(教養・科学塾)パンフレット

特別企画 教 養・科 学塾
健康寿命に挑む
∼脳・心・身体の鍛え方∼
全6回
時
間…18:30∼20:30
定
員…30名
受講料…24,000円
(同窓生割引18,000円
※他の優待との併用は出来ません。)
会
場…東京丸の内キャンパス
第1回
4
第4回
10 ( 金 ) 「バカの壁で見る健康寿命」
400万部超え、歴代4位の大ベストセラー「バカの壁」や「唯脳論」
でも知られる
養老孟司は独自の視点で世間の常識を打ち破る見解を示してきた。
では、今日
的なテーマ
「長寿と健康」
を養老先生はどう見るのか?東京大学医学部教授時
代は解剖学者として長寿の人や短命の人など多種多様な人体をつぶさに見て
きた。著書は単著50冊、対談などは70冊程に及び東大出版会理事長などを歴
任。
また、海外でも高い評価を得たNHKスペシャル
「人体2 脳と心」のキャス
ターを女優の樹木希林さんと共に務め難解なブレインサイエンスを世間一般に
広めた功績も大きい。昆虫少年養老先生の魂は78歳の現在も生き続けており
愛用の網を持参し毎年外国にも出かける。地味なゾウムシを追い新種発見に
挑戦、箱根の別荘を昆虫館にし英国大英博物館にも通う。
この少年心が健康
寿命を保つ秘密なのかもしれない。
シリーズ第一回は好奇心旺盛な養老孟司
先生がバカの壁を通して見た健康寿命について語る。尚、
コーディネーターの
林勝彦は
「脳と心」
の統括プロデューサーを務めている。
担 当 講 師
東京大学名誉教授
サイエンス映像学会評議委員長
養老 孟司
Yoro Takeshi
1937年 神奈川県鎌倉市生れ
1967年 東京大学 博士課程修了 医学博士
1981年 東大助手、助教授等を経て解剖学第二講座教授
1989年 東大総合研究史料館長
1995年 東大出版会理事長
2006年 京都国際マンガミュージアム館長
2007年 サイエンス映像学会会長 現在名誉会長
受賞歴など
1989年 「からだの見方」
(筑摩書房)
サントリー学芸賞
2003年 「バカの壁」
(新潮社)
ベストセラー第1位
毎日出版文化賞特別賞
その他
朝日賞、小林秀雄賞、司馬遼太郎賞などの選考委員
第2回
5
8(金)
心の病を画像で見て直せ!
担 当 講 師
東北大学名誉教授
国見ヶ丘未来クリニック院長
松澤 大樹
Matsuzawa Taiju
1926年 長野県生まれ
1950年 松本医学専門学校卒業
1958年 松本医科大学医学博士
1973年 東北大学教授
2009年 東京「未来クリニック」院長
受賞歴など
1973年 高松宮妃癌研助成金受賞
2008年 「松澤式断層法」
で世界特許
著書
『目で見る脳とこころ』
(NHK出版)
『「心の脳」の再生』
(西村書店)
『痴呆とこころ』
(国際医書出版)
『「こころ」のコアがわかった』
(同朋舎)
『こころと脳の革命』
(徳間書店)ほか
第3回
12 ( 金 )
と
「脳低温療法」の衝撃
10 ( 金 ) 「勝負脳」
100人の医師が100人とも瀕死患者の生還を諦める"時"がある。
「 蘇生限界
点」英語でポイントオブノーリターンと呼ばれる。
この時点で医師は治療を諦め
後は脳死(全能の不可逆的な機能停止)
または三兆候死(心臓停止、呼吸停
止、瞳孔散大)
を待つだけになる。その常識を打破したのが「脳低温療法」
で
ある。絶望視された元全日本サッカーチームのオシム監督の"いのち" を救った
のもこの療法のおかげであった。スキーがプロ並みに上手な先生は人間が
様々な困難に直面した時どの様に壁を乗り越え目的を達成出来るのか?その
時の脳の仕組み「勝負脳」の理論を打ち立て、
オリンピック選手の北島康介 ら
にも秘伝を伝授。金メダル獲得に大きく貢献した。
その基になったのが「脳低温
療法」
であるが、当初権威ある脳の学会の会長らは、
この療法を評価しなかっ
た。第四回は驚異の脳低温療法と勝負脳理論の生みの親、林先生に苦労話
も含めて秘話を伺う。尚、林勝彦がプロデューサーを務めた
「人体」
プロジェクト
は脳死を防ぐ衝撃的な脳低温療法を作家柳田邦男と共同取材し、NHKスペ
シャルを制作している。
8
7 (金)
神の手を持つ心臓外科医・須磨久善
担 当 講 師
心臓外科医、須磨ハートクリニック院長
須磨 久善
1950年
1974年
1986年
1992年
1994年
Suma Hisayoshi
神戸市生まれ
