
3月に時間外勤務の実績があった場合
3月に時間外勤務の実績がなかった場合
【補足説明】
固定的給与に該当する手当が新たに支給されるようになったり、支給されなくなったりした場合
は、固定的給与の額の変動が明らかなため、固定的給与の増減と変動月以後3月間の報酬の平均によ
る標準報酬の等級の増減が一致していなければならないが、非固定的給与に該当する手当が新たに支
給されるようになったり、支給されなくなった場合は、支給実績にかかわらず、当該手当に関する給
与条例等の改正が実施された月を変動月として、随時改定に該当するか算定する。この場合、固定的
給与の増減を理由とした変動ではないため、従前の標準報酬の等級と2等級以上の差が生じていれば
随時改定を実施する。
(例1) 基本給等の変動なく、地域手当支給地域から地域手当不支給地域に異動し、異動後
の部署での時間外勤務手当が非常に多かったため、従前の標準報酬の等級より2等級
以上上がった場合は、随時改定は実施しない。
(例2) 特殊勤務手当が支給される部署や宿日直を行う部署に配属になった場合など、異動
前の部署や職務ではありえない勤務により手当等が支給されることとなった場合が、
勤務形態の変更に該当し、従前の標準報酬の等級に比べて2等級以上の差が生じてい
れば、随時改定を実施する。
第4章 随時改定
-6-
(2)対象者の特例(2等級以上の差がない場合)
随時改定は原則として 2 等級以上の差が生じたときに行うが、標準報酬月額には上下限がある
ため、報酬が大幅に変動しても 2 等級以上の差がない場合がある。次の場合には 2 等級以上の差
がなくても随時改定を行う。(運用方針第 43 条関係 2(2)~(7))
① 退職等年金給付に係る掛金等に関する標準報酬の等級が第 29 級である者の報酬月額が昇給
等により固定的給与の増額があり、増額があった月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額を
3 で除して得た額が 635,000 円以上である場合(第 29 級→第 30 級)
② 短期給付に係る掛金等に関する標準報酬の等級が第 45 級である者の報酬月額が昇給等によ
り固定的給与の増額があり、増額があった月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額を 3 で除
して得た額が 1,415,000 円以上である場合(第 45 級→第 46 級)
③ 標準報酬の等級が第1級である者の報酬月額(報酬月額が 93,000 円未満である場合に限る。)
が昇給等により固定的給与の増額があり、増額があった月から継続した 3 月間に受けた報酬の
総額を 3 で除して得た報酬月額が第 2 級以上の標準報酬に該当する場合(第1級→第 2 級以
上)
④ 退職等年金給付に係る掛金等に関する標準報酬の等級が第 30 級である者の報酬月額(報酬
月額が 635,000 円以上である場合に限る。)が降給等により固定的給与の減額があり、減額
があった月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額を 3 で除して得た報酬月額が第 29 級以下
の標準報酬に該当する場合(第 30 級→第 29 級以下)
⑤ 短期給付に係る掛金等に関する標準報酬の等級が第 46 級である者の報酬月額(報酬月額が
1,415,000 円以上である場合に限る。)が降給等により固定的給与の減額があり、減額があっ
た月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額を 3 で除して得た報酬月額が第 45 級以下の標準
報酬に該当する場合(第 46 級→第 45 級以下)
⑥ 標準報酬の等級が第 2 級である者の報酬月額が降給等により固定的給与の減額があり、減
額があった月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額を 3 で除して得た報酬月額が 93,000 円
未満である場合(第 2 級→第 1 級)
※ 厚生年金保険については、厚労省通知(S36.1.26 保発第 4 号)により同様の取扱いが定めら
れている(平成 28 年 10 月以後の取扱いについては、同通知の改正により示されると考えられ
