施工説明書 - ウッドリンク株式会社

施工説明書
問い合わせ先
ウッドリンク株式会社 住宅資材事業部
〒934-0056 富山県射水市寺塚原 415
Tel.0766-84-4477 Fax.0766-84-4479
施工の前に必ずお読みください。
1.フローリング・羽目板
選定における注意事項
<シーズニングの実施>
フローリング材の含水率を現場環境に馴染ませるために、開梱してから
3~4 週間後に施工を行うのが理想的です。湿度が高い現場や季節におい
てはその限りではありませんので、当社までご確認ください。
【商品選定の際、確認しておきたいこと】
<施工のタイミング>
壁、サッシの施工が終わり、風雨など外部からの影響を受けない状態に
なってから、フローリングの施工を行ってください。なお、現場によっ
て手順が異なるケースもあるため、フローリングの施工に支障が出ない
方法をご判断ください。
<使用環境の確認>
下記のような環境では床下などの湿度が著しく上昇するおそれがあり
ます。フローリング材や羽目板の異常な膨張による不具合がおこる可能
性が高くなるため、施工の際には十分な配慮と対策を施してください。
条件によっては、無垢材の使用を再検討してください。
●低湿地や沼地、田んぼに囲まれた場所や海辺。もともと湿気が多い土
壌の地域。
●森林の沢地や、地下水が豊富な場所。
●床下の換気口が小さい現場。
●地下室など湿度が高く湿気がこもりやすい場所またはコンクリート
が完全に乾燥していない場所。
●リフォームなどにより床下と地面が 300mm 以下に近接する場所。
また、
現場内での湿度のばらつきの確認も重要です。温湿度を容易に測定で
きるデジタル温湿度計や木材の含水率を測る含水率計の使用が有効
です。
【施工に於いての禁止事項】
●釘打ちの際フィニッシュネイルの使用は厳禁です。
●酢酸ビニルエマルジョン系(木工用ボンド)の接着剤は使用しないで
ください。
●接着剤は実部分に入らないようにしてください。
●下地に 12mm 厚以上の 1 類、または特類の構造用合板を使用してくだ
さい。MDF 合板を下地に使用しないでください。
●壁際のクリアランスは必ず 5mm 以上確保してください。
●床面に直接養生テープを貼らないでください。
●RC 工法の場合、コンクリートスラブやモルタルの含水率が 4%以上の
場合はフローリングの施工をしないでください。
【推奨施工用具】
<接着剤の種類>
1 液型ウレタン樹脂系の木質床用を推奨いたします。
デジタル温湿度計
※この接着剤は、木材の膨張収縮によるフローリングの動きに対応し、
その動く力を接着剤自体が吸収する“弾性”を有した接着剤です。水
分との化学反応により硬化するタイプの接着剤のため、硬化後の体積
収縮がなく、接着剤が原因の不快な床鳴りを防止する効果があります。
※酢酸ビニルエマルジョン系(木工用ボンド)は厳禁です。水性のため
床材の膨張による反りや床鳴りの原因となります。
<空調設備について>
エアコンをはじめとする冷暖房機器や換気システムなどの、吸排気の流
れが床面に直接当たる場合、過度の乾燥によりフローリング材の含水率
に著しく影響し、材の収縮や割れの原因となります。そのため、風が床、
壁、天井面の一定箇所に継続的に当たらないよう配慮が必要です。
<釘の種類>
使用する釘(床材厚 15mm の場合)は、根太レス工法の場合、フロアー
ステープルまたは 38mm のスクリューネイルを推奨します。 ステープル
やスクリューネイルの先端が合板を突き抜けないように施工してくだ
さい。根太張りの場合は、フロアーステープルまたは 45mm のスクリュ
ーネイルを推奨します。ステープルやスクリューネイルは根太に届く長
さのものを選択して使用してください。
※下地やフローリング材の厚みによって、釘の長さの調整が必要になり
ます。
2.フローリングの施工方法について
【商品の取り扱いについて】
<現場での保管方法>
直射日光や雨が当たる場所、湿度が高い場所での商品の保管は避けてく
ださい。また、保管する際は、反りや曲がりの原因となりますので、立
て掛けないでください。
根太レス工法の場合
<水濡れに注意>
著しい水分の吸収は木材の膨張の原因になります。水濡れの可能性があ
る環境への施工は控えてください。配管まわりや開口部の結露にもご注
意ください。
根太張りの場合
55°
55°
構造用合板
12mm
釘
45
m
m
構造用合板
