プレスリリース

OZASAHAYASHI
KYOTO
| NEW YORK
会期:2015年9月19日[土] ー 10月24日[土]
営業時間:13:00 ‒ 19:00 [日・月 休]
会場:ozasahayashi_kyoto
オープニングレセプション:9月19日[土]18:00 ‒ 20:00
アーティストトーク:10月2日[金]19:00 ‒ 20:00
作家 : 古川弓子 + マキカオル
Guest Speaker : 小崎哲哉(『REAL TOKYO』
『REAL KYOTO』発行人兼編集長)
o z a s a h a y a s h i_k yo t o : 京 都 市 中 京 区 亀 屋 町 1 7 5−8
マ キ カ オ ル :『Be t w e e n Mi r r or s 』
ヒカリと影 の 反 射 、 水 、 氷 、 風 、 天 候 そ し て 樹 々 の 葉 な ど 、 自 然 の エ レ メ ン ト が 生 み 出 す 現 象 の 変 容 。 そ の
再定義を知 覚 体 験 と 反 影 を 通 し て 問 い か け る 作 家 、 マ キ カ オ ル 。 新 作 『Be t we e n Mi rr o rs 』 は 、 今 年 の 5 月
北欧アイスランドのレジデンシーに滞在して制作された作品です。陽が完全に沈まない白夜のヒカリがも
たらす世界 は 、 内 窓 に い く つ も 重 な っ た 幻 想 風 景 を 創 り だ し ま す 。 し か し 眼 に 視 え て い る 風 景 は 現 実 に 存 在
している。 マ キ が 捉 え た の は 、 鏡 の な か の 鏡 が 延 々 と 映 し 出 し て ゆ く よ う な 終 り な き 静 謐 な 青 い 世 界 。 そ れ
は生理的で あ り 感 情 的 で も あ る p a ra d oxi c a l c a mo uf l a g e ( 逆 説 的 な カ モ フ ラ ー ジ ュ )。 そ し て 時 間 と と も に
失われる事 象 の な か に 身 を 置 き な が ら も 、自 身 が 感 じ 、 触 れ て 呼 び 覚 ま さ れ た 意 識 と 記 憶 の ビ デ オ イ ン ス タ
レーション 作 品 を 新 作 写 真 5 点 と と も に 発表 し ま す 。
古 川 弓 子 :『 灰 か ぶ り 』
新作インス タ レ ー シ ョ ン 『 灰 か ぶ り 』 は 、 2 0 0 3 年 に 「 大 地 の 芸 術 祭 越 後 妻 有 ア ー ト ト リ エ ン ナ ー レ 」 に
て伝承文学 を 題 材 に 制 作 し た 『 粟 福 と 米 福 』 の 一 連 の 作 品 、 2 0 1 4 年 の 故 郷 「 福 島 」 の 変 容 を 表 し た 立 体、
そ し て 『 灰 か ぶ り 』 を 再 読 し 制 作 し た 作 品 で す 。『 粟 福 と 米 福 』 は シ ン デ レ ラ 物 語 に 似 た 地 方 に 伝 わ る 昔 話 。
またシンデレラは和名で『灰かぶり』という。そして会津出身である古川にとって『灰』が『放射能』とい
う 隠 喩 に も 感 じ と っ て い る 。 2 0 1 5 年 に 在 る 古 川 は 、 二 人 の 娘 の 義 理 母 と い う 立 場 に な っ て い る 。『 粟 福 と 米
福』から12年というひとつのサイクルを巡って、新旧の作品を組み合わせ、古川は再度『シンデレラ/灰
かぶり』の意味を問います。『見えにくい世界が広がっていくなかで、本質を見抜くためのガラスの靴はどこ
だろう』 と 。
o z a s a h a y a s h i_p r oje c t : 京 都 市 中 京 区 壬 生 馬 場 町 3 7 − 3 K YO T O ART HOST E L ku ma g us u ku
1 F GO N E a n d F OUND : マ キ カ オ ル +古川弓子
単語の B lue は 青 、 碧 、 蒼 と 日 本 語 で 表 記 さ れ る 。 確 か に 空 も 海 も 青 い と 言 う け れ ど 、 た だ の 青 色 だ け で は な
い。マキカオルのアイスランデイックブルーに含まれる深遠に折り重なるブルーな世界。それらは現実にはな
い風景を 自 然 現 象 と ヒ カ リ の 反 影 に よ っ て 創 造 さ れ て い る 。 マ キ は 息 を ひ そ め 、 そ の 瞬 間 を 心 に 眼 ( カ メ ラ)
に焼き付け、そして媒体を変えて表現する。古川弓子は、今夏2年ぶりに NY を訪れて制作した陶器作品とと
もに、床に観覧者の往来で消えてしまうかもしれない言葉を青いチョークで紡ぐ。それは、過去から現在そし
て未来に繋がる遥かな痕跡をなぞる行為のようです。
古い京都の町家を改装したユニークな空間である ozasahayashi-project は、ozasahayashi_kyoto のギャラ
リースペースとは違う試行と思考をもって、各作家が自身の表現に対する可能性を指し示す site spesific
inst allation 作 品 を 制 作 し ま す 。
175-8 Kameya-cho, Nakagyo-ku, Kyoto 6040811 Japan +(0)75-744-6108 www.ozasahayashi.com [email protected]