j31柔道整復理論

柔整師 31 柔整理論 1
※31 柔道整復理論
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 51
捻挫について正しいのはどれか。
a.一般に運動範囲の大きな関節に発生しやす
い。
b.靭帯の損傷度に応じて関節の不安定性が現
れる。
c.受傷の際と同じ肢位をとらせると疼痛が増強
する。
d.弾発性固定が出現する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 52
筋の外傷について正しいのはどれか。
1.再生力が極めて大きく短期間に完全治癒す
る。
2.鈍性直達外力が原因で発生するものが大部
分を占める。
3.保存的治療では損傷筋の伸展位を保持する
必要がある。
4.高度、広範囲の筋損傷では挫滅症侯群の危
険性がある。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 53
捻挫の治療について誤っているのはどれか。
1.断裂した軟部組織を正常に修復させる。
2.関節内外の出血をできるだけ少なくする。
3.捻挫を起こした肢位をとらせないように固定
する。
4.関節拘縮を防止するために直ちに運動療法
を始める。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 54
関節捻挫について正しいのはどれか。
1.関節周辺の靭帯損傷を伴っていることが多
い。
2.関節血腫を伴うことはない。
3.圧痛は関節裂隙に沿ったところにのみ認めら
れる。
4.滑液膜の損傷はまれである。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 55
正しいのはどれか。
a.靭帯損傷の初期治療は温熱療法が必要であ
る。
b.腱は再生能力が強いため短期間の固定で十
分である。
c.軟部組織損傷の初期治療は関節の安静と固
定とが重要である。
d.外傷後の関節拘縮の改善には温熱療法と運
動療法とが有効である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 56
誤っている組合せはどれか。
1.腋窩神経麻痺 ――― 上腕骨外科頚骨折
2.橈骨神経麻痺 ――― 上腕骨骨幹部骨折
3.尺骨神経麻痺 ――― モンテギア骨折
4.正中神経麻痺 ――― コーレス骨折
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 57
腋窩神経麻痺について正しいのはどれか。
1.肩関節の内転障害
2.肩関節の外転障害
3.肘関節の屈曲障害
4.手関節の背屈障害
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 58
フォルクマン阻血性拘縮について誤っているのは
どれか。
1.小児の上腕骨顆上骨折後の合併症として発
生する。
2.発生要因として患部の緊縛が挙げられる。
3.血行障害により前腕屈筋群に変性が起こる。
4.上腕の内圧が上昇する。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 59
脱臼について正しいのはどれか。
1.外傷性脱臼の好発年齢は高齢者である。
2.多くの外傷性脱臼は直達外力による。
3.四肢の関節では中枢骨に対して末梢骨の脱
転方向で表示される。
4.習慣性脱臼の最も多い関節は肘関節であ
る。
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 60
正しいのはどれか。
1.随意性脱臼と習慣性脱臼とは同意語である。
2.2か所以上の関節が同時に脱臼した場合を
複雑脱臼という。
3.股関節脱臼ではモーレンハイム窩に変化が
生じる。
4.手指掌側板の介在は脱臼の整復障害因子と
なる。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 61
正しい組合せはどれか。
a.膝関節脱臼 ―――――― 膝窩動脈損傷
b.股関節脱臼 ―――――― 坐骨神経損傷
c.肩関節脱臼 ―――――― 頚神経叢損傷
d.上腕骨骨幹部骨折 ――― 正中神経損傷
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 62
脱臼を伴わない骨折はどれか。
1.コットン骨折
2.ポット骨折
3.モンテギア骨折
4.ジョーンズ骨折
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 63
外傷性脱臼について誤っているのはどれか。
a.骨折を合併した場合は通常、骨折から整復
する。
b.関節拘縮を防ぐため整復直後から関節運動
を開始する。
c.固有症状として弾発性固定が出現する。
d.通常は関節包の損傷を伴う。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 64
トレンデレンブルグ現象を起こすのはどれか。
a.進行性筋ジストロフィー
b.先天性膝関節脱臼
c.下殿神経麻痺
d.先天性股関節脱臼
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 65
顎関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.片側脱臼ではオトガイは患側に偏位する。
2.極度の開口時に関節突起が関節結節を越え
前方に偏位する。
3.下顎歯列が上顎歯列の前方に偏位すること
が多い。
4.整復法の代表的なものにヒポクラテス法があ
る。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 66
寝違えについて誤っているのはどれか。
1.急性疼痛性に頚椎や肩甲骨の運動性が制
限されたものである。
2.大部分は長時間の不自然な姿勢をとった時
などに起こる。
3.特に捻転や側屈が制限されることが多い。
4.頚椎椎間板ヘルニアの軽度なものである。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 67
肩の腱板損傷について正しいのはどれか。
1.腱板断裂の原因は直達外力であり介達外力
では起こらない。
2.腱板で最も損傷が多いのは棘上筋である。
3.高齢者に特有の損傷である。
4.腱板断裂ではスピードテストが陽性である。
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 68
鎖骨骨折の症状について誤っているのはどれか。
a.頚をやや健側に傾けて疼痛を緩和させてい
る。
b.上肢の運動制限はない。
c.骨折部の変形と限局性圧痛が著明である。
d.患側の肩は下がっているように見える。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 69
鎖骨骨折について正しいのはどれか。
a.幼児の若木骨折は整復を必要とする。
b.セイヤーの絆創膏固定は転位の大きい場合
に使用する。
c.非観血的固定法には背側8字包帯固定法が
ある。
d.枕子を腋窩に強く用いると血管や神経を圧迫
するおそれがある。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 70
胸骨骨折について誤っているのはどれか。
1.両肩をすぼめて疼痛緩和肢位をとる。
2.深呼吸時に疼痛が増強する。
3.介達外力によって発生することが多い。
4.胸腔内臓器損傷の合併に注意する。
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 71
誤っているのはどれか。
1.肩甲骨骨折は筋力作用によって発生すること
が多い。
2.肩甲骨上角骨折は上骨片が肩甲挙筋により
上内方へ転位する。
3.幼児の鎖骨骨折は不全型が多い。
4.肩鎖関節脱臼は上方脱臼が多い。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 72
肋骨骨折について正しいのはどれか。
a.固定の目的は肋骨の運動を制限することにあ
る。
b.絆創膏固定法は吸気の状態で行う。
柔整師 31 柔整理論 2
c.屋根瓦状絆創膏固定法は胸郭上位から下位
へと貼る。
d.絆創膏固定は前後の正中線を越える長さが
必要である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 73
上腕骨外科頚骨折について誤っているのはどれ
か。
a.内転骨折と外転骨折とに分類される。
b.青壮年者に好発する。
c.外転骨折は肩関節後方脱臼の外観と類似す
る。
d.外転骨折の末梢骨折端は前内上方へ転位
する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 74
上腕骨顆上骨折と肘関節後方脱臼との鑑別で誤
っているのはどれか。
1.骨折は小児に多く発生し、脱臼は成人に多く
発生する。
2.腫脹は骨折では軽度、脱臼では著明に出現
する。
3.骨折は異常可動性と軋轢音を、脱臼は弾発
性固定を証明する。
4.脱臼ではヒューター線により肘頭高位を確認
できる。
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 75
上腕骨顆上骨折について正しいのはどれか。
a.変形治癒は内反肘より外反肘が多発する。
b.伸展型骨折は伸展障害を残しやすい。
c.伸展型骨折の固定肢位は肘関節直角位、前
腕回内位で行う。
d.フォルクマン拘縮は緊縛包帯などによる循環
障害によって発生する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 76
肘内障について正しいのはどれか。
1.前腕の回外運動が制限される。
2.2週間程度の固定を必要とする。
3.乳幼児に多発する橈骨頭の完全脱臼であ
る。
4.橈骨輪状靭帯内の亜脱臼である。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 77
誤っているのはどれか。
1.肘関節後方脱臼と上腕骨顆上伸展型骨折と
は変形が類似する。
2.肘関節後方脱臼の固定肢位は肘関節伸展
位、前腕中間位に行う。
3.青壮年の肘関節脱臼は整復後約3週間の固
定が必要である。
4.橈骨頭単独脱臼は前方脱臼が多い。
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 78
肘関節脱臼について正しいのはどれか。
a.幼児期に好発する。
b.後方脱臼が大部分を占める。
c.後方脱臼は肘関節が過伸展を強制された時
に発生する。
d.鉤状突起の骨折を合併することはない。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 79
肘頭骨折について正しいのはどれか。
1.上腕二頭筋に引かれて延長転位が出現す
る。
2.完全骨折では自動屈曲運動は不能となる。
3.整復は肘関節伸展位で上骨片を下骨片に適
合させる。
4.固定は肘関節鋭角屈曲位、前腕回内位にす
る。
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 80
モンテギア骨折について誤っているのはどれか。
1.ほとんどが伸展型の骨折である。
2.尺骨下 1/3 部の骨折と橈骨頭の脱臼を合併
しているものをいう。
3.骨折を整復してから橈骨頭の脱臼を整復す
る。
4.伸展型骨折の固定肢位は肘関節鋭角屈曲
位、前腕回外位である。
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 81
前腕両骨骨幹部骨折の固定肢位について誤って
いるのはどれか。
1.上位の骨折は前腕を回内位に固定する。
2.中央部の骨折は前腕を中間位に固定する。
3.下位の骨折は前腕を回内位に固定する。
4.転位のない骨折は前腕を中間位に固定す
る。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 82
肩関節脱臼について誤っているのはどれか。
a.全脱臼中最も発生頻度が高い。
b.前方脱臼は小結節骨折を合併することが多
い。
c.前方脱臼が約50%を占めている。
d.成人に発生することが多い。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 83
橈骨下端伸展型骨折について誤っているのはど
れか。
1.骨折線は背側下方から掌側上方へと走る。
2.末梢骨片は回外して背橈側へ転位する。
3.転位によってフォーク背状変形を呈する。
4.まれに長母指伸筋腱の断裂を合併する。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 84
ベンネット骨折について誤っているのはどれか。
a.第1中手骨骨頭部の脱臼骨折のことをいう。
b.遠位骨片は橈側に転位する。
c.整復は容易であるが固定は困難である。
d.第1中手骨および指骨全体は外転位の変形
を呈することが多い。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 85
ボクサー骨折について正しいのはどれか。
1.こぶしで強打する際に第2中手骨頚部に多
発する。
2.完全骨折では定型的転位のためこぶしの隆
起が突出して見える。
3.整復は中手指節関節を最大屈曲させ骨折部
を直圧する。
4.固定期間は5週以上を要する。
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 86
骨折と発生部位との組合せで正しいのはどれか。
a.コーレス骨折 ――― 橈骨下端部
b.スミス骨折 ―――― 橈骨下端部
c.バートン骨折 ――― 橈骨上端部
d.ガレアッチ骨折 ―― 尺骨骨幹部
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 87
上腕骨顆上骨折について誤っているのはどれ
か。
a.伸展型と屈曲型に分類され、屈曲型骨折が
多発する。
b.伸展型と屈曲型は共に幼小児に多発する。
c.伸展型骨折の骨折線は前下方から後上方へ
と走行する。
d.屈曲型骨折では末梢骨片が中枢骨片の後
上方へ転位する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 88
誤っているのはどれか。
1.肩関節脱臼の整復でシモン法は回転法であ
る。
2.肩関節脱臼の発生頻度の高い理由の一つ
は関節窩の小さいことである。
3.肘関節後方脱臼は肘関節が軽度屈曲位に
固定される。
4.肘関節脱臼の後療法では骨化性筋炎に注
意を要する。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 89
正しいのはどれか。
1.第1中手指節関節脱臼の整復障害は種子骨
の介在が多い。
2.第1中手指節関節脱臼は掌側脱臼が多い。
3.近位指節間関節脱臼は掌側脱臼が多い。
4.近位指節間関節脱臼は整復困難なことが多
い。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 90
大腿骨頚部内側骨折の骨癒合が困難な理由とし
て誤っているのはどれか。
1.骨膜性仮骨の形成に乏しい。
2.大腿骨骨頭の栄養血管が骨折によって絶た
れる。
3.大腿骨頚部の形態的特徴により固定が難し
い。
4.骨折面に圧迫力が作用しやすい。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 91
外傷性股関節脱臼について正しいのはどれか。
a.後方脱臼は内転、外旋、軽度屈曲位を呈す
る。
b.整復までの時間が長いほど大腿骨骨頭壊死
の発生率が高い。
c.坐骨神経の麻痺症状を合併するものがある。
d.膝窩動脈の損傷に注意を要する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 92
大腿骨骨幹部骨折の後遺症として正しいのはど
れか。
1.膝関節の拘縮
2.外反股形成
3.反張下腿
4.尖 足
【解答】 1
柔整師 31 柔整理論 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 93
大腿骨顆部骨折について正しいのはどれか。
a.介達外力によるものが大部分を占める。
b.内顆骨折と外顆骨折との2型に大別される。
c.関節機能障害を残すことが多い。
d.関節内血腫は少ない。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 94
膝蓋骨骨折について正しいのはどれか。
a.直達外力による骨折は定型的横骨折が多
い。
b.腱膜下骨折は膝関節伸展力が著しく障害さ
れる。
c.腱膜損傷を伴わないものは一般に転位は軽
度である。
d.膝関節部の腫脹疼痛は著明で骨折部に一
致して限局性圧痛を認める。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 95
膝蓋骨脱臼について正しいのはどれか。
1.側方・垂直・水平・回転(反転)脱臼に分類さ
れる。
2.内反膝は脱臼発生の要因である。
3.外側広筋の筋力強化は予防に役立つ。
4.自然に整復されることは少ない。
【解答】 1
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 96
誤っているのはどれか。
1.膝蓋骨脱臼は外側脱臼が多い。
2.足関節脱臼は前方脱臼が多い。
3.股関節脱臼は後方脱臼が多い。
4.膝関節脱臼は前方脱臼が多い。
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 97
下腿骨骨幹部骨折について誤っているのはどれ
か。
1.直達外力による骨折は横骨折が多い。
2.介達外力による骨折は捻転骨折が多い。
3.脛腓両骨骨折よりも脛骨単独骨折が多い。
4.小児の場合は脛骨の単独骨膜下骨折が多
い。
【解答】 3
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 98
足関節捻挫について正しいのはどれか。
a.足部を強く内がえししたときに起こりやすい。
b.損傷される靭帯は三角靭帯の前部線維が中
心である。
c.体重負荷が可能ならば骨折は考えなくてもよ
い。
d.オ・ドノヒューの分類で2度以上の損傷では足
部の動揺性が大きくなる。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 99
足根骨骨折の後遺症について誤っているのはど
れか。
1.距骨骨折は歩行痛と足関節機能障害を残し
やすい。
2.距骨骨折は無腐性壊死を生じる危険性があ
る。
3.踵骨骨折は著明な骨萎縮を生じやすい。
4.踵骨骨折は著明な外傷性凹足を生じやす
い。
【解答】 4
第1回 平成5年(1993 年) 【午後】問題 100
中足骨骨折で正しいのはどれか。
a.轢過などの直達外力では複雑骨折になりや
すい。
b.踏みちがいなどの介達外力では単純骨折に
なりやすい。
c.下駄骨折とは第2中足骨基底部の骨折のこと
である。
d.高所から飛び降りた際に第1~5中足骨基底
部に発生しやすい。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 51
正しい組合せはどれか。
1.複数骨折 ――― 1本の骨が2か所で骨折
したもの
2.重複骨折 ――― 2本以上の骨が同時に骨
折したもの
3.複合骨折 ――― 近接部位に脱臼を伴って
骨折したもの
4.複雑骨折 ――― 皮下骨折であって骨折部
が粉砕したもの
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 52
軋轢音を触知しやすい骨折はどれか。
1.異常可動性の存在しない骨折
2.骨折端間が離開している骨折
3.骨折端間に軟部組織の介在する骨折
4.骨折端間が接触している完全骨折
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 53
小児骨折について正しいのはどれか。
1.年齢が高くなるほど骨癒合が早い。
2.成人より不全骨折の比率が低い。
3.変形の自家矯正力が旺盛である。
4.骨端線部の骨折は成長障害のおそれがな
い。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 54
グルト(Gurlt)の骨癒合日数で誤っているのはど
れか。
1.脛骨 ―――――― 4週間
2.大腿骨頚部 ――― 12週間
3.橈骨 ―――――― 5週間
4.上腕骨 ――――― 6週間
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 55
偽関節の発生原因でないのはどれか。
1.骨折部に働く剪力や屈曲力
2.骨折端間に軟部組織の介在
3.骨折端間が噛合したもの
4.血行不良部での骨折
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 56
骨折の合併症と原因との組合せで誤っているの
はどれか。
1.フォルクマン拘縮 ――― 前腕筋の阻血
2.ズデック骨萎縮 ―――― 四肢末梢部の骨
折
3.無腐性壊死 ―――――― 栄養血管の遮
断
4.関節拘縮 ――――――― 骨面の癒着
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 57
骨折の固定について誤っているのはどれか。
1.再転位の防止を目的に行う。
2.長期間厳重な緊縛包帯を行う。
3.骨折部の上下の関節を含んで行う。
4.良肢位を原則とする。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 58
基本包帯法の別名について誤っている組合せは
どれか。
1.亀甲帯 ――― 扇状帯
2.螺旋帯 ――― 折転帯
3.三角帯 ――― 三節帯
4.麦穂帯 ――― 人字帯
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 59
脱臼について正しいのはどれか。
1.習慣性脱臼は肘関節に多い。
2.介達外力による脱臼は比較的少ない。
3.一般に捻挫の多い関節に発生する。
4.症状の一つに弾発性固定がある。
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 60
正しいのはどれか。
1.外傷性脱臼は幼少年に多い。
2.単純脱臼の場合は翌日から運動療法を行わ
せる。
3.整復されず数週間経過した脱臼を陳旧性脱
臼という。
4.脱臼と骨折とが合併したものを複雑脱臼とい
う。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 61
正しいのはどれか。
1.随意性脱臼とは患者が意識的に脱臼、整復
できるものをいう。
2.外傷性脱臼の大部分は直達外力により起こ
る。
3.膝蓋骨脱臼は外側側副靭帯が強いために起
こる。
4.股関節の中心性脱臼は骨頭の骨折を合併し
ている。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 62
胸骨骨折について誤っているのはどれか。
1.後傾姿勢をとる。
2.両肩を前内方にすぼめる。
3.腹式呼吸を行う。
4.直達外力によって発生する。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 63
肋骨骨折について誤っているのはどれか。
1.幼児の骨折はまれである。
2.骨折部の変形は著明に現れる。
3.介達痛を認める。
4.深呼吸によって疼痛が増大する。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 64
肩甲骨骨折について誤っているのはどれか。
1.直達外力が多い。
2.上角骨折では上骨片が上内方に転位する。
3.上肢を内転位に保持する。
4.体部骨折は縦骨折が多い。
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 65
鎖骨骨折について正しいのはどれか。
a.小児では第三骨片を生じることが多い。
柔整師 31 柔整理論 4
b.直達外力によって多く発生する。
c.繰り返し整復を行うと治癒が遷延する。
d.整復位固定保持が困難である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 66
鎖骨骨折の固定法として適切でないのはどれか。
1.8字帯固定法
2.T字状副子固定法
3.ハンギングキャスト法
4.バンド固定法
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 67
肩関節前方脱臼と誤りやすいのはどれか。
1.上腕骨外科頚内転骨折
2.上腕骨外科頚外転骨折
3.大結節単独骨折
4.小結節単独骨折
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 68
上腕骨上端部の結節下骨折でないのはどれか。
1.解剖頚骨折
2.結節貫通骨折
3.大結節単独骨折
4.外科頚骨折
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 69
上腕骨顆上骨折について誤っているのはどれ
か。
1.伸展型骨折の末梢骨片は後上方に転位す
る。
2.屈曲型骨折は肘関節後方脱臼と外観が類似
する。
3.肘頭はヒューター線上にある。
4.内反肘を後遺することが多い。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 70
誤っているのはどれか。
1.フォルクマン拘縮は緊縛包帯で助長される。
2.遅発性尺骨神経麻痺の原因として上腕骨外
顆骨折がある。
3.上腕骨内顆骨折は老人に多発する。
4.上腕骨内上顆骨折は急激な肘関節の外転
強制が原因となる。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 71
誤っているのはどれか。
1.肘頭骨折では肘関節の伸展力が著明に低
下する。
2.前腕両骨骨幹部骨折(円回内筋付着部より
上位の骨折)の末梢骨片は回内転位をとる。
3.ガレアッチ(Galeazzi)骨折は尺骨骨幹部骨
折に遠位橈尺関節脱臼を合併したものをいう。
4.モンテギア(Monteggia)骨折は尺骨骨幹部
骨折に橈骨頭の脱臼を合併したものをいう。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 72
コーレス(Colles)骨折の末梢骨片転位で誤ってい
るのはどれか。
1.背側転位
2.長軸短縮転位
3.回外転位
4.尺側転位
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 73
関節内骨折でないのはどれか。
1.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
2.背側バートン(Barton)骨折
3.掌側バートン(Barton)骨折
4.ショーファー(Chauffeur)骨折
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 74
スナッフボックス(Snuff box)の圧痛が著明な外傷
はどれか。
1.舟状骨骨折
2.尺骨茎状突起骨折
3.豆状骨骨折
4.三角骨骨折
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 75
手の舟状骨骨折の好発部位はどれか。
1.遠位 1/3 部
2.中央 1/3 部
3.近位 1/3 部
4.結節部
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 76
ベンネット(Bennett)骨折について誤っているのは
どれか。
1.末梢骨片は橈側に転位する。
2.母指は内転位をとる。
3.第1中手骨骨頭部骨折である。
4.関節内骨折で再転位を起こしやすい。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 77
誤っている組合せはどれか。
1.第1中手骨基底部骨折 ――― ローランド
(Roland)骨折
2.橈骨下端部骨折 ―――――― コーレス
(Colles)骨折
3.尺骨下端部骨折 ―――――― バートン
(Barton)骨折
4.骨盤骨折 ――――――――― マルゲーヌ
(Malgaigne)骨折
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 78
大腿骨頚部内側骨折の合併症で誤っているのは
どれか。
1.沈下性肺炎
2.過剰仮骨
3.骨頭壊死
4.褥 瘡
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 79
膝蓋骨骨折について正しいのはどれか。
1.介達外力による場合は大腿四頭筋の急激な
収縮で発生する。
2.筋の収縮によって中央より上部で発生する。
3.腱膜下骨折では膝の伸展は著しく障害され
る。
4.筋の収縮による場合は縦骨折が多い。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 80
下腿骨下端部骨折はどれか。
a.スチーダ(Stieda)骨折
b.デュピュイトレン(Dupuytren)骨折
c.コットン(Cotton)骨折
d.フランスヒール(France heel)骨折
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 81
脛骨の骨折について誤っているのはどれか。
1.PTBキャストは長期臥床を要する。
2.スポーツなどによる疲労骨折が生じる。
3.中下 1/3 境界部の骨折は遷延治癒になりや
すい。
4.皮下軟部組織が少ないため複雑骨折となり
やすい。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 82
足根骨骨折について誤っているのはどれか。
1.距骨骨折は壊死を生じやすい。
2.踵骨骨折ではベーラー角が減少する。
3.踵骨骨折では扁平足変形を残しやすい。
4.アキレス腱の牽引により距骨骨折が起こる。
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 83
顎関節前方脱臼について正しいのはどれか。
1.男性に多い。
2.下顎歯列が前方へ移動する。
3.反復性(習慣性)脱臼にはならない。
4.側頭下顎靭帯が断裂する。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 84
肩関節脱臼について誤っているのはどれか。
a.上腕の外転と外旋とが強く働く場合に多く発
生する。
b.烏口下脱臼が最も多い。
c.上腕骨外科頚骨折の合併が最も多い。
d.脱臼整復直後から肩関節運動を行う。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 85
肩関節烏口下脱臼について正しいのはどれか。
1.上腕は内転位に弾発性に固定される。
2.骨頭はモーレンハイム窩に移動する。
3.関節窩が大きいために多発する。
4.整復後8週間の固定を要する。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 86
肩鎖関節脱臼について正しいのはどれか。
a.上方、下方および後方脱臼に分類される。
b.関節部が階段状に変形する。
c.烏口鎖骨靭帯が完全断裂したものは第二型
である。
d.変形治癒を残すことは少ない。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 87
コッヘル法の整復順序で正しいのはどれか。
1.上腕の内転 → 内 旋 → 前方挙上
外転外旋
2.上腕の内転 → 外 旋 → 前方挙上
内転内旋
3.上腕の外転 → 内 旋 → 前方挙上
外転外旋
4.上腕の外転 → 外 旋 → 前方挙上
内転内旋
【解答】 2
→
→
→
→
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 88
肘関節脱臼について正しいのはどれか。
1.後方、前方、側方および上方脱臼に分類さ
れる。
2.後方脱臼では前腕は仮性延長してみえる。
3.合併症の一つに尺骨神経麻痺がある。
4.受傷直後から骨化性筋炎の危険性がある。
柔整師 31 柔整理論 5
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 89
肘関節後方脱臼でヒューター線との関係で正しい
のはどれか。
1.肘頭内方偏位
2.肘頭外方偏位
3.肘頭低位
4.肘頭高位
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 90
肘内障について誤っているのはどれか。
1.腕尺関節の亜脱臼である。
2.前腕は回内位を呈する。
3.上肢全体を動かさないことが多い。
4.0~5歳の乳幼児に多い。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 91
正しいのはどれか。
1.月状骨脱臼は高齢の女性に多い。
2.月状骨脱臼では正中神経を圧迫することが
多い。
3.指節間関節脱臼は掌側脱臼が多い。
4.中手指節関節脱臼は掌側脱臼が多い。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 92
第1中手指節関節脱臼について誤っているのは
どれか。
1.背側脱臼が多い。
2.種子骨が介入したものを複雑脱臼という。
3.垂直脱臼ではZ字状の変形を呈する。
4.固定期間は通常2週間程度を要する。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 93
膝蓋骨脱臼について正しいのはどれか。
1.内方脱臼が多い。
2.水平脱臼は非観血的療法の適応である。
3.外方脱臼は反復性(習慣性)脱臼になりやす
い。
4.回転(反転)脱臼とは膝蓋骨が90度回転した
ものである。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 94
外傷性膝関節脱臼について誤っているのはどれ
か。
1.側方脱臼の頻度が最も高い。
2.膝窩動脈の損傷を伴うことが多い。
3.後方脱臼は膝関節屈曲位で脛骨上端が前
方から圧迫されて起こる。
4.回旋脱臼は膝関節が捻転して起こる脱臼で
ある。
【解答】 1
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 95
脱臼について誤っているのはどれか。
1.多くは介達外力によって発生する。
2.外傷性脱臼の中で肩鎖関節脱臼が最も多
い。
3.顎関節脱臼は関節包内脱臼である。
4.ボタン穴機構は軟部組織により脱臼骨頭が
絞扼される。
【解答】 2
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 96
腱板損傷で出現するのはどれか。
a.挙上時の雑音(クレピタス)
b.ドロップアームサイン
c.アドソンテスト陽性
d.スピードテスト陽性
1.a、b 2.a、d
3.b、c
【解答】 1
4.c、d
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 97
手関節の背屈不能で考えられるのはどれか。
1.筋皮神経麻痺
2.正中神経麻痺
3.尺骨神経麻痺
4.橈骨神経麻痺
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 98
膝関節側副靭帯損傷について正しいのはどれ
か。
1.外側側副靭帯損傷の発生頻度が高い。
2.前方引き出し徴候が陽性となる。
3.完全断裂では膝の側方動揺性が著明とな
る。
4.膝関節の嵌頓症状が現れる。
【解答】 3
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 99
アキレス腱断裂について正しいのはどれか。
1.起立歩行が不能となる。
2.足関節の自動底屈運動が不能となる。
3.下腿三頭筋から腱へ移行する部位に好発す
る。
4.トンプソンテストで足関節の底屈がみられな
い。
【解答】 4
第2回 平成6年(1994 年) 【午後】問題 100
前距腓靭帯断裂について誤っているのはどれ
か。
1.足関節に強い内がえし力が加わって発生す
る。
2.内がえし位を強制すると強い痛みを誘発す
る。
3.足関節の背屈が不能となる。
4.外果前方に限局性圧痛を認める。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 51
誤っている組合せはどれか。
1.亀裂骨折 ――― 肩甲骨
2.若木骨折 ――― 鎖 骨
3.陥没骨折 ――― 頭蓋骨
4.骨膜下骨折 ―― 距 骨
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 52
骨折治癒の障害となるのはどれか。
1.両骨折端が広く離開している。
2.両骨折端が血腫内にある。
3.骨折部に圧迫力が加わっている。
4.斜骨折で骨折面が密着している。
【解答】 1
b.弾発性固定がある。
c.関節腔が空虚になる。
d.関節血腫は生じない。
1.a、b 2.a、d
3.b、c
【解答】 3
4.c、d
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 55
誤っているのはどれか。
1.先天性脱臼は股関節に多い。
2.習慣性脱臼は顎関節にみられる。
3.随意性脱臼は肘関節にみられる。
4.外傷性脱臼は肩関節に多い。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 56
外傷性脱臼の部位別頻度の第2位はどれか。
1.顎関節
2.肩関節
3.肘関節
4.股関節
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 57
誤っているのはどれか。
1.脱臼骨折では骨折から整復する。
2.脊椎脱臼では脊髄麻痺を起こすおそれがあ
る。
3.開放性脱臼では細菌感染の危険性を伴う。
4.随意性脱臼は患者の自由意志により起こる。
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 58
肩甲骨骨折について誤っているのはどれか。
1.体部骨折では骨片転位が少ない。
2.体部骨折では横骨折が多い。
3.頚部骨折では解剖頚骨折が多い。
4.烏口突起骨折では単独骨折はまれである。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 59
定型的鎖骨骨折について誤っているのはどれ
か。
a.中枢骨片は前上方に転位する。
b.鎖骨の中 1/3 と外 1/3 との境界部で骨折す
る。
c.骨片は大胸筋の緊張により転位する。
d.肩鎖靭帯が断裂すると骨癒合が遷延する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 60
上腕骨上端部の骨折について正しいのはどれ
か。
1.結節の上、中、下の3つの骨折に分類され
る。
2.外科頚骨折は高齢者に多く発生する。
3.大結節骨折のほとんどは肩鎖関節脱臼に合
併して起こる。
4.結節部貫通骨折は結節上骨折である。
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 53
正しいのはどれか。
1.外傷性皮下気腫では特有の捻髪音が証明さ
れる。
2.骨膜下骨折時にしばしば肺に脂肪塞栓を生
じる。
3.外傷性骨化性筋炎は橈骨下端骨折で多くみ
られる。
4.不全骨折においても軋轢音は聞かれる。
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 61
上腕骨外科頚骨折について誤っているのはどれ
か。