24mmまたは28mm
38
mm
含水率計
釘
根太
45×45
深さは
20mm必要
【施工前の確認及び実施事項】
※フロアーステープルの場合、基本的にフローリング材に下穴をあける
必要がなく空気圧の調整により施工を行えます。また、スクリューネイ
ルの場合、下穴が必要になりますが、スクリューの形状により、高い保
持力を得ることができます。釘打ちの間隔は 303mm 以下としてください。
※フィニッシュネイルの使用は厳禁です。
<商品の確認>
品質には万全を期しておりますが、万が一不良品や傷、色、木柄など不
明な点がございましたら、必ず施工前にご相談ください。施工後のお取
替えには応じかねます。
1
に不具合が出る可能性がありますので、フローリングと下地が直交
するように施工してください。
【施工のポイント及び手順】
<下地の確認及び湿気対策>
下地は必ず乾燥した材を使用し、下張り材の段差が 1mm 以下であること
をご確認ください。段差が床鳴りの原因になる可能性がありますのでご
注意ください。
フローリング材
構造用合板
12mm以上
(1)根太張りの場合
●厚さ 12mm 以上の構造用合板の下張りが必要です。
●下地合板の張り込みは 1.5mm 程度の隙間を空けて張り込んでくださ
い。(下地合板の膨張による床面の突き上げを避けるため)
303
303
303
303
303
根太 45×45
303
大引 90×90
構造用合板
12mm以上
(3)接着剤の塗布
①釘の通過面、②材の中心、③雌実下やや内側の3箇所に筋状に塗布
してください。(図 A・B 参照)
注)実部分への接着剤の塗布は、床面全体が動き、局所的に大きな
隙間を引き起こすため厳禁です(図 C 参照)。
※スギは、床鳴りが発生し易い樹種です。フローリング材裏面の隅
までしっかりと接着剤をつけることで床鳴りを軽減できます。但
し、実部分に接着剤が入り込まないよう、注意が必要です(図C
参照)。
フローリング材
根太 45×45
大引 90×90
(2)遮音マットを使用する場合
遮音マットを使用する場合は遮音マットへの無垢フローリングの直
張りは避け、 釘の保持力を保つために 12mm 以上の構造用合板を下張
りし接着剤とスクリューネイルの併用にて施工してください。
図A
③
②
①
接着剤をつける部分
(3)根太レス工法の場合
●根太レス工法の場合の大引きは、90mm 角以上のプレーナー掛けされ
た乾燥材を使用し、大引きの間隔は 1000mm 又は 910mm 以内としてく
ださい。
●下地には、24mm 以上の構造用合板を使用し、構造用合板とフローリ
ングが直交するように張り込んでください。
●構造用合板の水濡れは厳禁です。水濡れした場合は、含水率が12%
以下になるまで施工しないでください。下地の含水率が高いまま施
工するとフローリング材にカビ・突き上げ・隙間等が発生する原因
となります。
図B
裏面
①
②
③
材の長さ方向に沿って、筋状に塗布
図C
×
構造用合板
24mm以上
釘
フローリング材
実部の接着は厳禁!
(4)釘の打ち込み
雄実の付け根から材の中央方向へ向かって斜め 55°に打ち込んでく
ださい。下地を通して根太に打つのが基本です。フロアーステープル
を使用する際は、エアー圧の調整を行ってから施工してください。ま
た、スクリューネイルを使用する場合は、必ず下穴を開けてください。
その際、スクリューのヘッド部分がはまるための穴(皿もみ)を、開
けてください。
大引 90×90
<フローリングの張り込み>
(1)仮並べ
天然木は色調や木目が単一でないため、仮並べを行ってください。他
の部分と際立って調和しないピースを目立たない場所に配置するな
どの配慮は、仕上がりのイメージを向上させます。また、事前の仮並
べは、端材の有効活用にもつながります。
(5)実の差し込み
あて木の上からフローリング材を軽くたたいて実を差し込んでくだ
さい(図 D・E 参照)。実の損傷やスペーサーの抜き取りが困難にな
るおそれがありますので、強く叩き込まないようにします。但し、梅
雨時期の施工においては、含水率 計やデジタル温湿度計などを利用
し、フローリング材が現場の環境に馴染んできたことを確認できた際
には、スペーサーを使用せずに施工していただく場合もあります。
(2)張り込み
●フローリングの施工には、接着剤とフロアーステープルまたはスク
リューネイルの併用が基本です。
