経営品質論 担 当 者 長友 隆司 開講時期 前期 単 位 2 講義の到達目標 日本経営品質賞の基本的な考え方を理解し、アセスメント基準書 を使って、基本的な企業評価ができるようになる。 講義の概要 本講座では、企業価値評価から具体的な問題解決行動をいかに誘 発し組織の革新活動をいかに構築し進めていくかを考える。最近で はさまざまな定性的基準による企業評価が定着してきた観がある が、経営革新との関係性を考えた場合、アメリカ国家品質賞、別名 マルコムボルドリッジ賞に源流を持つ日本経営品質向上プログラム による企業価値評価が現状では最善のデファクトスタンダードであ るとも言われている。講義を進めるにあたっては、経営品質向上活 動の歴史、構造、具体的な活用方法を実際の企業活動での事例をも とにしながら、どうすれば組織にとって有効な組織革新活動が行え るのかをケースメソッドを使って検討していく。 受講対象者として、これまでまったく実際に系絵革新に携わった 経験のない未経験者にも十分配慮して講義を行う予定であり、理論 中心というよりはこれまで経営品質向上活動を進める中で積み重 なってきた具体的な成功事例やそれでない事例をもとに、経営革新 とは何かから説き起こし、最終的には組織の革新活動への一定の理 解と具体的なイメージ、推進の担い手となれるように配慮して講義 を行う予定である。 講義の内容については下記の内容を予定している。教科書につい ては特に指定せず都度、必要な書籍を案内し、各回のレジメも都度、 配布する。 講義計画 第1回:経営革新とは何か 第2回:生産性向上に対する科学的アプローチ 第3回:機械論的思考から人間中心的思考へ 第4回:日本の復興とアメリカの生産性回復運動 第5回:マルコムボルドリッジ賞と日本経営品質賞 第6回:経営品質向上プログラムの考え方と構造 第7回:仮説思考による成功モデルの形成 第8回:企業価値評価のパラダイム 第9回:組織学習としての企業価値評価 第10回:企業価値評価から組織革新行動へ 第11回:経営品質向上活動の前提としての品質問題の扱い方 第12回:企業価値評価法と経営管理手法の連動性 第13回:経営革新と組織開発、リーダーシップの関連性 第14回:経営戦略論と企業価値評価 第15回:生産性向上活動の今後 成績評価基準と方法 ①評価方法、→出席と期末レポート②割合、→出席60%、レポー ト40%③評価基準→出席 8 割以上、レポートについては内容によ る。 テキスト又は参考文献 日本経営品質アセスメント基準書、生産性出版、2010 年、1000 円→無料配布する 受講上の留意点 日本企業のケースを毎回、取り上げるので、新聞・テレビ等で、 情報に触れておいてください。
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