る。)。
第4章 随時改定
-7-
◇ 特別な場合の随時改定
平成 27 年 10 月~平成 28 年3月
平成 28 年4月~
※ 平成 28 年 10 月から厚生年金保険の標準報酬月額の下限が引き下げられ、1 級 88,000 円(報
酬月額 93,000 円未満)~31 級(報酬月額 605,000 円以上)となる。
第4章 随時改定
-8-
(3)報酬月額の算定方法
「変動月から継続した 3 月間に受けた報酬の総額」を 3 で除して得た額が報酬月額となる。
(法第 43 条第 10 項)
* 端数等の取扱いについては 1(1)参照。
2
特別な算定方法(保険者算定)
組合員の報酬月額の算定が困難であるときや著しく不当であるときは、同様の職務に従事する
職員の報酬月額その他の事情を考慮して組合が適当と認めて算定する額をその組合員の報酬月額
として標準報酬月額を決定することになります。(法第 43 条第 16 項)
遡及して給与改定が行われた場合、保険者算定により、給与改定後の額が支給された月を変動
月とする随時改定を行います。(厚労省通知S36.1.26 付け保発第 4 号)
・遡及して給与改定が行われた場合の取扱い
給与改定後の額が支給された月を変動月とする。なお、変動月の報酬には改定差額分は含
まない。(総務省質疑応答集 2 問 5)
※ 固定的給与の変動の有無は変動月の固定的給与とその前月の固定的給与を比較するこ
とになるが、前月の固定的給与は遡及前(給与改定前)の金額と比較する。
例:H28.11 月にH28.4 月に遡及して給与改定が行われ、H28.12 月に改定後の給料に
よる報酬と 4 月から 11 月までの改定差額が支給される場合
H28.12 月が変動月になる。
第4章 随時改定
-9-
3
随時改定の見直し
随時改定が行われた後に、発令誤りや手当等を遡及して支給すべきことが判明し、当該随時改定
の算定基礎月における報酬が誤っていた場合は、支給すべきであった正しい報酬の額により再計
算し、当該随時改定の標準報酬を見直します。
再計算の結果、従前標準報酬(当該随時改定の直前の標準報酬)の等級と再計算による標準報
酬の等級との差が 2 等級以上生じなくなった場合は、当該随時改定を取り消すことになります。
※ 給与改定が遡及して行われ、随時改定の算定の基礎となった報酬の額が改定となった場
合は、標準報酬の見直しは行わず、給与改定後の報酬が支払われた月を変動月とした随時改
定に該当するかどうか判断する。
(留意点)
① 給与改定が遡及して行われた後に、支給誤りなどの理由により遡及して当該随時改定の標
準報酬を見直す場合、随時改定の対象となる変動月以後の 3 月間の報酬は、給与改定後の報酬
により算定して差し支えない。
例:H28.8 月を変動月とする随時改定がH28.11 月に実施されており、その年のH28.12 月
にH28.4 月に遡及する給与改定が実施され、さらにH29.2 月にH28.9 月に支給する時間
外勤務手当の額が誤っていたことが判明した場合
正しいH28.9 月の報酬月額により改めて随時改定の算定することになるが、報酬は給
与改定後の報酬を使用する。時間外勤務手当も給与改定後の時間単価による額となる。
第4章 随時改定
- 10 -
4
随時改定の事務処理
(1)給与支給機関の事務処理
① 組合員の固定的給与に変動があり、かつ、継続した 3 月間に受けた報酬の総額を 3 で除し
て得た額が従来の標準報酬の基礎となった報酬月額に比べて著しく高低(従来の標準報酬の
等級と変動した月以後 3 月間の報酬の平均による標準報酬の等級が 2 等級以上の差)を生じ
ている場合は、当該組合員が受ける報酬を固定的給与・非固定的給与に区分し、これを基に
報酬月額の算定・標準報酬等級表への当てはめを行い、「標準報酬随時改定基礎届」又は当
該基礎届に係るデータを組合に提出する。(施行規程第 101 条の 2 第 3 項)
なお、データにより提出する場合は紙による基礎届の提出の必要はない。
② 併せて、組合における標準報酬の決定を待たずに、掛金等の徴収及び組合員への標準報酬の
通知を行う。
③ 組合から基礎届に係るデータについて誤りの連絡があった場合は、当該データの訂正を行い、
再度、誤りのあった組合員に係る基礎届又は当初提出した当該基礎届に係るデータで修正後の
ものを共済組合に提出する。
