平成27年12月17日 日本貨物鉄道株式会社 本日、国土交通省運輸安全委員会から、平成24年 9月11日及び平成26年6月22日に発生した江 差線脱線事故に係る鉄道事故調査報告書が発表され ました。 原因の如何にかかわらず、この事故を含め、北海道 地区において列車脱線事故が連続して発生したこと について、関係の皆様には多大なるご迷惑・ご不便を お掛けしましたことを、改めまして深くお詫び申し上 げます。 当社といたしましては、別紙に記載の現在までに実 施している再発防止対策に加え、今回発表された報告 書の内容を検討のうえ、出来うる限りの対策を確実に 実行し、今後もJR北海道と連携して同種事故の再発 防止に万全を期し、安全管理の徹底に取り組んでまい ります。 別 紙 江差線における列車脱線事故の 再発防止対策について 1 徐行運転の継続 脱線がはじまったとされる曲線区間につ いて、45km/h以下の徐行を実施。 泉沢駅~札苅駅間 32㎞665m~33㎞270m ※貨物列車に限る 2 重量計による測定 コンテナ毎の偏積状態をチェックできる重量計を設置(サンプルチェック) 札幌貨物ターミナル 函館貨物 苫小牧貨物 秋田貨物 新潟貨物ターミナル 大阪貨物ターミナル 富山貨物 福岡貨物ターミナル 越谷貨物ターミナル 名古屋貨物ターミナル 隅田川 広島貨物ターミナル 測定結果で、10%を越える左右方向の偏積が発見されたときは、利用運送事 業者に是正していただき、再度測り直して確認してから貨車に積載。 3 トップリフターによる測定 ■現在配置のある4駅 ▲北海道⇔本州の大型コンテナ の1%以上の発送がある11駅 ●その他(北海道⇔本州の大型 コンテナ発送が僅かである42 駅) 札幌貨物ターミナル 函館貨物 苫小牧貨物 トップリフターの運転台に表示 スプレッダ部 (東青森はエラーとなった 大型コンテナの測定用に導入) 東青森 大阪貨物ターミナル 吹田貨物ターミナル 宇都宮貨物ターミナル 郡山貨物ターミナル 越谷貨物ターミナル 隅田川 トップリフター 静岡貨物 東京貨物ターミナル 四日市 安治川口 大型コンテナ用のトップリフターの仕様を変更し、偏心荷重測 定装置を搭載。(平成27年度から順次配備) 4 輪重測定装置の導入 輪重を測定することにより貨車の偏積状態をチェック 輪重 輪重測定器(ひずみゲージ) 輪重測定の原理 1. 車輪が通過すると、レールが僅かにたわむ(歪む)。 2. レールの歪み量は、車輪の重量(輪重)に比例する。 3. レールの歪み量を輪重測定器で電気的に取り出し、輪重に換 算する。 5 輪重測定装置の構成イメージ図 列車・対象貨車の通知 制御装置 集積装置 測定装置 携 帯 JR LTE 回線 貨物 サーバ 駅 信号扱所 支社 貨物指令 必要な手配 異常検知・警報通知 PC PC 本社 貨物指令 電源 輪重測定装置の設置概略図 輪重測定装置の設置状況(盛岡貨物ターミナル駅) 歪みゲージ貼り付け・配線 歪みゲージの設置完了 6 利用運送事業者向けのパンフレット配布 コンテナ貨物の抜き取り調査 コンテナ内の荷姿の写真又は偏積率試算結果のサンプ ルチェックを定期的に実施している。 7 まくらばねダンパ特性の見直しの検討 走行安全性の向上を目的に、まくらばねダンパ特性の 見直しの検討を開始した。 <まくらばねダンパの役割> 走行中に発生する車体の揺れ を収束させる等、車両の走行 を安定させるための装置であ る。 まくらばねダンパ 8
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