防災井戸を「提案・整備・施工」していくのは我々の責務 一般社団法人 全国さく井協会 平成 27 年度臨時社員総会 いい井戸の日 2015 in 北海道 盛会裏に終了 (一社)全国さく井協会は平成 27 年 10 月 9 日、札幌市の京王プラザホテル札幌で、臨時 社員総会及び「いい井戸の日 2015 in 北海道」を開催した。 総会の冒頭、挨拶した脇雅史会長は「本年度の建 設事業は 2 割から 3 割程仕事量が減少している。特 に北海道と九州の落ち込みがひどい。大型の補正を 組む必要があるが、本当に大切なのは当初予算を安 定させることだ」と提言、 「さく井業界は防災井戸設 置など社会に役立つ建設産業の土台の仕事で、着実 に発展して社会に貢献していこう」と述べた。 総会で挨拶する脇雅史会長 来賓として、下出育生道公益企業管理者は「地下 水は都市用水の 4 分の 1 を占め、日々の暮らしに密 接な水だ。東日本大震災では、水道は断水したが地 下水は供給できた。今後も安全な暮らしを支えてほ しい」と挨拶された。 また、吉岡亨札幌副市長は「札幌市は水環境に恵 石塚学副会長・北海道支部長の開会宣言 まれ豊富な地下水がある。皆さんはさく井技術の向 上や地下水保全調査で市民生活に貢献している。札 幌市でも地下水保全施策を進めており、さく井協会の技術や知識が水環境保全につながる よう皆さんも協力してほしい」と挨拶された。 議事に入り、本年度前半の事業・会務の報告があり、知久明副会長は「当協会は安定的 な事業量の確保と適正な工事価格を実現するために特別委員会を発足した。課題別に委員 会が活動していくが、会員各位の協力なくして実 現できない。全員の気持ちを 1 つにして共に進ん でいこう。また、先の理事会において、東日本大 震災で被災した宮城県女川町が設置する防災井 戸のモニュメント造りに協会として協力する方 針を決めた。会員各位の協賛をお願いしたい」と 会員の結束と協力を訴えた。 総会会場 「いい井戸の日 2015 in 北海道」では、田村将人札幌大学 特命准教授による記念特別講演「アイヌ文化と水のかかわり」 では、アイヌの歴史を振り返り、水と神をあがめながら生活 を営んできたアイヌ民族と水や井戸とのかかわりの深さを紹 介した。総会会場側の展示ブースは 16 の企業、団体が東日本 大震災でもそのほとんどが機能を失わなかった井戸の災害へ の強さなど井戸や地下水の重要性を紹介するパネルをはじめ、 ポンプや調査用カメラなどの最新機器、地中熱利用システム による融雪ロードヒーティング・冷暖房システムなどの新技 展示ブースに見入る来場者 術を紹介し、多くの参加者で賑わった。 懇親会では、脇雅史会長、石塚学北海道支部長、吉岡亨札幌副市長の挨拶に続き、千葉 新次北海道地質調査業協会理事長が乾杯の音頭をとった。アトラクションでは、マジック ショー、平岸天神ソーラン踊りが披露された。その後“空くじなし”の抽選会が行われ、 大いに盛り上がって瞬く間の 2 時間であった。 次回開催予定の東北支部の面々が舞台に上がり「来年は山形市で秋の総会、いい井戸の 日を行いますので、ぜひ東北へ足を運んでください」と PR を行った。 最後に知久明副会長の 1 本締めで散会した。 翌日は観光組とゴルフ組に分かれ、懇親を深めた。 観光組は 13 名の参加で大倉山ジャンプ台、ニッカ余市蒸溜所、小樽市内を散策し、秋の 北海道を満喫した。ゴルフ組は「苫小牧ゴルフリゾート 72」コースで 30 名の参加で行われ、 中国支部福田博司氏がグロス 89(ベスグロ)、ネット 72.2 で優勝した。コースは風があった が快晴、色づき始めた木々を見ながら広い北海道の大地を堪能した。 一般社団法人全国さく井協会 平成 27 年度臨時社員総会 於:京王プラザホテル札幌 開催前日は台風の影響を受け、予期せぬこともありましたが、100 名を超える方のご参加 をいただき、ありがとうございました。 北海道支部の皆様の厚いおもてなし、深く感謝いたします。 次は山形市でお会いしましょう。
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