2015年3月1日更新 業 製 種 現状→3ヵ月先の見通し 最 近 の 状 況 紙 [印刷・新聞紙] 印刷・情報用紙の12月の国内出荷量は前年同月比0.7%減と、9ヵ 月連続で減少した。新聞巻取紙の国内出荷量も、10ヵ月連続で減 少した。2014年の印刷・情報用紙の国内出荷量(年間)は同3.4% 減、新聞巻取紙の国内出荷量(年間)は同2.0%減だった。 [衛生用紙] 12月の国内出荷量は、前年同月比2.9%増と、前月の減少から増 加に転じた。ティッシュ、トイレットともに増加した。2014年の国内 出荷量(年間)は0.7%増だった。 [紙加工] 紙おむつの生産は高操業が続いている。ベビー用では海外向け が、大人用では国内向けが堅調に推移している。軽失禁用も増 産の動きがみられる。 一般機械 ・ 金属製品 ・ 鉄鋼 建設機械部品関連は、中国や東南アジアなどでの建設機械およ び鉱山機械の販売不振を背景に、受注量の回復は見られない。 その他では、大手企業からの見積り依頼や引き合いが増加し、一 部で受注量に回復は見られるものの、受注単価は依然厳しい状 況が続いている。 造 船 [遠 洋・近 海] 遠洋は2年半∼3年程度、近海は1年∼1年半程度の手持工事量 を有している。今治造船は20,000TEU型の世界最大のコンテナ船 を建造するため、丸亀事業本部に16年10月完成予定でドックを新 設する。 [内 航] 1年半∼2年程度の手持工事量を有している。貨物船やセメント船 は、潜在的なリプレイス需要の顕在化によって引き合いは多い が、タンカーの引き合いは少ない。 海 運 [遠 洋] バルカーのスポット傭船料は、ケープサイズが5,000ドル/日台で 推移、パナマックスは3,000ドル/日台に暴落し、リーマンショック後 の史上最安値に迫る。一方、コンテナ船やタンカーは需給が引き 締まり、運賃・傭船料は上昇傾向にある。 [近 海] 荷動きの不振や燃料価格の下落により、荷主からの運賃値下げ 要請が強まっている。また、帰り荷の確保が難しいため、日本向 けの多くの船が荷物のない「空船」で運航されており、依然厳しい 状況にある。 [内 航] 貨物船の荷動きは、消費税率引き上げ後の需要の減少や時化の 影響により、前年をやや下回っている。タンカーの荷動きは、一進 一退。火力発電所向け黒油(重油)輸送は減少しているが、白油 (灯油やガソリン)は、価格下落による需要回復から、油槽所間の 転送や備蓄増を目的とする輸送が活発化している。 タオル 1月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は4,699 梱で、前年同月比5.5%減となった。消費税率引き上げ前の駆け 込み需要の反動減や、消費の冷え込みによるイベントなどの別注 品需要の減少で、前年割れが続いている。 マダイの浜値は580円/kg前後で推移している。在池尾数が多い ため、弱含みで推移しており、当面上値は重いと見込まれる。ハ マチの浜値は、九州の相場が低いためやや弱含みで、780円/kg 前後で推移している。牛肉骨粉が養殖用餌料に使用できるように なる見通しとなったため、高騰する魚粉の代替品として期待され る。 海 面 養 殖 食 建 観 品 削り節の主原料であるカツオ価格の指標となるバンコク相場は、 缶詰需要の低迷と豊漁により供給過多となっており、1,150ドル/ト ン前後で推移している。珍味の原料となる小魚は、東南アジア産 の価格が上昇し、円安も相まって仕入コストが上昇している。原料 価格の高騰を販売価格に転嫁する動きがみられる。 設 公共工事は、引き続き耐震改修など防災・減災関連工事が増加 しているほか、学校施設の新設工事なども見られる。民間工事の うち住宅分野では、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反 動から弱い動きが続いているが、一部企業では昨年秋以降受注 が持ち直してきたとの声もある。 光 12月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比17.6%増の73,446 人と、8ヵ月連続で前年を上回った。 12月の県内主要観光施設の入込み客数は、東予、中予、南予い ずれの地域でも前年を下回り、全体では前年同月比5.2%減と2ヵ 月ぶりに前年を下回った。また、好調が続いていたしまなみ沿線 の施設の入込み客数も10ヵ月ぶりに前年を下回った。 【凡例】 好調 晴れ 晴れ一部曇り 曇り 曇り一部雨 雨 不調 IYOGIN REGIONAL ECONOMY RESEARCH CENTER,INC.
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