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平成 27 年 3 月 24 日茨城県立医療大学大講義室にて、平成 26 年度「摂食嚥下障害看護」認
定看護師教育課程修了式が執り行われ、工藤典雄学長より修了生一人ひとりに修了証が授
与されました。
工藤学長からの式辞に続いて,来賓の公益社団法人茨城県看護協会会長 村田昌子様,
茨城県保健福祉部厚生総務課副参事 柳橋隆男様から祝辞をいただきました。
修了生からは,村上未来さんが代表挨拶を行いました。
修了生答辞
修了生代表 村上未来
(東京都立神経病院)
受講開始からの月日を振り返りますと、私たちの学んだ6ヶ月間は大変充実した日々で
した。患者様の摂食嚥下障害を支えることのできる看護師になりたいと誓い認定教育課程
の門をくぐった日のことが、つい昨日のように思い出されます。
「摂食嚥下障害看護は命に
直結する看護である」という先生の厳格な言葉に身の引き締まる思いでスタートいたしま
した。講義やグループワークでは、摂食嚥下障害看護だけでなく患者様を全人的に看ると
いう看護の基本をもう一度考える機会を与えていただきました。しかし演習では、なかな
か患者様を捉える事ができず、少しずつしか進む事ができなかった私たちですが、時には
厳しく、時には優しく最後まで導いて下さった先生方には厚謝の思いでいっぱいです。
実習におきましては、患者様の食べる力を支えることができるのか、自問自答し、時に
は悔し涙をながしたことがありました。また、認定看護師として求められることの大きさ
に挫けそうになることもありました。しかし最後まで実習を終える事ができましたのは、
患者様の食べている姿でした。患者様の食べている姿は、私達の最大の喜であり、やりが
いです。ナイチンゲールの言葉に「看護を行なう私たちは、人間とはなにか、人はいかに
生きるかをいつも問いただし、研鑽を積んでいく必要がある」といいう言葉があります。
患者様の QOL 向上と窒息、誤嚥、低栄養、脱水のリスクを十分に考え、患者様はどう生き
ていきたいのかという視点を忘れることなく、これからも自己研鑽に努めていきたいと考
えております。
半年間、いつも隣には同じ志を持つ、支えてくれた仲間がおりました。グループワーク
では夜遅くまで討議し、切磋琢磨しあえる存在でした。実習中は患者様の話を聴いてくれ、
共に考え、励ましあい、時には一緒に涙を流してくれました。認定看護師の道を去る勇気
ある決断をした仲間もおりました。このすべての仲間との出会いこそ、私達の人生の大き
な財産であると感じています。私たちは、6ヶ月の学びを終了し、患者様の元に戻るとき
が参りました。戻る場所は違いますが、茨城県立医療大学摂食嚥下障害看護認定看護師教
育課程で学びました日々を誇りに、共に誓った「すべての摂食嚥下障害の患者様を支える」
という気持ちを忘れる事なく、これからも日々精進していく決意でおります。
最後になりましたが、今日まで導いて下さいました諸先生方、大学職員の皆様、臨地実
習でお世話になりました患者様と指導者様、支えてくれた家族、ともに学んだ仲間に深く
御礼申し上げるとともに、茨城県立医療大学摂食嚥下障害看護認定看護師教育課程の一層
の発展を願い答辞とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。