1.腋窩神経が損傷されやすい。
2.外転骨折の末梢骨片は前方に転位する。
3.上腕骨の外転位拘縮を生じる。
4.青壮年期の骨折は予後良好である。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 54
脱臼の症状について正しいのはどれか。
a.異常可動性がある。
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 62
上腕骨骨幹部骨折について正しいのはどれか。
1.三角筋付着部より上部の骨折では中枢骨片
柔整師 31 柔整理論 6
は外方へ転位する。
2.合併症では尺骨神経損傷が多い。
3.介達外力によるものは横骨折が多い。
4.自家筋力によるものに投球骨折がある。
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 63
上腕骨顆上骨折について正しい組合せはどれ
か。
1.他動運動 ―――― 弾発性抵抗
2.ヒューター線 ―― 正 常
3.好発年齢 ―――― 青壮年期
4.上肢長 ――――― 不 変
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 64
上腕骨顆上骨折について誤っているのはどれ
か。
1.伸展骨折が多い。
2.包帯による緊縛は骨化性筋炎を助長する。
3.内反肘変形を起こしやすい。
4.肘関節の拘縮が起こりやすい。
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 65
上腕骨顆部骨折で正しいのはどれか。
1.外顆骨折は遅発性尺骨神経麻痺の原因とな
る。
2.外顆骨折は肘に内反伸展力が働き発生す
る。
3.内顆骨折は直達外力によるものが多い。
4.内顆骨折では骨片は通常、後下方へ転位す
る。
【解答】 1(2も正解)
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 66
誤っている組合せはどれか。
1.鎖骨骨折 ―――――― 8字帯固定法
2.肩甲骨骨折 ――――― ドナヒュー法
3.上腕骨骨幹部骨折 ―― 下垂手
4.上腕骨顆上骨折 ――― フォルクマン拘縮
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 67
肘頭骨折について正しいのはどれか。
1.小児に発生頻度が高い。
2.介達外力では粉砕骨折となる。
3.関節内骨折が多い。
4.肘関節90度屈曲位で固定する。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 68
橈骨骨幹部単独骨折の転位について誤っている
のはどれか。
1.円回内筋付着部より中枢部骨折時の中枢骨
片は回外・屈曲転位となる。
2.円回内筋付着部より末梢部骨折時の中枢骨
片は回内・回外中間位となる。
3.円回内筋付着部より中枢部骨折時の末梢骨
片は回内・回外中間位となる。
4.円回内筋付着部より末梢部骨折時の末梢骨
片は回内位となる。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 69
定型的橈骨下端骨折について正しいのはどれ
か。
1.小児骨端線離開ではソルター・ハリス(Salter
Harris)の II 型が多い。
2.橈骨下端関節面より7~8cm近位に骨折を
生じる。
3.末梢骨片は中枢骨片の掌側に転位する。
4.固定範囲は前腕上端から手根中手関節まで
とする。
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 70
中手骨骨折の転位について正しい組合せはどれ
か。
1.骨頭骨折 ―――――――――― 掌側凸
変形
2.頚部骨折 ―――――――――― 背側凸
変形
3.骨幹部骨折 ――――――――― 掌側凸
変形
4.ベンネット(Bennett)骨折--外転変形
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 71
見逃しやすい手部の骨折はどれか。
1.第5中手骨頚部骨折
2.ローランド(Roland)骨折
3.基節骨骨幹部骨折
4.舟状骨骨折
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 72
槌指について正しいのはどれか。
1.DIP関節の外転強制により発生する。
2.PIP関節屈曲位の外観を呈する。
3.深指屈筋腱付着部の剥離骨折により発生す
る。
4.DIP関節の伸展障害を残しやすい。
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 73
手の舟状骨骨折について誤っているのはどれか。
1.手根骨の中で最も発生頻度が高い。
2.中央部から近位部の骨折は関節内骨折であ
る。
3.近位骨片が骨壊死に陥りやすい。
4.固定期間は約2週間である。
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 74
月状骨脱臼について正しいのはどれか。
1.女子に好発する。
2.手関節の過度掌屈によって発生する。
3.尺骨神経を圧迫することが多い。
4.掌側脱臼が多い。
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 75
脊椎の脱臼骨折の好発部位はどれか。
a.下部頚椎
b.上部胸椎
c.仙 椎
d.胸腰椎移行部
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 76
顎関節脱臼について正しいのはどれか。
1.男性に多い。
2.前方脱臼が多い。
3.関節包が破れることが多い。
4.骨折を伴うことが多い。
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 77
肩鎖関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.前方脱臼が多い。
2.介達外力では不完全脱臼が多い。
3.ピアノキー症状がみられる。
4.第三型は完全脱臼である。
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 78
肩関節脱臼の整復法について誤っている組合せ
はどれか。
1.クーパー(Cooper)法 ―――――― 槓杆
法
2.アビセンナ(Avicenna)法 ―――― 衝撃法
3.シンジンガー(Schinjinger)法--吊り下げ法
4.ホフマイスター(Hofmeister)法-垂直牽引法
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 79
肩関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.上方脱臼の多くは烏口突起骨折を伴う。
2.関節窩下脱臼の患肢は挙上位で固定され
る。
3.鎖骨下脱臼では上腕長は仮性延長を呈す
る。
4.後方脱臼の整復法にデパルマ法がある。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 80
肘関節後方脱臼について正しいのはどれか。
1.肘関節屈曲位にて転倒した際発生する。
2.上腕二頭筋腱が緊張して索状に触れる。
3.尺骨鈎状突起骨折を合併することが多い。
4.固定肢位は肘関節伸展位とする。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 81
肘関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.前方脱臼の多くは肘頭骨折を合併する。
2.分散脱臼は前後型と側方型とがある。
3.後方脱臼は幼少年者に多い。
4.整復法にローゼル法がある。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 82
手部の脱臼について正しいのはどれか。
1.指節間関節脱臼は母指に多い。
2.中手指節関節脱臼は掌側脱臼が多い。
3.月状骨周囲脱臼は舟状骨骨折を合併するこ
とが多い。
4.手根中手関節脱臼は第5手根中手関節に最
も多い。
【解答】 3
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 83
ルドロフ(Ludloff)症候に関係するのはどれか。
1.中殿筋
2.腸腰筋
3.縫工筋
4.大腿二頭筋
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 84
大腿骨骨幹部骨折(中 1/3)の定型的転位につい
て正しいのはどれか。〕
〔中枢片〕 ――― 〔末梢片〕1.屈曲・内転 ―
―― 後上方
2.屈曲・外転 ――― 内上方
3.屈曲・内旋 ――― 外後方
4.屈曲・外旋 ――― 内前方
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 85
下腿骨骨幹部骨折の後遺症でないのはどれか。
1.下腿反張
2.尖足位拘縮
3.仮関節
4.扁平外反足
【解答】 4
柔整師 31 柔整理論 7
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 86
踵骨骨折の分類でないのはどれか。
1.載距突起骨折
2.鴨嘴状骨折
3.体部骨折
4.後方突起骨折
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 87
外傷性股関節後方脱臼でみられないのはどれ
か。
1.大腿骨骨頭壊死
2.坐骨神経損傷
3.股関節症
4.腸腰筋損傷
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 88
外傷性股関節後方脱臼について正しいのはどれ
か。
a.大転子はローゼル・ネラトン線より高位とな
る。
b.大腿骨頭靭帯の断裂を伴う。
c.下肢は伸展、内転、内旋位を呈する。
d.変形は坐骨脱臼よりも腸骨脱臼が著明であ
る。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 89
外傷性膝関節前方脱臼について正しいのはどれ
か。
1.大腿骨が前方に脱臼する。
2.大腿神経の損傷を伴う。
3.不全脱臼が多い。
4.膝関節は伸展位となる。
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 90
膝窩動脈損傷で拍動を調べるのに適切な動脈は
どれか。
1.足背動脈
2.大腿動脈
3.後脛骨動脈
4.腓骨動脈
【解答】 1(3も正解)
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 91
習慣性膝蓋骨脱臼の発生要因はどれか。
1.膝蓋骨高位
2.内反膝
3.大腿骨内顆形成不全
4.脛骨粗面内方偏位
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 92
習慣性膝蓋骨脱臼の症状でないのはどれか。
1.膝くずれ現象
2.嵌頓症状
3.大腿四頭筋萎縮
4.Q-angleの減少
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 93
外傷性足関節脱臼の分類でないのはどれか。
1.外方脱臼
2.内方脱臼
3.後方脱臼
4.回旋脱臼
【解答】 4
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 94
関節の捻挫について正しいのはどれか。
1.受傷機転と逆方向の力を加えると最も疼痛が
強い。
2.弾発性固定の現象がみられる。
3.関節を構成する骨の配列は正常である。
4.関節内出血はみられない。
【解答】 3
る。
c.麻痺域の皮膚電気抵抗は減少する。
d.チネル徴候の進行停止は神経の再生を示
す。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 95
捻挫について誤っているのはどれか。
1.外力により関節の支持組織が損傷したものを
いう。
2.靭帯付着部の剥離骨折の合併に注意する。
3.可動性の大きな関節に多発する。
4.足関節では損傷の程度を3段階に分類す
る。
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 52
正しいのはどれか。
1.偽関節は骨癒合機転を失ったものをいう。
2.過剰仮骨ができるのは血腫が少ない場合に
多い。
3.骨化性筋炎は骨組織の筋化現象である。
4.骨折後の拘縮は骨癒合とともに回復する。
【解答】 1
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 96
膝部外傷について誤っている組合せはどれか。
1.側副靭帯損傷 ―――― 側方動揺性
2.前十字靭帯損傷 ――― 後方引き出し現象
3.半月板損傷 ――――― マックマレー・テス
ト
4.後十字靭帯損傷 ――― 脛骨上端後方落
ち込み徴候
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 97
足関節捻挫の初期治療で誤っているのはどれ
か。
1.患肢の安静を図る。
2.患部に温罨法を施す。
3.患部を圧迫固定する。
4.患肢を高挙する。
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 98
前距腓靭帯の断裂を示すのはどれか。
a.足関節の前方引き出し徴候
b.足関節の過剰背屈性
c.足関節の外旋動揺性
d.外果前方の限局した圧痛
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 99
5歳の女児。手掌をついて転倒した。肘関節部に
変形をきたし、疼痛、腫脹共に著明である。ヒュー
ター線に異常はなかった。
応急処置の整復として正しいのはどれか。
1.直ちに整復を行う。
2.整復の前に確認しておくことがある。
3.整復の必要はない。
4.整復を行ってはならない。
【解答】 2
第3回 平成7年(1995 年) 【午後】問題 100
55歳の女性。5年前に右肩関節周囲炎の既往が
ある。約1か月前に階段を踏みはずし右肩を強打
した。以来、運動痛、夜間痛が持続している。肩
関節は他動的に挙上可能であるが、自動的には
外側挙上は45度までにとどまる。
最も考えられる疾患名はどれか。
1.五十肩
2.上腕骨骨頭骨折
3.腱板損傷
4.腋窩神経損傷
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 51
末梢神経損傷について正しいのはどれか。
a.ワーラー変性は末梢神経の変性である。
b.神経の再生速度は1日平均1~4mmであ
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 53
正しい組合せはどれか。
a.裂離骨折 ――― 大腿骨骨幹部
b.螺旋骨折 ――― 尺骨肘頭部
c.圧迫骨折 ――― 腰椎椎体部
d.斜骨折 ―――― 上腕骨骨幹部
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 54
青年のスポーツ外傷で誤っている組合せはどれ
か。
1.頚椎骨折 ―――――― ラグビー
2.上腕骨骨折 ――――― ベースボール
3.中手骨骨折 ――――― ボクシング
4.大腿骨頚部骨折 ――― マラソン
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 55
軋轢音が感知できる骨折はどれか。
1.胸椎圧迫骨折
2.鎖骨若木骨折
3.腸骨亀裂骨折
4.大腿骨頚部骨折
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 56
骨折の合併症で誤っているのはどれか。
1.上腕骨骨幹部骨折では筋皮神経麻痺が多
い。
2.頭蓋骨骨折では頭蓋内出血を伴う。
3.開放性骨折では細菌感染の危険が生じる。
4.多発骨折では脂肪塞栓の危険が生じる。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 57
関節包外脱臼はどれか。
1.先天性脱臼
2.随意性脱臼
3.病的脱臼
4.外傷性脱臼
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 58
鎖骨骨折について誤っているのはどれか。
1.腋窩神経損傷を伴う。
2.介達外力で発生しやすい。
3.中、外 1/3 部の中枢骨片は後上方に転位す
る。
4.整復の繰り返しは偽関節形成の要因となる。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 59
上腕骨上端部骨折について正しいのはどれか。
1.骨頭骨折は骨性癒合が良好である。
2.解剖頚骨折は青壮年者に多発する。
3.骨端離開はソルターハリスのI型が多い。
柔整師 31 柔整理論 8
4.外科頚骨折は介達外力によることが多い。
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 60
上腕骨外科頚骨折について正しいのはどれか。
1.内転骨折が多い。
2.関節包内骨折である。
3.内転骨折の末梢骨片は内上方に転位する。
4.合併症として三角筋麻痺がある。
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 61
上腕骨骨折について誤っているのはどれか。
1.転位の著しい大結節単独骨折は肩関節外
転・外旋位で固定する。
2.小結節単独骨折では上腕三頭筋腱脱臼を
起こす。
3.骨幹部骨折では捻転転位を最初に整復す
る。
4.骨幹部の横骨折は偽関節形成の原因とな
る。
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 62
上腕骨骨幹部骨折の転位について正しい組合せ
はどれか。
1.三角筋付着部より上部骨折 ――― 中枢骨
片は内上方転位
2.三角筋付着部より上部骨折 ――― 末梢骨
片は外上方転位
3.三角筋付着部より下部骨折 ――― 中枢骨
片は外上方転位
4.三角筋付着部より下部骨折 ――― 末梢骨
片は前上方転位
【解答】 2又は3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 63
上腕骨顆上骨折について正しいのはどれか。
1.阻血性拘縮は6~7日で出現する。
2.伸展骨折の骨折線は前上方から後下方に走
行する。
3.屈曲骨折は肘関節後方脱臼と誤診されやす
い。
4.伸展骨折の固定肢位は90~110度屈曲と
する。
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 64
上腕骨顆部骨折について正しいのはどれか。
1.内上顆骨折は外反が強制され発生する。
2.内上顆骨折の骨片は前上方へ転位する。
3.外顆骨折は遅発性橈骨神経麻痺を起こす。
4.外顆骨折の骨片は前内方へ転位する。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 65
両前腕骨骨幹部骨折について誤っているのはど
れか。
1.直達外力では両骨同高位の骨折が多い。
2.小児では不全骨折が多い。
3.定型的転位は骨折部と腕橈骨筋付着部との
位置関係による。
4.両骨間に橋状仮骨が形成されると前腕の回
旋障害をきたす。
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 66
延長転位を呈する骨折はどれか。
1.尺骨骨幹上・中 1/3 境界部での骨折
2.円回内筋付着部より中枢での橈骨骨幹部骨
折
3.橈骨骨幹中・下 1/3 境界部での骨折
4.上腕三頭筋付着部より末梢での肘頭骨折
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 67
コーレス(Colles)骨折と同様の機序で発生する骨
折はどれか。
1.スミス骨折
2.ショーファー骨折
3.背側バートン骨折
4.パレ骨折
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 68
橈骨上端部骨折について正しいのはどれか。
1.介達外力による発生頻度が高い。
2.成人では頭部より頚部に発生頻度が高い。
3.関節血腫はみられない。
4.小児でも応変則は期待できない。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 69
モンテギア骨折について正しいのはどれか。
1.伸展型は橈骨頭が後外方に脱臼する。
2.屈曲型は伸展型に比較して整復・固定が困
難である。
3.伸展型は肘関節伸展位、前腕回外位で固定
する。
4.合併症として橈骨神経麻痺がある。
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 70
スミス骨折の末梢骨片転位について正しいのはど
れか。
1.掌側・短縮・尺側転位
2.掌側・短縮・橈側転位
3.背側・延長・橈側転位
4.背側・短縮・尺側転位
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 71
手舟状骨骨折が難治である理由について誤って
いるのはどれか。
1.手関節運動時骨折部に剪力が働く。
2.関節内骨折である。
3.骨折端間に伸筋腱が介在する。
4.近位骨片への血液供給が絶たれる。
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 72
手指の中節骨骨幹部骨折の転位について正しい
組合せはどれか。
1.浅指屈筋腱付着部より近位骨折 ――― 末
梢骨片は背側転位
2.浅指屈筋腱付着部より遠位骨折 ――― 末
梢骨片は掌側転位
3.浅指屈筋腱付着部より近位骨折 ――― 中
枢骨片は背側転位
4.浅指屈筋腱付着部より遠位骨折 ――― 中
枢骨片は掌側転位
【解答】 3又は4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 73
手部の骨折で掌側凸変形となるのはどれか。
1.ベンネット骨折
2.中手骨骨幹部骨折
3.基節骨骨幹部骨折
4.中手骨頚部骨折
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 74
上前腸骨棘単独骨折の発症に関与しないのはど
れか。
a.大腿二頭筋
b.大腿直筋
c.縫工筋
d.大腿筋膜張筋
1.a、b 2.a、d
【解答】 1
3.b、c
4.c、d
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 75
下腿骨上端部骨折と原因との組合せで誤ってい
るのはどれか。
1.脛骨顆部骨折 ―――― 垂直の圧挫外力
2.脛骨結節骨折 ―――― 大腿四頭筋の牽
引
3.脛骨顆間隆起骨折 ―― 脛骨回旋強制
4.腓骨頭単独骨折 ――― 膝関節の過伸展
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 76
下腿骨骨幹部骨折で誤っている組合せはどれ
か。
1.変形治癒 ――― 反張下腿
2.関節拘縮 ――― 尖足位
3.遷延治癒 ――― 中・下 1/3 境界部
4.筋萎縮 ―――― 早期荷重
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 77
下腿骨果部外転骨折で誤っているのはどれか。
1.外転強制で発生する。
2.足関節外側の靱帯が断裂する。
3.内果の裂離骨折を生じる。
4.外果の上方で骨折を生じる。
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 78
踵骨骨折の治療で誤っている組合せはどれか。
1.足部疼痛の軽減 ――――――― 温熱療
法
2.足底部筋の機能低下防止 ――― 足指の
屈伸運動
3.骨萎縮の防止 ―――――――― 長期固
定
4.足部慢性浮腫の防止 ――――― 足部高
挙
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 79
脱臼と神経損傷との組合せで誤っているのはどれ
か。
1.肩関節前方脱臼 ――― 腋窩神経
2.肘関節後方脱臼 ――― 橈骨神経
3.股関節前方脱臼 ――― 坐骨神経
4.膝関節前方脱臼 ――― 脛骨神経
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 80
脱臼と骨折とが合併しないのはどれか。
1.ポット骨折
2.ベンネット骨折
3.モンテギア骨折
4.ジョーンズ骨折
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 81
顎関節脱臼で最も多いのはどれか。
1.前方脱臼
2.後方脱臼
3.側方脱臼
4.中心性脱臼
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 82
肩鎖関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.男子に多い。
2.反跳症状がみられる。
柔整師 31 柔整理論 9
3.烏口鎖骨靱帯の断裂は第1型である。
4.鎖骨外端骨折との鑑別を要する。
【解答】 3
2.前方脱臼
3.後方脱臼
4.側方脱臼
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 99
25歳の男性。ラグビー中にタックルされ転倒した
際に膝外反が強制された。膝関節の疼痛が著明
である。
最も考えられる外傷はどれか。
1.脛骨外側顆骨折
2.内側側副靱帯損傷
3.脛骨結節剥離骨折
4.前十字靱帯損傷
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 83
肩関節烏口下脱臼について正しいのはどれか。
1.肩峰下に骨頭が触知できる。
2.上腕長は仮性延長する。
3.鎖骨下脱臼より上腕の外転度が大きい。
4.三角筋麻痺が起これば上腕外転が不能とな
る。
【解答】 2又は4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 91
外傷性膝蓋骨脱臼について正しいのはどれか。
1.外側に比べ内側脱臼が多い。
2.内反膝の人に起こりやすい。
3.整復は膝関節を徐々に伸展する。
4.膝関節を屈曲位で固定する。
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 84
肩関節下方脱臼の分類で正しいのはどれか。
a.腋窩脱臼
b.肩峰下脱臼
c.棘下脱臼
d.関節窩脱臼
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 92
習慣性膝蓋骨脱臼の筋力強化で有効なのはどれ
か。
1.大腿二頭筋
2.大腿四頭筋
3.下腿三頭筋
4.前脛骨筋
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 100
20歳の男性。柔道の乱取り中、右膝関節部に前
方より外力が加わり受傷した。症状として脛骨の後
方落ち込み(サギング)がみられた。
最も考えられる外傷はどれか。
1.前十字靱帯損傷
2.後十字靱帯損傷
3.外側半月板損傷
4.内側半月板損傷
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 85
肘内障について誤っているのはどれか。
1.5歳児以下に多発する。
2.前腕回外運動が制限される。
3.肘関節部の腫脹が著明である。
4.橈骨頭部に圧痛がみられる。
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 93
外傷性距腿関節脱臼で最も多いのはどれか。
1.外方脱臼
2.内方脱臼
3.前方脱臼
4.後方脱臼
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 51
偽関節の原因でないのはどれか。
1.骨片の欠損
2.固定期間の不足
3.骨折端間の離開
4.嵌入した骨折
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 86
手関節部の脱臼について誤っているのはどれか。
1.遠位橈尺関節背側脱臼では前腕は回外位と
なる。
2.手根骨間脱臼は舟状骨骨折と合併すること
が多い。
3.月状骨脱臼は正中神経を圧迫することが多
い。
4.橈骨手根関節脱臼は背側脱臼が多い。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 94
ばね指について正しいのはどれか。
1.乳児にはみられない。
2.母指の伸筋腱に多い。
3.中年の女性に多い。
4.腱自体に異常はない。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 52
骨折数による分類について正しい組合せはどれ
か。
1.重複骨折 ――― 二つ以上の骨が同時に
骨折
2.単発骨折 ――― 並列した骨が同時に骨折
3.二重骨折 ――― 一つの骨が2か所で骨折
4.多発骨折 ――― 一つの骨が3か所で骨折
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 87
第1中手指節関節脱臼について誤っているのは
どれか。
1.背側脱臼は母指の背屈・外転が強制されて
発生する。
2.掌側脱臼は複合脱臼である。
3.垂直脱臼はZ字型変形を呈する。
4.水平脱臼は観血整復を必要とすることが多
い。
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 88
先天性股関節脱臼の徴候でないのはどれか。
1.クリックサイン
2.テレスコーピングサイン
3.フローマンサイン
4.トレンデレンブルグサイン
【解答】 3
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 89
外傷性股関節後方脱臼について正しいのはどれ
か。
a.直達外力により発生する。
b.骨頭靱帯の断裂は伴わない。
c.内転・内旋・屈曲位を呈する。
d.大腿骨骨頭壊死が起こりやすい。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 90
膝関節脱臼の分類でないのはどれか。
1.上方脱臼
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 95
筋・筋膜性の腰痛について誤っているのはどれ
か。
1.過度の筋労作が原因である。
2.姿勢保持機構の力学的不均衡は誘因とな
る。
3.筋肉や筋付着部の疼痛が主な症状である。
4.傍脊柱筋群に筋緊張の低下がみられる。
【解答】 4
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 96
半月板損傷の検査法はどれか。
a.マックマレー検査
b.側方動揺検査
c.ラックマン検査
d.アプレー検査
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 97
アキレス腱断裂で誤っているのはどれか。
1.つま先立ちは可能である。
2.歩行は可能である。
3.断裂部に陥凹を触知する。
4.固定は尖足位とする。
【解答】 1
第4回 平成8年(1996 年) 【午後】問題 98
足関節捻挫で損傷しやすいのはどれか。
1.前距腓靱帯
2.前脛腓靱帯
3.脛踵靱帯
4.踵腓靱帯
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 53
自家矯正能力が期待できないのはどれか。
1.屈曲転位
2.短縮転位
3.捻転転位
4.側方転位
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 54
屈曲整復法の適応となるのはどれか。
1.斜骨折
2.縦骨折
3.横骨折
4.らせん状骨折
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 55
骨癒合遅延の因子でないのはどれか。
1.血 腫
2.循環不全
3.運動麻痺
4.感 染
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 56
誤っているのはどれか。
1.筋断裂では血腫形成が起こる。
2.腱板損傷では棘上筋が最も多い。
3.大腿の筋損傷では大腿四頭筋が最も多い。
4.下腿の筋損傷では下腿三頭筋が最も多い。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 57
柔整師 31 柔整理論 10
四肢の打撲傷の初期処置で誤っているのはどれ
か。
1.患肢を安静に保つ。
2.患部に温罨法を行う。
3.圧迫包帯を施す。
4.患肢を高く保持する。
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 58
阻血性拘縮の初期症状で誤っているのはどれ
か。
1.疼痛の増大
2.知覚の異常
3.脈拍の減弱
4.筋の萎縮
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 59
骨折の後遺症で正しい組合せはどれか。
1.骨癒合遷延 ―――― 血行不良
2.過剰仮骨 ――――― 過度の牽引
3.ズデック骨萎縮 ―― 細菌感染
4.無腐性骨壊死 ――― 自律神経障害
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 60
胸骨骨折の好発部位はどれか。
1.柄
2.柄と体との境界部
3.体
4.体と剣状突起との境界部
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 61
肩鎖関節脱臼と誤りやすい鎖骨骨折の部位はど
れか。
1.内端部
2.中央部
3.中・外 1/3 部
4.外端部
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 62
鎖骨骨折の合併症でないのはどれか。
1.腕神経叢損傷
2.胸郭出口症候群
3.変形治癒
4.偽関節
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 63
肋骨骨折について誤っているのはどれか。
1.直達外力では骨折端が外方に突出する。
2.好発部位は第4~8肋骨である。
3.合併症に緊張性気胸がある。
4.絆創膏固定は呼気の状態で行う。
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 64
肩甲骨体部骨折について正しいのはどれか。
a.縦骨折が多い。
b.発生機序は主に介達外力である。
c.患側の肩に外転制限が起こる。
d.合併症に肋骨骨折がある。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 65
小児の上腕骨顆上骨折で起こらないのはどれか。
1.下垂手
2.内反肘
3.偽関節
4.阻血性拘縮
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 66
上腕骨顆上伸展型骨折で誤っているのはどれ
か。
1.手掌をついて転倒して発生する。
2.骨折線は後方から前上方へ走る。
3.末梢骨片は後上方へ転位する。
4.肘関節後方脱臼の外観に類似する。
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 67
上腕骨内側上顆骨折で誤っているのはどれか。
1.骨端線離開の型を呈する。
2.肘関節脱臼に合併して発生する。
3.回外筋の牽引力によって骨片は転位する。
4.骨片の関節内介在は観血療法の適応とな
る。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 68
肘頭骨折で正しいのはどれか。
1.幼児に好発する。
2.上腕三頭筋の牽引で延長転位を呈する。
3.肘関節の屈曲は不能となる。
4.肘関節後方脱臼の外観と類似する。
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 69
ガレアッチ骨折で誤っているのはどれか。
1.橈骨骨幹部に発生する。
2.遠位橈尺関節の脱臼を伴う。
3.逆モンテギア骨折という。
4.尺骨頭の脱臼は円回内筋による。
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 70
橈骨下端部骨折で誤っているのはどれか。
1.高齢者に好発する。
2.高齢者の骨折は粉砕型が多い。
3.スミス骨折の発生頻度は高い。
4.バートン骨折は固定性が悪い。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 71
コーレス(Colles)骨折で正しいのはどれか。
1.主に直達外力によって発生する。
2.骨折線は背側から掌側上方へ走る。
3.末梢骨片は橈背側へ転位する。
4.合併症に長母指屈筋腱断裂がある。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 72
手舟状骨骨折で正しいのはどれか。
1.手根骨骨折で最も発生頻度が高い。
2.直達外力で発生することが多い。
3.リスター結節に限局性圧痛がある。
4.偽関節は発生しない。
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 73
中手骨でボクサー骨折の好発部位はどれか。
1.基底部
2.骨幹部
3.頚 部
4.骨頭部
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 74
顎関節前方脱臼の症状について誤っているのは
どれか。
1.閉口不能
2.上顎歯列の前方転位
3.関節包内脱臼
4.女性に好発
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 75
誤っている組合せはどれか。
1.肩鎖関節上方脱臼 ―――――― ピアノ・
キー症状
2.肩関節肩峰下脱臼 ―――――― モーレン
ハイム窩の消失
3.肘関節後方脱臼 ――――――― 肘関節
軽度屈曲位の弾発性固定
4.第1中手指節関節垂直脱臼 ―― Z字形の
変形
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 76
鎖骨脱臼で最も多いのはどれか。
1.胸鎖関節上方脱臼
2.胸鎖関節後方脱臼
3.肩鎖関節上方脱臼
4.肩鎖関節後方脱臼
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 77
肩関節脱臼の発生頻度の高い理由について誤っ
ているのはどれか。
1.関節窩が深い。
2.広い可動域を持つ。
3.補強靱帯にゆるみがある。
4.体表の突出した部にある。
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 78
肩関節脱臼について正しい組合せはどれか。
1.上方脱臼 ――― 烏口突起上脱臼
2.下方脱臼 ――― 鎖骨下脱臼
3.前方脱臼 ――― 棘下脱臼
4.後方脱臼 ――― 腋窩脱臼
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 79
肩関節烏口下脱臼の症状について誤っているの
はどれか。
1.肩関節は外転位に固定される。
2.肩関節は内旋位を呈する。
3.三角筋大胸筋三角が消失する。
4.三角筋部が膨隆する。
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 80
肘関節脱臼で最も多いのはどれか。
1.前方脱臼
2.後方脱臼
3.側方脱臼
4.開排脱臼
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 81
