1 手相拝見します!(2) 袖山 高藝 手相鑑定家の良し悪しとは 手相を鑑定するときには、相手の信頼を得なければなりません。信頼を得るには、 相手の過去を当てなければ得ることができません。なぜなら、未来の運命をいくら言って も、それが正しいか、正しくないかは、実際に未来が来なければ分からないからです。 これを手相鑑定してもらう立場から言えば、過去を言わない手相家の話は、始めから 聞く必要は無いわけです。また過去を語ってくれても当たっていない手相家の話も、聞く 必要は無いでしょう。なぜならば、手相を見てもらう人は、自分の未来の運勢を見ても らいたいのに、誰も分からない未来だけを話されても、信じにくいものです。また過去を 当てられないものは、未来も当てられるはずが無いからです。 そのため、手相を見るときには、過去を先ず鑑定しなければなりません。過去は、本 人が体験しているからそれを当ててくれる人の未来の運勢鑑定は、聞く価値があると思 います。 次に鑑定者の良し悪しを決めるには、何故その様に言うのかの説明が、有るか無い かです。具体的に言うならば、「生命線が明確で長いので、健康で長生きできます。生 命線のここが乱れているので、この年齢において、入院しなければならない病気が現れ るかもしれません」と、何故そう言えるかの根拠を手相学的に説明されているかは、手 相家の良し悪しを見るポイントになります。 鑑定上の禁句 また手相家には、分かっていても言ってはならないことがあります。それは、その人の死 相が現れていても、本人が希望しない限り言ってはならない禁句になっています。なぜ 2 なら、死は人生の最大の問題点だからです。死について心構えがある人はいいのです が、そうでない人にとっては、ただ心を悩ませるだけだからです。 禁句には、もう一つあります。それは、その人の不倫についても、分かっていても言って はならない禁句です。なぜなら、性は、その人の最大のプライバシーだからです。プライバ シーにかかわることは、本人の希望がない限り話題にすべきではないはずです。 これらができて、初めて人の運勢を見る最低の基準が確保されたことになります。 こ れら以外に、手相鑑定者は、自分なりの規律と規範に則って、手相鑑定を行っている ものです。 以上
© Copyright 2024 ExpyDoc