2015年10月 第94号 代 表 取 締 役 佐伯 敏充 るだけでは、佐伯独自の品質保証システムは確 立できません。そこで来年度、正式に(仮称) 検査室を立ち上げるための準備室をつくる事と 致しました。 我々は、一刻も早く高いレベルの品質管理シ ス テ ム の 確 立 を し な け れ ば な り ま せ ん 。我 々 は 、 良い品質の建物をお客様や社会に提供していく 責任があります。その責任をしっかり果たして いくためにも、もう一度、各工程における検査 項目、検査方法を洗い出し、検査官は、第三者 的な立場、お客様の立場に立って各現場を巡回 して貰います。そして、しっかり管理されてい る 事 を 確 認 し 、そ の 証 拠 を 残 す こ と を し な が ら 、 建物の保証内容を明確にしていきたいと思って います。こうしていく事は、我社の現場管理能 力の向上にもつながっていきます。横浜のマン ションの、施工を請け負ったのは、我々の業界 では、レベルの高い信頼のおける会社のはずで した。今回の事を他人事と考えず、建築業界の 管理の甘さが表面に出てきたと捉えて、一刻も 早く高いレベルの品質管理システムの確立をし なければなりません。 皆 さ ん 、品 質 管 理 を は じ め と す る 6 C( 安 全・ 品質・工程・予算・お客様・環境管理)のレベ ルを今より格段に上げる事によって、お客様や 社会に真に貢献出来る会社をつくり上げていき ましょう! 横浜のマンション施工不良について 横浜のマンション建築工事で、杭が支持地 盤に達していない事故が判明しました。現場 のズサンな管理が原因で施工不良につながっ た事は、間違いありませんが、データそのも のも虚偽であった事も明るみになり、社会に 対し大きな不安と恐怖を与える結果になって しまっています。 本年度の我社のスローガンに「基本姿勢の シ ス テ ム 化 」を 取 り 上 げ て い ま す 。当 然 6 C・ 5Sのシステム化についても取り組んでいか なければなりません。6Cの中の品質管理に ついて考えてみますと、現状は工程内検査・ 自主検査・社内検査等を行う事によって 、建 物の品質に問題がないことを保証していま す。しかし、製造業における精密部品や食品 関係の検査と比べると、厳しさに欠けるよう に思います。又、各取引業者さんに頼り過ぎ ているように思います。 また、SMCS(サエキメンテナンスサイ クルシステム)においては、5年検査におけ る修繕項目について、有償無償の範囲が明確 に な っ て い ま せ ん 。つ ま り 、法 的 に と か 、個 々 のお客様のその時々の状況だとかに左右され た形で対応しているのが現状であります。私 としてはこのような状況から脱皮するために 佐伯グループとしての品質保証システムを早 急につくり上げなければならないと考えてい ます。現状での現場所長や各職長による工程 内検査や自主検査、社内検査のレベルを上げ
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