肘関節後方脱臼の症状について誤っているのは
どれか。
1.肘関節の自動運動は不能となる。
2.肘関節は過伸展位を呈する。
3.上腕三頭筋腱を索状に触れる。
4.肘頭はヒューター線より高位となる。
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 82
モンテギア骨折について正しい組合せはどれか。
1.尺骨骨幹部上・中 1/3 部骨折 ――― 橈骨
頭脱臼
2.尺骨骨幹部中・下 1/3 部骨折 ――― 橈骨
頭脱臼
柔整師 31 柔整理論 11
3.橈骨骨幹部上・中 1/3 部骨折 ――― 尺骨
脱臼
4.橈骨骨幹部中・下 1/3 部骨折 ――― 尺骨
脱臼
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 83
デュベルニー(Duverney)骨折の部位はどれか。
1.腸骨翼
2.上前腸骨棘
3.恥 骨
4.坐 骨
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 84
上前腸骨棘単独骨折の転位に関与するのはどれ
か。
1.大腿二頭筋
2.半腱様筋
3.半膜様筋
4.縫工筋
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 85
大腿骨頚部内側骨折の症状について正しいのは
どれか。
1.内転骨折の下肢は内旋位を呈する。
2.内転骨折の棘果長は健側より短縮する。
3.外転骨折では内反股の状態を示す。
4.外側骨折と比べ腫脹は高度である。
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 86
膝関節に不安定性が出現しないのはどれか。
1.膝蓋靱帯断裂
2.前十字靱帯断裂
3.半月断裂
4.内側側副靱帯断裂
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 87
大腿骨骨幹部骨折について正しいのはどれか。
1.上位骨折では中枢骨片が内転・内旋する。
2.中央部骨折の中枢骨片は屈曲・外転および
外旋する。
3.下位骨折では延長転位を呈する。
4.下位骨折の末梢骨片は前方に転位する。
【解答】 なし
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 88
膝蓋骨骨折について正しいのはどれか。
1.疲労骨折の発生頻度が高い。
2.直達外力では前額面型骨折が多い。
3.介達外力では縦位型骨折が多い。
4.腱膜断裂を伴う際の骨片転位は大きい。
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 89
下腿骨骨幹部骨折について誤っているのはどれ
か。
1.幼児は骨膜下骨折が多い。
2.定型的斜骨折の骨折線は前内方から後外上
方へ走る。
3.両骨骨折より単独骨折が多い。
4.偽関節は中・下 1/3 境界部に多発する。
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 90
下腿骨果部骨折について正しい組合せはどれ
か。
a.ポット骨折 ――――――― 外転骨折
b.コットン骨折 ―――――― 内転骨折
c.チロー骨片 ――――――― 内転骨折
d.デュピュートレン骨折 ―― 外転骨折
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 91
外傷性股関節後方脱臼について誤っているのは
どれか。
1.下肢の屈曲・外転および外旋位
2.ローゼル・ネラトン線より大転子高位
3.殿部後上方部の膨隆
4.弾発性固定
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 92
外傷性膝関節脱臼で最も多いのはどれか。
1.側方脱臼
2.前方脱臼
3.後方脱臼
4.回旋脱臼
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 93
膝関節損傷で「不幸の三徴」といわれる組合せは
どれか。
1.外側側副靱帯損傷 ―― 外側半月損傷 ―
― 前十字靱帯損傷
2.内側側副靱帯損傷 ―― 内側半月損傷 ―
― 後十字靱帯損傷
3.内側側副靱帯損傷 ―― 内側半月損傷 ―
― 前十字靱帯損傷
4.外側側副靱帯損傷 ―― 外側半月損傷 ―
― 後十字靱帯損傷
【解答】 3
4.前距腓靱帯
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 99
7歳の男児。上腕骨顆上伸展型骨折で整復固定
を受けたが、その夜から患指の蒼白、拍動消失と
ともに激しい痛みを訴えた。直ちに行うべき処置
はどれか。
1.固定包帯をゆるめる。
2.氷嚢で冷やす。
3.ギプスに変更する。
4.患肢を高挙する。
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 100
7歳の男児。上腕骨顆上伸展型骨折で整復固定
を受けたが、その夜から患指の蒼白、拍動消失と
ともに激しい痛みを訴えた。1か月後に手指に拘
縮と神経障害とを認めた。
最も関連するのはどれか。
1.腋窩神経
2.筋皮神経
3.尺骨神経
4.正中神経
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 51
正しいのはどれか。
1.病的骨折は骨癒合が起こらない。
2.剪断骨折は捻転力で発生する。
3.複雑骨折は粉砕骨折と同意語である。
4.屈曲骨折の第1型には骨片が生じる。
【解答】 4
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 94
ラックマンテストで検査するのはどれか。
1.内側側副靱帯損傷
2.外側半月損傷
3.腸脛靱帯損傷
4.前十字靱帯損傷
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 52
不全骨折でないのはどれか。
1.亀裂骨折
2.陥没骨折
3.若木骨折
4.竹節状骨折
【解答】 2
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 95
外傷性足関節外方脱臼の発生外力で正しいのは
どれか。
1.過度の外転と外旋
2.過度の外転と内旋
3.過度の内転と外旋
4.過度の内転と内旋
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 53
誤っているのはどれか。
1.複合骨折は1本の骨が3か所以上の部位で
骨折したもの
2.介達性骨折は外力が他の部位に働いて離れ
た部位で発生したもの
3.病的骨折は基礎的疾患があり抵抗力が減弱
していて発生したもの
4.開放性骨折は皮膚創を通じて骨折部が外界
と交通しているもの
【解答】 1
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 96
リスフラン関節脱臼はどれか。
1.横足根関節脱臼
2.距踵関節脱臼
3.足根中足関節脱臼
4.中足指節関節脱臼
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 97
前距腓靱帯断裂の症状はどれか。
a.足関節の外転不安定性
b.外果前方の圧痛
c.足部の内がえし不安定性
d.足関節の過度背屈
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第5回 平成9年(1997 年) 【午後】問題 98
足関節捻挫で最も多く損傷されるのはどれか。
1.脛腓靱帯
2.三角靱帯
3.踵腓靱帯
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 54
下肢の疲労骨折で正しいのはどれか。
1.長管骨に多く発生する。
2.高齢者に多く発生する。
3.螺旋骨折が多く発生する。
4.疼痛のため歩行不能となる。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 55
骨折の合併症でないのはどれか。
1.フォルクマン拘縮
2.デュピュイトレン拘縮
3.コンパートメント症候群
4.ズデック骨萎縮
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 56
脱臼の症状で誤っているのはどれか。
1.関節軸のずれ
柔整師 31 柔整理論 12
2.関節の変形
3.異常可動性
4.肢長の変化
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 57
固定に用いる硬性材料はどれか。
1.巻軸包帯
2.厚紙副子
3.三角巾
4.絆創膏
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 58
捻挫の初期治療で誤っているのはどれか。
1.関節の安静固定
2.消炎の促進
3.患部の高挙
4.温熱療法
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 59
関節と損傷しやすい靱帯との組合せで誤っている
のはどれか。
1.母指中手指節関節 ―― 尺側側副靱帯
2.肘関節 ――――――― 内側側副靱帯
3.膝関節 ――――――― 外側側副靱帯
4.距腿関節 ―――――― 前距腓靱帯
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 60
外傷性骨化性筋炎の急性期の処置として誤って
いるのはどれか。
1.安 静
2.固 定
3.冷湿布
4.手術的切除
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 61
鎖骨骨折の座位整復法について誤っているのは
どれか。
1.患者の脊柱部に膝頭を当てる。
2.胸郭を拡大させるよう肩を後方へ引く。
3.患側の肩内転位にて上腕を突き上げる。
4.骨片に直圧を加え整復する。
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 62
上腕骨外科頚骨折の症状で正しいのはどれか。
1.肩峰が突出する。
2.末梢骨片は中枢骨片の後方に位置する。
3.三角筋部の膨隆が認められる。
4.肩関節運動は可能である。
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 63
上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.直達外力によるものは斜骨折が多い。
2.自家筋力によるものは螺旋骨折が多い。
3.介達外力によるものは横骨折が多い。
4.捻転力によるものは横骨折が多い。
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 64
上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.橈骨神経麻痺を合併することがある。
2.後外方凸の変形を呈するものが多い。
3.手指にチアノーゼを認める。
4.固定肢位はゼロ・ポジションで行う。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 65
上腕骨骨折の好発年齢で正しい組合せはどれ
か。
1.外科頚骨折 ―――― 青壮年者
2.大結節単独骨折 ―― 高齢者
3.骨幹部骨折 ―――― 青壮年者
4.外顆骨折 ――――― 高齢者
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 66
上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.肘頭はヒューター線より高位となる。
2.10~15歳に多発する。
3.尺骨神経の損傷が多い。
4.内反肘をのこすことが多い。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 67
橈骨骨幹部骨折で正しい組合せはどれか。
1.円回内筋付着部より上位の骨折 ―― 中枢
片回内位・末梢片回外位
2.円回内筋付着部より上位の骨折 ―― 中枢
片回外位・末梢片回外位
3.円回内筋付着部より下位の骨折 ―― 中枢
片中間位・末梢片回内位
4.円回内筋付着部より下位の骨折 ―― 中枢
片中間位・末梢片回外位
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 68
手背をついて転倒し発生する骨折はどれか。
1.コーレス骨折
2.背側バートン骨折
3.ショウファー骨折
4.掌側バートン骨折
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 69
手舟状骨骨折の症状で誤っているのはどれか。
1.スナッフボックス部に圧痛がある。
2.手関節の尺屈時に運動痛が強い。
3.強く握ると手関節部に疼痛が生じる。
4.第1・2中手骨からの軸圧痛がある。
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 70
手根中手関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.第3手根中手関節の脱臼が多い。
2.中手骨部の過度の屈曲が強制され発生す
る。
3.手指の短縮がみられる。
4.第1手根中手関節脱臼では母指を対立位に
固定する。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 71
各脱臼の転位で頻度の高いのはどれか。
1.下顎関節頭は頬骨弓の上方に転位する。
2.鎖骨肩峰端は肩峰の下方に転位する。
3.上腕骨骨頭は烏口突起の下方に転位する。
4.橈骨頭は上腕骨小頭の後方に転位する。
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 72
胸鎖関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.頭部を健側に傾ける。
2.患側の肩は下垂する。
3.患側肩関節は外転不能となる。
4.鎖骨内端骨折と変形が類似する。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 73
肩関節脱臼について正しいのはどれか。
1.肩峰下脱臼は後方脱臼に属する。
2.烏口下脱臼は肩関節外転外旋位を呈する。
3.棘下脱臼は挙手した状態に固定される。
4.鎖骨下脱臼は上腕が長くみえる。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 74
肘関節後方脱臼の症状について誤っているのは
どれか。
1.ヒューター三角は変形する。
2.肘関節は軽度屈曲位に弾発性に固定され
る。
3.上腕三頭筋腱が緊張して索状にふれる。
4.外見的に上腕骨顆上屈曲型骨折と類似す
る。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 75
腱板損傷で多いのはどれか。
1.小円筋腱
2.肩甲下筋腱
3.棘上筋腱
4.棘下筋腱
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 76
上腕二頭筋長頭腱の損傷について誤っているの
はどれか。
1.結節間溝に圧痛を認める。
2.強い筋緊張状態時に発生する。
3.長頭腱と小結節との摩擦が誘因となる。
4.筋腹の膨隆が近位に現われる。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 77
誤っているのはどれか。
1.マルゲーヌ骨折では下肢が内旋・内転移とな
る。
2.デュベルニー骨折では下肢の肢位は正常で
ある。
3.仙腸関節結核では腰殿部痛を主訴とすること
が多い。
4.強直性脊椎炎では早期に仙腸関節の変化
がみられる。
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 78
下前腸骨棘の剥離骨折に関与する筋はどれか。
1.縫工筋
2.大腿直筋
3.大腿二頭筋
4.大内転筋
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 79
定型的な腰部椎間板ヘルニアの症状はどれか。
1.間欠性跛行
2.一側性の下肢痛
3.進行性の両下肢運動麻痺
4.腰部角状後彎
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 80
股関節の屈曲拘縮テストはどれか。
1.トーマステスト
2.ファーレンテスト
3.ライトテスト
4.ラセーグテスト
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 81
尻上り現象がみられるのはどれか。
1.内側広筋の短縮
2.中間広筋の短縮
柔整師 31 柔整理論 13
3.大腿直筋の短縮
4.外側広筋の短縮
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 82
トレンデレンブルグ徴候に関係する筋はどれか。
1.腸腰筋
2.大腿直筋
3.大殿筋
4.中殿筋
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 83
大腿骨頚部骨折のガーデンの分類で誤っている
のはどれか。
1.1型は不全骨折で転位のないもの
2.2型は不全骨折で転位のあるもの
3.3型は完全骨折で転移軽度なもの
4.4型は完全骨折で転位高度なもの
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 84
大腿骨頚部内側骨折はどれか。
a.中間部骨折
b.転子間骨折
c.転子貫通骨折
d.骨頭下骨折
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 85
外傷性股関節脱臼に関連しないのはどれか。
1.坐骨神経損傷
2.大腿動脈損傷
3.大腿骨骨頭壊死
4.変形性股関節症
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 86
先天性股関節脱臼の徴候はどれか。
1.フィンケルスタイン徴候
2.マックマレー徴候
3.パトリック徴候
4.アリス徴候
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 87
大腿骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
1.下肢は外旋位を呈する。
2.小児では過成長を考慮する。
3.青壮年に多発する。
4.斜骨折の整復固定は容易である。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 88
大腿骨上・部の骨折について誤っているのはどれ
か。
1.腸腰筋は中枢骨片を屈曲させる。
2.中殿筋は中枢骨片を外転させる。
3.内転筋群は末梢骨片を内上方に引く。
4.腓腹筋は末梢骨片を屈曲させる。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 89
大腿四頭筋の肉ばなれで誤っているのはどれか。
1.大腿直筋と中間広筋とに多発する。
2.寒冷時に多発する。
3.膝の完全自動伸展運動が可能である。
4.損傷部に陥凹を触れる。
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 90
膝関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.膝に過伸展力が加えられて発生する。
2.膝関節後面の軟部組織損傷の合併が多い。
3.腓骨神経が損傷すると足の背屈力が失われ
る。
4.動脈損傷による下腿壊死は少ない。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 91
膝関節損傷の検査で膝関節を屈曲し、下腿を内
旋させた状態から徐々に膝関節を伸展させたとき、
クリックと疼痛とがあった。疑うべき損傷はどれか。
1.前十字靱帯の損傷
2.外側半月の損傷
3.腸脛靱帯の断裂
4.内側側副靱帯の断裂
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 92
膝関節水症(腫)の検査法はどれか。
1.膝蓋跳動検査
2.ラックマン検査
3.マックマレー検査
4.膝動揺検査
【解答】 1
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 99
下腿部の肉ばなれで誤っているのはどれか。
1.腓腹筋の損傷頻度が高い。
2.スポーツ活動時に多い。
3.損傷部に限局した圧痛がみられる。
4.損傷部の圧迫固定は禁忌である。
【解答】 4
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 100
アキレス腱断裂で正しいのはどれか。
1.アキレス腱を強打され発生することが多い。
2.新鮮時には断裂部に膨隆が触知できる。
3.踵骨停止部から中枢約10cm好発する。
4.トンプソンテストで足関節底屈がみられない。
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 51
屈曲転位はどれか。●図
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 93
主要な神経損傷を生じないのはどれか。
1.膝関節後方脱臼
2.脛骨粗面の剥離骨折
3.大腿骨顆上部骨折
4.下腿骨上端部の横骨折
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 94
下腿骨骨幹部骨折の後遺症とその原因との組合
せで誤っているのはどれか。
1.内反下腿 ――― 脛骨斜骨折
2.尖足位拘縮 ―― 腓骨神経損傷
3.骨髄炎 ―――― 開放骨折
4.偽関節 ―――― 腓骨横骨折
【解答】 4
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 95
誤っている組合せはどれか。
1.単純脱臼 ――― 膝蓋骨脱臼
2.複雑脱臼 ――― 股関節中心性脱臼
3.習慣性脱臼 ―― 肩関節前方脱臼
4.随意性脱臼 ―― 第1中手指節関節脱臼
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 53
骨の癒合に不利な条件の骨折はどれか。
1.関節包内骨折
2.骨膜下骨折
3.噛合骨折
4.螺旋状骨折
【解答】 1
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 96
踵骨骨折の後遺症で正しいのはどれか。
1.踵骨偽関節
2.距踵関節症
3.ベーラー角増大
4.踵骨壊死
【解答】 2
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 97
足関節部の靱帯損傷について誤っているのはど
れか。
1.足関節の内がえし強制で発生しやすい。
2.外側部の靱帯に発生頻度が高い。
3.後距腓靱帯の断裂が多い。
4.ストレステストで動揺性を確認する。
【解答】 3
第6回 平成 10 年(1998 年) 【午後】問題 98
中足指節関節脱臼で頻度が高いのはどれか。
1.外側脱臼
2.内側脱臼
3.背側脱臼
4.底側脱臼
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 52
無腐性骨壊死を起こすのはどれか。●図
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 54
骨癒合に長期間を要する部位はどれか。
1.鎖骨中外1/3境界部
2.肋骨中1/3部
3.上腕骨外科頚部
4.前腕骨骨幹部
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 55
誤っている組合せはどれか。
1.無褥ギプス ――― 下敷きを厚くしたもの
2.有窓ギプス ――― 患部の観察を可能
にしたもの
3.歩行ギプス ――― ヒールを付けたもの
4.ギプスベッド ―― 脊柱の安静固定に用
いるもの
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 56
肩関節前方脱臼で合併しやすい神経損傷はどれ
か。
1.筋皮神経
2.橈骨神経
柔整師 31 柔整理論 14
3.正中神経
4.尺骨神経
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 57
上腕二頭筋長頭腱の損傷で誤っているのはどれ
か。
1.40~50歳の肉体労働者に多発する。
2.主に直達外力によって発生する。
3.ヤーガソンテストが陽性になる。
4.上腕骨結節間溝に圧痛を認める。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 58
ド・ケルバン病で誤っているのはどれか。
1.腱鞘炎の一種である。
2.中年女性に好発する。
3.尺骨茎状突起部に疼痛がある。
4.フィンケルスタイン徴候が陽性である。
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 59
母指の中手指節関節の尺側側副靱帯断裂につ
いて誤っているのはどれか。
1.スキーなどのスポーツで好発する。
2.基節骨付着部で剥離骨折を伴いやすい。
3.母指の内反不安定性がみられる。
4.損傷靱帯がロッキングを起こすことがある。
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 60
誤っているのはどれか。
1.尻上り現象は大腿直筋の短縮で発生する。
2.股関節外転位拘縮では患肢が長くみえる。
3.大腿四頭筋の肉ばなれは大腿直筋に多発
する。
4.大腿二頭筋の肉ばなれは膝窩部に多発す
る。
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 61
誤っている組合せはどれか。
1.ジャンパー膝 ―― 膝蓋靱帯炎
2.膝ロッキング ―― 関節ねずみ
3.膝くずれ現象 ―― 大腿四頭筋筋力低
下
4.タナ障害 ―――― 半月損傷
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 62
下腿三頭筋肉ばなれで誤っているのはどれか。
1.血腫を形成する。
2.ヒラメ筋に多い。
3.発生要因に寒冷がある。
4.つま先立ちで疼痛が増強する。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 63
スポーツ障害の組合せで誤っているのはどれか。
1.野 球 ――― 肘部離断性骨軟骨炎
2.水 泳 ――― 腱板障害
3.マラソン ―― 第3中足骨骨折
4.ゴルフ ――― 第3胸椎棘突起骨折
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 64
鎖骨骨折の症状で誤っているのはどれか。
1.患側の肩は下がる。
2.肩幅は増大する。
3.頭部は患側に傾く。
4.すり足歩行を行う。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 65
肋骨骨折について正しいのはどれか。
a.第11、12肋骨に多発する。
b.前腋窩線から乳頭線部に多発する。
c.直達外力では胸膜損傷のおそれがある。
d.絆創膏固定は前後正中線を越えずに貼布す
る。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 66
上腕骨外科頚外転型骨折で誤っているのはどれ
か。
1.介達外力によって多発する。
2.高齢者が転倒時に多発する。
3.遠位骨片は後外方へ転位する。
4.内転型骨折と比較して多発する。
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 67
上腕骨顆上骨折の合併症として起こりにくいのは
どれか。
1.阻血性拘縮
2.内反肘
3.骨化性筋炎
4.尺骨神経損傷
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 68
上腕骨外顆骨折について正しいのはどれか。
1.骨片転位のある場合は観血療法の適応とな
る。
2.肘関節周辺の骨折で最も多く発生する。
3.遅発性橈骨神経麻痺が発生する。
4.内反変形を後遺する
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 69
モンテギア伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.腕橈関節の脱臼を伴う。
2.橈骨頭は後方へ転位する。
3.骨折部は後内側凸変形を呈する。
4.安定性が良く手術の適応がない。
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 70
肘関節伸展位で固定を施す骨折はどれか。
1.上腕骨外顆骨折
2.上腕骨内側上顆骨折
3.モンテギア屈曲型骨折
4.前腕両骨骨幹部骨折
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 71
コーレス骨折で誤っているのはどれか。
1.主に介達外力によって発生する。
2.骨折線は背側から掌側上方へ走る。
3.遠位骨片は橈背側へ転位する。
4.典型的変形はフォーク状を呈する。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 72
橈骨遠位端骨折の合併症でないのはどれか。
1.ズデック骨萎縮
2.手根管症候群
3.マーデルング変形
4.長母指伸筋腱断裂
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 73
舟状骨骨折の圧痛点はどれか。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 74
中手骨骨折でないのはどれか。
1.ローランド骨折
2.ボクサー骨折
3.ベンネット骨折
4.スティーダ骨折
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 75
下腿骨骨折でないのはどれか。
1.デュピュイトレン骨折
2.ポット骨折
3.デュベルニー骨折
4.コットン骨折
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 76
足根骨骨折について誤っているのはどれか。
1.アキレス腱の収縮で踵骨に剥離骨折が起こ
る。
2.踵骨骨折ではベーラー角が増大する。
3.距骨の骨片が後方に転位するとナウマン症
候を呈する。
4.距骨骨折では頚部骨折が多い。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 77
中足骨骨折で誤っているのはどれか。
1.下駄骨折は長腓骨筋腱の牽引により発生す
る。
2.疲労骨折は第2、3中足骨に多発する。
3.直達外力では開放骨折になりやすい。
4.介達外力では単純骨折になりやすい。
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 78
習慣性脱臼になるのはどれか。
1.肘関節前方脱臼
2.示指中手指節関節背側脱臼
3.股関節後方脱臼
4.膝蓋骨外方脱臼
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 79
顎関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.関節包前面が断裂する。
2.女性に多発する。
3.前方脱臼が多い。
4.閉口不能となる。
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 80
損傷と固定肢位との組合せで誤っているのはどれ
か。
1.肩関節前方脱臼 ――――― 肩関節伸
展位
2.肘関節後方脱臼 ――――― 肘関節屈
柔整師 31 柔整理論 15
曲位
3.モンテギア伸展型骨折 ―― 肘関節屈
曲位
4.ベンネット骨折 ――――― 母指手根中
手関節外転位
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 81
肩関節脱臼の発生頻度が高い理由で誤っている
のはどれか。
1.関節の固定を軟部組織に依存している。
2.補強靱帯が弱い。
3.関節可動域が大きい。
4.関節窩に対し上腕骨骨頭が小さい。
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 82
肩関節脱臼の整復障害因子でないのはどれか。
1.上腕骨外科頚骨折を合併している。
2.上腕二頭筋腱が嵌入している。
3.受傷後3週以上経過している。
4.反復性脱臼となっている。
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 83
誤っている組合せはどれか。
1.肩関節前方脱臼 ―― 腋窩神経損傷
2.肘関節前方脱臼 ―― 尺骨鉤状突起骨
折
3.股関節後方脱臼 ―― 寛骨臼辺縁骨折
4.膝関節前方脱臼 ―― 脛骨神経損傷
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 84
肩関節前方脱臼と上腕骨外科頚外転型骨折につ
いて誤っているのはどれか。
1.骨折では軋轢音を聴取する。
2.骨折では肩峰下に骨頭が位置する。
3.脱臼では三角筋の膨隆が消失する。
4.脱臼では軽度内転位に弾発性固定する。
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 85
前腕両骨後方脱臼について正しいのはどれか。
1.肘頭はヒューター線上にある。
2.肘関節包の前面が断裂する。
3.肘関節は70~90度位に弾発性に固定され
る。
4.上腕二頭筋腱が索状に触れる。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 86
月状骨脱臼で誤っているのはどれか。
1.手根部の前後径が拡大する。
2.手関節の過度伸展によって発生する。
3.環・小指掌側に知覚鈍麻をみる。
4.手関節部の捻挫との鑑別が必要である。
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 87
開放骨折が起こりやすいのはどれか。
1.大腿骨頚部骨折
2.脛骨骨幹部骨折
3.腓骨骨幹部骨折
4.踵骨体部骨折
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 88
外傷性股関節後方脱臼で誤っているのはどれ
か。
1.恥骨上脱臼と恥骨下脱臼とに分類される。
2.殿部後上方部が膨隆し骨頭を触れる。
3.下肢は定型的に内転・内旋する。
4.大腿腸骨靱帯の断裂を伴う。
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 89
外傷性膝蓋骨外方脱臼で正しいのはどれか。
1.内反膝は脱臼発生の要因である。
2.股関節屈曲、膝関節伸展位で整復する。
3.整復後に膝蓋骨跳動を感知する。
4.外側広筋の筋力強化は予防に役立つ。
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 90
足関節脱臼と外力との組合せで正しいのはどれ
か。
1.外方脱臼 ―― 外転・外旋
2.内方脱臼 ―― 屈 曲
3.前方脱臼 ―― 内転・内旋
4.後方脱臼 ―― 伸 展
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 91
60歳の男性。バスに乗っていて急ブレーキの際
に吊り革を握っていた肩に激痛を感じた。以後運
動痛とともに夜間痛があり、肩関節の運動制限が
生じた。肩関節部に腫脹、変形はない。屈曲90
度可能であるが外転は全く不能である。ヤーガソ
ンテストは陰性である。
最も考えられる外傷はどれか。
1.肩鎖関節脱臼
2.腱板断裂
3.肩関節脱臼
4.上腕二頭筋長頭腱断裂
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 92
2歳の女児。庭で兄と遊んでいて押し倒されたらし
い。右肘関節をほぼ直角位に曲げてその前腕を
腹部につけ、痛いと言って泣いている。上肢に腫
脹はなく、手および肘関節の他動屈伸は可能で
ある。両手を腋窩に入れて抱き上げる際に著明な
疼痛を訴える。
考えられる外傷はどれか。
1.鎖骨骨折
2.上腕骨顆上骨折
3.小児肘内障
4.前腕骨骨折
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 93
25歳の男性。アーム・レスリング大会に出場して、
競技中に上腕骨骨幹部中下1/3境界部に螺旋
状骨折を生じた。受傷直後から母指・示指・中指
の背側に知覚障害が出現し、前腕の回外運動お
よび母指の外転運動が不能であった。
整復の後に外転副子を用いて固定する際の手
関節の肢位はどれか。
1.屈曲位
2.伸展位
3.橈屈位
4.尺屈位
【解答】 2
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 94
61歳の男性。パイプタバコを一時も離さない程の
ヘビースモーカー。高血圧、糖尿病および軽度の
脳血栓症の既往がある。10年来、月一回のペー
スでゴルフ場に出掛けるが、数年前より左小指の
運動が制限されて日常生活動作に支障が出現し
た。手掌部掌尺側に索状の硬結を触れ、小指の
完全伸展が不能である。自発痛、運動痛は全くな
く、炎症所見もない。
最も考えられるのはどれか。
1.ばね指
2.ヘバーデン結節
3.マレット・フィンガー
4.デュピュイトレン拘縮
【解答】 4
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 95
18歳の男子。サッカーの試合中に受傷し直ちに
来院した。跛行が著明で、膝関節を伸展位に保
持している。膝関節の腫脹が著しく、膝蓋跳動を
認める。側方動揺性はないが、ラックマンテスト陽
性、アプレーテスト陰性である。
最も考えられる外傷はどれか。
1.前十字靱帯損傷
2.内側側副靱帯損傷
3.膝蓋腱断裂
4.外側半月損傷
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 96
20歳の男性。ラグビーの試合中に下腿を強打し
た。腓腹筋挫傷として冷湿布、包帯が施行された。
その日の夜間に疼痛が増強し、足指の知覚鈍麻
が出現した。下腿部は著明な腫脹と疼痛とを呈し、
足背動脈の拍動は触知できない。熱感、発赤は
ほとんどなく、足指の伸展は制限されている。
最も考えられるのはどれか。
1.骨 折
2.細菌感染
3.隔室内圧の上昇
4.挫滅症候群
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 97
37歳の男性。4歳のときに転倒し左肘関節部骨折
の治療歴がある。約3年前から環指と小指にしび
れ感が出現し、図のような手指変形・筋萎縮がみ
られるようになった。
正しいのはどれか。●図
1.筋皮神経麻痺
2.正中神経麻痺
3.尺骨神経麻痺
4.橈骨神経麻痺
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 98
24歳の男性。10日前の野球試合中にボールを
受け損ない左示指を突いた。放置していたが、今
日になって図のような変形に気付き来院した。
正しいのはどれか。●図
1.浅指屈筋腱断裂
2.深指屈筋腱断裂
3.正中索断裂
4.終止腱断裂
【解答】 3
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 99
45歳の女性。バレーボールでジャンプ着地の際
柔整師 31 柔整理論 16
