生徒会活動を通して、 自主的実践的な態度を育てる 学校の風景 西区 宮前中学校 教諭 原 畠 淳一郎 1 はじめに (2)地域での生徒の活動 本校の学校教育目標の一つに「自他を尊重し協 ①緑化ボランティア 力的な生徒」がある。この目標達成のため、普 生徒会本部役 段の学校生活の中で様々な活動を学校全体で取り 員と科学部が 組んでいる。その中の一つに生徒会活動がある。 連携し、校内 本校の生徒会は、「意志を持ち前進しよう Next 緑化や公園緑 Stage」をスローガンに、生徒会本部役員を中心 化に努めてい に、 「生徒主体となる様々な行動を通して、自主的・ る。本年度よ 実践的な態度の育成」に取り組んでいる。 り生徒ボラン ティアを募り、花の植え付けなどの公園緑化 2 具体的な取組 や公園近くの地域清掃を行った。およそ 80 (1)校内での生徒の活動 人のボランティア生徒が集まり、学期に一回 ①生活委員の活動の各学 の活動をしている。 期の終わりに、クラス ②公民館訪問・チューリップ鉢贈呈 の友達や先輩・後輩な 生徒会本部役員と合唱部・演劇部・吹奏楽部 どに普段言えない「あ が、近隣の公民館を訪問し地域交流事業を りがとう」を言葉にし 行っている。また、校内でボランティア生徒 て「ありがとうカード」 によって植えられたチューリップの花を一人 を書く活動を行ってい 暮らしの高齢者の方々へ贈呈する活動も行っ る。また、生活委員を中心に各クラスで「元 ている。 気の出る木」 「元気の出る花」を作成し、元 ③日進七夕祭りへの参加 気の出る言葉や名言を生徒一人ひとりが書 地域の伝統行 き、学年フロアーに掲示している。 事「日進七夕 ②各委員会との連携 祭り」におい ア ペットボトルキャップ回収 て生徒会を中 各クラスや各学年フロアーにペットボトル 心に、実行委 キャップ回収箱を用意し、学級委員と連携 員を各クラス し、回収している。また学期ごとに多くの から募り、行燈飾りを作成し、商店街に設置 ペットボトルキャップを回収したクラスに して地域との交流を図っている。 賞状を授与している。 イ 朝のあいさつ運動 3 おわりに 学級委員・生活委員・生徒会本部役員が校 上記以外にも様々な活動を行っているが、生徒 門であいさつ運動を実施している。 が主体となり継続して活動することで生徒の自主 的な活動の幅が広がり、より高いステージへと繋 がっていくと考えられる。 32 学校の風景
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