平成 27 年度 北海道抑制廃止研究会へ参加

聖ヶ丘病院 身体拘束廃止対策委員会
第 12 号
2015.8.13 発行
担当:神・竹内・北村・川田
平成 27 年度 北海道抑制廃止研究会へ参加
6 月 13 日札幌市で第 19 回北海道抑制廃止研究会が開催され、当院から 14 名が参加しました。
講演1は、社会福祉法人渓仁会 円山敬樹園ケア部長の依本正恵先生より『高齢者施設におけ
るケアの実際』で、職員教育の必要性や敬樹園の“不適切なケアへの取り組み“を学びました。
「マザーテレサの言葉」「抑制の 4 ロック」は当院の取り組みにおいて大変参考となりました。
「言葉は運命になる」
マザーテレサ
スピーチロック
•「これはダメ」「こうしなさ
い」といった言葉による規制
ドラックロック
•問題行動に対する為の過度の
投薬や不適切な薬剤投与
フィジカルロック
•必要以上に身体の活動を制限
する
(普段の行いが
あなたの運命を決めてしまうかもしれない)
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか人格になるから
人格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
タイムロック
•関わりの方法で制限する
講演 2 は、医療法人大誠会 内田病院理事長の田中志子先生が『ハッピーエンドオブライフ』
と題し“ケアの仕方や環境整備により BPSD を減らすことができる”と講演され、拘束を受け
ずに過ごしている患者さんが笑顔を取り戻しその人らしく過ごされている姿が印象的でした。
人格を尊重する姿勢は当院の理念と合致しており非常に感銘を受けました。
【ハッピーエンドオブライフ】
・認知症の特徴と認知症疾患対応
・認知症の家族への啓発
・身体拘束をしないケア
当院のスピーチロックへの取り組み
各病棟とも標語を掲げ、スピーチロックを意識!
2 病棟「ダメよその言葉 話も聞かずに
ダメよ~ ダメダメ」
3 病棟「気を付けよう言葉の拘束
ちょっと待って!」
4 病棟「待っててね
私の 1 分 患者の 5 分」
5 病棟「ちょっと待って!
と言う前に名前を呼ぼう」
6 病棟「気を付けよう言葉の拘束
ちょっと待って!」