に足関節後方に衝撃を感じた。下腿後面中央に
陥凹を触れない。足関節と足部との腫脹、変形は
ない。足関節の屈曲は可能だが、つま先立ちは
不可能である。
最も考えられる外傷はどれか。
1.踵骨骨折
2.前距腓靱帯損傷
3.腓腹筋肉ばなれ
4.アキレス腱断裂
【解答】 4
【解答】 1
第7回 平成 11 年(1999 年) 【午後】問題 100
50歳の女性。自転車のハンドルを握ったまま転倒
し、手背部を強打した。橈骨遠位端部に著明な変
形を呈している。
最も考えられる遠位骨片の転位はどれか。
1.背側・橈側・短縮
2.掌側・橈側・短縮
3.背側・尺側・短縮
4.掌側・尺側・短縮
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 56
脱臼の整復障害にならないのはどれか。
1.ボタン穴機構
2.補強靱帯の弛緩
3.種子骨の嵌入
4.関節包の整復路閉鎖
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 51
重複骨折はどれか。●図
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 55
骨折の二次性合併症(後遺症)でないのはどれ
か。
1.皮下気腫
2.関節強直
3.偽関節
4.骨化性筋炎
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 57
反復性脱臼の発生頻度が低いのはどれか。
1.顎関節
2.肩甲上腕関節
3.膝蓋大腿関節
4.距腿関節
【解答】 4
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 58
骨折固定の目的で誤っているのはどれか。
1.骨癒合の促進
2.再転位の防止
3.患部の安静保持
4.関節拘縮の防止
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 52
骨折でリモデリングが期待できないのはどれか。
1.短縮転位
2.側方転位
3.捻転転位
4.屈曲転位
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 59
温熱療法の適応はどれか。
1.関節拘縮
2.急性炎症
3.皮膚腫瘍
4.感覚障害
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 53
小児骨折で正しいのはどれか。
a.脱臼に比較して骨折の頻度が高い。
b.治癒過程で骨の過成長が起こる。
c.関節骨折は保存療法が原則である。
d.骨端軟骨損傷は成長障害の発生頻度が高
い。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1又は2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 60
関節の靱帯損傷第1度にみられないのはどれか。
1.圧 痛
2.腫 脹
3.機能障害
4.不安定性
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 54
ソルター・ハリス(Salter & Harris)の骨端損傷分類
で発生頻度の高いのはどれか。●図
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 61
肩甲骨骨折で誤っているのはどれか。
1.体部の骨折は大きな転位を示す。
2.直達外力が主要な原因である。
3.肋骨骨折の合併を考慮する。
4.腱板損傷と類似の症状を呈する。
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 62
鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.小児では第三骨片が多発する。
2.介達外力によって多発する。
3.大胸筋の牽引で短縮転位する。
4.整復位固定保持が困難である。
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 63
誤っている組合せはどれか。
1.上腕骨骨幹部骨折 ──── ハンギングキ
ャスト
2.外傷性股関節脱臼 ──── コッヘル法
3.胸腰椎移行部圧迫骨折 ── ベーラー法
4.頚椎脱臼骨折 ────── ダーメンコル
セット
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 64
伸展型モンテギア骨折で誤っているのはどれか。
1.小児より成人に多くみられる。
2.橈骨輪状靱帯の損傷を伴う。
3.橈骨頭は前外方に脱臼する。
4.橈骨神経麻痺を後遺する。
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 65
ガレアッチ(Galeazzi)骨折で誤っているのはどれ
か。
1.橈骨は骨幹部で骨折する。
2.骨折部は掌側へ屈曲する。
3.遠位橈尺関節が脱臼する。
4.橈骨神経麻痺が多くみられる。
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 66
橈骨骨幹部が円回内筋付着部の遠位で骨折して
いる場合、正しい固定肢位はどれか。●図
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 67
上腕骨顆上伸展型骨折で誤っているのはどれ
か。
1.骨折線は前方から後上方に走行する。
2.肘関節後方脱臼の外観と類似する。
3.肘関節屈曲70~80度に固定する。
4.後遺症に内反肘変形がある。
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 68
誤っている組合せはどれか。
1.ペルテス病 ──── 膝蓋骨
2.第1ケーラー病 ── 足舟状骨
3.第2ケーラー病 ── 第2中足骨
4.キーンベック病 ── 月状骨
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 69
手の舟状骨骨折で誤っているのはどれか。
1.手根骨骨折で最も発生頻度が高い。
2.手関節の橈背屈で痛みは軽減する。
3.snuff box 部の圧痛を認める。
4.阻血性壊死の発生頻度が高い。
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 70
ベンネット骨折で正しいのはどれか。
1.第1中手骨基底部橈側面の脱臼骨折であ
る。
2.遠位骨片は大菱形骨と正常な位置関係を保
つ。
3.近位骨片は橈側に転位する。
4.長母指外転筋によって再転位する。
柔整師 31 柔整理論 17
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 71
中手骨頚部骨折で誤っているのはどれか。
1.背側凸の屈曲転位を示す。
2.第4・5中手骨に好発する。
3.中手指節関節伸展位で整復する。
4.固定は中手指節関節を屈曲位とする。
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 72
中節骨骨幹部が浅指屈筋腱付着部の近位で骨
折している場合、最も適切な固定肢位はどれか。
●図
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 73
肩関節脱臼の組合せで誤っているのはどれか。
1.前方脱臼 ── 烏口下脱臼
2.後方脱臼 ── 肩峰下脱臼
3.下方脱臼 ── 棘下脱臼
4.上方脱臼 ── 烏口突起上脱臼
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 74
誤っている組合せはどれか。
1.肩関節前方脱臼 ─── 上腕骨大結節骨
折
2.肘関節後方脱臼 ─── 肘頭骨折
3.股関節中心性脱臼 ── 寛骨臼骨折
4.足関節前方脱臼 ─── 脛骨前縁部骨折
【解答】 2
4.終止腱断裂 ──── 槌指変形
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 79
図のテスト法で橈骨側方部の疼痛が増強した。
該当する腱はどれか。
1.長母指外転筋腱・短母指伸筋腱
2.長橈側手根伸筋腱・長母指外転筋腱
3.短橈側手根伸筋腱・長母指伸筋腱
4.長母指伸筋腱・短母指外転筋腱
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 80
腰椎の圧迫骨折の症状はどれか。
1.間欠性跛行がみられる。
2.疼痛性側彎が著明である。
3.腰椎棘突起に著明な叩打痛がある。
4.下肢伸展挙上テストが強い陽性である。
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 81
剥離骨折の部位と関与する筋との組合せで正し
いのはどれか。
1.腸骨稜 ──── 大腿二頭筋長頭
2.上前腸骨棘 ── 外腹斜筋
3.下前腸骨棘 ── 大腿直筋
4.坐骨結節 ─── 縫工筋
【解答】 3
2.テニスによる上腕骨外側上顆炎
3.マラソンによる第3中足骨骨幹部疲労骨折
4.スノーボードによる距骨頚部疲労骨折
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 86
膝蓋骨側方脱臼で正しいのはどれか。
1.高齢者に多発する。
2.内側脱臼が多発する。
3.要因にマルアライメントがある。
4.多くは随意性脱臼に移行する。
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 87
距腿関節脱臼の病状で誤っているのはどれか。
1.外側脱臼は内果が突出してみえる。
2.内側脱臼は足部が内反位を呈する。
3.後方脱臼は前足部が短縮してみえる。
4.前方脱臼は足関節が屈曲位を呈する。
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 88
図のトーマステスト(Thomas test)でみられる拘縮
はどれか。
1.左股関節伸展拘縮
2.左股関節屈曲拘縮
3.右股関節伸展拘縮
4.右股関節屈曲拘縮
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 82
大腿骨小転子骨折の診断に用いるテストはどれ
か。
1.ルドロフテスト(Ludloff test)
2.トーマステスト(Thomas test)
3.ニュートンテスト(Newton test)
4.パトリックテスト(Patrick test)
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 89
膝半月損傷で誤っているのはどれか。
1.半月の嵌頓によってロッキングが起こる。
2.断裂の程度によって荷重痛が著しい。
3.関節血腫を生じる。
4.ラックマンテスト陽性となる。
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 83
膝蓋骨に多くみられる骨折型はどれか。●図
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 90
アキレス腱断裂の好発部位はどれか。●図
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 75
月状骨脱臼で正しいのはどれか。
1.高齢者に好発する。
2.手関節の過度伸展で発生する。
3.背側脱臼が多発する。
4.合併症に橈骨神経損傷がある。
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 76
第1中手指節関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.掌側脱臼より背側脱臼が多い。
2.種子骨が嵌入したものを垂直脱臼という。
3.水平脱臼の徒手整復は困難である。
4.掌側脱臼は階段状変形を呈する。
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 77
棘上筋損傷の症状で正しいのはどれか。
1.外転160~180度の運動時痛
2.肩甲骨の挙上不能
3.ドロップアーム徴候陽性
4.小結節部の限局性圧痛
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 78
指の損傷と症状との組合せで誤っているのはどれ
か。
1.正中索断裂 ──── ボタン穴変形
2.側副靱帯損傷 ─── スワンネック変形
3.深指屈筋腱断裂 ── DIP関節自動屈曲
不能
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 84
腓骨頭骨折の後で足関節と足指の伸展が障害さ
れた。
最も考えられる合併症はどれか。
1.腓腹神経麻痺
2.総腓骨神経麻痺
3.脛骨神経麻痺
4.坐骨神経麻痺
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 85
スポーツ障害で最も起こりにくいのはどれか。
1.野球による上腕骨内側上顆炎
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 91
前距腓靱帯損傷時の圧痛点はどれか。●図
柔整師 31 柔整理論 18
たが、最近になって小さなものをつまみづらくなっ
たと訴えて来院した。手関節を強く屈曲すると手
掌、特に母指側に疼痛としびれ感が増加した。ま
た、母指球筋に萎縮があり、母指の対立運動が障
害されていた。
考えられる障害はどれか。
1.ギヨン管症候群
2.手根管症候群
3.短母指外転筋断裂
4.母指内転筋拘縮
【解答】 2
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 92
24 歳の男性。泥酔状態で転倒し右肩関節の受
傷を主訴として来院した。肩関節前方脱臼と判断
しコッヘル法で徒手整復した。整復感とともに脱
臼の固有症状ならびに疼痛は消失したが、肩関
節自動外転力が弱く、図の部位に感覚脱失領域
を確認した。
考えられる神経損傷はどれか。●図
1.副神経
2.腋窩神経
3.肩甲背神経
4.長胸神経
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 93
5 歳の男児。鉄棒から落下して左肘を受傷した。
初診時、左肘の変形、腫脹および異常可動性を
確認し、徒手整復操作を数回行った。その直後、
母指と示指の屈曲が不能で、中指の屈曲力も低
下していた。
考えられる神経損傷はどれか。
1.正中神経
2.尺骨神経
3.筋皮神経
4.橈骨神経
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 94
20 歳の男性。握りこぶしで板を叩き、手背に腫脹
を呈し来院した。こぶしを握らせると疼痛を訴え、
第5中手骨骨頭隆起が消失していた。骨折と判断
して整復を行った。
固定肢位はどれか。
1.MP関節伸展位、IP関節伸展位
2.MP関節伸展位、IP関節屈曲位
3.MP関節屈曲位、IP関節伸展位
4.MP関節屈曲位、IP関節屈曲位
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 95
30 歳の男性。長期間にわたり腎透析を受けてい
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 96
40 歳の農家の主婦。ミカンの収穫でハサミを長
時間使用した後で利き手の母指掌側の中手指節
関節付近に母指の屈伸運動時の疼痛とひっかか
り感を訴えて来院した。触診すると掌側第1中手
指節関節付近に屈伸運動につれて移動する腫瘤
状の膨隆を認めた。発赤や腫脹は認められず、他
指に異常はなかった。
最も考えられる障害はどれか。
1.リウマチ性腱鞘炎
2.ド・ケルバン病
3.弾発指
4.種子骨の骨折
【解答】 3
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 97
11歳の男児。身長150㎝、体重80㎏。3週前柔
道の練習中に払い腰をかけて転倒した。その後、
大腿部から膝部にかけて運動痛が生じ、最近、股
関節内旋時に疼痛が著しい。
最も考えられるのはどれか。
1.大腿骨骨頭すべり症
2.股関節脱臼
3.大腿骨頚部骨折
4.ペルテス病
【解答】 1
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 98
18歳の男子。バスケットボールの練習中に相手の
足と交錯して転倒し、右膝に受傷して起立歩行困
難となり、右膝前内側部の圧痛と運動痛を訴えて
直ちに来院した。膝関節の伸展運動に制限があ
るため、軽度屈曲位で内・外転運動を試みると、
外転運動で側方動揺による不安定性と同時に関
節内側裂隙部に激痛が出現した。さらに膝関節
直角位では脛骨の前方への動揺性が認められ
た。
最も考えられる損傷部位はどれか。
なお、図は膝関節の横断模式図である。●図
屈曲位で患部に圧迫包帯を行い、さらに大腿上
部から足部までのクラーメル副子固定を施行し
た。
初期の指導管理事項として誤っているのはどれ
か。
1.患側下肢の高挙
2.ベッド上の下肢外旋位保持
3.足背動脈拍動の確認
4.松葉杖による免荷歩行
【解答】 2
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 100
30歳の女性。デパートの店員。1年前にスキーに
よる左下腿骨骨折で保存療法の既往歴がある。
就眠時や起床時に異常はないが、最近就労中、
時間の経過とともに左足底から足指底部にかけて
放散する灼熱痛、圧痛および感覚異常などが出
現し、長時間の立位や歩行によって疼痛が増強
すると訴えて来院した。足指部に腫脹や浮腫はな
く、足関節のROMは正常である。踵骨や足底ア
ーチ部分に異常はないが、第3・4中足骨骨頭足
底部付近に微小な腫瘤と圧痛が存在する。
最も考えられる疾患はどれか。
1.足根管症候群
2.足底腱膜炎
3.モートン病
4.第2ケーラー病
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 51
高齢者に少ない骨折はどれか。
1.コーレス骨折
2.大腿骨頚部骨折
3.上腕骨骨幹部骨折
4.脊椎圧迫骨折
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 52
骨損傷の組合せで正しいのはどれか。
a.剪断骨折 ─────── 螺旋状骨折
b.屈曲骨折(第1型) ── 骨片骨折
c.圧迫骨折 ─────── 楔合骨折
d.捻転骨折 ─────── 斜骨折
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 53
骨折の癒合速度に好適な条件はどれか。
1.噛合骨折
2.関節包内骨折
3.骨折端が広く離開している場合
4.骨折端の接触面積が少ない場合
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 54
骨折徒手整復で誤っているのはどれか。
a.可及的早期に整復する。
b.解剖学的整復を目指す。
c.関節内粉砕骨折には適応である。
d.複雑骨折には適応である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
1.①、②、③
2.①、②、④
3.③、⑤、⑥
4.④、⑤、⑥
【解答】 4
第 8 回 平成 12 年(2000 年) 【午後】問題 99
16歳の女子。バスケットボール練習中、右膝関節
を外転し内側側副靱帯を損傷した。膝関節軽度
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 55
スポーツ現場の軟部組織損傷に対する基本的な
応急処置で正しいのはどれか。
1.安静・温罨法・圧迫・挙上
2.安静・温罨法・牽引・挙上
3.安静・冷却・圧迫・挙上
4.安静・冷却・牽引・挙上
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 56
柔整師 31 柔整理論 19
手技療法の開始と終了の際に用いる手技はどれ
か。
1.軽擦法
2.揉捏法
3.振戦法
4.叩打法
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 57
物理療法と禁忌との組合せで正しいのはどれか。
a.アイスパック ── ペースメーカーを使用す
る患者
b.ホットパック ── 拘縮のある患者
c.赤外線 ───── 急性炎症のある患者
d.超短波 ───── 体内に金属片のある患
者
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
3.回転転位は前腕屈筋群の牽引作用による。
4.遅発性尺骨神経麻痺の原因になる。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 65
コーレス骨折で正しいのはどれか。
1.背側転位が強いと銃剣状変形を呈する。
2.小児では粉砕骨折となりやすい。
3.腫脹は手背手指にまで及ぶ。
4.近位橈尺関節脱臼を合併しやすい。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 66
ベンネット骨折はどれか。●図
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 60
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.介達痛が著明である。
2.骨片転位が著明である。
3.自然気胸を合併する。
4.偽関節を後遺する。
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 61
鎖骨骨折で正しいのはどれか。
1.高齢者の発生頻度が高い。
2.小児の骨折は複合骨折の発生頻度が高い。
3.外側端骨折は骨癒合が良好である。
4.後遺症として変形癒合の発生頻度が高い。
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 62
上腕骨外科頚噛合骨折で正しいのはどれか。
1.肩関節自動運動は不能である。
2.上腕内側の皮下出血が多い。
3.高齢者では6週固定する。
4.骨癒合は不良である。
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 63
転位著明な上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのは
どれか。
1.ヒューター線は上腕軸に対し偏位しやすい。
2.遠位骨片は前方に転位する。
3.関節可動域制限が起こりにくい。
4.尺骨神経損傷を生じやすい。
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 64
上腕骨外顆骨折で誤っているのはどれか。
1.上腕骨遠位端部骨折では顆上骨折の次に
多い。
2.Pull off 型と Push off 型の機序で発生する。
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 72
顎関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包が断裂している。
2.関節頭は頬骨弓下にある。
3.弾発性抵抗を示す。
4.整復法にヒポクラテス法がある。
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 73
鎖骨脱臼で正しいのはどれか。
1.胸鎖関節脱臼は下方脱臼を起こしやすい。
2.肩鎖関節脱臼は前方脱臼を起こしやすい。
3.烏口鎖骨靱帯が断裂すれば第3度損傷であ
る。
4.両端の脱臼は複雑脱臼である。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 58
脱臼の整復障害でないのはどれか。
1.関節包が損傷されている。
2.種子骨が嵌入している。
3.関節窩縁の骨折を合併している。
4.関節内血腫で関節包が拡張している。
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 59
誤っている組合せはどれか。
1.病的骨折 ─── 骨腫瘍
2.肩腱板損傷 ── 三角筋損傷
3.偽関節 ──── 上腕骨外顆骨折
4.内反肘 ──── 上腕骨顆上骨折
【解答】 2
によって起こる。
c.第5中足骨基底部骨折は長腓骨筋付着部の
牽引力による。
d.第3中足骨中央部での疲労骨折はジョーンズ
骨折である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 74
外傷性肩関節前方脱臼で最も起こりやすい合併
症はどれか。
1.烏口突起骨折
2.上腕骨大結節骨折
3.橈骨神経損傷
4.上腕二頭筋長頭断裂
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 67
大腿骨頚部内側骨折で正しいのはどれか。
a.高齢者に多い。
b.骨頭陥没を合併する。
c.関節包外の骨折である。
d.骨頭に循環障害が生じる。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 75
外傷性肩関節後方(肩峰下)脱臼で正しいのはど
れか。
1.肩関節に外転力が働き発生する。
2.下垂外旋位で弾発性固定される。
3.脱臼を見逃しやすい。
4.外観上肩峰は突出する。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 68
大腿骨骨幹部上 1/3 骨折で誤っている組合せは
どれか。
1.近位骨片の屈曲転位 ─── 腸腰筋
2.近位骨片の外転転位 ─── 中・小殿筋
3.遠位骨片の内上方転位 ── 大内転筋
4.遠位骨片の短縮転位 ─── 大腿方形筋
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 76
外傷性両前腕骨後方脱臼で起こりにくいのはどれ
か。
1.橈骨頭骨折
2.肘頭骨折
3.尺骨鈎状突起骨折
4.上腕骨外顆骨折
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 69
下腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
a.疲労骨折を起こしやすい。
b.上・中 1/3 境界部での骨折が多い。
c.小児では腓骨骨折が多い。
d.反張下腿の変形を残しやすい。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 77
月状骨脱臼で正しいのはどれか。
1.月状骨が背側に脱臼する。
2.手関節は軽度橈屈している。
3.橈骨神経損傷を合併する。
4.手関節を掌屈位で固定する。
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 70
踵骨骨折で誤っているのはどれか。
1.高所からの飛び降りで発生する。
2.ベーラー角は減少する。
3.骨癒合後に壊死を起こしやすい。
4.脊椎圧迫骨折を合併しやすい。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 71
中足骨骨折で正しいのはどれか。
a.骨幹部骨折は直達外力によることが多い。
b.第5中足骨基底部骨折は足の強い内がえし
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 78
外傷性股関節前方(恥骨下)脱臼肢位はどれか。
●図
柔整師 31 柔整理論 20
2.橈骨遠位端部の発育障害による。
3.尺骨遠位端は掌側に脱臼する。
4.手関節部は銃剣状変形を呈する。
【解答】 3
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 83
アキレス腱断裂の症状で正しいのはどれか。
1.足関節の自動底屈ができる。
2.足関節を背屈するとアキレス腱が緊張する。
3.つま先立ちができる。
4.下腿三頭筋をつかむと足関節が底屈する。
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 84
外脛骨による疼痛と最も鑑別を要する部位の捻挫
はどれか。
1.リスフラン関節
2.ショパール関節
3.距踵関節
4.距腿関節
【解答】 2
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 79
外傷性股関節脱臼の後療法で誤っているのはど
れか。
1.2~3週は患部を安静にする。
2.等尺性運動は整復後数日より開始する。
3.運動療法は自動運動を主体とする。
4.関節拘縮予防には早期荷重が重要である。
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 80
反復性膝蓋骨脱臼で誤っているのはどれか。
1.思春期の女性に多い。
2.外傷性の要因で起こる。
3.大腿骨外側顆の低形成を認める。
4.大腿四頭筋強化訓練は有効である。
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 81
リスフラン(足根中足)関節脱臼で誤っているのは
どれか。
1.外側脱臼は足外縁に第5中足骨基底部が突
出する。
2.内側脱臼は足内縁に第1中足骨基底部が突
出する。
3.底側脱臼は足底部に足根骨遠位部が突出
する。
4.背側脱臼は前足部が短縮してみえる。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 82
第2指伸展位でDIP関節に屈曲が強制されて発
生した伸筋腱付着部の剥離骨折による手指変形
はどれか。●図
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 85
骨折好発部位で正しい組合せはどれか。
1.頚椎椎体圧迫骨折 ── 第1・2頚椎
2.鎖骨骨折 ────── 内・中 1/3 境界部
3.肋骨骨折 ────── 第2・3肋骨
4.中手骨骨折 ───── 第4・5中手骨
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 86
骨折と骨片転位に関与する筋との組合せで正し
いのはどれか。
a.肩甲骨上角骨折 ──── 肩甲挙筋
b.肘頭骨折 ─────── 上腕二頭筋
c.上前腸骨棘剥離骨折 ── 大腿直筋
d.膝蓋骨骨折 ────── 大腿四頭筋
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 87
骨折に伴う神経障害で最も頻度の低い組合せは
どれか。
1.投球骨折 ─────── 手関節掌屈運
動不能
2.上腕骨顆上骨折 ──── 手第1・2指対
立運動不能
3.モンテギア骨折 ──── 手第5指内転運
動不能
4.股関節後方脱臼骨折 ── 足第1指背屈運
動不能
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 88
障害と圧痛部位との組合せで誤っているのはどれ
か。
1.上腕二頭筋長頭腱損傷 ── 大結節部
2.テニス肘 ──────── 前腕伸筋起始
部
3.手舟状骨骨折 ────── スナッフ ボッ
クス部
4.弾発指 ───────── MP関節掌側
部
【解答】 1
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 89
マーデルング変形で誤っているのはどれか。
1.思春期の女性にみられる。
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 90
膝関節部の損傷で正しいのはどれか。
1.膝蓋骨骨折では縦骨折が起こりやすい。
2.膝蓋骨脱臼では内側脱臼が起こりやすい。
3.側副靱帯損傷では外側側副靱帯断裂が起こ
りやすい。
4.十字靱帯損傷では前十字靱帯断裂が起こり
やすい。
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 91
22 歳の男性。運送業。右利きで小・中学校時代
は野球のピッチャーとして活躍した。19 歳のとき
に転倒して、右肩関節脱臼を起こし、整復して2週
の包帯固定をした。21 歳のときにも脱臼を繰り返
し、3回整復固定を行った。最近、肘をつきテレビ
を見たり、寝返りを打ったりする際に右肩の不安定
感が強くなり、仕事にも支障をきたすため来所した。
徒手検査で、右肩の前方不安定感を認めるも下
方不安定感はなかった。左肩には症状は認めず、
その他特記事項はない。最も考えられるのはどれ
か。
1.動揺肩(loose shoulder)
2.肩腱板断裂
3.陳旧性肩鎖関節脱臼
4.反復性肩関節脱臼
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 92
20 歳の男性。右肘関節の外反を強制され、肘関
節の外反動揺性を生じた。最も考えられる損傷を
受けた靱帯はどれか。●図
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 93
17 歳の男子。柔道の試合中内股をかけられ右手
掌をついて防いだとき受傷した。肘部の疼痛を訴
え肘関節は軽度屈曲位で自動運動は不能であっ
た。他動的に屈曲を試みたが弾発性に固定が認
められた。本症に対する整復後の治療で誤ってい
るのはどれか。
1.腫脹を軽減させるためアイシングを行う。
2.上腕骨近位端から手関節まで金属副子固定
を行う。
3.肘関節鋭角屈曲位、前腕中間位で三角布に
て提肘する。
4.固定中も肩・指関節の運動を行うよう指導す
る。
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 94
8歳の女子。遊技中に左手掌をついて転倒し、肘
部の疼痛を訴えて来所した。肘の外側部に腫脹
がある。肘関節の屈伸はやや可能であるが、伸展
時および前腕回旋時に疼痛を訴えた。左肘外反
は右側よりやや大であった。最も考えられるのはど
れか。
1.肘内障
2.モンテギア骨折
3.橈骨頚部骨折
柔整師 31 柔整理論 21
4.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
【解答】 3
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 95
22 歳の男性。1 か月前、スキーで滑走中にストッ
クを握ったまま転倒し右手第1指を負傷した。その
まま放置していたが、つまみや握りの動作が不自
由なので来所した。右手第1指MP関節部に著明
な腫脹と運動制限は認めないが、橈側方向への
動揺性を認める。最も考えられるのはどれか。
1.陳旧性第1指MP関節背側脱臼
2.第1中手骨頚部骨折
3.第1指弾発指
4.第1指MP関節尺側側副靱帯断裂
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 96
45 歳の男性。交通事故で受傷した。右股関節が
軽度屈曲、内転、内旋位をとり、大転子はやや高
位で、患肢の短縮を認めた。また股関節は弾発性
固定を示した。下腿前外側面に感覚異常を認め
足関節の背屈が不能であった。最も考えられるの
はどれか。
1.股関節前方脱臼
2.股関節後方脱臼
3.大腿骨骨頭骨折
4.大腿骨頚部骨折
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 97
45 歳の男性。交通事故で受傷した。右股関節が
軽度屈曲、内転、内旋位をとり、大転子はやや高
位で、患肢の短縮を認めた。また股関節は弾発性
固定を示した。下腿前外側面に感覚異常を認め
足関節の背屈が不能であった。損傷している神経
はどれか。
1.上殿神経
2.大腿神経
3.閉鎖神経
4.坐骨神経
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 98
20 歳の男性。テニスの試合中、足を踏ん張ったと
き右足部の内がえしを強制され、右足関節部の疼
痛を主訴として来所した。患肢の荷重歩行可能、
右足関節外果の前方に限局した腫脹、圧痛を認
める。足関節内がえし運動で疼痛増強、内がえし
強制で距骨と外果との間がわずかに離開し、距骨
の前方動揺性が認められた。最も考えられるのは
どれか。
1.第5中足骨基底部骨折
2.前距腓靱帯断裂
3.腓骨筋腱脱臼
4.踵腓靱帯付着部剥離骨折
【解答】 2
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 99
85 歳の女性。夜間にトイレへ行こうとしたとき、足
が滑ってしりもちをついた。翌朝から背部痛を訴え
るようになって来所した。骨粗鬆症の治療で近くの
病院に通院しているとのことであった。第1腰椎部
に叩打痛を訴え、脊柱起立筋群の緊張が著明で
あった。病院でのエックス線検査の結果、第1腰
椎の骨折と診断された。最も考えられるのはどれ
か。
1.椎弓部骨折
2.横突起(肋骨突起)骨折
3.棘突起骨折
4.椎体骨折
【解答】 4
第 9 回 平成 13 年(2001 年) 【午後】問題 100
25 歳の男性。サンダル履きでつまずき左足の第
1指を過度に背屈して損傷した。第1指MP関節
は過伸展位、IP関節は屈曲位でZ字型の変形を
呈している。第1中足骨頭部が足底面で触知でき
る。この損傷の治療で正しいのはどれか。
a.MP関節を捻転して整復する。
b.軟部組織の嵌入で徒手整復困難となる。
c.下腿下部から第1指まで副子固定する。
d.後療法は第1指の伸展運動から始める。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
2.弾発性固定位からの開口はできない。
3.片側脱臼の頤部は患側に偏位する。
4.外側翼突筋は関節頭を固定する。
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 59
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.第 1 肋骨での発生頻度が高い。
2.幼児では発生頻度が低い。
3.骨片転位が著明である。
4.胸膜損傷を合併することが多い。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 51
病的骨折を起こしやすいのはどれか。
a.くる病
b.骨粗鬆症
c.軟骨発育不全症
d.ムコ多糖症
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 60
胸鎖関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.上方脱臼の頻度が高い。
2.患側の肩が下垂する。
3.頭部が患側に傾く。
4.上肢外転が制限される。
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 52
疲労骨折を起こしにくいのはどれか。
1.肋骨
2.脛骨
3.距骨
4.中足骨
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 61
脊椎椎体圧迫骨折で誤っているのはどれか。
1.胸腰椎移行部に多い。
2.椎体は楔状を呈することが多い。
3.脊髄損傷の合併は少ない。
4.前屈位ギプス固定を行う。
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 53
関節内骨折はどれか。
1.コーレス骨折
2.ボクサー骨折
3.スミス骨折
4.ショウフアー骨折
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 62
鎖骨骨折の後遺症でないのはどれか。
1.偽関節
2.変形治癒
