2015年1月1日更新 業 製 種 現状→3ヵ月先の見通し 最 近 の 状 況 紙 [印刷・新聞紙] 印刷・情報用紙の10月の国内出荷量は前年同月比6.5%減と、7ヵ 月連続で減少した。消費回復が鈍く、チラシや広告などの商業印 刷が苦戦した。新聞巻取紙の国内出荷量も、8ヵ月連続で減少し た。 [衛生用紙] 10月の国内出荷量は、前年同月比0.4%減と、前月の増加から減 少に転じた。トイレットは増加した一方、ティッシュは輸入増が影響 し減少した。 [紙加工] 紙おむつの生産は高操業が続いている。ベビー用では海外向け が、大人用では国内向けが堅調に推移している。 一般機械 ・ 金属製品 ・ 鉄鋼 建設機械部品関連は、中国や東南アジアなどでの建設機械およ び鉱山機械の販売不振を背景に、受注量の回復は見られない。 その他では、大手企業からの見積り依頼や引き合いは増加して いるものの、受注単価が依然厳しく、受注量に回復は見られな い。 造 船 [遠 洋・近 海] 遠洋は2年半∼3年程度、近海は1年∼1年半程度の手持工事量 を有している。主力のバルカーは、海外からの発注が止まり、国 内オペレーターも設備投資をLNG船や海洋プラントにシフトさせて いるため、引き合いは少ない。 [内 航] 1年半∼2年程度の手持工事量を有している。貨物船やセメント船 の引き合いは多いが、タンカーの引き合いは少ない。協力会社の 人手不足が懸念されているが、地域や企業によって差が見られ る。 海 運 [遠 洋] 大型バルカーのスポット傭船料は、ブラジル出しの鉄鉱石の荷動 きが低調で10,000ドル/日を割り込んだ。小型のバルカーのスポッ ト傭船料も低迷。1ドル=120円まで円安が進み、収入がドル建て の国内船主にとっては追い風。 [近 海] 日本向けの帰り荷は、改善傾向にあるものの、依然低迷してお り、市況は悪い。円安を背景に傭船期間を終えた船が売船される 動きもあり、中古船価格が低下している。 [内 航] 貨物船の荷動きは、復興需要などによって引き続き堅調に推移し ている。タンカーの荷動きは、暖房用や発電用の輸送が活発化し ているが、前年を下回って推移している。4月以降の運賃・傭船料 は横ばいになるとの見方が多い。 タオル 10月のタオル生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は5,418 梱で、前年同月比9.5%減となった。生産はやや低調との声もある が、今治タオル人気が根強いこともあり、今後も堅調な推移が見 込まれる。 マダイの浜値は620円/kg前後で推移している。在池尾数が多く、 弱含みで推移しており、当面上値は重いと見込まれる。ハマチの 浜値は880円/kg前後で推移している。出荷量が増えているため 浜値はやや下がっている。 海 面 養 殖 食 建 観 品 珍味の原料となる小魚は東南アジア産の価格が上昇し、円安も 相まって仕入コストが増加している。 蒲鉾は、原料の高騰により販売価格への転嫁を検討する動きが みられる。 設 公共工事は、引き続き耐震改修など防災・減災関連工事が増加 しており、特に学校施設の耐震改修の動きが本格化している。民 間工事のうち住宅分野では、消費税率引き上げに伴う駆け込み 需要の反動から弱い動きが続いており、回復には時間がかかると みられる。 光 10月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比14.4%増の80,506 人と、6ヵ月連続で前年を上回った。 10月の県内主要観光施設の入込み客数は、中予と、しまなみ沿 線の施設が好調な東予で前年を上回ったものの、南予では前年 を下回った。全体では前年同月比2.0%減と3ヵ月ぶりに前年を下 回った。 【凡例】 好調 晴れ 晴れ一部曇り 曇り 曇り一部雨 雨 不調 IYOGIN REGIONAL ECONOMY RESEARCH CENTER,INC.
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