④ 組合から標準報酬の決定の連絡を受けたのち、誤りのあった組合員に対して、すでに通知し
た標準報酬の訂正を行い、次回の掛金徴収時に誤った分の掛金等を追徴・返戻を行う。
(2)組合の事務処理
① 組合は、給与支給機関から提供された基礎届に係るデータを組合員情報管理システムに取り
込み、標準報酬の等級及び月額のチェックを行う。
②
チェックの結果、誤りがあった場合は、エラーリストにより給与支給機関に修正を依頼する。
③ 給与支給機関から提供された修正後の基礎届に係るデータを、再度、組合員情報管理システ
ムに取り込み、標準報酬の等級及び月額のチェックを行う。
④
標準報酬の決定を行い、給与支給機関へ決定の連絡を行う。
第4章 随時改定
- 11 -
◇ 随時改定の事務処理の流れ
第4章 随時改定
- 12 -
第4章 随時改定
- 13 -
⑪
③
⑪
③
⑪
③
⑪
③
⑪
③
⑪
③
支部コード
平成 年 月
平成 年 月
平成 年 月
平成 年 月
平成 年 月
⑰
⑯
⑮
⑭
⑬
⑫
⑰
⑯
⑮
⑭
退
厚
短
退
厚
⑫
短
⑬
級
⑯
退
⑰
級
級
級
⑥
級
級
級
⑥
級
⑭
厚
⑮
⑥
級
級
級
⑥
級
級
級
級
退
厚
短
退
厚
短
⑥
従前の標準報酬等級 / 月額
⑥
基礎届種類
⑫
短
⑬
⑰
⑯
⑮
⑭
⑬
⑫
⑰
⑯
⑮
⑭
⑬
⑫
⑰
⑫
~
組合員番号
従前の適用年月
共済組合コード
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
⑳
⑲
⑱
⑳
⑲
⑱
⑳
⑲
⑱
⑳
⑲
⑱
⑳
⑲
⑱
⑳
⑲
⑱
㉔
④
㉓
月 ㉓
月 ㉒
月 ㉑
月 ㉓
月 ㉒
月 ㉑
月 ㉓
月 ㉒
月 ㉑
月 ㉓
月 ㉒
月 ㉑
月 ㉓
月 ㉒
日 ㉖
日 ㉕
日 ㉔
④
日 ㉖
日 ㉕
日 ㉔
④
日 ㉖
日 ㉕
日 ㉔
④
日 ㉖
日 ㉕
日 ㉔
④
日 ㉖
日 ㉕
日 ㉔
④
㉖
㉒ 支払基礎日数 ㉕
㉑
月 ㉑
算定基礎月
組合員氏名
共済組合名 / 支部名
みなし
17日
性別
㉙
㉘
㉗
⑤
㉙
㉘
㉗
⑤
㉙
㉘
㉗
⑤
㉙
㉘
㉗
⑤
㉙
㉘
㉗
⑤
㉙
㉘
㉗
⑤
平成
平成
平成
平成
平成
⑦
㉜
㉛
㉚
⑦
⑦
⑦
⑦
⑦
円 ㉜
円 ㉛
円 ㉚
年 月 日
円 ㉜
円 ㉛
円 ㉚
年 月 日
円 ㉜
円 ㉛
円 ㉚
年 月 日
円 ㉜
円 ㉛
円 ㉚
年 月 日
円 ㉜
円 ㉛
円 ㉚
年 月 日
固定的給与
生年月日
所属所名
平成
平成
平成
平成
平成
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
非固定的給与
適用年月日
㉟
㉞
㉝
⑧
㉟
㉞
㉝
⑧
㉟
㉞
㉝
⑧
㉟
㉞
㉝
⑧
㉟
㉞
㉝
⑧
㉟
㉞
㉝
⑧
平成
平成
平成
平成
平成
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
円
円
円
年 月 日
合 計
事由発生年月日
標 準 報 酬 随 時 改 定 基 礎 届
㊳
㊲
㊱
㊳
㊲
㊱
㊳
㊲
㊱
㊳
㊲
㊱
㊳
㊲
㊱
㊳
㊲
㊱
修正平均額
平 均 額
報酬の総額
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
退
厚
短
退
厚
短
㊻
㊺
㊹
㊸
㊷
㊶
⑨
㊻
㊺
㊹
㊸
退
厚
短
退
厚
㊶
短
㊷
⑨
㊺
退
㊻
㊸
厚
㊹
㊴
㊴
㊴
㊴
㊴
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
級
㊵
㊵
㊵
㊵
㊵
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
円
千
改定事由コード
標準報酬等級 / 月額
処理区分 ㊴ 算定コード ㊵
㊶
短
㊷
⑨
㊻
㊺
㊹
㊸
㊷
㊶
⑨
㊻
㊺
㊹
㊸
㊷
㊶
⑨
㊻
㊶
~
⑨
平 成
㊿ 退
㊾ 厚
㊽ 介
㊼ 短
㊿ 退
㊾ 厚
㊽ 介
㊼ 短
㊿ 退
㊾ 厚
㊽ 介
㊼ 短
㊿ 退
㊾ 厚
㊽ 介
㊼ 短
㊿ 退
㊾ 厚
㊽ 介
㊼ 短
㊿
㊽
㊾
㊼
年
掛 金 額
月
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
円
日