3.肩甲上神経麻痺
4.外傷性関節症
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 54
小児骨折の特徴で誤っているのはどれか。
1.変形に対する自然矯正カが強い。
2.不全骨折になりやすい。
3.関節拘縮を起こしやすい。
4.骨癒合が早い。
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 63
肩甲骨骨折で誤っているのはどれか。
1.骨体部骨折は縦骨折の頻度が高い。
2.骨体部骨折の骨片転位は小さい。
3.上角骨折の骨片は内上方に転位する。
4.合併症に肋骨骨折がある。
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 55
無腐性骨壊死を起こしやすいのはどれか。
1.上腕骨外科頚骨折
2.前腕骨骨幹部骨折
3.舟状骨中央骨折
4.大腿骨転子部骨折
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 64
転位のある上腕骨外科頚外転型骨折で正しいの
はどれか。
1.遠位骨片骨軸は前内方に偏位する。
2.三角筋部の膨隆が消失する。
3.固定肢位は当初から外転位とする。
4.肩関節外転位拘縮を残す頻度が高い。
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 56
外傷性脱臼について正しいのはどれか。
a.弾発性固定は固有症状である。
b.反復性脱臼は股関節に多く発生する。
c.複雑脱臼は 2 か所以上の関節が脱臼する。
d.直達性脱臼より介達性脱臼が多い。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 65
図に示す手関節部の骨折で誤っているのはどれ
か。●図
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 57
正しい組合せはどれか。
1.肩関節後方脱臼────頚神経叢損傷
2.肩鎖関節上方脱臼───腋裔神経損傷
3.肘関節後方脱臼────橈骨神経損傷
4.膝蓋骨垂直脱臼────脛骨神経損傷
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 58
顎関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1.若年男子に多い。
1.外観はスミス骨折に類似する。
2.整復は前腕回外位で末梢牽引する。
3.整復後の骨片安定性が悪い。
柔整師 31 柔整理論 22
4.固定肢位は手関節軽度掌屈位とする。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 66
左手の損傷治癒後、指を屈曲したときに図のよう
な変形がみられた。
最も考えられるのはどれか。●図
誤っているのはどれか。
1.下前腸骨棘剥離骨折は縫工筋が関与する。
2.腸骨稜剥離骨折は外腹斜筋が関与する。
3.デュベルニー骨折の転子果長は左右同じで
ある。
4.マルゲーヌ骨折の棘果長は左右同じである。
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 74
右大腿骨頚部内側内転型骨折の下肢の肢位は
どれか。●図
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 68
肩鎖関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.変形を残すことが多い。
2.肩関節内旋制限を残すことが多い。
3.鎖骨骨折の合併はまれである。
4.保存療法の固定は4~8週行う。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 69
肘関節後方脱臼で誤っているのはどれか。
1.青壮年者に多発する。
2.肘頭高位を認める。
3.軽度屈曲で弾発固定される。
4.上腕二頭筋腱が索状に触れる。
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 70
肘内障について誤っているのはどれか。
1.6~7歳の小児に起こりやすい。
2.橈骨頭が撓骨輪状靭帯から逸脱した状態で
ある。
3.整復確認の一つにクリック音がある。
4.自然整復されるものがある。
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 71
第1手根中手関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.中手骨部の過度の屈曲や側屈が強制されて
起こる。
2.脱臼部が掌側または背側に突出する。
3.手関節から末節までの範囲を固定する。
4.固定期間は1週とする。
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 72
誤っている組合せはどれか。
1.肩鎖関節上方脱臼─────肩鎖靭帯損
傷
2.肘関節後方脱臼──────関節包後面
断裂
3.橈骨頭前方脱臼──────撓骨輪状靭
帯損傷
4.遠位橈尺関節脱臼─────関節円板損
傷
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 73
2.a、d
3.b、c
4.c、d
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 80
外傷性股関節脱臼の後遺症でないのはどれか。
1.坐骨神経麻痺
2.大腿骨骨頭壊死
3.変形性股関節症
4.外反股
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 81
外傷性股関節後方脱臼で誤っているのはどれ
か。
1.前方脱臼より発生頻度が高い。
2.大腿骨頭靭帯断裂を合併する。
3.股関節は伸展位を呈する。
4.大転子高位となる。
【解答】 3
1.第4中手骨骨幹部骨折
2.第4指中央索断裂
3.第4指末節骨基部剥離骨折
4.第5中手骨頚部骨折
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 67
誤っている組合せはどれか。
1.中手骨頚部骨折──────掌側凸変形
2.中手骨骨幹部骨折─────背側凸変形
3.ベンネット骨折──────内転屈曲変形
4.基節骨骨幹部骨折─────掌側凸変形
【解答】 1
1.a、b
【解答】 1
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 75
棘果長が短縮するのはどれか。
1.大腿骨大転子骨折
2.大腿骨頚部内側内転型骨折
3.膝蓋骨骨折
4.距骨骨折
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 76
大腿骨幹部上 1/3 の骨折で正しいのはどれか。
a.下肢は外旋位を呈する。
b.近位骨片が外転する。
c.遠位骨片が外上方に転位する。
d.斜骨折の整復固定は容易である。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 82
膝蓋骨脱臼で正しいのはどれか。
1.内反膝は脱臼発生の要因である。
2.外側脱臼より内側脱臼の頻度が高い。
3.小児では反復性に移行しやすい。
4.膝関節屈曲位で容易に整復される。
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 83
膝関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.膝関節脱臼の中で最も発生頻度が高い。
2.膝関節に屈曲が強制され発生する。
3.十字靭帯の断裂を合併する。
4.膝窩動脈の断裂を伴うことが多い。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 84
距腿関節脱臼について誤っている組合せはどれ
か。
a.上方脱臼─────足底から上方への突き
上げ
b.側方脱臼─────足部の過度外転強制
c.前方脱臼─────足部の屈曲強制
d.後方脱臼─────足部の伸展強制
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 77
膝蓋骨骨折で正しいのはどれか。
a.介達外力で縦骨折を起こす。
b.大腿四頭筋の作用で近位骨片が転位する。
c.保存療法の当初は膝関節伸展位で固定す
る。
d.脛骨神経麻痺を合併する。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 85
肩腱板損傷で陽性になるのはどれか。
a.ヤーガソンテスト
b.ライトテスト
c.ペインフルアークサイン
d.ドロップアームサイン
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 78
脛骨外顆骨折で誤っているのはどれか。
1.関節内骨折である。
2.内反膝変形を起こす。
3.骨片は下後方に転位する。
4.後遺症に動揺関節がある。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 86
思春期の女性によくみられるのはどれか。
1.デュピュイトレン拘縮
2.ぱね指
3.ヘバーデン結節
4.マーデルング変形
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 79
下腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
a.小児の場合は脛骨の若木骨折となりやすい。
b.直達外力による両骨骨折の骨折部位は同高
位となる。
c.下腿後面中央部からMP関前手前まで固定
する。
d.脛骨中・下1/3境界部横骨折の骨癒合は良
好である。
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 87
尻上がり現象を起こす拘縮筋はどれか。
1.外側広筋
2.中間広筋
3.内側広筋
4.大腿直筋
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 88
柔整師 31 柔整理論 23
シンスプリントの好発部位はどれか。●図
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 92
30 歳の男性。上腕中央部骨折で異常可動性が著
明に認められるが軋轢音を呈さなかった。
最も注意を要する後遺症はどれか。
1.骨化性筋炎
2.異所性骨化
3.偽関節
4.変形癒合
【解答】 3
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 89
肉離れの好発部位はどれか。●図
a.①
b.②
c.③
d.④
1.a、b
【解答】 3
2.a、d
3.b、c
4.c、d
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 90
三角靭帯の断裂を伴う骨折はどれか。
1.コットン骨折
2.チロー骨折
3.デュピュイトレン骨折
4.ポット骨折
【解答】 4又は3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 91
16 歳の男子・野球の素振り練習中、他の生徒が
振ったバットが上腕中央の外側部に当たった。
最も損傷されやすい神経はどれか。
1.筋皮神経
2.正中神経
3.尺骨神経
4.撓骨神経
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 93
5歳の男子。午後6時頃、高さ約1mの鉄棒の上か
ら転落し左肘関節伸展位で手掌をつき、疹痛を訴
え来所した。初検症状では、肘関節前後径と横径
とが健側より増大し、肘関節前面上方に小皮下出
血斑を認めた。左手関節伸展、左第2~5指MP
関節伸展および左母指橈側外転が不能だったが、
ヒューター三角に乱れはなかった。撓骨動脈の拍
動は触れ、他の手指の運動は可能で爪床圧迫は
約1秒で色が戻った。整復操作で横径の左右差
は解消されたが前後径は変化なく、肘関節は90
度以上の屈曲が不能であったため、屈曲位で背
側に金属副子を当て固定した。固定後の爪床圧
迫では色の戻りに遅延は認めなかったので、近隣
市街地(約20km 離れている)にある整形外科へ
行くようにといって帰した。
初検時に麻痺を起こしていた神経はどれか。
1.橈骨神経
2.筋皮神経
3.正中神経
4.尺骨神経
【解答】 1
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 94
5歳の男子。午後6時頃、高さ約1mの鉄棒の上か
ら転落し左肘関節伸展位で手掌をつき、疹痛を訴
え来所した。初検症状では、肘関節前後径と横径
とが健側より増大し、肘関節前面上方に小皮下出
血斑を認めた。左手関節伸展、左第2~5指MP
関節伸展および左母指橈側外転が不能だったが、
ヒューター三角に乱れはなかった。撓骨動脈の拍
動は触れ、他の手指の運動は可能で爪床圧迫は
約1秒で色が戻った。整復操作で横径の左右差
は解消されたが前後径は変化なく、肘関節は90
度以上の屈曲が不能であったため、屈曲位で背
側に金属副子を当て固定した。固定後の爪床圧
迫では色の戻りに遅延は認めなかったので、近隣
市街地(約20km 離れている)にある整形外科へ
行くようにといって帰した。
整復操作後に残っていると判断できる遠位骨片の
転位はどれか。
1.橈側転位
2.尺側転位
3.前上方転位
4.後上方転位
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 95
5歳の男子。午後6時頃、高さ約1mの鉄棒の上か
ら転落し左肘関節伸展位で手掌をつき、疹痛を訴
え来所した。初検症状では、肘関節前後径と横径
とが健側より増大し、肘関節前面上方に小皮下出
血斑を認めた。左手関節伸展、左第2~5指MP
関節伸展および左母指橈側外転が不能だったが、
ヒューター三角に乱れはなかった。撓骨動脈の拍
動は触れ、他の手指の運動は可能で爪床圧迫は
約1秒で色が戻った。整復操作で横径の左右差
は解消されたが前後径は変化なく、肘関節は90
度以上の屈曲が不能であったため、屈曲位で背
側に金属副子を当て固定した。固定後の爪床圧
迫では色の戻りに遅延は認めなかったので、近隣
市街地(約20km 離れている)にある整形外科へ
行くようにといって帰した。
同日午後 9 時、肘関節の疹痛を訴え再度来所し
た。撓骨動脈の拍動は微弱で手指の自動伸展が
不能であり、屈曲している第3・4指を他動的に伸
展すると前腕屈側に強い疼痛を訴えた。爪床部を
圧迫したとき色が戻るのに約3秒かかった。
1.固定を除去して再度整復する。
2.固定を除去して安静にさせる。
3.固定のまま冷却する。
4.固定のまま安静にさせる。
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 96
10 歳の男子。ジャングルジムから落下し手掌を地
面についた。図のような変形を呈して来所した。
最も考えられるのはどれか。●図
1.橈骨骨幹部骨折
2.前腕両骨骨幹部骨折
3.コーレス骨折
4.スミス骨折
【解答】 2
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 97
80 歳の女性。風呂場で足を滑べらせ転倒した際、
手関節掌屈にて手背をついて、手関節部の疼痛
を訴え整形外科を受診し橈骨遠位部骨折と診断
された。整復後は前腕回外位、手関節軽度伸展
位でギプス固定された。
最も考えられるのはどれか。
1.背側バートン骨折
2.コーレス骨折
3.掌側バートン骨折
4.スミス骨折
【解答】 4
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 98
50 歳の女性。手関節部橈側の疼痛を訴えて来所、
軽度の腫脹および圧痛を認める。フィンケルスタイ
ンテストが陽性、ファーレンテスト陰性、弾発現象
はない。
最も考えられるのはどれか。
1.ガングリオン
2.手根管症候群
3.ド・ケルバン病
4.変形性手関節症
【解答】 3
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 99
18 歳の男子。1 か月前、柔道の試合中、大外刈り
に対し体を反転し逃れた際、膝関節部を負傷した。
本人は単なる捻挫と思い湿布をして様子をみてい
たが、膝関節不安定感を訴え来所した。A、Bの
検査は陰性で、C、Dの検査は陽性であった。考
えられるのはどれか。●図
柔整師 31 柔整理論 24
3.腰椎圧迫骨折 ── 便秘
4.尾骨単独骨折 ── 膀胱破裂
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 56
偽関節が起こりにくいのはどれか。
1.大腿骨転子間骨折
2.手舟状骨骨折
3.脛骨中下1/3境界部骨折
4.前腕両骨骨幹部骨折
【解答】 1
a.内側側副靭帯損傷
b.内側半月損傷
c.後十字靭帯損傷
d.前十字靭帯損傷
1.a、b 2.a、d
3.b、c
【解答】 2
4.c、d
第 10 回 平成 14 年(2002 年) 【午後】問題 100
40 歳の女性。運動会のリレーで走っているとき、
右踵の上方を後ろから蹴られたような感じを受け、
走れなくなり来所した。右下腿部遠位後面に陥凹
と圧痛とを認める。
この損傷で正しいのはどれか。
1.爪先立ちは不能である。
2.足関節屈曲は不能である
3.トンプソンテストは陰性である。
4.足関節伸展位で固定する。
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 51
正しい組合せはどれか。
1.大腿骨頚部と骨幹部骨折 ────── 重
複骨折
2.脛骨と腓骨との骨幹部骨折 ───── 多
発骨折
3.上腕骨顆上と橈骨頚部骨折 ───── 複
数骨折
4.尺骨上1/3部骨折と橈骨頭脱臼 ── 複
合骨折
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 52
長骨完全骨折と確定できないのはどれか。
1.限局性圧痛
2.異常可動性
3.軋轢音
4.変形
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 53
徒手整復を適用しにくいのはどれか。
1.骨幹部螺旋骨折
2.骨幹部横骨折
3.骨端線離開(ソルター・ハリスⅡ型)
4.骨頭部剥離骨折
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 54
皮下骨折の保存療法で最大の利点はどれか。
1.感染が少ない。
2.骨癒合期間が短い。
3.変形治癒が少ない。
4.関節拘縮が残りにくい。
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 55
誤っている組合せはどれか。
1.多発肋骨骨折 ── 奇異呼吸
2.右肋骨弓骨折 ── 肝破裂
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 57
正しいのはどれか。
a.縦骨折は骨折線が骨長軸と平行に走る。
b.複合骨折は近接部位に脱臼がある。
c.ボタン穴機構は骨折整復の障害となる。
d.屈曲整復法は短縮転位の場合に用いる。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 58
正しいのはどれか。
a.外傷性脱臼では弾発固定がみられる。
b.外傷性脱臼は幼児に多く発生する。
c.複合脱臼では骨折を合併している。
d.単純脱臼とは皮下脱臼のことである。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 59
外傷性肩関節脱臼の主な発生機序はどれか。
1.直達外力
2.てこの作用
3.能動的筋作用
4.筋作用の不調和
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 60
誤っているのはどれか。
1.反復性脱臼は外傷性脱臼に続発する。
2.習慣性脱臼では関節の形成不全を伴う。
3.随意性脱臼では意図的に脱臼できる。
4.陳旧性脱臼は1週以上経過したものである。
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 61
捻挫で正しいのはどれか。
a.靱帯の完全断裂では関節の不安定性があ
る。
b.受傷時の肢位と逆方向に固定する。
c.弾発性固定がある。
d.直ちに運動療法を行う。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 62
脊椎圧迫骨折を生じやすい部位はどれか。
1.頚椎
2.上部胸椎
3.胸腰椎移行部
4.下部腰椎
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 63
鎖骨若木骨折の症状でみられないのはどれか。
1.限局性圧痛
2.介達痛
3.上肢挙上障害
4.二次性転位
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 64
上腕骨外科頚内転型骨折の症状で正しいのはど
れか。
1.骨幹軸の骨折端部は内方へ向く。
2.遠位骨片は外転を呈する。
3.骨折部は前外方凸の変形を呈する。
4.肩峰と大結節との間隔は広くなる。
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 65
上腕骨顆上屈曲型骨折で誤っているのはどれ
か。
1.肘関節屈曲位で肘部をついて発生する。
2.骨折線は後方から前上方に走行する。
3.遠位骨片は前上方に転位する。
4.肘関節後方脱臼の外観と類似する。
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 66
上腕骨外顆骨折で正しいのはどれか。
a.青壮年期に多い。
b.肘関節伸展位で受傷する。
c.骨片は回転転位する。
d.橈骨神経の遅発性麻痺の原因になる。
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 67
円回内筋付着部より遠位での橈骨単独骨折で近
位骨片の転位はどれか。
1.中間位
2.回内位
3.回外位
4.伸展位
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 68
橈尺両骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
1.介達外力では同高位の骨折が多い。
2.円回内節付着部より近位骨折は前腕回外位
で固定する。
3.前腕の回内外障害の原因に橋状仮骨があ
る。
4.整復後も筋力作用による再転位の可能性が
大きい。
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 69
モンテギア伸展型骨折で誤っているのはどれか。
1.尺骨は前外方凸の変形を呈する。
2.橈骨頭は前外方に脱臼する。
3.整復後の安定性が良好である。
4.肘関節屈曲位で固定する。
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 70
コーレス骨折の骨片転位で誤っているのはどれ
か。
1.背側転位
2.尺側転位
3.短縮転位
4.捻転転位
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 71
膝関節部骨折で誤っているのはどれか。
1.介達外力による膝蓋骨骨折は横骨折となる。
2.大腿骨顆上伸展型骨折の遠位骨片は後方
に転位する。
3.大腿骨内顆骨折は内反膝を呈する。
4.脛骨顆間隆起骨折ではラックマンテスト陽性
が多い。
【解答】 2
柔整師 31 柔整理論 25
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 72
下腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.介達外力では屈側に楔状骨片を作る。
2.小児では脛腓両骨骨折となる。
3.前方凹変形になることが多い。
4.固定肢位は足関節背屈位とする。
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 73
足根骨骨折で骨壊死を起こしやすいのはどれか。
1.距骨骨折
2.内側楔状骨骨折
3.立方骨骨折
4.踵骨骨折
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 74
顎関節前方脱臼で下顎頭の固定に関与しないの
はどれか。
1.頬筋
2.咬筋
3.外側靱帯
4.外側翼突筋
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 75
肩関節脱臼で頻度の高いのはどれか。●図
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 79
第1中手指節関節脱臼で正しいのはどれか。
1.母指が過屈曲され垂直脱臼が発生する。
2.水平脱臼を複雑脱臼という。
3.整復は容易である。
4.掌側脱臼は階段状変形を呈する。
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 80
外傷性股関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.大腿骨頭靱帯が断裂する。
2.交通事故によるものが多い。
3.繰り返しの整復操作が必要である。
4.整復障害にボタン穴機構がある。
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 81
距腿関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.脱臼骨折となるものが多い。
2.内側脱臼が最も多い。
3.外側脱臼では内果が突出する。
4.後方脱臼では前足部が短縮してみえる。
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 82
胸鎖関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.受傷時肩関節の外転制限がみられる。
2.鎖骨内側端は前方に突出するものが多い。
3.変形は鎖骨内側端骨折と類似する。
4.遺残脱臼では肩関節の強い外転障害がみら
れる。
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 83
顎内障に該当するのはどれか。
1.咀嚼筋障害
2.関節包障害
3.関節円板障害
4.変形性関節症
【解答】 3
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 76
肩関節前方脱臼に合併しにくいのはどれか。
1.大結節骨折
2.関節窩縁骨折
3.腋窩神経麻痺
4.正中神経麻痺
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 77
肘関節後方脱臼で誤っているのはどれか。
1.青壮年に多い。
2.腫脹が軽微である。
3.連続的疼痛がある。
4.肘頭高位となる。
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 78
月状骨脱臼で正しいのはどれか。
1.高齢女性に好発する。
2.手関節が屈曲強制されて発生する。
3.背側に脱臼する。
4.正中神経を圧迫することが多い。
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 84
肩腱板断裂で誤っているのはどれか。
1.腱枚の断裂と同時に関節包も断裂する。
2.筋鍵移行部付近で断裂することが多い。
3.肩関節の軽度自動外転は可能である。
4.肩関節外転120度を越えると疼痛が消失す
る。
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 85
野球肘の病態で誤っているのはどれか。
1.離断性骨軟骨炎
2.尺骨神経刺激
3.上腕二頭筋鍵炎
4.外反による牽引力
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 86
正しい組合せはどれか。
1.橈骨神経麻痺 ── 母指球筋萎縮
2.尺骨神経麻痺 ── 下垂手
3.正中神経麻痺 ── 手掌橈側感覚障害
4.筋皮神経麻痺 ── 肘関節伸展力減弱
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 87
絞扼性神経障害でないのはどれか。
1.ド・ケルバン病
2.ギヨン管症候群
3.足根管症候群
4.モートン病
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 88
膝くずれ現象がみられないのはどれか。
1.習慣性膝蓋骨脱臼
2.前十字靱帯損傷
3.大腿四頭筋萎縮
4.腓腹筋損傷
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 89
内返し捻挫で損傷されやすい靱帯はどれか。●
図
a.①
b.②
c.③
d.④
1.a、b
【解答】 1
2.a、d
3.b、c
4.c、d
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 90
5歳の男児。受傷後6週の上腕骨顆上骨折の後
療法で関節拘縮改善のため温熱療法に加え、5
週目から他動的矯正訓練を開始した。肘関節部
に比較的高度な腫脹が再出現、局所熱感および
運動痛を伴う関節可動域制限の増悪を認め、患
児は施術を拒絶するようになった。骨折部の側方
動揺性は認めない。当面行う処置として適切でな
いのはどれか。
a.他動的矯正訓練継続
b.早期手術施行
c.冷湿布施行
d.患肢固定施行
1.a、b 2.a、d
3.b、c 4.c、d
【解答】 1
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 91
6歳の男児。ブランコより落ちた際、肘関節伸展位
で手掌部を地面に強くついた。右肘関節部に激し
い疼痛、腫脹、運動障害が出現し来所した。肘
頭・内側上顆・外側上顆の位置関係は正常である
が、右上肢長に度縮がみられ肘関節の厚さと幅が
増大している。幼少年期に好発する骨折と診断さ
れた。合併症として起こりにくいのはどれか。
1.阻血性拘縮
2.骨化性筋炎
3.正中神経損傷
4.外反肘
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 92
30歳の男性。5歳頃、左肘関節部を骨折したと母
親にいわれている。約10年前から左手に軽いし
びれを感じるようになった。1年前から左手第1指
と第2指とで物をうまく挟めなくなったと訴え来所し
た。左肘関節は約60度外反しているが屈伸運動
は正常であった。背側の骨問筋に萎縮を認め、図
のテストが陽性、特に第4・5指のしびれ感が強く
同指PIP・DIP関節の伸展が不能であった。5歳
時の骨折で最も考えられるのはどれか。●図
柔整師 31 柔整理論 26
はどれか。
1.鎖骨若木骨折
2.肩関節脱臼
3.肘関節脱臼
4.肘内障
【解答】 4
1.上腕骨顆上伸展型骨折
2.上腕骨内側上顆骨折
3.上腕骨外顆骨折
4.橈骨頭骨折
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 93
24歳の男性。スノーボードで練習中転倒し、左手
掌を雪面に強くついた。左手関節部付近に疼痛
を訴えたが、症状は捻挫のようであり、医療機関で
のエックス線診断によると、骨折線や脱臼は確認
されなかった。キャスト材を用いた固定で患部の
安静を図ったが、3週後、左手関節スナッフボック
ス部に限局性圧痛があり、左手関節背屈、橈屈時
の運動に疼痛がみられた。この時点でまず行うべ
きことはどれか。
1.包帯固定への変更
2.温熱療法の開始
3.エックス線再検査の依頼
4.神経損傷の確認
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 94
21歳の男性。野球の試合中にボールが右第3指
の指先に当たり、過伸展を強制され受傷し来所し
た。右第3指基節に著明な腫脹と限局性圧痛を認
め掌側凸変形を呈していたので、近くの医院に紹
介し、エックス線診断の結果で骨折と判明した。こ
の骨折の固定肢位で正しいのはどれか。
1.MP・PIP・DIP関節伸展位
2.MP関節過伸展、PIP・DIP関節屈曲位
3.MP・PIP関節屈曲位、DIP関節伸展位
4.MP・PIP・DIP関節屈曲位
【解答】 4
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 95
17歳の男子。陸上選手。短距離走のスタート時の
動作で受傷した。受傷時、右膝を屈曲しながらの
右股関節の屈曲力、外転力の低下があった。医
療機関で精査の結果、骨盤骨の剥離骨折と診断
された。最も考えられる損傷部位はどれか。
1.右腸骨稜
2.右上前腸骨棘
3.右坐骨結節
4.恥骨結合部
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 96
18歳の男子。柔道の試合中投げられ肩から落ち
て肩部の疼痛を訴えて来所した。上肢の挙上は
不能で鎖骨外側端部に上方突出変形を呈してい
た。最も考えられる外傷はどれか。
1.定型的鎖骨骨折
2.上腕骨外科頚骨折
3.肩鎖関節脱臼
4.肩関節脱臼
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 97
2歳の男児。歩行中に道路に飛び出そうとしたの
で母親が右手を強く引っ張った。勢いのあまり男
児は転倒し、急に泣きだした。以後、男児はまった
く右上肢を使わず、その上肢を触れられるのをい
やがるので来所した。柔道整復師が腋の下から手
を入れ抱きげても泣きはしない。最も考えられるの
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 98
50歳の女性。3年前左肩関節痛があり、近くの病
院で五十肩と診断され治療を行い軽快した。1か
月前にオートバイで走行中に転倒し、肩部を強打、
以来肩部の疼痛を訴え、ことに患部を下にして寝
ると夜間の疼痛が強い。肩関節の外転は他動的
には可能であるが、自動運動では60度位に制限
されている。最も考えられる疾患はどれか。
1.五十肩
2.腱板損傷
3.肩関節脱臼
4.上腕骨外科頚骨折
【解答】 2
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 99
52歳の男性。深夜泥酔して帰宅し、そのままソフ
ァーで寝てしまった。翌早朝トイレに起きたとき爪
先が床に引っ掛かり転倒、幸いどこにも疼痛はな
いが右足部のしびれ感を主訴として来所した。右
足関節背屈不能、右足指背屈不能、足部外返し
不能だが足関節底屈は正常であった。右下腿外
側から足背にしびれ感を伴う触覚鈍麻を認めるが
足底部の触覚は正常であった。最も考えられるの
はどれか。
1.浅腓骨神経麻痺
2.深腓骨神経麻痺
3.総腓骨神経麻痺
4.坐骨神経麻痺
【解答】 3
第 11 回 平成 15 年(2003 年) 【午後】問題 100
35歳の男性。足底部から足指にかけてのしびれ
を訴えて来所した。内果後方からのチネル徴候が
陽性であった。障害された神経で最も考えられる
のはどれか。
1.脛骨神経
2.腓腹神経
3.浅腓骨神経
4.深腓骨神経
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 51
完全骨折はどれか。
1.若木骨折
2.陥没骨折
3.亀裂骨折
4.竹節状骨折
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 52
誤っている組合せはどれか。
1.過剰仮骨形成 ―――――― 大血腫の存
在
2.偽関節 ――――――――― 粉砕骨折に
よる骨の欠損
3.外傷性骨化性筋炎 ―――― 交感神経障
害
4.フォルクマン拘縮 ―――― 阻血性循環障
害
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 53
骨折の固有症状はどれか。
1.腫脹
2.機能障害
3.異常可動性
4.疼痛
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 54
癒合に不利なのはどれか。
1.関節包内骨折
2.海綿骨の骨折
3.噛合した骨折
4.骨折面の密着した斜骨折
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 55
誤っている組合せはどれか。
1.上腕骨外科頚骨折 ――――― 三角筋麻
痺
2.上腕骨骨幹部骨折 ――――― 鷲手変形
3.前腕両骨骨幹部骨折 ―――― 橋状仮骨
4.大腿骨頚部骨折 ―――――― 偽関節
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 56
母指IP関節伸展障害を残しやすいのはどれか。2
つ選べ。
1.コーレス(Colles)骨折
2.モンテギア(Monteggia)骨折
3.上腕骨内側上顆骨折
4.肘頭骨折
【解答】 1と2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 57
病的脱臼はどれか。2つ選べ。
1.反復性脱臼
2.麻痺性脱臼
3.拡張性脱臼
4.随意性脱臼
【解答】 2と3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 58
長管骨骨幹部骨折で介達外力によるのはどれか。
2つ選べ。
1.縦骨折
2.横骨折
3.斜骨折
4.螺旋状骨折
【解答】 3と4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 59
外固定の目的で一般的でないのはどれか。
1.整復位の保持
2.関節可動域の維持
3.変形の矯正
4.変形の防止
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 60
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.幼児では虐待を疑う。
2.第 11 肋骨、第 12 肋骨に好発する。
3.直達外力では骨片が胸郭外方に転移する。
4.上位肋骨の絆創膏固定は呼吸時に行う。
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 61
上腕骨外科頚骨折について誤っているのはどれ
か。2つ選べ。
1.骨頭壊死を起こす。
2.腋窩神経損傷を合併する。
3.肩関節外転制限がみられる。
4.鎖骨下動脈圧迫損傷がみられる。
【解答】 1と4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 62
上腕骨骨折で近位骨片が内転する骨折部位はど
柔整師 31 柔整理論 27
れか。
1.広背筋付着部と大胸筋付着部との間
2.大胸筋付着部より近位
3.大胸筋付着部と三角筋付着部との間
4.三角筋付着部より遠位
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 63
上腕骨顆上骨折について正しいのはどれか。2つ
選べ。
1.肘頭高位の計測は肘関節屈曲位で行う。
2.内反肘変形は自家矯正される。
3.フォルクマン拘縮では前腕屈筋群が障害さ
れる。
4.外観は肘関節後方脱臼と酷似している。
【解答】 3と4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 64
ヒューター線と肘頭との位置関係で正しいのはど
れか。
