天文学へのオマージュの 始まりを告げる、 ジャガー・ルクルトの懐中時計 15世紀に登場した懐中時計は、テーブルクロックを小型化したもので、何世紀もの間 、鍵を使って巻き上げていました。そして19世紀、独学の時計職人でマニュファクチ ュール ジャガー・ルクルトの創業者であるアントワーヌ・ルクルトは、『リューズ巻き上げ システム』という革新的な機構を発明します。彼は安全性と信頼性を高めた機構の大 量生産の道を切り開き、鍵のないメカニズムを大衆化させることに成功します。 1870年以降マニュファクチュールは、アントワーヌの息子エリー・ルクルトの主導に よって、生産工程の一部に機械化を導入した複雑機構を生み出し、精度と信頼性を保 証して、スイスを始めとする世界中の一流時計メーカーにムーブメントを販売してい ました。 19世紀以降、永久カレンダー、クロノグラフ、ミニッツリピーターという、3つの象徴 的な複雑機構がグランド・コンプリケーションをリードしています。地球の動きやカ レンダーの複雑機構から着想を得たジャガー・ルクルトの時計職人たちは、永久カレ ンダーを昇華させて数多くの腕時計に搭載しています。こうして彼らは、天体に興味 を抱く高級時計の愛好家たちを魅了しています… 1890年。ハンター懐中時計 レトログラード式日付表示を備えた年間カレンダー この永久カレンダーの到来を告げる懐中時計は年間カレンダーを搭載しています。中 央に(太陽をあしらった)レトログラード針を備えた日付表示、エングレービングが 施された曜日表示ディスク、楕円形の開口部にムーンフェイズ、月表示のインダイヤ ル。グラン・フー・エナメルダイヤル。彫琢を施した18Kイエローゴールド製ケース。 ルクルト製キャリバー19HPSM。 ジャガー・ルクルト所蔵 1895年頃。グランド・コンプリケーション ジャガー・ルクルトは、20世紀を前に、グランド・コンプリケーションを搭載した最 初のタイムピースを開発します。この懐中時計は、曜日と日付(小窓)、月、閏年の サイクル、ムーンフェイズを表示する永久カレンダーを備えているほか、ミニッツリ ピーターおよびテレメーター目盛り付きクロノグラフも搭載しています。ルクルト製 キャリバー19/20RMCSQ。 ジャガー・ルクルト所蔵 1934年。永久カレンダーを搭載した懐中時計 永久カレンダーとは、予めプログラムされた月の日数、月、閏年を自動で表示するカ レンダーです。日付、曜日、月、閏年、ムーンフェイズ表示。グラン・フー・エナメ ルダイヤル。ルクルト製キャリバー19LRCB。ステンレススチール製ケース。 ジャガー・ルクルト所蔵 1949年。カレンダー付き腕時計 ジャック・ダヴィド・ルクルト およそ半世紀に渡りマニュファクチュールを率いたジャック・ダヴィド・ルクルト(1 875年1948年)へのオマージュの証として開発されたこのタイムピースは、カレンダーの複 雑機構を搭載した最初の腕時計の1つです。曜日、日付、月、ムーンフェイズ表示。18 Kイエローゴールド。ジャガー・ルクルト製キャリバー486。 ジャガー・ルクルト所蔵 マニュファクチュール ジャガー・ルクルト 1833年の創業以来、マニュファクチュールは高級時計の世界において 常にイニシアチブを発揮してきました。鍵のない腕時計、リピーター 機能を搭載した腕時計のサイレント・レギュレーター、わずか1グラ ムのジャガー・ルクルト キャリバー101、アイコニックなレベルソ、 デュアル・ウィングのような前例のないコンセプト等によって、ジャ ガー・ルクルトの豊かな遺産は彩られています。開発された1249種類 の機械式キャリバーと、取得した413件の特許が、グランド・メゾン の職人たちの溢れる創意を物語っています。 マニュファクチュールの創業者、アントワーヌ・ルクルトの発明の精 神を受け継ぐジャガー・ルクルトの職人は、それぞれのサヴォアフェ ール(ノウハウ)を結集して、高級時計の愛好家の方々に驚きと喜び を与えています。それぞれの時計のストーリーはジュウ渓谷のアトリ エで始まり、この時計を身につけるオーナーの男性または女性の手元 で輝きを増すことでしょう。 www.jaeger-lecoultre.com
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