大阪医科大学卒業
世界初の胃大網動脈手術成功
三井記念病院心臓外科部長
ローマ・カトリック大学心臓外科客員教授
順天堂大学客員教授・香川大学医学部臨床教授兼任
2000年 葉山ハートセンター設立・医院長
2002年 須磨ハートクリニック開院
受賞歴など
・2010年 日本心臓病学会栄誉賞受賞
・テレビ
「課外授業 ようこそ先輩」出演・
「医龍」
「チーム・バチスタの栄光」
「外科医・須磨久善」の医事監修など
・著書「タッチ・ユア・ハート」
(講談社)
「医者になりたい君へ」
(河出書房)
科学で迫る「健康長寿」の秘密
NHKスペシャル
「驚異の小宇宙人体」
の統括プロデューサー林勝彦が映像、写
真などを駆使してQOL高く健康で健やかに長寿を過ごす秘密について語る。
「人体」
シリーズは10年間プロジェクトとなり
「人体2 脳と心」
「 人体3 遺伝子・
DNA」
「人体CD-ROM」計22本を制作した。
この大型企画番組はテレビ・ドキュ
メント60年の歴史の中で最多の国際賞受賞記録を作り、今も教育に活用されて
いる。長寿関連番組は
「遺伝子・DNA 命を刻む時計の秘密 老化と死の設計
図」
「脳と心 秘められた復元力」
「生命を守る免疫 ミクロの戦士たち」
などがあ
る。冬山登山やスキーが大好きな林勝彦はNHK入局後主に生命に関する科
学・医学・原子力番組を数百本制作してきた。
その後も大学教授や科学ジャー
ナリスト塾長として映像作品を制作してきた。2009年サイエンス映像学会設立準
備委員長として学会を設立し副会長を勤めている。第五回学会ではコーディ
ネーターとして
「長寿」
を取り上げ107歳まで世界講演旅行を続け、
ギネスブック
に載った曻地三郎博士を招き科学的にその秘密に迫っている。
第6回
神の手を持つ男がいる。内外から賞賛される須磨久善である。世界初の胃大網
動脈手術を成功させたり、心臓移植しか助からない患者をバチスタ手術(左室
部分切除術)
に日本で初めて取り組むなど心臓外科のパイオニアの一人であ
る。5000人を超える手術を行い世界の名医を紹介する米国の
「ベストドクターズ
社」
にも認定された。
また、厚生省が認める外国人指導医でもある。最近では天
皇陛下の執刀医、天野篤とともに仕事をし育てた。天野は3浪し日大に入り腕を
磨く。須磨は陛下の病状から学閥抜きで最適最強の実力者として後進の彼を
推薦したのだ。須磨は1974年大阪医科大学卒業後、
ローマ・カトリック大学客員
教授、香川大学医学部教授など歴任、2005年(財)心臓血管研究所スーパーバ
イザーとして後輩の育成に取り組む。林勝彦はNHKジュニアスペシャル
「驚異の
小宇宙・人体」
で葉山ハートセンターを訪れ番組化している。
その他、
「プロジェク
トX」
や
「外科医・須磨久善」
でも紹介されている。現在65歳、過去、現在とともに
御自身の健康長寿についてもお話を伺う。
12
7
担 当 講 師
国際脳低温療法学会会長
日本大学名誉教授
林 成之
Hayashi Nariyuki
1970年 日本大学医学部大学院卒業 医学博士
1973年 日本脳神経外科認定医
1995年 日本救急医学会専門医
1996年 日本大学医学部救急医学教授
1996年 マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授
2005年 日本大学大学院総合科学研究科教授
2013年 サイエンス映像学会会長
受賞歴など
国際脳低温学会会長賞
アメリカ脊髄損傷アカデミー賞
著書 「Brain Hypothermia Treatment」
学術書 53冊、学術論文402編/勝負脳の鍛え方(講談社2006
年)
、文武両脳の育て方
(小学館2012年)
など多数
第5回
松澤大樹博士は脳と心の謎に科学の目で迫る画像診断のパイオニアとして
知られる。がんの早期発見に威力を発揮するPET(ポジトロン断層法)開発に
大きな貢献を果たした他、MRI( 核磁気共鳴画像診断法)
などを活用し
「松澤
式脳断層法」
で心の病に共通項があることを世界に先駆けて発見している。
博士によれば精神病の三大疾患はうつ病、統合失調症、
アルツハイマー病で
あるが、それらの患者の脳には必ず小さな傷があり目で見る事が出来ると言
う。
ニューロンのアポトーシス
(自爆作用)現象による穴あき現象である。松澤博
士は医薬品の多用使用を控え神経幹細胞を殺さない範囲内で行う独自の治