ただし、(A)上腕骨顆上伸展型骨折、(B)肘関節
後方脱臼とする。
1.(A)でも(B)でも乱れない。
2.(A)では乱れるが(B)では乱れない。
3.(A)では乱れないが(B)では乱れる。
4.(A)でも(B)でも乱れる。
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 65
伸展型モンテギア(Monteggia)骨折はどれか。●
図
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 66
坐骨結節剥離骨折に関与しない筋はどれか。
1.大腿二頭筋長頭
2.半腱様筋
3.半膜様筋
4.薄筋
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 67
恥骨上枝単独骨折で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.介達外力による骨折が多い。
2.皮下出血班は鼠径部周辺に現れる。
3.合併症に尿道損傷がある。
4.著明な歩行障害を残す。
【解答】 2と3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 68
大腿骨頚部外側骨折の症状について誤っている
のはどれか。
1.下肢は内旋する
2.疼痛は大転子部に著明である。
3.棘果長は短縮する。
4.内反股を形成する。
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 69
大腿骨頚部内側骨折と股関節後方脱臼に共通し
ているのはどれか。
1.大転子部強打で発生する。
2.患肢は外旋位をとる。
3.高齢者に多い。
4.続発症として大腿骨頭無腐性壊死がある。
【解答】 4
2.橈骨頭脱臼 ―――――― 後方脱臼
3.月状骨脱臼 ―――――― 背側脱臼
4.指節間関節脱臼 ―――― 背側脱臼
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 70
足関節果部骨折について正しいのはどれか。
1.外転型骨折より内転型骨折が多い。
2.内転型骨折の初期は足部内転位に固定す
る。
3.脛腓骨間離開があると変形性関節症をきた
す。
4.腓骨単独骨折の固定では解剖学的整復を必
要としない。
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 77
股関節後方脱臼の牽引法による整復操作で適切
なのはどれか。2つ選べ。
1.患肢の股および膝関節を直角位に保持す
る。
2.患側股関節を外旋位に保持する。
3.大腿部を末梢方向に牽引する。
4.牽引を持続し股関節屈曲を増強する。
【解答】 1と3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 71
舟状骨骨折はどれか。●図
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 72
足部の骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.第1、第2指基節骨骨折の遺残変形は足底
凸である。
2.舟状骨骨折では第2ケーラー(Kohler)病との
識別に注意する。
3.立方骨骨折では第1~3中足骨よりの介達痛
がある。
4.第 5 中足骨骨幹部近位骨折では遷延治癒に
陥りやすい。
【解答】 1と4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 73
顎関節脱臼の分類で誤っているのはどれか。
1.前方脱臼
2.後方脱臼
3.下方脱臼
4.側方脱臼
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 74
外傷性肩関節脱臼について誤っているのはどれ
か。2つ選べ。
1.外傷性脱臼で最も頻度が高い。
2.若年者では上腕骨大結節骨折を伴いやす
い。
3.高齢者では反復性脱臼となりやすい。
4.整復後約3週間の安静保持が必要である。
【解答】 2と3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 75
肘内障について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肘関節は過伸展位となる。
2.前腕は回外位をとる。
3.発生に性差は無い。
4.受傷時に腫脹はない。
【解答】 3と4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 76
発生頻度の高い組合せはどれか。
1.肩関節脱臼 ―――――― 後方脱臼
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 78
膝蓋骨脱臼発生の要因になりにくいのはどれか。
1.Qアングルの増大
2.FTA(大腿脛骨外側角)の減少
3.膝蓋骨高位
4.大腿骨内顆形成不全
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 79
足第 1 指MP関節背側脱臼について誤っている
のはどれか。
1.背屈(伸展)強制によるものが多い。
2.IP関節は屈曲位をとる。
3.種子骨が介在する。
4.末梢牽引による整復が適切である。
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 80
むちうち損傷の臨床分類で誤っているのはどれ
か。
1.頚椎捻挫型
2.前斜角筋症候群型
3.バレー・リュー(Barre-Lieou)型
4.神経根型
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 81
間欠性跛行を呈するのはどれか。
1.腰部脊柱管狭窄症
2.椎間関節捻挫
3.脊椎カリエス
4.椎体圧迫骨折
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 82
上腕二頭筋長頭腱の断裂について誤っているの
はどれか。
1.中年の肉体労働者に多い。
2.主に直達外力によって発生する。
3.肘屈曲力減退が起こる。
4.上腕二頭筋の膨隆は末梢に移動する。
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 83
ド・ケルバン(de Quervain)病で障害されるのはど
れか。2つ選べ。
1.長母指外転筋腱
2.短母指伸筋腱
3.長母指伸筋腱
4.長橈側手根伸筋腱
【解答】 1と2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 84
母指IP関節と示指DIP関節の屈曲不能を起こす
障害神経はどれか。
1.尺骨
2.橈骨神経
3.後骨間神経
柔整師 31 柔整理論 28
4.前骨間神経
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 85
大腿四頭筋の肉離れで誤っているのはどれか。
1.大腿直筋に多い。
2.受傷直後に膝くずれ現象があることを示す。
3.皮下出血班の出現は筋断裂があることを示
す。
4.軽度(I度)の損傷を放置すると患部硬結を触
れる。
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 86
膝関節内側半月辺緑部損傷で誤っているのはど
れか。
1.前十字靱帯損傷との合併が多い。
2.膝関節筋伸展位での受傷が多い。
3.関節血腫を認める。
4.ロッキングが出現する。
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 87
下腿のコンパートメント症候群について正しのはど
れか。
1.三つのコンパートメントに分けられる。
2.深後方のコンパートメントに発生しやすい。
3.障害筋の他動伸展で疼痛が増強する。
4.安静時は疼痛が消失する。
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 88
前距腓靱帯断裂で誤っているのはどれか。
1.足部の外転強制で距骨の後方移動が蝕知
できる。
2.足部の内返し強制で外果先端と距骨との裂
隙拡大が蝕知できる。
3.足部の内返し強制で足関節外側の疼痛が増
強する。
4.外果下方に皮下出血班が出現する。
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 89
足関節内返し捻挫の再発予防で神経筋促通が最
も効果的なのはどれか。
1.前脛骨筋
2.長・短腓骨筋
3.後脛骨筋
4.下腿三頭筋
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 90
成人にみられるのはどれか。
1.キーンベック(Kienbock)病
2.ペルテス(Perthes)病
3.パンナー(Panner)病
4.第1ケーラー(kohler)病
【解答】 1
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 91
8歳の男児。転倒時、右手掌をつき骨折した。肘
関節部の変形が強い。遠位骨片は騎乗して内側
に強く転位し、神経損傷を合併している。
最も障害されにくい運動はどれか。
1.肘関節屈曲
2.手関節伸展
3.示指屈曲
4.母子内転
【解答】 1又は4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 92
50 歳の女性。自宅で高所の物を取ろうとして脚立
から落ち、左手掌をつき肘伸展、外反を強制され
た。肘部の疼痛を訴え来所した。肘部外側に腫脹、
圧痛を認め、肘関節伸展時および前腕回旋時激
痛を訴えた。
誤っているのはどれか。
1.転位著明の場合は観血療法の適応である。
2.固定肢位は肘関節伸展位、前腕回外位とす
る。
3.機能回復には長時間を要する。
4.後遺症に肘関節の屈伸障害がある。
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 93
60 歳の女性。買い物帰りに歩道の溝につまずき
右手掌をついて転倒した。手関節部の周辺に著
明な腫脹を生じ、掌屈と前腕の回旋制限を認め
た。
最も可能性が低いのはどれか。
1.手は橈側に偏位する。
2.手関節部の横幅が増大する。
3.遠位骨片が回内する。
4.遠位骨片が背側に突出する。
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 94
18 歳の男子。1 か月前にラグビーの練習中、相手
にタックルされ転倒、左手を負傷した。腫脹は軽
度であったのでそのまま放置し練習を続けた。最
近手関節部の運動痛と脱力感をおぼえるようにな
り来所した。症状はスナッフボックス部の限局性圧
痛、母指と第 2 中手骨の骨軸に沿って軸圧痛を認
めた。
最も考えられる損傷はどれか。
1.三角線維軟骨(TFCC)損傷
2.月状骨周囲脱臼
3.舟状骨骨折
4.有鈎骨鈎骨折
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 95
50 歳の女性。右第2、第3指を中心とする手掌の
感覚障害、夜間痛を訴え来所した。前腕回外位
で手根部掌側の叩打によって放散痛を認めた。
両側手関節を掌屈して手背を互いに押し付けると
約 1 分でしびれるような痛みを訴えた。
この症状に最も関係する神経はどれか。
1.橈骨神経
2.尺骨神経
3.前骨間神経
4.正中神経
【解答】 4
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 96
25 歳の女性。乗用車の助手席に同乗。停車中の
トラックに追突した。股関節 90 度屈曲、内外転中
間位、膝関節 90 度屈曲位でダッシュボードに膝
部を強く打ち付けた。
発生頻度が高い損傷はどれか。2つ選べ。
1.股関節後方単独脱臼
2.臼蓋後縁骨折を伴う股関節後方脱臼
3.大腿骨頭骨折を伴う股関節後方脱臼
4.股関節中心性脱臼
【解答】 2と3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 97
13 歳の男子。短距離走練習中、スタートの瞬間に
股関節部に激痛を感じ来所した。
最も考えられるのはどれか。
1.下前腸骨棘剥離骨折
2.上前腸骨棘剥離骨折
3.坐骨結節剥離骨折
4.恥骨結合剥離骨折
【解答】 2
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 98
10 歳の男児。就寝時、右股関節部の疼痛を訴え
たがそのまま眠ってしまったので経過をみていた。
翌朝起床後、股関節部の疼痛とともに跛行が目
立つようになったので来所。前日、運動会の練習
で 50 メートル徒競争を3回繰り返したという。右股
関節はやや外転・外旋に拘縮、大腿部末梢内側
の疼痛およびスカルパ三角部の圧痛を認めるが
同部に著明な腫脹は認めない。
可能性の低いのはどれか。
1.大腿骨近位骨端線離開
2.小児単純性股関節炎
3.臼蓋形成不全
4.ペルテス(Perthes)病
【解答】 3
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 99
39 歳の女性。ママさんバレーの試合でスパイクを
打とうとしてジャンプしたところ、左足関節後方を
強く叩かれた感じがして競技続行不能となった。
歩行が可能であり疼痛も少なかったので、自分で
湿布を続けていた。2ヵ月後、平地の歩行状態が
改善されないと訴えて来所した。
来所持、可能性の最も高い所見はどれか。
1.足関節の他動的背屈の増大がみられる。
2.歩行開始時、下腿三頭筋筋腹に疼痛が出現
する。
3.階段は前足部に荷重し踵を浮かせて上がれ
る。
4.損傷部に隆起した硬結を蝕知する。
【解答】 なし
第 12 回 平成 16 年(2004 年) 【午後】問題 100
20 歳の男性。バスケットボールの試合中シュートし
着地の際、右足関節を外返しに捻転負傷した。足
関節内果部および前方外側に圧痛がある。患部
に外返しのストレスをかけると疼痛増強を認めるが
動揺性はない。患部に変形および軌轢音なく荷
重歩行は可能である。
考えられるのはどれか。2つ選べ。
1.前距腓靱帯損傷
2.内果骨折
3.三角靱帯損傷
4.前脛腓靱帯損傷
【解答】 3と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 49
小児骨折について誤っているのはどれか。
1.保存療法が原則である。
2.多発骨折は虐待を疑う。
3.関節拘縮には徒手矯正を行う。
4.関節の屈伸運動方向に一致する転位は自家
矯正力が強い。
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 50
骨折の整復法で誤っているのはどれか。
1.屈曲整復法は短縮転位の整復困難な横骨
折に適用される。
2.捻転転位は近位骨片の長軸に沿った末梢牽
引によって整復される。
3.骨片間に軟部組織が介在している骨折は徒
手整復が困難である。
4.近位骨片の位置に応じて遠位骨片を合わせ
て整復する。
【解答】 2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 51
骨折の固定法で誤っているのはどれか。
1.整復位保持を目的とする。
2.骨折部の上下の各一関節を含めた範囲を固
定する。
3.原則として機能的肢位で固定する。
柔整師 31 柔整理論 29
4.固定期間は年齢にかかわらず、グルトの骨癒
合日数とする。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 52
骨折と靱帯損傷との鑑別について正しいのはどれ
か。
1.限局性圧痛があれば骨折である。
2.軋轢音があれば骨折である。
3.関節の動揺性があれば靱帯損傷である。
4.関節内血腫があれば靱帯損傷である。
【解答】 2
4.転位した骨頭を関節前方で諸口できる。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 60
ヤーガソンテストで疼痛が誘発される部位はどれ
か。●図
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 66
開放性骨折と創との関係で発生頻度の高い組合
せはどれか。2つ選べ。
1.上腕骨顆上伸展型骨折 ――――――――
―――― 肘部後方
2.橈骨遠位端定型的骨折 ――――――――
―――― 手部背側
3.下腿骨骨幹部中・下1/3部定型的骨折 -―――― 下腿前内方
4.下腿骨果部外転型骨折 ――――――――
―――― 足関節内側
【解答】 3と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 53
偽関節の原因となるのはどれか。
1.牽引療法によって骨折端間を延長させる。
2.横骨折時に固定期間を長くする。
3.固定外の関節は早期に運動を開始する。
4.荷重や運動を徐々に行う。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 67
無腐性骨壊死を起こしやすいのはどれか。
1.手舟状骨腰部骨折の遠位骨片
2.大腿骨頚部転子貫通骨折の近位骨片
3.脛骨中・下1/3境界部骨折の遠位骨片
4.距骨頚部骨折の後方骨片
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 54
末梢神経損傷時の症状で誤っているのはどれ
か。
1.感覚消失
2.腱反射消失
3.固縮
4.筋力低下
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 68
関節軟骨損傷の修復について正しいのはどれか。
2つ選べ。
1.血行がよく修復は可逆的である。
2.損傷部は硝子軟骨が増殖し修復する。
3.関節の長期固定は軟骨の障害を促進させ
る。
4.軟骨下骨組織まで達していれば修復反応が
みられる。
【解答】 3と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 55
鎖骨骨折について正しいのはどれか。
1.直達外力による骨折が多い。
2.内・中1/3境界部の骨折が多い。
3.異常可動性がなければ骨折を否定できる。
4.上肢の重さは再転位の要因となる。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 56
上腕骨外科頚骨折について誤っているのはどれ
か。
1.直達外力による骨折の多くは内転型となる。
2.外転型は末梢骨片の骨軸が外転している。
3.側方から観察すると骨折部に前方凸の変形
がある。
4.神経損傷の合併では肩外側の感覚障害が
多く見られる。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 57
手の舟状骨骨折で正しいのはどれか。
1.手関節屈曲位で手背をついての受傷が多
い。
2.結節部骨折では近位骨片が骨壊死に陥るも
のが多い。
3.snuff box 部に圧痛がある。
4.手関節屈曲運動時に疼痛が増強するのが特
徴である。
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 58
肩鎖関節上方脱臼で正しいのはどれか。
1.完全脱臼では鳥口肩峰靱帯が断率する。
2.肩の自動運動は障害されない。
3.軋轢音の触知は容易である。
4.患部は階段状変形がみられる。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 59
肩関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.小児に多い。
2.肩に外転と外旋との力が作用して発生する。
3.肩峰の異常突出を認める。
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 61
大腿骨頚部骨折で観血療法の絶対的適応はど
れか。
1.内側内転型骨折
2.内側外転型骨折
3.外側内転型骨折
4.外側外転型骨折
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 62
足関節内がえし捻挫で最も損傷されるのはどれ
か。
1.三角靱帯
2.前脛腓靱帯
3.前距腓靱帯
4.踵腓靱帯
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 63
疲労骨折の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に発生する。
2.介達外力によって発生する。
3.骨折線は螺旋状を呈する。
4.疼痛が主症状となる。
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 64
適切でない組合せはどれか。
1.圧迫骨折 ―――― 踵骨
2.裂離骨折 ―――― 上前腸骨棘
3.陥没骨折 ―――― 頭蓋骨
4.捻転骨折 ―――― 橈骨頭
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 65
マルゲーヌ(Malgaigne)の圧痛が確認できないの
はどれか。2つ選べ。
1.第一腰椎椎体圧迫骨折
2.鎖骨中・外1/3部骨折
3.大腿骨頚部中間部骨折
4.脛骨骨幹部中・下1/3部骨折
【解答】 1と3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 69
外傷性脱臼の固有症状に該当するのはどれか。
2つ選べ。
1.健側に比べ上腕骨が短縮している。
2.肘関節が屈曲 30~40 度に固定される。
3.中手骨骨頭がボタン穴機構によって嵌頓す
る。
4.スカルパ(Scarpa)三角部に大腿骨頭を触れな
い。
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 70
後方脱臼の発生頻度が高いのはどれか。
1.顎関節
2.肩鎖関節
3.肘関節
4.膝関節
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 71
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.通常、脱臼は遠位骨の逸脱方向または部位
で表現する。
2.肩鎖関節の脱臼は鎖骨に対する肩峰の位置
で表現する。
3.脊椎脱臼は下位脊椎の逸脱方向で表現す
る。
4.リスフラン(Lisfranc)関節後方脱臼は前足部が
底側に逸脱する。
【解答】 1と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 72
好発部位として正しい組合せはどれか。
1.棘上筋 ―――――― 筋腱移行部
2.上腕二頭筋 ―――― 結節間溝部
3.大腿二頭筋 ―――― 骨盤起始部
4.アキレス腱 ―――― 踵骨停止部
【解答】 2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 73
末梢神経損傷について正しいのはどれか。2つ選
柔整師 31 柔整理論 30
べ。
1.自律神経障害では発汗異常がみられる。
2.軸索の連続性が保たれている神経圧迫損傷
はサンダーランド(Sunderland)タイプⅢに分類され
る。
3.チネル徴候は再生感覚神経軸索が前進して
いる部分でみられる。
4.運動障害として痙性麻痺がみられる。
【解答】 1と3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 74
肋骨骨折について誤っているのはどれか。
1.第3肋骨に多発する。
2.介達痛は診断に有用である。
3.治療は簡単な外固定でよい。
4.血気胸の合併は比較的少ない。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 75
誤っているのはどれか。
1.上腕骨内側上顆骨折の骨片は前下方へ転
位する。
2.上腕骨外顆骨折の後遺症に偽関節がある。
3.肘頭骨折は肘伸展運動が障害される。
4.橈骨頭骨折は肘関節の伸展内反力による。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 76
骨折名と図が一致するのはどれか。2つ選べ。●
図
1.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
2.モンテジア(Monteggia)骨折
3.橈骨円回内筋付着部近位骨折
4.介達性両前腕骨骨幹部骨折
【解答】 3と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 77
誤っているのはどれか。
1.掌側バートン(Barton)骨折の遠位骨片は掌
側近位に転位する。
2.ベネット(Bennett)骨折の遠位骨片は橈背側
に転位する。
3.ボクサー骨折の骨折部は背側凸の屈曲変形
を呈する。
4.スミス(Smith)骨折の遠位骨片は尺側転位す
る。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 78
顎関節脱臼で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1.片側性前方脱臼 ――――― 開口運動が
不能になる。
2.両側性前方脱臼 ――――― 下顎歯列が
前方へ偏位する。
3.後方脱臼 ―――――――― 単独脱臼が
好発する。
4.側方脱臼 ―――――――― 下顎骨骨折
を合併する。
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 79
橈骨頭前方脱臼で最も損傷を受けやすいのはど
れか。
1.筋皮神経
2.尺骨神経
3.前骨間神経
4.後骨間神経
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 80
肘内障で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.受傷直後から患部に著しい腫脹を認める。
2.エックス線検査によって橈骨頭の転位が確認
できる。
3.前腕の回旋障害を認める。
4.予後は良好である。
【解答】 3と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 81
手指の損傷で誤っているのはどれか。
1.MP関節脱臼は背側脱臼が多い。
2.PIP関節脱臼は背側脱臼が多い。
3.母指MP関節の側副靱帯損傷は橈側が多
い。
4.小指PIP関節の側副靱帯損傷は橈側が多
い。
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 82
男性に多くみられるのはどれか。
1.マーデルング病
2.デュピュイトラン拘縮
3.ド・ケルバン病
4.ヘバーデン結節
【解答】 2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 83
骨盤骨折の骨片転位で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.腸骨翼単独骨折は下方へ転位する。
2.上前腸骨棘単独骨折は下方へ転位する。
3.坐骨結節単独骨折は上方へ転位する。
4.尾骨単独骨折は前方へ転位する。
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 84
骨盤骨折で骨盤輪の破綻をきたすのはどれか。
1.仙骨横骨折
2.上前腸骨棘骨折
3.マルゲーヌ骨折
4.デュベルニー骨折
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 85
下腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.直達外力では脛骨と腓骨とが同じ高さで骨
折する。
2.外旋骨折では脛骨近位骨片尖部は外側にあ
る。
3.内旋骨折では脛骨近位骨片尖部は内側にあ
る。
4.高度粉砕骨折は観血的治療の絶対的適応
である。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 86
距骨骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.足関節内反強制で頚部骨折が発生する。
2.足関節屈曲強制で後方突起骨折が発生す
る。
3.外力が大きいと果部骨折を合併する。
4.頚部骨折では頭部の壊死が多い。
【解答】 2と3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 87
第5中足骨基部骨折について誤っているのはど
れか。
1.裂離骨折である。
2.長腓骨筋付着部に働く牽引力が原因となる。
3.足部の内反底屈強制が原因となる。
4.非観血的治療が行われる。
【解答】 2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 88
外傷性股関節脱臼で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.腸骨脱臼の頻度が高い。
2.神経損傷の合併で足関節伸展障害が多くみ
られる。
3.大腿骨頭靱帯断裂は整復障害となる。
4.臼蓋前縁の骨折を合併するものが多い。
【解答】 1と2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 89
膝関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.膝関節が過伸展され発生する。
2.膝関節過伸展位に弾発性固定される。
3.足背動脈の拍動を触れないときは膝窩動脈
損傷を疑う。
4.膝関節の不安定性を残す。
【解答】 2
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 90
足関節(距腿関節)部の脱臼で正しいのはどれか。
2つ選べ。
1.単独脱臼が多い。
2.外側脱臼が多い。
3.前方脱臼の固定は足関節伸展位である。
4.変形性関節症を残しやすい。
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 91
誤っている組合せはどれか。
1.股関節外転拘縮 ――――― 患肢仮性短
縮
2.股関節屈曲拘縮 ――――― 尻上がり現象
3.ばね股 ――――――――― 股関節屈伸
時弾発音
4.梨状筋症候群 ―――――― 足底の感覚
障害
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 92
40 歳の男性。作業中、高さ約3メートルの足場か
ら飛び降りた。起こりやすいのはどれか。2つ選
べ。
1.第 12 胸椎圧迫骨折
2.第4腰椎圧迫骨折
3.脛骨骨幹部骨折
4.踵骨骨折
【解答】 1と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 93
整復位保持が困難なのはどれか。2つ選べ。
1.肩鎖関節上方脱臼
2.肘関節後方脱臼
3.橈骨遠位骨端線離開
4.ベネット(Bennett)骨折
【解答】 1と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 94
外傷と症状の組合せで誤っているのはどれか。
1.鎖骨骨折 ――――――― 顔面の健側回
旋
2.肘内障 ―――――――― 上肢の下垂
3.アキレス腱断裂 ―――― 爪先き立ち歩行
4.股関節後方脱臼 ―――― 股関節屈曲・内
転・内旋
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 95
骨折と合併症との組合せで正しいのはどれか。2
柔整師 31 柔整理論 31
つ選べ。
1.橈骨頭骨折 ―――――――――――
中神経損傷
2.上腕骨外科頚骨折 ――――――――
皮神経損傷
3.大腿骨遠位端骨端線離開 ―――――
窩動脈損傷
4.踵骨骨折 ――――――――――――
デック(Sudeck)骨萎縮
【解答】 3と4
正
筋
1.ショウファー(Chauffeur)骨折
2.遠位骨端線離開
3.背側バートン(Barton)骨折
4.スミス(Smith)骨折
【解答】 2
来所した。既往に6歳時に左肘部の骨折がある。
検査の結果(別冊 No.3)を別に示す。最も考えられ
る障害はどれか。●別冊 No.3
膝
ズ
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 96
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ルドロフ症候は大腿骨小転子単独骨折でみ
られる。
2.ナウマン症候は踵骨骨折でみられる。
3.バトル徴候は鼻骨骨折でみられる。
4.ドレーマン徴候は大腿骨頭すべり症でみられ
る。
【解答】 1と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 100
90 歳の女性。自宅の庭を歩行中転倒し右手掌を
ついた。30 分後に来所し、触診で橈骨茎状突起
の近位約2㎝の背側および橈側に1/2横径程度
の段差を触知した。手指の屈伸運動はゆっくり行
えば可動域制限はなく、手の感覚障害もない。直
ちに整形外科受診を勧めた。既往歴に特記する
ことはない。
整復前のエックス線写真像で適切でないのはど
れか。●図
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 104
38 歳の女性。ママさんバレーで相手アタックをブ
ロックした際、右手中指を痛めた。受傷から3日は
湿布で様子をみたが、4日目に図のような変形を
呈しているのに気付き来所した。この変形の要因
として考えられるのはどれか。2つ選べ。●図
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 97
鑑別項目として有用な組合せはどれか。2つ選
べ。
1.上腕骨外科頚外転型骨折と肩関節鳥口下脱
臼 ――――― 性別
2.上腕骨顆上伸展型骨折と肘関節後方脱臼
――――――― 年齢
3.大腿骨頚部内側骨折と股関節後方脱臼 ―
――――――― 肢位
4.単純性股関節炎とペルテス(Perthes)病 ――
――――― 歩容
【解答】 2と3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 98
13 歳の男子。柔道の試合中、相手に内股を掛け
られた際、受身をとりそこない右手掌をついて肘
関節伸展と外反とを強制された。肘部の疼痛を訴
え、肘関節部は軽度屈曲位で自動運動は不能で
あった。他動的に屈曲を試みたが弾発性に固定
が認められた。直ちにその場で整復を試みたが整
復できず、骨折の合併が疑われた。考えられるの
はどれか。
1.尺骨鉤状突起骨折
2.肘頭骨折
3.橈骨頭骨折
4.上腕骨内側上顆骨折
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 99
11 歳の男児。運動会で 100 メートル走に出場し、
転倒した際に手掌をつき受傷した。橈骨遠位端部
に限局性圧痛、腫脹およびフォーク状変形があり、
軋轢音も触知された。骨折の疑いがあるため、直
ちに整形外科医に受診依頼した。エックス線写真
(別冊 No.2)を別に示す。橈骨の損傷名はどれか。
●別冊 No.2
1.正中神経麻痺
2.橈骨神経麻痺
3.尺骨神経麻痺
4.筋皮神経麻痺
【解答】 3
1.橈骨傾斜角(図のAの角度)が増加している。
2.橈骨手根関節面が背側へ傾斜している。
3.橈骨長がやや短縮している。
4.尺骨茎状突起部に骨折を認める。
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 101
90 歳の女性。自宅の庭を歩行中転倒し右手掌を
ついた。30 分後に来所し、触診で橈骨茎状突起
の近位約2㎝の背側および橈側に1/2横径程度
の段差を触知した。手指の屈伸運動はゆっくり行
えば可動域制限はなく、手の感覚障害もない。直
ちに整形外科受診を勧めた。既往歴に特記する
ことはない。
受傷後4ヶ月で再度整形外科を受診し、エックス
線像でわずかな変形が認められた。このときに最
も考えられるのはどれか。
1.臨床所見では手部がやや尺側に偏位してい
る。
2.臨床所見では屈曲に比べ伸展運動制限が
強くみられる。
3.エックス線像では掌側傾斜角(図のBの角度)
が増加している。
4.エックス線像では橈骨がやや短縮している。
【解答】 4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 102
30 歳の女性。右手第2指をドアにはさみ負傷した。
精査の結果、右手指第2中節骨骨幹部中央部の
横骨折と判明した。整復完了後の固定肢位は、手
関節を軽度屈曲位、MP関節を軽度屈曲位とする。
PIP関節並びにDIP関節の固定肢位はどれか。
1.PIP関節屈曲位・DIP関節屈曲位
2.PIP関節屈曲位・DIP関節伸展位
3.PIP関節伸展位・DIP関節屈曲位
4.PIP関節伸展位・DIP関節伸展位
【解答】 1
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 103
18 歳の女性。左手指のしびれと肘の痛みとを訴え
1.PIP関節の掌側板損傷
2.正中索損傷
3.終止腱損傷による二次的変形
4.深指屈筋腱損傷
【解答】 1と3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 105
68 歳の女性。左下肢片脚起立時には図のような
姿勢異常を示したが、右片脚起立時では異常を
示さなかった。原因として考えられるのはどれか。
2つ選べ。●図
1.左腸腰筋の短縮
2.左上殿神経麻痺
3.右股関節先天性脱臼
4.左大腿骨頚部骨折後の内反股
【解答】 2と4
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 106
17 歳の女子。膝に痛みを訴え来所した。以下は
柔道整復師と患者との会話である。
柔道整復師「どうされましたか。」
患者「5時間ほど前、バレーボールの練習でスパ
イクをして着地したときに急に右膝がガクッとなり、
痛くて腫れてきたのです。」
柔道整復師「痛くなったのは今回がはじめてです
か。」
柔整師 31 柔整理論 32
患者「はい。」
最も考えにくい損傷はどれか。
1.半月板損傷
2.前十字靱帯損傷
3.離断性骨軟骨炎
4.内側側副靱帯損傷"
【解答】 3
第 13 回 平成 17 年(2005 年) 【午後】問題 107
15 歳の女子。長距離走の選手である。2ヶ月前か
ら第2中足骨に痛みがみられた。考えられるのは
どれか。2つ選べ。
1.外脛骨障害
2.フライバーグ(Frieberg)病
3.モートン(Morton)病
4.疲労骨折
【解答】 2と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 16
筋挫傷で正しいのはどれか。
1.筋肉・筋膜組織の部分皮下断裂である。
2.保存治療では筋組織伸張位で固定を行う。
3.自発的な筋収縮では生じない。
4.神経損傷を合併することが多い。
【解答】 1又は3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 17
骨折の固有症状はどれか。
1.限局性圧痛
2.患部の腫脹
3.外観の変形
4.感覚異常
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 18
脱臼でみられないのはどれか。
1.関節腔の空虚
2.介達痛
3.関節部の変形
4.異常可動性
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 19
骨端軟骨損傷後の経過で最も注意を要するのは
どれか。
1.過剰仮骨形成
2.骨の成長障害
3.無腐性骨壊死