●フローリングは構造用合板と根太に直交するように張り込んでく
ださい。(構造用合板以外の無垢(杉や粗床など)の下地を使用す
る場合は、下地自体が膨張収縮する可能性が高いため、フローリン
グと下地を同じ方向に張ると下地材の動きによりフローリング材
あて木を添えて
軽く打ち込む
図D
下地
2
釘
図E
<養生の方法>
養生テープがフローリングに直接触れないようにしてください。養生テ
ープをやむを得ず貼る場合は、粘着力の弱いものを使用し、できるだけ
短期間で剥がしてください。また、剥がす際には、勢いをつけず、ゆっ
くりと剥がしてくだい。なお、フローリングの塗装を浸透性塗料で仕上
げたものについては、必ず跡がつきますので、その箇所をサンディング
して、再塗装を施してください。
1820mm
4.フローリングのお引渡しの前の
クリーニング方法について
(6)壁・敷居・框などへのフローリングの納め方
●壁面には密着させず、巾木で隠れる寸法内で 5mm 以上のクリアラン
スを設けてください(図 F 参照)。フローリング材の膨張による壁
や柱への押し込みやきしみを防ぎます。
●敷居や框等と平行に接する部分にもスペーサーを用い、0.5mm 程度
のクリアランスを必ず空けてください。両端が敷居などの場合は、
それ以上の十分な逃げの確保が必要です。
●掃き出しサッシまたは浴室サッシとの接合部は、結露などによる水
濡れの可能性が高いため、木端・木口にタッチアップ用の塗料を塗
り、しっかりと防水処理をしてください。
<クリーニング方法>
塗装の種類によって、クリーニング方法が異なります。必ず施された塗
装をご確認の上、行ってください。
<ワックスの使用についての注意事項>
●市販の水性ワックスを使ったモップがけは、木材が膨張するなど大き
なトラブルの原因になります。
●ワックスは、直接フローリングにたらさないでください。フローリン
グの隙間に入り込み、木材の膨張や変色の原因になります。
●浸透性塗料塗装品の場合、市販の水性ワックスまたは樹脂系油脂ワッ
クスは使用しないでください。フローリング材の膨張、毛羽立ち、塗
装はがれ、白濁の原因となります。
図F
巾木
5.フローリングのお引渡し後の
注意事項について
壁
●ホットカーペットの使用は避けてください。フローリングの収縮や割
れの原因となります。
●空調設備の送風がフローリングに直接当たらないようにしてくださ
い。隙間や割れの原因となります。
構造用合板
根太
5mm以上のクリアランスを設ける
6.羽目板の施工方法について
(内装用壁・天井材)
●最後の一列は、1 週間程度期間をおいてからの施工が理想的です。
施工後のフローリング材の微妙な動きを調整できます。
●フローリング材の巾方向に 10m以上の広範囲に施工する場合は、5
~7m間隔で適度なエクスパンションをとる必要があります。
●空調設備についてエアコンをはじめとする冷暖房機器や換気シス
テムなどの、吸排気の流れが床面に直接当たる場合、過度の乾燥に
よりフローリング材の含水率に著しく影響し、材の収縮や割れの原
因となります。そのため、風が直接床面に当たらないよう配慮が必
要です。
【商品の取り扱いについて】
<現場での保管方法>
直射日光や雨が当たる場所、湿度が高い場所での商品の保管は避けてく
ださい。また、保管する際は、反りや曲がりの原因となりますので、立
て掛けないでください。
3.フローリングの養生について
<水濡れに注意>
著しい水分の吸収は木材の膨張の原因になります。水濡れの可能性があ
る場所や、湿気の多い場所への施工は控えてください。配管まわりや開
口部の結露にもご注意ください。
<表面の掃除>
養生の前には施工面をきれいに掃除し、細かな塵やほこり、粉等の汚れ
が無い状態から行ってください。床材の表面に細かな傷ができるのを防
ぎます。また、ボードの粉の付着、日焼け、毛羽立ち、養生テープの跡
など問題が生じる可能性がありますので、掃除と養生をしっかりと行っ
てください。
【施工前の確認及び実施事項】
<商品の確認>
品質には万全を期しておりますが、万が一不良品や傷、色、木柄など不
明な点がございましたら、必ず施工前にご相談ください。施工後のお取
替えには応じかねます。
<表面保護>
施工後は、表面保護のため養生シートまたは養生ボードにて施工面全面
を覆い隠してください。露出している箇所があった場合、日焼けによる
変色の原因となりますので十分ご注意ください。
<施工のタイミング>