療法により多くの患者を治してきた。松澤式脳画像診断法と治療法をいち早く
評価した林勝彦はNHK出版を紹介、
「目で見る脳とこころ」が世に出た。第二
回は「ブレインイメージング」の第一人者松澤大樹博士が診断方法と画像を
通して心の病を克服し健康を取り戻した症例を語る。
6
最新版の「2014年世界保健統計」(国連の WHO)に依れば 日本は 194国中
「長寿世界一」を維持した。女性の平均寿命は 87.0歳、
男性も初めて 80.0歳を越えた。一方、現代はストレスに満ちうつ病やアルツハイマー病など心の病が増えガン、急性心筋梗塞、脳卒中、
糖尿病に加わり五大疾患となった。一方、病を乗り越え如何にクオリティー・オブ・ライフを高め
「健康寿命」を維持するかが人生にとっ
て最大の関心事の一つになっている。健やかに 長寿を迎え 生活を楽しむにはどうしたら良いのか? この特別企画は養老孟司先生を
始め一流の先生方に御自身の健康寿命の鍛え方も語っていただく
「教養科学講座」六回シリーズである。コーディネーターは元 NHK
エグゼクティブプロデューサーで科学ジャーナリストの林勝彦が務める。
コーディネーター 林 勝彦
9
11 ( 金 )
健康長寿への挑戦
∼抗酸化作用とQ10∼
山本先生の渾名は
「ジュンカン」、趣味は
「座禅と読書」。
日本抗加齢医学会理
事や日本酸化ストレス学会理事などを務める。人は本名の
「ヨリヒロ」
とは言わず
愛称のジュンカンと呼ぶ。1980年、東京大学で工学博士を修得するが一貫して
人体内で起こる生化学、生命科学に関心を示してきた。研究テーマは老化や
癌に深く関係し生体内で傷をつけるフリーラジカル酸化と抑制である。2002年
山本先生は日本コエンザイム
(以下Q10と略)協会設立発起人として理事長に
就任する。Q10は細胞のエネルギー生産に不可欠で最も大切な抗酸化物質、
アンチエイジング物質の一つである。肉や魚にも含まれるが人体内でも作られ
る。
しかし、生産量は20代をピークに40代で30%、80代では半減する。その為、
疲れ易くなったり免疫力が低下し老化が進むと考えられている。最終回はジュン
カン先生に健康長寿に挑戦して分かってきた最新情報と共に、何故フリーラジ
カル、活性酸素が人体に悪いのか? Q10の老化防止の仕組みなどを分かりや
すく話して頂く。尚、山本先生を主人公に林勝彦は、映像作品「老化防止への
挑戦∼Q10」
を制作している。
担 当 講 師
科学ジャーナリスト
元NHK「驚異の小宇宙 人体」統括プロデューサー
林 勝彦
Hayashi Katsuhiko
1943年
1965年
1965年
1998年
2006年
東京生まれ
慶應義塾大学 文学部哲学科卒
(産業社会学)
NHK入局後 40年間で数百本番組制作
東京大学客員教授
(先端科学技術研究センター)
東京工科大学教授他、東京芸大、早大、関学大、武美大
などの非常勤講師、科学ジャーナリスト塾塾長などを歴任
2009年 サイエンス映像学会副会長
受賞歴など
1986年 第27回国際モンテカルロテレビ祭
(本賞)
1989年 第17回教育番組国際賞「日本賞」
(本賞)
1992年 文化庁芸術祭作品賞など、国際賞26、国内賞40賞受賞
編・著本 「これが脳低温療法だ」
(NHK出版1997年)
「
、科学ジャー
ナリストは警告する」
(清流出版2012年)
他共著多数
共著
NHKスペシャル「人体」
シリーズ 全22冊
担 当 講 師
東京工科大学応用生物学部教授
山本 順寛
Yamamoto Yorihiro
1953年
1980年
1991年
1994年
2000年
徳島県生まれ
東京大学工学系反応化学卒業、工学博士
東京大学工学部反応化学助教授
東京大学先端科学技術研究センター助教授
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻
助教授歴任
2002年 日本コエンザイム協会設立発起人代表、理事長
2003年 東京工科大学バイオニクス学部教授。
(2005年∼2011年
バイオニクス学部学部長)
学会など
・日本抗加齢医学会理事・日本酸化ストレス学会理事
・日本抗加齢協会理事
著書
2015年春「コエンザイムQ10の基礎と応用」
(丸善)
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