〈目 的〉 地域が子どもたちを支えていく取組を推進するため、会津域内の放課後子どもプラン 関係者等が一堂に会し、事業への理解を深めるとともに、放課後対策事業関係者の資 質向上を図る。 〈日 時〉 平成27年9月5日(土)9:45~14:10 〈場 所〉 福島県会津自然の家 〈参加者〉 36名 講話・演習 「子どもたちとの遊び ~子どもの感情、肯定的な伝え方~」 NPO法人明日飛子ども自立の里 理事長 清水 国明 氏 「近年、放課後子ども教室・児童クラブの指導者から、『家や 学校ではいい子だが、教室(クラブ)に来ると荒れる子がいて、 その対応が大変』という相談が急増しています。しかし、その 子どもたちは、放課後子ども教室・児童クラブで救われている んです。 」 〇子どもの感情 ・大人の知らないところで心が病んでいる。 ・屋内で遊ぶと「うるさい」と言われ、外では放射線の影響で遊べずストレスがたまっている。 ・子どもたちは、心にダイナマイト・地雷を持っている。不登校・ひきこもりの子は、それらを爆発させ ないようにすることに99%のエネルギーを使っている。 ・感情は表面に出すことが大事である。 〈感情を吐き出すプログラム〉 キックブレイク、ティッシュ空き箱つぶし ※声を大きく出しながらやると気持ちよく発散することができる。 〇肯定的な伝え方 ・人の神経回路は、肯定された時のみ「育つ」 。 ※伝え方のコツ 例)▲「使ってはダメ」→ 〇「こっちを使っていいよ」 〇ゲーム脳について ・ゲーム脳の問題…キレやすい、創造力に乏しい、ゲームをやめても戻らない ・ゲームを取り上げることはできない → ゲームよりも楽しいことを準備する。 〈前頭前野を育てるプログラム〉 ジャグリング 清水式じゃんけん(「じゃん『パー』ぽん」のように、出すものを予告し、それに勝つように出させる) 清水先生のお話とプログラムの体験により、放課後子ども教室や児童クラブの在り方をとらえ直すととも に、肯定的な伝え方の重要性を再認識することができました。 交流会 テーマ 「気になる子どもへの関わり方」 について 他団体の方と少人数グループを編制して、 「気になる子どもへの関わり方」について話合いをしました。 日頃悩んでいることやうまくいった実践例などについて伝え合うことで、悩んでいるのは自分だけではない という安心感をもったり、解決の糸口を見つけたりすることができたようです。 また、話合いには、講師の清水国明先生にも参加していただき、助言をいただ きました。 Q 大人とばかり遊ぶ子に対してどのように接すればよいか? A 親とのふれあいが必要な時機が十分でない子どもは、心の栄養不足であ る。大人と遊ぶことが、その子にとって心の栄養となっている。 演習 「レクリエーションを通じた人間関係づくり」 ボーイスカウト日本連盟リーダートレーナー 和合 治幸 氏 単に楽しさだけの競争ゲームではなく、活動を通じて相手の存在を認め合って楽しく交流できるようなゲ ームを紹介していただきました。 まず、事前準備として、その場で呼ばれたい名前(または、ふだん呼ばれているニックネーム)を名札と して胸につけました。お互いをニックネームで呼び合うことで、和やかな雰囲気で活動することができまし た。紹介していただいたゲームは、場所をとらず、準備するものも少ないので、 「すぐに実践できそう」と、 参加された皆さんに大変好評でした。 〔活動例〕 〇「じゃんけん円づくり」 〔人数:何人でも、準備:なし〕 両手で握手とニックネームでの自己紹介。じゃんけんをして 勝ったら負けた人の後ろにつながる。組になった先頭の人同士 がじゃんけん、同様につながる。 ※負けた人(勝を譲った人)につながることがポイント。 〇「私は誰でしょう」 〔人数:何人でも、準備:動物カード、ガムテープ〕 何の動物かわからないようにカードを背中に付けてもらう。メンバーに質問しながら、自分が何の動 物か考えて当てる。答えは「はい」か「いいえ」とし、1問ごとに相手を替える。 〇「フープリレー」 〔人数:10人以上の組、準備:フラフープ〕 班で手をつなぎ一重円をつくる。途中にフープを入れ、手をつないだままフープを一周する(タイム を計る) 。班で相談し、タイムアップに挑戦する。 〇 言葉一つ替えるだけで子どものやる気やモチベーションが上がることがあるので、言葉を大 事にしていこうと思った。 〇 交流会の話は、身近に感じていることなのでとても参考になった。もっと時間がほしかった。 〇 すぐに実践できる内容がよかった。また、広くない場所でも体を動かして遊べるゲームを知 ることができてよかった。 〇 気になる子どもや施設の使い方について、学校との連携が大事だと思った。
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