4.ズデック(Sudeck)骨萎縮
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 20
骨折の癒合に有利な条件はどれか。
1.緻密質が多い部位の骨折
2.骨折端の広い離開
3.噛合した骨折
4.関節内の骨折
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 21
骨折整復の一般原則で誤っているのはどれか。
1.長骨骨折では、遠位骨片の長軸方向に十分
な牽引力を加える。
2.骨片転位を生理的状態に復する方向に力を
加える。
3.小児では骨膜損傷を把握し、損傷していない
骨膜を利用する。
4.近位骨片の位置に応じて遠位骨片を合わせ
る。
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 22
脱臼の徒手整復で誤っているのはどれか。
1.槓杆作用を応用する。
2.筋緊張を取り除くことが重要である。
3.ボタン穴状態は整復障害となる。
4.骨折が合併するときは骨折から整復する。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 23
骨折の後療法で誤っているのはどれか。
1.整復・固定処置後、速やかに開始する。
2.固定中、固定されない関節の自動運動は積
極的に行う。
3.固定除去後,拘縮した関節は早期に他動的
な矯正を行う。
4.温熱療法は運動療法の補助として行う。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 24
骨折の合併症とその原因との組合せで正しいの
はどれか。
1.骨髄炎──────開放性骨折
2.関節拘縮─────早期固定除去
3.骨癒合遷延────長期間固定
4.過剰仮骨形成───関節内骨折
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 25
介達外力で発生するのはどれか。
1.頭蓋骨の陥没骨折
2.上腕骨骨幹部捻転骨折
3.肘頭の粉砕骨折
4.肩甲骨体部骨折
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 26
鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.青壮年期の骨折は第3骨片を形成しやす
い。
2.幼少年期の骨折は若木骨折になりやすい。
3.青壮年期の変形治癒は重度の機能障害を
残しやすい。
4.幼少年期の変形治癒は成長と共に矯正され
やすい。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 27
上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.肘関節部に後方凸の屈曲力が作用して発生
する。
2.骨折線は後方から前上方に向って走行す
る。
3.内旋転位の残存は内反肘変形を引き起こ
す。
4.関節内骨折のため偽関節が好発する。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 28
肩鎖関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.烏口鎖骨靭帯の断裂は第Ⅱ型である。
2.反跳症状がみられる。
3.肩関節外転制限がみられる。
4.鎖骨外端骨折との鑑別を要する。
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 29
大腿骨頚部内側骨折で正しいのはどれか。
1.外転型骨折が多い。
2.内転型では骨折部に圧迫力が働く。
3.骨頭に血行障害を生じる。
4.広範な腫脹を生じる。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午前】問題 30
習慣性膝蓋骨脱臼発生の素因でないのはどれ
か。
1.内反膝
2.大腿骨顆部形成不全
3.膝蓋骨高位
4.全身性関節弛緩
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 66
正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1.外傷性股関節脱臼─────大腿骨頭壊
死
2.距骨頚部骨折───────距骨頭部壊
死
3.手舟状骨腰部骨折─────近位骨片壊
死
4.第1中手骨基底部骨折───遠位骨片壊死
【解答】 1と3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 67
脂肪塞栓症で誤っているのはどれか。
1.多発骨折に合併することが多い。
2.肺や脳が侵される。
3.点状出血が見られる。
4.症状は一過性で予後は良い。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 68
長期の固定が原因で発生するのはどれか。2つ選
べ。
1.偽関節
2.骨化性筋炎
3.筋萎縮
4.関節拘縮
【解答】 3と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 69
外傷性脱臼の合併症で誤っているのはどれか。
1.脊椎の脱臼で脊髄損傷がみられる。
2.末梢神経損傷では neurotmesis が多くみられ
る。
3.靭帯断裂の放置で動揺関節がみられる。
4.関節窩縁骨折の放置で反復性脱臼がみられ
る。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 70
肉ばなれで正しいのはどれか。
1.直達外力によって発生する。
2.再発することはまれである。
3.患部に陥凹を認めるものは重症である。
4.観血的治療が優先される。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 71
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.小児の頭蓋冠骨折は陥凹骨折が多い。
2.中頭蓋窩骨折ではブラックアイがみられる。
3.前頭蓋窩骨折ではバトル(Battle)徴候がみら
れる。
4.頭蓋底骨折は亀裂骨折が多い。
【解答】 1と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 72
顎関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包内脱臼である。
2.顎関節症の原因となる。
3.大臼歯が槓杆の支点となる。
4.中年女性に多い。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 73
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.介達外力による損傷は圧迫骨折が多い。
柔整師 31 柔整理論 33
2.ゴルフによる損傷は右前胸部に多い。
3.外力が強い場合は重複骨折が多い。
4.肋軟骨の損傷は骨軟骨境界部に多い。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 74
鎖骨骨折の初検時にみられないのはどれか。
1.患側肩部が下垂している。
2.患側上肢を健側で抱えている。
3.患側の肩幅が健側に比べ狭い。
4.頭部を健側に傾けている。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 75
肩甲骨骨折で正しいのはどれか。
1.体部骨折の多くは縦骨折である。
2.肩峰骨折には著明な転位がみられる。
3.上角骨折の骨片転位は棘上筋の牽引によ
る。
4.下角骨折は外上方転位を呈する。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 76
上腕骨結節部骨折で正しいのはどれか。
1.大結節骨折は肩関節前方脱臼に合併しやす
い。
2.大結節骨折は肩関節内転・内旋位で固定す
る。
3.小結節単独骨折は棘下筋の牽引によって発
生する。
4.小結節骨折は上腕二頭筋短頭腱の脱臼を
合併する。
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 77
上腕骨骨幹部中央部骨折について正しい組合せ
はどれか。
1.直達外力での骨折───粉砕骨折
2.末梢神経損傷─────上腕二頭筋機能
不全
3.横骨折の治療─────ハンギングキャスト
法
4.偽関節形成──────軋轢音を証明
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 78
上腕骨遠位部骨折で正しいのはどれか。
1.小児の骨折は複合骨折が多い。
2.顆上骨折は屈曲型骨折が多い。
3.内側上顆骨折は肘関節脱臼に合併するもの
が多い。
4.通顆骨折は遅発性尺骨神経麻痺を残すもの
が多い。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 79
小児上腕骨顆上伸展型骨折の受傷後3か月のエ
ックス線写真のシェーマを示す。
考えられる現症はどれか。●図
【解答】 4
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 80
橈骨近位端部骨折で誤っているのはどれか。
1.肘関節伸展外反位で手を衝いて発生する。
2.前腕回旋運動時激痛がある。
3.小児では橈骨頚部が内方へ傾斜する。
4.成人の場合は解剖学的整復が必要である。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 87
坐骨結節剥離骨折の原因筋でないのはどれか。
1.薄筋
2.大内転筋
3.半膜様筋
4.大腿二頭筋
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 81
橈骨骨幹部下 1/3 骨折で遠位骨片転位に関与す
るのはどれか。
1.回外筋
2.上腕二頭筋
3.上腕筋
4.方形回内筋
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 88
転子果長が短縮するのはどれか。
1.上方に転位したマルゲーヌ(Malgaigne)骨折
2.大腿骨頚部骨頭下骨折の内転型
3.延長転位の著明な膝蓋骨横骨折
4.定型的転位を呈した下腿両骨骨幹部骨折
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 82
オートバイでハンドルを握ったまま転倒した際に発
生しやすいのはどれか。
1.コーレス(Colles)骨折
2.スミス(Smith)骨折
3.ショウファー(Chauffeur)骨折
4.背側バートン(Barton)骨折
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 83
手の舟状骨骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.中央 1/3 部骨折は遠位骨片が壊死しやす
い。
2.月状骨脱臼とは合併しない。
3.中央部から近位の骨折は関節包内骨折であ
る。
4.偽関節は腕立て伏せ運動に障害を残す。
【解答】 3と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 84
ベネット(Bennett)骨折で誤っているのはどれか。
1.近位骨片は大菱形骨と正常な関係を保つ。
2.遠位骨片は外転転位を呈す。
3.母指の内・外転運動が不能になる。
4.整復位保持が困難で再転位しやすい。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 85
骨折整復後の固定肢位で正しい組合せはどれか。
2つ選べ。
1.上腕骨顆上伸展型骨折 ─── 肘関節 90
~100 度屈曲位、前腕回内位
2.スミス(Smith)骨折 -─── 肘関節 90 度屈
曲位、前腕回内位、手関節軽度屈曲(掌屈)・尺
屈位
3.コーレス(Colles)骨折 ── 肘関節 90 度屈
曲位、前腕回外位、手関節軽度伸展(背屈)・尺
屈位
4.肘頭骨折 ───────── 肘関節伸
展位、前腕回外位
【解答】 1と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 86
中節骨浅指屈筋腱付着部近位骨折の固定肢位
で正しいのはどれか。●図
1.内反肘
2.外反肘
3.伸展運動制限
4.屈曲運動制限
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 89
Q角が増大するのはどれか。
1.大腿骨外顆骨折
2.脛骨内顆骨折
3.腓骨頭粉砕骨折
4.脛骨下 1/3 骨幹部骨折
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 90
下腿骨骨幹部骨折の合併症とその要因との組合
せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.総腓骨神経麻痺───直達外力で発生した
腓骨下 1/3 骨折
2.尖足位拘縮─────足関節屈曲(底屈)
位固定の継続
3.膝関節拘縮─────PTB ギプスによる荷
重歩行
4.内反変形──────脛骨単独の斜骨折
【解答】 2と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 91
下腿骨果部骨折で正しいのはどれか。
1.外転型では前距腓靭帯断裂を伴うことが多
い。
2.内転型の足部変形は軽度のことが多い。
3.コットン(Cotton)骨折は脛腓靭帯の剥離骨
折である。
4.脛骨後縁部骨折は足関節伸展(背屈)強制
で発生しやすい。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 92
距骨骨折と踵骨骨折に共通するのはどれか。
1.高所からの落下による受傷機序
2.筋の牽引力による延長転位
3.血行不良による骨壊死
4.後方転位によるナウマン(Naumann)症候
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 93
距腿関節脱臼で内果が突出してみえるのはどれ
か。
1.外側脱臼
2.内側脱臼
3.前方脱臼
4.後方脱臼
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 94
距腿関節脱臼の発生機序で誤っているのはどれ
か。
1.外側脱臼は足部の外転強制
2.内側脱臼は足部の内転強制
3.後方脱臼は足部の屈曲(底屈)強制
4.上方脱臼は足部の伸展(背屈)強制
柔整師 31 柔整理論 34
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 95
顎関節症で誤っているのはどれか。
1.マウスピースが治療に使われる。
2.咬合異常は原因の1つである。
3.Ⅱ型は関節円板の異常が原因である。
4.顎関節運動時に弾発現象がみられる。
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 96
野球肘の好発部位でないのはどれか。
1.内側側副靭帯
2.肘頭
3.上腕骨小頭
4.上腕骨外側上顆
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 97
テニス肘で誤っているのはどれか。
1.発育期の障害である。
2.握力低下がみられる。
3.誘発テストとしてトムセン(Thomsen)テストが
ある。
4.短橈側手根伸筋起始部が損傷される。
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 98
後骨間神経麻痺で正しいのはどれか。
1.感覚障害がある。
2.モンテギア(Monteggia)骨折に合併する。
3.手関節の伸展(背屈)は不能である。
4.前腕の回外が不能である。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 99
第2~5指の MP 関節ロッキングで誤っているのは
どれか。
1.第2指に多い。
2.MP 関節は屈曲位をとる。
3.観血的療法の適応がある。
4.弾発指との鑑別が困難である。
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 100
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.鵞足炎では尻上がり現象が陽性である。
2.陽脛靭帯炎は X 脚に多い。
3.オスグット・シュラッテル(Osgood-Schlatter)
病は骨端の骨化障害である。
4.ジャンパー膝は膝蓋靭帯付着部の炎症であ
る。
【解答】 3と4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 101
10 歳の男子。前腕部を損傷した。エックス線写真
(別冊 No.2)を別に示す。
この損傷の整復後の固定肢位で正しいのはどれ
か。●別冊 No.2
1.肘関節鋭角屈曲位・前腕回外位
2.肘関節鋭角屈曲位・前腕回内位
3.肘関節鈍角屈曲位・前腕回外位
4.肘関節鈍角屈曲位・前腕回内位
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 102
22 歳の男性。右手首の痛みと手首の動きが悪くな
ったため来所した。3ヶ月前に野球の練習中ヘッ
ドスライディングをした際に右手を負傷し、3週間
安静固定を行い練習を休んでいた。痛みがとれた
ため練習を再開したところ、練習開始直後から痛
みがではじめてきたという。初検時にスナッフボッ
クス部に軽度の腫脹と圧通を認めた。
最も考えられる損傷はどれか。
1.手関節捻挫
2.手舟状骨骨折
3.ズデック(Sudeck)骨萎縮
4.長母指伸筋腱断裂
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 103
20 歳の女性。なで肩、左頚から左上肢にしびれ感
が出現し、あまり力が入らず、夜間痛も強い。上肢
を挙上させて支えた状態でしばらく様子を観察す
ると、しびれ感が軽減したので、以下の検査を試
みた。
この症例で陽性になりにくい検査はどれか。●図
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 104
55 歳の女性。スーパー・マーケットに勤務しており、
手を過度に使用する仕事をしている。最近になり
右手の指で小さなものがつまみづらくなり、右母
指・示指・中指掌側の感覚鈍麻を訴え来所した。
夜間になると疼痛が増悪するとのことであった。母
指球筋に萎縮があり、手根掌側の叩打によって放
散痛を認めた。
最も考えられるのはどれか。
1.前骨間神経麻痺
2.回内筋症候群
3.ギヨン(Guyon)管症候群
4.手根管症候群
【解答】 4
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 105
23 歳の男性。左環指が伸びないとの訴えで来所
した。3年前に左環指基節骨骨幹部骨折の既往
があり、骨癒合はしているが掌側凸の変形を残し
たまま治癒したとのことである。PIP 関節には約 30
度の屈曲拘縮を認めた。同関節の他動的屈曲は
正常であるが、中指、小指を伸展位に保持した際
の環指 PIP 関節の独立自動屈曲は制限されてい
る。なお、MP 関節および DIP 関節の運動はほぼ
正常である。
PIP 関節の屈曲拘縮を起こしている原因はどれ
か。
1.浅指屈筋腱の癒着
2.深指屈筋腱の癒着
3.側副靭帯の肥厚短縮
4.指背腱膜の癒着
【解答】 1
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 106
69 歳の女性。ゴミを出した帰りに自宅前の凍結道
路でしりもちをついて転倒した。右股関節部周辺
に痛みがあったが、歩くことができたので自宅に
帰り朝食の準備に取りかかった。冷蔵庫の野菜室
からネギを取るためにしゃがんで立ち上がろうとし
た際、右股関節部の痛みが強くなり立つことがで
きなくなった。
最も考えられるのはどれか。
1.股関節後方不全脱臼が完全脱臼となった。
2.大腿骨頚部外転型骨折が内転型骨折となっ
た。
3.軽度の大腿骨頭すべり症が高度のすべりを
起こした。
4.大腿筋膜張筋による弾発股が一時的な運動
制限を起こした。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 107
14歳の男子。肥満体型。右膝関節部の痛みを訴
えて来所した。はっきりとした原因はなく、1か月位
前から遊んでいるときに、膝に痛みを感じるように
なった。3日前から膝部や股関節部に痛みが増強
し、跛行が著明になってきたと訴える。膝には腫
脹や圧痛はみられず炎症症状もないが、下肢を
他動運動させると股関節部に運動制限がある。
最も考えられるのはどれか。
1.大腿骨骨肉腫
2.膝蓋軟骨軟化症
3.大腿骨骨頭すべり症
4.ペルテス(Perthes)病
【解答】 3
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 108
21 歳の女性。自宅でコタツから立ち上ろうとしてよ
ろけ、膝関節軽度屈曲位で下腿の外旋運動を強
制された。膝関節部に疼痛が出現するとともに患
肢荷重および屈伸運動不能となったため来所し
た。膝関節は軽度屈曲位に弾発性固定され、持
続性の疼痛、腫脹および膝外側に骨性の膨隆を
認めた。
この損傷で誤っているのはどれか。
1.膝蓋骨高位を認める場合が多い。
2.脛骨粗面が内方へ偏位している場合が多
い。
3.膝蓋骨骨軟骨骨折の合併がみられる。
4.自然に整復されて受診する場合が多い。
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 109
14 歳の男子。中学入学後、陸上競技を始めた。1
か月前から右膝に痛みを感じていたが、練習を休
まずに継続していた。症状が悪化し、脛骨粗面の
突出が目立ってきたので来所した。
この患者に対する指導管理として適切でないのは
どれか。
1.一時的なスポーツ活動の休止
2.突出部の継続的な圧迫
3.大腿四頭筋のストレッチング
4.疼痛部位へのアイシング
【解答】 2
第 14 回 平成 18 年(2006 年) 【午後】問題 110
35 歳の男性。2か月前から起床後の歩き始めの際、
左踵に痛みを感じていた。運動後や長時間の立
ち仕事の後に痛みが増強してきたので来所した。
腫脹や発赤、感覚異常は特にみられなかったが、
図のように足底部で圧痛点を認めた。また、足指
を他動的に伸展させると同部位の痛みが再現さ
柔整師 31 柔整理論 35
れた。
最も考えられるのはどれか。●図
3.大腿骨頚部内側内転型骨折
4.第 5 中足骨近位骨幹端疲労骨折
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 23
無腐性骨壊死になりにくいのはどれか。
1.上腕骨解剖頚骨折
2.手舟状骨骨折
3.大腿骨頚部内側骨折
4.脛骨中下 1/3 境界部骨折
【解答】 4
1.外脛骨障害
2.足根管症候群
3.足底腱膜炎
4.踵骨骨折
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 24
肋骨骨折の合併症で誤っているのはどれか。
1.緊張性気胸
2.血胸
3.漏斗胸
4.動揺性胸郭
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 16
無菌的な手術が最も必要な部位はどれか。
1.腱
2.筋肉
3.神経
4.関節
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 25
顎関節前方脱臼の症状で誤っているのはどれ
か。
1.下顎前突様の長い顔貌となる。
2.耳珠前部が陥凹する。
3.頬骨弓下部が隆起する。
4.閉口のままとなる。
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 17
異常可動性が認められるのはどれか。
1.陥没骨折
2.亀裂骨折
3.若木骨折
4.骨膜下骨折
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 26
上腕骨外科頚骨折で誤っているのはどれか。
1.高齢者に好発する。
2.介達外力によるものが多い。
3.外転型では三角筋部の膨隆が消失する。
4.腋窩神経損傷の合併がある。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 18
小児の骨折の特徴で誤っているのはどれか。
1.骨癒合は成人より早い。
2.ソルター-ハリスⅣ型が多い。
3.骨膜は厚く、若木骨折になる。
4.骨端線離開となることがある。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 27
上腕骨顆上骨折で誤っているのはどれか。
1.幼少年期に好発する。
2.伸展型が多い。
3.屈曲型の骨折線は前方から後上方に走行す
る。
4.肘頭はヒューター線上にある。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 19
高齢者に多い骨折はどれか。
1.肘頭骨折
2.上腕骨外顆骨折
3.橈骨遠位端骨折
4.大腿骨骨幹部骨折
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 20
骨癒合の遷延因子はどれか。
1.海綿骨骨折
2.噛合骨折
3.螺旋状骨折
4.粉砕骨折
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 21
持続的な牽引力が加わるのはどれか。
1.脊椎椎体圧迫骨折のベーラーギプス固定
2.肩関節前方脱臼のデゾー包帯固定
3.上腕骨骨幹部骨折のハンギングキャスト固定
4.下腿骨骨幹部骨折の PTB ギプス固定
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 22
屈曲整復法が適応となるのはどれか。
1.鎖骨中外 1/3 境界部定型的骨折
2.前腕両骨骨幹部遠位 1/3 部骨折
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 28
コーレス(Colles)骨折で誤っているのはどれか。
1.介達外力によるものが多い。
2.捻転転位は回外方向である。
3.橈側転位によって銃剣状変形を呈する。
4.骨折線は背側からやや斜め掌側上方へ走
る。
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 29
肩腱板損傷で誤っているのはどれか。
1.ドロップアームサイン陽性となる。
2.運動時痛は外転 60~120 度の間で認める。
3.結節間溝部に圧痛を認める。
4.経時的に棘上筋の萎縮が生じる。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午前】問題 30
マックマレー・テストで判定できるものはどれか。
1.関節半月損傷
2.前十字靭帯損傷
3.内側側副靭帯損傷
4.滑膜ひだ障害
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 66
誤っているのはどれか。
1.外傷性脱臼は青壮年に多い。
2.反復性脱臼は顎関節にみられる。
3.麻痺性脱臼は肩関節にみられる。
4.習慣性脱臼は外傷後続発する。
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 67
脱臼の整復障害でないのはどれか。
1.関節包の弛緩
2.ボタン穴機構
3.軟部組織の介在
4.支点となる骨の欠損
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 68
変換熱療法はどれか。2つ選べ。
1.超短波療法
2.ホットパック療法
3.超音波療法
4.局所浴療法
【解答】 1と3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 69
鎖骨骨折について誤っているのはどれか。
1.頭部を患側に傾ける。
2.患側の肩を挙上する。
3.患側の肩幅が狭くみえる。
4.患肢を健側の手で保持する。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 70
骨片転位と関わる筋との組合せで誤っているのは
どれか。
1.肩甲骨上角骨折 ――― 小円筋
2.肩甲骨下角骨折 ――― 三角筋
3.肩峰骨折 ―――――― 三角筋
4.烏口突起骨折 ―――― 小胸筋
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 71
上腕骨骨幹部骨折の三角筋付着部より近位骨片
の転位に関与が少ないのはどれか。
1.大胸筋
2.大円筋
3.小円筋
4.広背筋
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 72
ガレアッチ(Galeazzi)骨折で正しいのはどれか。
1.尺骨骨幹部の骨折である。
2.尺骨脱臼を合併する。
3.橈骨神経麻痺が多い。
4.伸展型と屈曲型とに分類される。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 73
橈尺両骨骨幹部骨折の後遺症でないのはどれ
か。
1.肘関節屈曲障害
2.偽関節
3.橋状仮骨
4.阻血性拘縮
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 74
コーレス(Colles)骨折の合併症でないのはどれ
か。
1.尺骨突き上げ症候群
2.反射性交感神経性ジストロフィー
3.離断性骨軟骨炎
4.手根管症候群
【解答】 3
柔整師 31 柔整理論 36
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 75
手根骨骨折で発生頻度が高い部位はどれか。●
図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 76
中手骨骨幹部骨折で回旋転位が生じやすいのは
どれか。2つ選べ。
1.第 2 中手骨
2.第 3 中手骨
3.第 4 中手骨
4.第 5 中手骨
【解答】 1と4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 77
正しい組合せはどれか。
1.中手骨頚部骨折 ―――――――――――
―――――― 掌側凸変形
2.基節骨骨幹部骨折 ――――――――――
―――――― 掌側凸変形
3.中節骨骨幹部骨折(浅指屈筋腱付着部より
近位) ――― 掌側凸変形
4.中節骨骨幹部骨折(浅指屈筋腱付着部より
遠位) ――― 背側凸変形
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 78
マレットフィンガーについて正しいのはどれか。
1.Ⅰ型は DIP 関節を過伸展位で固定する。
2.Ⅱ型は DIP 関節を屈曲位で固定する。
3.Ⅲ型は DIP 関節を過伸展位で固定する。
4.Ⅰ型の固定期間はⅡ型より短い。
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 79
誤っているのはどれか。
1.デュベルニー(Duverney)骨折は骨盤骨単独
骨折の一つである。
2.デュベルニー(Duverney)骨折では腸骨翼骨
片は上外方に転位する。
3.マルゲーヌ(Malgaigne)骨折は骨盤骨環骨折
の一つである。
4.マルゲーヌ(Malgaigne)骨折では患側の棘果
長は健側より長い。
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 80
大腿骨頚部内側骨折で誤っているのはどれか。
1.転倒し大転子部を強打して受傷する。
2.総腓骨神経麻痺に注意する。
3.骨折線が垂直に近くなるほど骨癒合は良好
である。
4.長期臥床による合併症に留意する。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 81
大腿骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
1.中 1/3 部骨折が最も多い。
2.上 1/3 部骨折では近位骨片は屈曲・内転・内
旋転位する。
3.下 1/3 部骨折での遠位骨片の後方転位は腓
腹筋が関与する。
4.小児の治療では将来の過成長を考慮する。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 82
脛骨顆部骨折で誤っているのはどれか。
1.外顆骨折の合併症として腓骨頭骨折がある。
2.内顆骨折では外反膝変形がみられる。
3.外顆骨折では内側側副靭帯の断裂に注意
する。
4.脛骨関節面の陥没程度が治療上重要であ
る。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 83
下腿骨骨幹部両骨骨折で誤っているのはどれ
か。
1.中下 1/3 境界部に好発する。
2.直達外力による横骨折では両骨の骨折部は
ほぼ同高位となる。
3.介達外力による螺旋状骨折では脛骨骨折部
が高位となる。
4.定型的骨折では骨折線は前内方から後外上
方に走る。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 84
足根骨骨折で誤っているのはどれか。
1.最も頻度が高いのは踵骨骨折である。
2.距骨骨折では頚部骨折が最も多い。
3.ナウマン症候は踵骨骨折でみられる。
4.踵骨の鴨嘴状骨折はアキレス腱による剥離
骨折である。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 85
脱臼とその分類との組合せで正しいのはどれか。
2つ選べ。
1.肩鎖関節脱臼 ――― 上方脱臼、前方脱臼、
後方脱臼
2.胸鎖関節脱臼 ――― 後方脱臼、上方脱臼、
下方脱臼
3.肩関節脱臼 ―――― 前方脱臼、後方脱臼、
下方脱臼、上方脱臼
4.前腕両骨脱臼 ――― 後方脱臼、前方脱臼、
側方脱臼、開排脱臼
【解答】 3と4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 86
肩鎖関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.観血的な処置は第Ⅲ度損傷で適応となる。
2.鎖骨外端骨折との鑑別が必要である。
3.陳旧性になると鎖骨外端の肥大変形をみる。
4.第Ⅱ度損傷では烏口鎖骨靭帯は完全断裂し
ている。
【解答】 4
のはどれか。
1.腋窩脱臼
2.烏口下脱臼
3.鎖骨下脱臼
4.関節窩下脱臼
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 89
前腕両骨後方脱臼で誤っているのはどれか。
1.青壮年期に比べて幼少年期に好発する。
2.前腕長の短縮が認められる。
3.前方関節包の損傷が認められる。
4.後療法では自動運動を主体に行う。
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 90
肘内障で誤っているのはどれか。
1.軽度の肘関節運動は可能である。
2.肘関節過伸展強制で発生する。
3.鑑別診断として鎖骨骨折が挙げられる。
4.前腕の回外運動制限が認められる。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 91
徒手整復が最も困難な脱臼はどれか。●図
1.1
2.2
3.3
4.4
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 92
外傷性股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
1.股関節に過度伸展が強制されて発生する。
2.患肢は伸展、外旋、外転位をとる。
3.健側と比較して大腿は短縮してみえる。
4.スカルパ三角部に大腿骨頭を触れる。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 93
外傷性膝蓋骨脱臼で正しいのはどれか。
1.内側脱臼の発生頻度が高い。
2.膝関節は完全伸展位をとる。
3.股関節屈曲・膝関節伸展で整復する。
4.膝関節屈曲位で固定する。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 87
誤っている組合せはどれか。
1.肩関節前方脱臼 ――― 腋窩神経損傷
2.月状骨掌側脱臼 ――― 尺骨神経損傷
3.股関節後方脱臼 ――― 坐骨神経損傷
4.膝関節前方脱臼 ――― 脛骨神経損傷
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 94
外傷性距腿関節脱臼で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.距骨の転位方向で分類される。
2.下腿骨遠位端骨折を合併することはない。
3.外側脱臼は足部に内転が強制されて発生す
る。
4.後方脱臼では足は屈曲(底屈)位を呈する。
【解答】 1と4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 88
肩関節脱臼の外観で上肢外転角度が最も大きい
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 95
頚神経根の障害高位と症状の組合せで正しいの
柔整師 31 柔整理論 37
はどれか。
1.C5 ―――
2.C6 ―――
3.C7 ―――
4.C8 ―――
【解答】 1
上腕二頭筋腱反射減弱
小指球筋の萎縮
肩甲骨の挙上障害
前腕外側部の感覚障害
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 101
6 歳の男児。跳び箱から転落した際、左手掌を地
面に強く衝き受傷し来所した。左肘関節部に著明
な腫脹と変形、限局性圧痛を認めた。近医で診断
を受けた。エックス線写真(別冊 No.1)を別に示
す。
誤っているのはどれか。●図
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 96
神経症状を誘発する検査法でないのはどれか。
1.ラセーグ・テスト
2.ケンプ・テスト
3.ニュートン・テスト
4.スパーリング・テスト
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 97
末梢神経損傷の検査法でないのはどれか。●図
1.偽関節を形成しやすい。
2.内反肘を呈することが多い。
3.観血療法の絶対適応である。
4.遅発性尺骨神経麻痺を呈する。
【解答】 2
1.1
2.2
3.3
4.4
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 98
野球肘障害でないのはどれか。
1.離断性骨軟骨炎
2.上腕骨外側上顆炎
3.上腕骨内側上顆骨端核障害
4.内側側副靭帯損傷
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 102
53 歳の女性。自宅にて階段降時、左手掌部を衝
いて転倒し来所した。左手関節部に著明な変形
は認められないが、腫脹や橈骨茎状突起の近位
3cm 部に限局性圧痛を認めた。直ちに整形外科
でエックス線検査を行った。診察の結果、手指の
運動制限や感覚障害もなく、3 週のギプス固定が
行われた。固定除去 2 週後に左母指 IP 関節の自
動運動が不能となった。整形外科初診時のエック
ス線写真(別冊 No.2A)固定除去 2 週後の手指の
写真(別冊 No.2B)を別に示す。
