1995年の阪神淡路大震災で多数の木造住宅が倒壊し、多くの人命が失われたことを教訓に「耐震改修促進法」 が制定され、木造住宅の耐震補強が国の重要政策として掲げられています。日本列島は活断層による地震の 活動期にあり、首都直下地震はもとより、日本全域を対象に巨大地震観測網の強化とともに、国は警戒を強 めています。巨大地震で最初に犠牲になるのは木造住宅であり、ユーザーが、 「シェルターとしてのマイホーム」 を求める中、建築技術者に対する責務と期待は極めて大きいといえます。 巨大地震に対する木造住宅の検証法に関する実務書は少なく、具体的でわかりやすい参考書はほとんど無いの が現状です。木造住宅の構造計算で最も普及している、 (財) 木材技術センターの 「木造軸組工法住宅の許容応力 度設計 (2008年度版) 」 でも中地震動が対象であり、震度7クラスの大地震に対する検証法 (=保有水平耐力計 算) については扱っていません。今回の 「木造クラブスペシャル」 は巨大地震に対する木造住宅の耐震性能を直 接検証する最新の計算法を学びます。具体的な学習テーマは下記に掲載した学習項目を参照して下さい。 「木造クラブスペシャル」の学習項目 ■耐力壁のせん断試験に基づく壁倍 ■木材の特性 ■木質系複合材料 率の算定法 ■べた基礎と杭基礎の種類 ■偏心基礎とねじれ検定 ■木材の応力度−ひずみ度 ■耐力壁と実大建物の水平耐力の比較 ■地盤の強度と変形 ■木造の弾塑性解析 ■耐力壁と準耐力壁 ■べた基礎の算定方法 ■木造の地震層せん断力と水平耐力 ■実大建物の水平加力試験 ■木造強度の調整係数 ■Ai分布 ■既存木造住宅の耐震性能評価 ■木材のヤング係数とせん断弾性係数 ■混構造木造のAi分布 ■耐力壁の保有水平耐力を考慮した計算法 ■木造耐力壁フレームのラーメン置 ■耐力壁の強度と靱性 ■耐力壁の終局耐力と靱性 ■終局強度設計法と耐震診断 ■単体壁と実大建物の耐力の比率 ■混構造木造の剛重比と振動 ■地震地域係数の根拠 ■屋根面の水平剛性 ■限界状態設計法のせん断力分布係 ■木造建築物の構造特性係数Ds ■地震時のねじれと水平剛性 ■木造部材の破壊形式 ■壁倍率と床倍率 ■荷重の確率計算 ■伝統的木造の塑性変形能力 ■床の水平耐力の検討法 ■100年再現期待値と500年再現期待値 ■釘接合とボルト接合 ■短柱と長柱の検定とオイラー式 ■限界耐力計算を用いた木造の有効質量 ■ボルトの滑り量 ■木造の終局耐力と限界状態設計法の適用 ■筋かい耐力壁架構の破壊形式 ■面材耐力壁の変形 ■木造住宅の限界ねじれ変形 ■添え板せん断ボルト接合部の変形能力 ■釘のパンチングと引抜け破壊 ■床組の変形と水平トラス ■木造住宅の許容耐力と終局耐力と ■耐震診断法と保有水平耐力 ■木造の弾性解析と塑性解析 ■耐力壁の弾塑性型モデル ■アンカーボルトの終局耐力 ■木造住宅の耐震・制振・免震構造 ■耐力壁の降伏変形角 ■荷重角度と接合部の検定 ■木造住宅のP−Δ効果の算定法 ■塑性率とDs値の算定法 ■大断面山形ラーメンのモーメント ■木造住宅の保有水平耐力計算法 ■耐力壁の実験データと剛性 抵抗接合部 換と応力算定 数とAi分布 限界変形 ■P−Δ効果と木造家屋の倒壊限界 ■壁倍率の算定法 ■沖積層と洪積層 ■みかけの変形角と真の変形角 ■切土と盛土 ■耐力壁の限界水平耐力 ■擁壁とすべり面 ■木造住宅の地震力の算定法(弾性解析) ■耐力壁と水平構面 ■クーロンの土圧理論 ■木造住宅の地震力の算定法(弾塑性解析) ■構造別耐力壁の強度と変形 ■杭基礎と地盤改良 ■許容応力度計算/限界耐力計算/ ■筋かいの圧縮型と引張型 ■地盤沈下とジャッキアップ 限界状態設計法の計算実例と検証 ■筋かい接合部の応力算定 ■負の摩擦力(ネガティブフリクッ 法の比較 ■接合部の破壊性状 ション) ■耐力壁の回転と横架材の応力負担 ■盛土上の基礎の施工法 ■接合部の引抜き対策 ■アンダーピニング工法 ■合板耐力壁の板厚と釘長(径)の組 合せと変形能力 ■木質材料、構造のばらつきと統計処理 ■木造建築の耐震設計上の注意点と まとめ ■液状化による不同沈下と対策法 送付する問題の抜粋見本を「やさしい構造計算」ホームページで確認できます
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