羽目板施工の前に、風雨など外部からの影響を受けない状態になってか
ら羽目板の施工を行ってください。建築中の雨漏りには特に注意が必要
です。
<養生テープの使用方法>
養生テープをフローリングに直接貼らないでください。養生テープの粘
着剤が付着し汚れや変色の原因となります。
3
【推奨施工用具】
<羽目板の張り込み>
(1)仮並べ
●天然木は色調や木目が単一でないため、仮並べを行ってください。
全体で見たときに色柄のバランスが良くなるよう配置してください。
他の部分と際立って調和しないピースを目立たない場所に配置する
などの配慮は、仕上がりのイメージを向上させます。
●部屋の形状及び張り方向のデザインに応じて隅の納まりを考慮し、
極端な小幅材が出ないように割り付けを行ってください。
●木口部分をつなぐ際、微妙な巾違いが見られるケースがあります。
仮並べをして木口部分の巾合わせを行ってください。
<接着剤の種類>
1 液型ウレタン樹脂系の木質床用をご利用ください。
※この接着剤は、木材の膨張収縮による羽目板の動きに対応し、その
動く力を接着剤自体が吸収する“弾性”を有した接着剤です。
※酢酸ビニルエマルジョン系(木工用ボンド)は厳禁です。水性のた
め羽目板の膨張による反りなどの原因となります。
【施工のポイント及び手順】
<下地の施工>
羽目板を天井部や斜壁面に取り付ける場合は、下地にあたる桟木を釘止
めし、落下しないよう、各部をしっかりと連結してください。また施工
後、壁面にカーテンレール・フック等を取り付ける場合は、下地がある
場所を確認の上、取り付けたものが落下しないようにしてください。
(2)張り込み
●羽目板の施工には、必ず接着剤と釘(ステープルまたはスクリュー
ネイル)の併用をしてください。
●羽目板の巾方向の膨張を和らげるために、下記の方法をお勧めしま
す。
①ゆるめに張り込む。
②羽目板の雄実部分に、緩衝材(ゴム状)を貼り付けクッション
機能を持たせる。
(1)木下地の場合(柱・間柱・胴縁・野縁の上に直接施行する場合)
(図 a 参照)
●木下地は、乾燥材を使用してください。
●施工面のレベル出しを行ってください。
●木下地の間隔は、455mm 以内で、製品の継ぎ目の下には必ず木下地
がくるように割り付けてください。
(3)接着剤の塗布
●接着剤は、下地のボードに塗布せず、羽目板一枚ずつに塗るように
してください。(一度に全ての板に塗ってからの施工は避けてくだ
さい)
●①釘の通過面、②材の中心、③雌実下やや内側の3箇所に筋状に塗
布してください。
注)実部分への接着剤の塗布は厳禁です。一箇所に大きな隙間を引
き起こす原因となるためご注意ください(図 A・B・C 参照)。
(2)木質ボード(合板)下地の場合(図 b 参照)
●木質ボードにはビス保持力が十分にあるものを使用してください。
(3)石膏ボード下地の場合(図 b 参照)
●石膏ボード上に施工する場合は、石膏ボードの下に必ず胴縁・野縁
など羽目板を確実に固定できる下地が必要です。製品の継ぎ目が胴
縁・野縁の上にくるように割り付けてください。
●石膏ボードの継ぎ目と製品の継ぎ目は重ならないようにしてくださ
い。
(4)釘の打ち込み
●釘(ステープルまたはスクリューネイル)は、板厚の 2.5~3 倍の長
さを目安に使用してください。
●釘(ステープルまたはスクリューネイル)は、材の中央方向へ向か
って斜め 55°に打ち込んでください。下地を通して胴縁・野縁に打
ち込んでください(図 D 参照)。
木下地(柱・間柱・胴縁・野縁)
図a
(5)周囲の納め方
●羽目板の巾方向の両端は、柱や間柱などに密着させないで必ず 5~
10mm 程度のクリアランスを設け、額縁や廻り縁などで隠してくださ
い。また、張り終える最後の一枚は、1 週間程度期間をおいてから
の施工が理想的です。なお、腰壁上部を、珪藻土や漆喰など塗り壁
にする場合は、湿気による羽目板の反りや膨張が起こりやすいため、
特に注意が必要です。
●鴨居・窓枠・ドア枠などは、羽目板と密着させずに若干のクリアラ
ンスを空けて施工してください。
●羽目板の各板の張り込み及び、隣接する出入隅はきつくせず、若干
のクリアランスを空けて施工してください。
●換気扇・点検口・ダクト・ダウンライト等を取り付ける際は、取り
付け部と下地の補強を十分に行ってください。
羽目板
455mm以内
図b
下地合板9mm厚
柱
間柱
300
450
胴縁
1200
羽目板
見切
4