特色ある科目(こども学科) 1. こども学Ⅰ 「子どもの側に立つ」視点を明らかにし、現代社会における子どもを取り巻く諸問題や諸事情につ いて、問題点がどこにあるのか、その解決の方法を考えるのであるが、それは、いかに「子どもの側 にたてるか」ということを授業を通して考えていく。「子ども」という人間について、その存在を追求す る姿勢を身に付けてほしい。 こども学Ⅱ こども学Ⅰでは、社会の中で子どもがどのような存在なのかを、子どもの視点で考察できる姿勢をも つことを目的とした。こども学Ⅱでは、現代社会で子どもがどのような位置に置かれているのか、そ れをふまえて子どもが育つ環境がどうかを子どもの視点で考察する。さらに、子どもの置かれている 環境とその現状と課題を整理し、人間が成長していく過程と子どもの現実社会や現実の生活を意 識して研究を進める姿勢を育てたい。こども学の専門科目へつなぐ基本学習です。 2. 子育て実践観察研究 a b 本学こども研究センターの活動事業に実習として参加し「こども学」を学ぶ上での課題解決 に努める。4 年次開講科目であるため、今まで学んできた専門科目の中での課題解決の場と なるよう、主体的に毎時間の授業に望む目標を設定し参加する。 保育者になるための授業参加に限定するのではなく、親とのコミュニケーションを交わすこと でコミュニケーション能力をつけるなど、社会人としての様々な能力を身につける。 小学校教員の養成にも、就学前の子どもや家庭の実態を知ることも大事であり、様々な面で、 「こども学」の集大成となる。 3. こどもと表現(音楽) 子どもが表現する事の音楽活動を学ぶ。子どもの身体的活動の表現する事とは何か、から だの発達に応じて子ども達の表現できる音楽を理解していく。 表現する事は教育の現場で特に大切だと考えられており、表現方法はいくつかあるが、音楽 は楽しく取り入れやすく発表する機会もこどもの現場で多く経験するので、子どもの年齢にあ った音楽の表現方法を学び、なぜ大切なのか?何が大切なのか?実際の子ども達が音楽発 表をしたものを使って学んでいく。 4.脳と心 心とは何か?やさしい心や賢い子どもを育てるには?このような問題はこれまで、心理学的 あるいは哲学的な側面から論じられてきた。しかし、心は脳の働きによって生み出されるもので あり、生物学的な見方が欠かせない。そこで、「脳と心」では、脳の進化という観点から、脳が世 界をつくっていることを学び、脳と心の育て方、天才のつくり方、絵本が育てる脳、脳がつくる 幽霊、恋する脳、脳と心の病、グレル脳、ロボットに心はあるのか、死んだら心はどこへいくの か、などをテーマにわかりやすく解説する。 5.国際こども学研修 国・文化・民族を超え、五感をフルに使って、海外の教育事情及び文化に触れ、グロー バル的視点でこども学に対する理解を深めると同時に、新しい自分と出会う。 海外現地の幼稚園・小学校・提携大学等教育施設の見学、海外の大学生との交流及び授業 聴講、滞在地周辺の小旅行、美術館・博物館等文化施設の参観、ボランティア活動、ホー ムステイ等の文化体験を研修内容とする。期間は一週間。 6.キャリア教育 21世紀に入り、グローバリズムと IT 化の急速な進展により、知識や情報が陳腐化するスピー ドも加速している。そんななか社会に出てからも学び続ける姿勢が必須だ。キャリア教育は単 なる就職指導にとどまるのではなく、「働く」をキーワードに、学生が自分の人生を自ら構築して いく基礎的な力の養成を目指す。「働くとはどういうことなのか」「幸福とは何か」「結婚とは」「家 族とは」など人生を切り開いていくうえで考えうる命題を、社会の現状を理解しながら学生自身 が考え抜く。そして社会に出てからも、まさにキャリアを積み重ねていくことのできる研鑽の方 法を学生自らが見つけだせることをねらっている。 7. 児童文化研究 子ども文化の時代・地域・個人による差異、および内容・表現上の配慮について、講義と演 習発表を通して学ぶ。 絵本・漫画・アニメなどの子ども向け作品を中心に、学生が〔論旨〕と〔論拠〕を述べたレジュ メを作成し、発表・質疑応答をする。作品が子どもに「何を、どのような表現で伝えようとしてい るか」「そこに子どもの視点は活かされているか」「時代性や地域性と共に、普遍的子ども像を 見いだすことができるか」などを考察する。 自分のテーマを見つけ、根拠を挙げて論じる方法を学ぶと共に、プレゼンテーションを体験 する。
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