~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 労働力調査(基本集計・詳細集計) 【問題】 雇用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 なお、本問は労働力調査(平成 26 年)を参照している。また、本問において「若年層の パート・アルバイト及びその希望者」とは、年齢が 15 歳から 34 歳までで、男性は卒業者、 女性は卒業で未婚の者のうち、①雇用者のうち「パート・アルバイト」の者、②完全失業 者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者、③非労働力人口で、家事 も通学もしていない「その他」の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態が 「パート・アルバイト」の者のことをいい、 「若年無業者」とは、年齢が 15 歳から 34 歳ま での非労働力人口のうち家事も通学もしていない者のことをいう。 A 完全失業者は、平成 26 年平均で 236 万人となった。これを男女別にみると、男性は 141 万人、女性は 95 万人となっている。 B 完全失業率は、平成 26 年平均で 3.6%となった。これを男女別にみると、男性は 3.4%、 女性は 3.7%となっている。 C 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」(いわゆるフリーター)は、平成 26 年 平均で 179 万人となった。 D 「若年無業者」は、平成 26 年平均で 56 万人となった。 E 平成 26 年平均の役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は、37.4%と なった。 【解答】 B 前半部分は正しいが、後半部分が誤り。完全失業率を男女別にみると、男性は 3.7%、女 性は 3.4%である。 ~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 1 完全失業者 ① 完全失業者は、平成26年平均で236万人となり、前年に比べ29万人の減少(5年連続の減少) となった。 ② 男女別にみると、男性は141万人と21万人の減少、女性は95万人と8万人の減少となった。 ◆ 完全失業者の推移 ◆ 年齢階級別完全失業者の推移 ◆ 主な求職理由別の完全失業者の動向 求職理由 非自発的な離職による者 完全失業者数 73 万人 対前年増減 17 万人減少 勤め先や事業の都合 47 万人 14 万人減少 定年又は雇用契約の満了 26 万人 3 万人減少 自発的な離職による者 90 万人 6 万人減少 新たに求職 68 万人 6 万人減少 学卒未就職者 12 万人 3 万人減少 収入を得る必要が生じたから 33 万人 1 万人減少 資料出所 総務省統計局「労働力調査」 (基本集計) ~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 2 完全失業率 ① 完全失業率は、平成26年平均で3.6%となり、前年に比べ0.4ポイントの低下(4年連続の低 下)となった。 ② 男女別にみると、男性は3.7%と0.6ポイントの低下、女性は3.4%と0.3ポイントの低下とな った。 ◆ 完全失業率の推移 (%) ◆ 用語の解説 □ 完全失業率 労働力人口に占める完全失業者数の割合(%)のこと。 □ 完全失業者 仕事がなくて調査週間中に少しも(1時間以上)仕事をしなかった者のうち、就業が可能でこ れを希望し、かつ仕事を探していた者、及び仕事があればすぐ就ける状態で過去に行った求職活 動の結果を待っている者のこと。 ~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 3 いわゆるフリーター ① 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」 (いわゆるフリーター)は、平成26年平均 で179万人となり、前年に比べ3万人の減少となった。男女別にみると、男性は80万人と4万 人の減少、女性は99万人と1万人の増加となった。 ② 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」を年齢階級別にみると、15~24歳は平成26 年平均で73万人となり、前年に比べ7万人の減少、25~34歳は106万人と4万人の増加となっ た。 ◆ 年齢階級別「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」の推移 資料出所 総務省統計局「労働力調査」 (詳細集計) 4 若年無業者 ① 若年無業者は、平成26年平均で56万人となり、前年に比べ4万人の減少となった。 ② 若年無業者を年齢階級別にみると、30~34歳が18万人と最も多く、次いで25~29歳が16万人 などとなった。 ◆ 年齢階級別若年無業者の推移 (注)総数は、 「15~24 歳」と「25~34 歳」の表章単位の数値の合計とした。 「15~24 歳」 、 「25~34 歳」については、 千 人単位を四捨五入しているため、内訳の合計とは必ずしも一致しない。また、 「若年人口」は 15~34 歳の人口とし た。 資料出所 総務省統計局「労働力調査」 (基本集計) ~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 5 非正規の職員・従業員の割合 ① 役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は、平成26年平均で37.4%となった。 ② 役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合を年齢階級別にみると、65歳以上が 73.1%と1.6ポイントの上昇、15~24歳が48.6%と0.6ポイントの低下などとなった。 ◆ 年齢階級別非正規の職員・従業員の割合の推移 注) 割合は、年齢階級別「正規の職員・従業員」と「非正規の職員・従業員」の合計に占める割合を示す。 資料出所 総務省統計局「労働力調査」 (詳細集計) (非正規の職員・従業員のうち、転職等希望者は 462 万人、転職等非希望者は 1,467 万人) ① 非正規の職員・従業員を転職等希望の有無別にみると、平成26年平均で転職等希望者は462 万人となり、前年に比べ11万人の増加、転職等非希望者は1,467万人と40万人の増加となった。 ② 男女、現職の雇用形態についた主な理由別にみると、 ・ 男性では「正規の職員・従業員の仕事がないから」とする者のうち、転職等希望者は78万人 と7万人の減少、転職等非希望者は80万人と2万人の減少などとなった。 ・ 女性では「自分の都合のよい時間に働きたいから」とする者のうち、転職等希望者は60万人 と5万人の増加、転職等非希望者は269万人と16万人の増加などとなった。 ~平成 27 年合格目標~ 斎藤正美のここが理解のツボ(FAQ) 7月号 メルマガ<冒頭あいさつ文> 7月になりました。 本試験まで約1か月半となりましたが、まだまだ時間は十分に残されています。 諦めからは何も生まれません。1%の可能性でも見出そうと、壁に向かったときこそ、自 分の中に秘められていた新たな力が出てくるのです。 斎藤正美
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