2016 年 重要項目 ピンポイント講座 法 1 条 労働条件の原則 [出題実積]〇択一式 H18 〇 H19 ◎ ◎選択式 H20 H21 H22 H23 H24 - - - - - H25 H26 〇〇 - H27 〇 [背景] 労働基準法は、憲法の下記を具体化した法律になります。 ●憲法 25 条 1 項(生存権) すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 ●憲法 27 条 2 項(勤労条件の基準) 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準はこの法律でこれを定める。 [条文]法 1 条 1 項 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべき ものでなければならない。 [通達] 人たるに値する生活とは、その時その社会の一般通念による標準 家族の生活をも含む。 「労働条件」とは、賃金、労働時間、解雇、災害補償等の基本的な労働条 件を指し、安全衛生、寄宿舎に関する条件を含んでいます。 [条文]法 1 条 2 項 2 この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の 当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはも とより、その向上を図るように努めなければならない。 例えば、当社は 1 日労働時間 7 時間。労働基準法は 8 時間なの で、労基法を基準に 8 時間にすることは違法。 (労働条件の低下につながる。) 1 2016 年 重要項目 ピンポイント講座 [通達] 社会経済情勢の変動等、他に決定的な理由がある場合の労働条件の低下は、労働基準法違反 ではない。 [過去問](H18-1A) 労働基準法の総則において、労働関係の当事者は、労働条件の向上を図るよ うに努めなければならない旨の規定が置かれている。 (正解) 法 1 条(労働条件の原則)は、訓示的な規定の為、罰則はない。 ㌽① 末尾が「その向上を図らなければならない。」となれば、義務規定になり誤りになり ます。 2
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