最も考えられる合併症はどれか。●別冊 No.2A、
No.2B
1.後骨間神経麻痺
2.舟状骨骨折
3.手根管症候群
4.長母指伸筋腱断裂
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 103
56 歳の男性。ゴルフのプレー中、クラブを地面に
強く打ち付け左手の小指球部を負傷した。その後、
様子をみていたが痛みが続くため来所した。限局
性圧痛を認めた。写真(別冊 No.3)を別に示す。
この圧痛点に該当する手根骨はどれか。●図
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 99
誤っているのはどれか。
1.スワンネック変形は槌指変形に続発して起こ
る。
2.強剛母指は IP 関節伸展位、MP 関節屈曲位
を呈する。
3.ボタン穴変形は PIP 関節掌側脱臼に続発し
て起こる。
4.母指 MP 関節側副靭帯損傷は尺側に多い。
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 100
図は何の検査か。●図
1.内側側副靭帯損傷
2.内側半月損傷
3.前十字靭帯損傷
4.後十字靭帯損傷
【解答】 3
1.月状骨
2.豆状骨
3.三角骨
4.有鉤骨
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 104
16 歳の男子。バレー部の練習後、自分で計画を
立てランニング、ジャンプ、うさぎ跳び運動を道路
と神社の階段で毎日行っていた。最近練習中に
右下腿上部外側に疼痛と圧痛が現れたため来所
した。
最も考えられるのはどれか。
1.腓骨疲労骨折
2.腸脛靭帯炎
3.腓腹筋部分断裂
4.鵞足炎
【解答】 1
柔整師 31 柔整理論 38
2.重複骨折
3.複雑骨折
4.多発骨折
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 105
42 歳の女性。右肘外側の自発痛と右前腕の倦怠
感を訴え来所した。年末に大掃除をした際、雑巾
をしぼったり、重い荷物を持ち上げたりする時に痛
みがでたという。肘関節の可動域制限、前腕の感
覚障害はない。
最も考えられるのはどれか。
1.肘部管症候群
2.肘関節遊離体
3.上腕骨外側上顆炎
4.変形性肘関節症
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 106
36 歳の男性。ゴルフ歴 10 年。右利き。2 か月前か
らクラブを振るときに左手関節尺側に疼痛が出現
していた。最近はペットボトルのキャップを開け閉
めする際にも痛みが出ると訴えて来所した。手関
節の著明な可動域制限はなかった。同部に発赤
や腫脹、変形は認めなかったが、手関節尺屈位
で軸圧を加えると疼痛が再現された。
最も考えられるのはどれか。
1.月状骨軟化症
2.尺骨茎状突起骨折
3.遠位橈尺関節脱臼
4.三角線維軟骨損傷
【解答】 4
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 107
21 歳の男性。大学陸上部の短距離選手。約 3 か
月前に右下肢の筋損傷を起こし来所した。図は、
練習前後に行うように指導した損傷筋のスタティッ
クストレッチである。その内容は踵部を台の上にの
せ、膝軽度屈曲位あるいは伸展位で体幹をゆっく
り前屈させ、伸ばされている状態を約 20 秒継続す
る。
この筋損傷で正しいのはどれか。●図
1.介達外力より直達外力による発生頻度が高
い。
2.テニスレッグと呼ばれる損傷である。
3.坐骨結節に起始する筋の損傷である。
4.RICE 処置の中で C は禁忌である。
【解答】 3
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 108
17 歳の女子。陸上競技部員。1 か月前から長時
間のランニング中に、左下腿前面部の疼痛や左
足関節が十分に背屈できなくなり、足を引っかけ
て転倒しそうになることが多くみられた。最近では
左足部の異常な感覚も併せて認められるようにな
った。ランニングを終え、しばらくすると痛みや感
覚の異常、筋力の低下はみられない。
このランニング中に認められる足部の異常感覚を
起こす固有領域はどこか。●図
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 18
脱臼の固有症状で誤っているのはどれか。
1.弾発性固定がある。
2.関節腔が空虚となる。
3.関節血腫がみられる。
4.関節に特有な変形がある。
【解答】 3
1.1
2.2
3.3
4.4
【解答】 1
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 109
20 歳の男性。サッカーの練習中、右足関節をねじ
り受傷。以前にも数回捻挫の既往がある。外果の
前方に腫脹と圧痛がみられた。内反ストレス撮影
では健側との差はわずかであったが、前方引き出
し撮影では健側との差は著明であった。
最も考えられる損傷はどれか。
1.前脛腓靭帯断裂
2.前距腓靭帯断裂
3.二分靭帯断裂
4.前距腓靭帯および踵腓靭帯断裂
【解答】 2
第 15 回 平成 19 年(2007 年) 【午後】問題 110
14 歳の女子。マラソン大会の練習に励んでいたが、
右足内果部前方に痛みが出現したため来所した。
図に示した疼痛部位に豆粒大の硬い膨隆を認め、
圧迫すると激痛を訴えた。患者の両足は共に内
側縦アーチの低下がみられ、患側の下腿-踵骨
角は健側と比べて外反傾向が強かった。
この患者への対応として誤っているのはどれか。
●図
1.腓骨筋の筋力強化を指導した。
2.内側縦アーチを持ち上げるアーチサポートを
使用した。
3.ランニング専用のシューズを購入させた。
4.下腿屈筋群のストレッチを指導した。
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 16
椎間板ヘルニアで第 1 仙骨神経根が障害された
時の所見はどれか。
1.膝蓋腱反射低下
2.つま先立ち不能
3.下腿内側の感覚障害
4.大腿神経伸展試験陽性
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 17
骨折数による分類で誤っているのはどれか。
1.複数骨折
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 19
徒手整復時に末梢牽引が適切でないのはどれ
か。
1.肩関節前方脱臼
2.肘関節後方脱臼
3.月状骨掌側脱臼
4.母指中手指節(MP)関節背側脱臼
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 20
外固定の目的で誤っているのはどれか。
1.骨萎縮防止
2.変形防止
3.整復位保持
4.安静保持
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 21
関節運動を伴わないのはどれか。
1.等速性収縮
2.等尺性収縮
3.遠心性収縮
4.求心性収縮
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 22
禁忌でない組合せはどれか。
1.寒冷療法 ―――――― 高血圧患者
2.温熱療法 ―――――― 皮膚感覚欠損の
ある患者
3.極超短波療法 ―――― 心臓ペースメーカ
ーが埋め込まれている患者
4.超音波療法 ――――― 体内に金属のある
患者
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 23
転位のある上腕骨外科頚骨折で正しいのはどれ
か。
1.内転型は三角筋の膨張がなくなる。
2.上肢の挙上は可能である。
3.外転型は上腕軸が内転位をとる。
4.皮下出血が上腕から胸部にかけて出現す
る。
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 24
コーレス(Colles)骨折で誤っているのはどれか。
1.フォーク状変形を呈する。
2.銃剣状変形を呈する。
3.近位骨片は回外位を呈する。
4.手関節運動制限がみられる。
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 25
手の舟状骨骨折で誤っているのはどれか。
1.握手すると手根部に疼痛を訴える。
2.第 4・5 中手骨に軸圧痛がある。
3.初期エックス線像で骨折線を認めにくい。
4.偽関節が起こりやすい。
柔整師 31 柔整理論 39
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 26
肩鎖関節上方脱臼(第三度)で損傷されるのはど
れか。
1.烏口肩峰靭帯と肩鎖靭帯
2.烏口鎖骨靭帯と鎖骨間靭帯
3.肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯
4.鎖骨間靭帯と肋鎖靭帯
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 27
上腕骨頭が後方へ転位するのはどれか。
1.肩峰下脱臼
2.腋窩脱臼
3.烏口下脱臼
4.関節窩下脱臼
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 28
大腿骨頚部内側骨折で正しいのはどれか。
1.転子果長が短縮する。
2.下肢は屈曲・内転・内旋位を呈する。
3.大転子部の叩打痛がある。
4.内転骨折では歩行可能である。
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 29
膝蓋骨脱臼の分類で誤っているのはどれか。
1.外側脱臼
2.上方脱臼
3.水平脱臼
4.回転脱臼
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 68
グルト(Gulut)の骨癒合日数で正しい組合せはど
れか。
1.腓骨 ――――― 5 週間
2.脛骨 ――――― 6 週間
3.下腿両骨 ――― 7 週間
4.大腿骨 ―――― 8 週間
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 69
胸郭出口症候群の障害部位で正しいのはどれ
か。
1.小胸筋と胸郭の間
2.鎖骨と鎖骨下筋の間
3.中斜角筋と後斜角筋の間
4.胸鎖乳突筋と僧帽筋の間
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 70
胸骨骨折で正しいのはどれか。
1.小児に発生頻度が高い。
2.好発部位は第 2 肋骨の高さである。
3.介達外力による発生頻度が高い。
4.転位が著明でも重篤な合併症はない。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 71
ゴルフによる肋骨疲労骨折の好発部位として正し
いのはどれか。●図
のをいう。
4.同側の胸鎖関節と肩鎖関節の同時脱臼は二
重脱臼に分類される。
【解答】 1と4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 75
鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.外 1/3 部骨折では、烏口鎖骨靭帯損傷の有
無が予後を左右する。
2.早期に 120 度までの肩関節外転運動を行う。
3.青壮年の骨折は第 3 骨片を生じやすい。
4.合併症として腕神経叢損傷が挙げられる。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 76
肩甲骨骨折について正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.体部骨折は直達外力によるものが多い。
2.体部骨折は横骨折が多い。
3.上角骨折は前外上方転位をきたす。
4.下角骨折は上内方転位をきたす。
【解答】 1と2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 77
上腕二頭筋長頭腱断裂で正しいのはどれか。
1.若年スポーツ選手に好発する。
2.大結節との摩擦によって起こる。
3.筋腹の膨隆は正常より中枢部にみられる。
4.日常生活に支障をきたす後遺障害は少な
い。
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 78
脱臼骨折で骨折の整復を優先するのはどれか。
●図
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午前】問題 30
足関節捻挫について誤っているのはどれか。
1.内がえし外力によって発生することが多い。
2.踵腓靱帯の損傷が多い。
3.前方不安定性がみられる。
4.果部骨折との鑑別を要する。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 66
ソルター・ハリスの分類で、予後において関節内
変形をきたす可能性が高いのはどれか。●図
【解答】 3
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 72
胸鎖関節脱臼と肩鎖関節脱臼に共通するのはど
れか。
1.小児に発生頻度が高い。
2.上方脱臼が最も多い。
3.直達外力で発生しやすい。
4.突出変形が残存しやすい。
【解答】 4
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 67
高齢者の長期臥床による続発症でないのはどれ
か。
1.気胸
2.筋萎縮
3.褥瘡
4.尿路感染
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 73
関節円板の障害はどれか。2つ選べ。
1.顎内障
2.バンカート(Bankart)損傷
3.TFC(三角線維軟骨)損傷
4.弾発股
【解答】 1と3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 74
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.直達性脱臼は骨折を伴うものが多い。
2.先天性脱臼は顎関節に多くみられる。
3.陳旧性脱臼は脱臼後 3 か月以上経過したも
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 79
ギヨン(Guyon)管症候群で認められるのはどれか。
2つ選べ。
1.母指内転運動の筋力低下
2.母指対立運動障害
3.小指球筋の萎縮
4.手背尺側部の感覚障害
【解答】 1と3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 80
肘関節脱臼整復後の治療で誤っているのはどれ
か。
1.肘関節を直角位で外固定する。
2.3 日間は冷罨法を行う。
3.固定下で手指の自動運動を行う。
4.固定除去後より徒手矯正を強力に行う。
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 81
上腕骨外側上顆炎の治療で使用するバンドの圧
迫部はどれか。
柔整師 31 柔整理論 40
1.外側上顆部
2.上腕二頭筋停止部
3.前腕伸筋筋腹部
4.前腕屈筋筋腹部
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 82
上腕骨骨幹部横骨折(三角筋付着部より遠位骨
折)で誤っているのはどれか。
1.下垂手を呈することがある。
2.遠位骨片は前上方に転位する。
3.肩関節外転位で固定する。
4.偽関節の発生しやすい部位である。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 83
上腕骨顆上骨折で誤っているのはどれか。
1.伸展型骨折、屈曲型骨折ともに幼少年期に
好発する。
2.伸展型骨折は、肘関節部に強力な後方凸の
屈曲力が作用して発生する。
3.伸展型骨折の骨折線は前方から後上方に走
行する。
4.ヒューター線上に肘頭が位置する。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 84
上腕骨外顆骨折で誤っているのはどれか。
1.Pull off 型は肘関節部に外転力が働いた際に
みられる。
2.肘部外側に腫脹がみられる。
3.回転転位は手術の適応となる。
4.後遺症として遅発性尺骨神経麻痺がみられ
る。
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 85
尺骨頭が脱臼するのはどれか。
1.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
2.モンテギア(Monteggia)骨折
3.バートン(Barton)骨折
4.ローランド(Roland)骨折
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 86
肘頭骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.小児に多くみられる。
2.近位骨片は延長転位を呈する。
3.肘関節の自動屈曲は可能である。
4.正中神経麻痺の合併が多い。
【解答】 2と3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 87
月状骨脱臼で誤っているのはどれか。
1.手関節の伸展が強制されることにより発生す
る。
2.手関節前後径は増大する。
3.感覚鈍麻が環指、小指に多くみられる。
4.手関節捻挫との鑑別が必要である。
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 88
前腕両骨骨幹部骨折の後遺症でないのはどれ
か。
1.偽関節
2.内反肘
3.橋状仮骨
4.コンパートメント症候群
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 89
掌側脱臼が多いのはどれか。
1.第 1 中手指節(MP)関節脱臼
2.遠位指節間(DIP)関節脱臼
3.近位指節間(PIP)関節脱臼
4.月状骨脱臼
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 90
第 1 中手指節(MP)関節脱臼で誤っている組合せ
はどれか。
1.背側脱臼 ――― 伸展、外転が強制されて
発生
2.掌側脱臼 ――― 複合脱臼
3.水平脱臼 ――― 観血的整復が必要
4.垂直脱臼 ――― Z字型変形
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 91
手の近位指節間(PIP)関節脱臼で誤っているのは
どれか。
1.背側脱臼が多く発生する。
2.中節骨基部の骨折を合併することが多い。
3.掌側板が関節内へ嵌入すると整復不能とな
る。
4.PIP 関節を過伸展位で固定する。
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 92
骨折と遠位骨片転位との組合せで正しいのはど
れか。2つ選べ。
1.ベンネット(Bennett)骨折 ――――- 掌側に
転位
2.掌側バートン(Barton)骨折 ―――― 背側
近位に転位
3.中手骨骨幹部骨折 ―――――――― 掌
側に屈曲転位
4.基節骨骨幹部骨折 ―――――――― 背
側に屈曲転位
【解答】 3と4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 93
骨盤環骨折で誤っているのはどれか。
1.出血性ショックの可能性が高い。
2.尿道損傷の発生頻度が高い。
3.治療法にキャンバス牽引法がある。
4.偽関節を形成することが多い。
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 94
大腿骨頚部骨折のパウエルス(Pauwels)の分類で
正しいのはどれか。
1.骨折線が水平線となす角度で分類する。
2.外転型骨折には適用されない。
3.第 2 度は骨癒合が良好である。
4.第 3 度は噛合しているものが多い。
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 95
膝蓋骨脱臼で誤っているのはどれか。
1.骨軟骨骨折を伴いやすい。
2.自然整復はまれである。
3.再脱臼防止のために内側広筋の強化が必要
である。
4.反復性脱臼に移行しやすい。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 96
大腿骨遠位骨端線離開で誤っているのはどれ
か。
1.屈曲型の遠位骨片は前上方に転位する。
2.ソルター・ハリス分類のⅡ型が多い。
3.伸展型では近位骨片による膝窩動脈損傷に
注意する。
4.成長障害に留意する。
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 97
大腿骨顆部骨折で誤っているのはどれか。
1.関節内骨折である。
2.関節血腫が高度である。
3.外顆骨折は内反膝を呈する。
4.関節機能障害を残しやすい。
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 98
距腿関節脱臼と受傷後の肢位で正しいのはどれ
か。
1.外側脱臼では背屈位となる。
2.内側脱臼では回内位となる。
3.後方脱臼では底屈位となる。
4.上方脱臼では回外位となる。
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 99
正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1.下腿前面コンパートメント症候群 ――― 浅
腓骨神経
2.足根管症候群 ――――――――――――
脛骨神経
3.梨状筋症候群 ――――――――――――
閉鎖神経
4.モートン(Morton)病 ―――――――――
総底側指神経
【解答】 2と4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 100
足指末節骨骨折で誤っているのはどれか。
1.第 5 指に発生しやすい。
2.骨片転位はわずかである。
3.直達外力で発生しやすい。
4.骨癒合が遷延しやすい。
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 101
70 歳の女性。食事中、急に顎関節に異常を訴え
た。会話は困難で半開口状態にある。頤部は右
側に偏位し、下顎歯列は上顎歯列のやや前方に
転位していた。
最も考えられるのはどれか。
1.顎関節症
2.両側顎関節前方脱臼
3.右顎関節前方脱臼
4.左顎関節前方脱臼
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 102
40 歳の男性。自転車のロードレース中、他車と接
触、転倒し頚部を負傷した。翌日、頚部を右側屈
位に保持した状態で来所した。頚部に軽度の熱
感が認められ、他動的に前後屈・回旋・側屈運動
を行うと、頚部および両上肢に放散痛が出現した。
上肢の深部腱反射は亢進し、さらに両手全体に
およぶ感覚障害も認められた。
初検時の対応として正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.頚椎カラーによる固定を行う。
2.揉捏法を行う。
3.専門医に紹介する。
4.温熱療法を行う。
【解答】 1と3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 103
26 歳の男性。柔道の試合中に投げられ、右肩部
を強打した。エックス線写真(別冊 No.2)を別に示
す。
正しいのはどれか。●別冊 No.2
柔整師 31 柔整理論 41
3.恥骨枝骨折
4.坐骨結節骨折
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 107
25 歳の男性。昨日、渓流釣りで川の中を歩行中、
滑って右足部が内反位に強制された。来所時に
図の部分に圧痛がみられた。
最も考えられるのはどれか。●図
と図のような外観を呈していた。距腿関節部に変
形はなく屈伸運動は可能であったが、足の回内回
外運動は疼痛のため不能であった。
この損傷の後遺症として考えられるのはどれか。2
つ選べ。●図
1.骨片の無腐性壊死
2.ズデック(Sudeck)骨萎縮
3.腓骨筋腱腱鞘炎
4.凹足変形
【解答】 2と3
1.肩関節脱臼がある。
2.鎖骨外側端骨折がある。
3.肩鎖関節脱臼がある。
4.烏口突起骨折がある。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 104
50 歳の男性。日曜大工でネジ回し動作を長時間
行ったところ、右肘関節尺側の疼痛と小指部のし
びれ感が出現した。肘関節屈伸障害と外反肘変
形が認められた。小学 5 年生の頃、木登りで落下
し、右腕を骨折した既往がある。最近になってワイ
シャツの上のボタンをかけるのが困難で不便を感
じていた。
考えられる既往の骨折はどれか。
1.上腕骨顆上骨折
2.上腕骨内側上顆骨折
3.上腕骨外顆骨折
4.尺骨肘頭骨折
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 105
23 歳の女性。サッカーのキーパーでボールが左
小指にあたり負傷した。
エックス線写真(別冊 No.3)を別に示す。誤ってい
るのはどれか。●別冊 No.3
1.各指を屈曲し爪が平行に並んでいるか確認
する。
2.中手指節(MP)関節伸展位で固定する。
3.環指と一緒に固定する。
4.固定期間は 2 週間とする。
【解答】 2
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 106
14 歳の男子。サッカーの試合中、ロングシュートを
した際に股関節部に激痛が出現し、走行不能とな
った。股関節に強い圧痛と疼痛性可動制限があ
った。
考えられるのはどれか。
1.腸骨翼骨折
2.下前腸骨棘骨折
1.前距腓靭帯損傷
2.脛腓靭帯損傷
3.ショパール関節損傷
4.リスフラン関節損傷
【解答】 4
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 108
20 歳の女性。右足先にピリピリする痛みが放散す
ると訴えて来所した。足関節内果下方部に約 1cm
大の腫瘤を認め、同部位を指先で叩くと主訴と一
致する痛みが再現された。
腫瘤は整形外科でガングリオンと診断された。認
められない所見はどれか。
1.母指伸展力低下
2.足底部の感覚障害
3.夜間痛
4.チネル様徴候陽性
【解答】 1
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 109
56 歳の男性。自宅にて重量物を運んでいる際、
段差に足先を引っかけ転倒し、右足関節を負傷し
た。足関節部に高度な腫脹がみられた。また、足
軸が外方へ向かい踵部がやや後方に突出し、足
関 節部 は幅 広 くみ えた 。エッ クス線 写真 (別 冊
No.4)を別に示す。
考えられるのはどれか。●別冊 No.4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 16
5 歳時の長管骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.短縮変形は永続する。
2.回旋変形は自然矯正される。
3.側方転位は永続する。
4.屈曲変形は自然矯正される。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 17
軋轢音を触知できるのはどれか。
1.上腕骨外科頚噛合骨折
2.橈骨遠位端部粉砕骨折
3.第 5 中足骨剥離骨折
4.第 1 腰椎圧迫骨折
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 18
高齢者に好発するのはどれか。
1.モンテギア(Monteggia)骨折
2.上腕骨外顆骨折
3.橈骨遠位端骨折
4.舟状骨骨折
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 19
骨折の骨癒合で不利なのはどれか。
1.噛合した骨折の場合
2.海綿質の骨折の場合
3.骨折部に圧迫力が加わっている場合
4.骨折部の血腫が消失している場合
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 20
屈曲整復法の目的はどれか。
1.整復動作を阻害する筋の緊張を取り除く。
2.持続的牽引力を加える。
3.側方転位に対して矯正力を発揮する。
4.整復動作中の皮下組織の損傷を防ぐ。
【解答】 1
1.ポット(Pott)骨折
2.デュベルニー(Duverney)骨折
3.コットン(Cotton)骨折
4.ジョーンズ(Jones)骨折
【解答】 3
第 16 回 平成 20 年(2008 年) 【午後】問題 110
48 歳の男性。ハシゴから足を踏み外し転落、右足
底部から接地し転倒した。その後、右足での荷重
は疼痛のため不能となった。2 日後に来所、足部
全体の腫脹が強く、足底から下腿に広がる皮下出
血斑がみられ、腹臥位にして足部を後方からみる
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 21
骨折後、早期に起こしやすいのはどれか。
1.偽関節
2.無腐性骨壊死
3.骨化性筋炎
4.脂肪塞栓
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 22
大腿部肉離れ(筋断裂)の応急処置で誤っている
のはどれか。
柔整師 31 柔整理論 42
1.安静
2.冷却
3.圧迫
4.牽引
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 23
上腕骨外科頚外転型骨折で正しいのはどれか。
1.遠位骨片は内転位をとる。
2.関節包内骨折である。
3.初期固定では肩関節を内転位にする。
4.肩鎖関節脱臼との鑑別が必要となる。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 24
小児上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。
1.ヒューター線が乱れる。
2.伸展型が多くみられる。
3.屈曲型の骨折線は後方から前下方に走行す
る。
4.内反変形は自家矯正される。
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 25
肘関節伸展位で手掌を衝いて転倒した際に起こ
りにくいのはどれか。
1.舟状骨骨折
2.橈骨頚部骨折
3.肘関節後方脱臼
4.肘頭骨折
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 26
コーレス(Colles)骨折の遠位骨片の位置で誤って
いるのはどれか。
1.尺屈転位
2.回外転位
3.騎乗転位
4.短縮転位
【解答】 1
4.関節弛緩
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 66
疲労骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に多い。
2.骨腫瘍との鑑別が容易である。
3.衝撃外力の集積で発生する。
4.骨膜反応がみられる。
【解答】 3と4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 67
屈曲骨折で誤っているのはどれか。
1.骨の一側が固定されて他側に屈曲力が働き
発生する。
2.骨折線は凸側から固定された方向へ斜めに
走る。
3.骨輪を形成する部位では一方向の外力で発
生する。
4.第三骨片を生じる。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 68
脱臼で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.反復性脱臼は肩関節に多い。
2.中心性脱臼は肩関節に多い。
3.習慣性脱臼は中手指節(MP)関節に多い。
4.先天性脱臼は股関節に多い。
【解答】 1と4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 69
脱臼と随伴する損傷との組合せで誤っているのは
どれか。
1.顎関節前方脱臼 ――― 関節包断裂
2.肩関節前方脱臼 ――― 腋窩神経損傷
3.肘関節後方脱臼 ――― 鈎状突起骨折
4.股関節後方脱臼 ――― 坐骨神経損傷
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 27
手の舟状骨骨折で好発部位はどれか。
1.結節部
2.遠位 1/3 部
3.中央 1/3 部
4.近位 1/3 部
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 70
筋の損傷で誤っているのはどれか。
1.肉離れはハムストリングスに好発する。
2.挫滅症候群は壊死した筋細胞から出るミオグ
ロビンが原因となる。
3.筋損傷で生じた血腫は骨化性筋炎の原因と
なる。
4.筋損傷後は壊死部が延長して再生する。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 28
肩関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.三角筋部の膨隆は消失する。
2.弾発抵抗がみられる。
3.上腕は内転位をとる。
4.肩峰が角状に突出する。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 71
脊椎圧迫骨折の好発部位はどれか。
1.第 3 胸椎
2.第 7 胸椎
3.第 12 胸椎
4.第 4 腰椎
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 29
大腿骨頚部内側骨折で正しいのはどれか。
1.外側骨折に比べて関節周辺の腫脹が著し
い。
2.棘果長に変化はないが転子果長に短縮があ
る。
3.踵部から加えた大腿長軸への介達痛はみら
れない。
4.噛合骨折では歩行可能な場合がある。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 72
鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.遠位部では肩鎖関節脱臼との鑑別を要す
る。
2.小児は不全骨折が多い。
3.成人では変形治癒もみられる。
4.高齢者は手術適用となることが多い。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午前】問題 30
膝蓋骨外側脱臼の素因でないのはどれか。
1.内側広筋の脆弱化
2.Q 角の増大
3.内反膝
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 73
骨折の骨片転位と関与する筋との組合せで誤っ
ているのはどれか。
1.上腕骨小結節骨折の骨片転位 ―――――
―― 肩甲下筋
2.上腕骨内側上顆骨折の骨片転位 ――――
―― 前腕屈筋群
3.鎖骨骨折の短縮転位 ―――――――――
―― 大胸筋
4.大腿骨顆上屈曲型骨折の遠位骨片転位 ―
―― ヒラメ筋
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 74
外傷性脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包の損傷は必発である。
2.関節軸は骨頭の方向に転位する。
3.掌側板の嵌入は整復障害となる。
4.ボタン穴機構は整復障害となる。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 75
上腕骨近位部骨折で誤っているのはどれか。
1.骨頭骨折は腱板断裂と誤診されやすい。
2.外科頚骨折は骨頭が無腐性壊死に陥りやす
い。
3.小結節骨折は肩関節脱臼に合併することが
多い。
4.大結節骨折で転位の残存はインピンジメント
に関与する。
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 76
上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.介達外力では横骨折となる。
2.螺旋状骨折では遠位骨片は内旋転位する。
3.下垂手の原因となる。
4.軽度の短縮変形でも ADL 障害の大きな要因
となる。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 77
肘関節周辺の骨折で、前腕を回外位で固定する
のはどれか。2つ選べ。●図
【解答】 2と3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 78
小児の橈骨近位部骨折で正しいのはどれか。2つ
選べ。
1.合併損傷として尺骨近位部骨折がある。
2.橈骨頭骨折が多い。
3.横骨折の傾斜転位は自家矯正する。
4.肘関節屈曲、前腕回外位にて固定する。
【解答】 1と4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 79
中手骨骨折でオーバーラッピング現象が最も起こ
りやすいのはどれか。
1.第 1 中手骨
2.第 3 中手骨
3.第 4 中手骨
4.第 5 中手骨
【解答】 4
柔整師 31 柔整理論 43
1.前足部が母足指側へ転位したものを外側脱
臼という。
2.内側脱臼では第 5 中足骨基部が突出する。
3.足内側縦アーチには変化がみられない。
4.第 2 中足骨基部骨折が合併しやすい。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 80
マレットフィンガーで正しいのはどれか。
1.Ⅰ型は経過良好である。
2.Ⅱ型は遠位指節間(DIP)関節を屈曲位固定と
する。
3.Ⅲ型は脱臼骨折となることがある。
4.受傷時スワンネック変形を呈する。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 81
骨盤の剥離骨折と原因となる筋との組合せで正し
いのはどれか。
1.上前腸骨棘 ――― 大腿直筋
2.腸骨稜 ――――― 外腹斜筋
3.下前腸骨棘 ――― 縫工筋
4.坐骨結節 ―――― 長内転筋
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 82
大腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.上 1/3 部骨折の近位骨片は外転転位する。
2.上 1/3 部骨折の遠位骨片は屈曲転位する。
3.中 1/3 部骨折の遠位骨片は内転転位する。
4.下 1/3 部骨折の遠位骨片は前方転位する。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 83
膝蓋骨骨折で誤っているのはどれか。
1.軽度の腱膜損傷では転位が小さい。
2.膝関節伸展位で固定する。
3.介達外力では縦骨折となる。
4.転位が大きい時には手術を行う。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 84
顎関節前方脱臼の症状でないのはどれか。
1.唾液流出
2.関節動揺性
3.閉口障害
4.頬部扁平
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 85
肩鎖関節上方脱臼で誤っているのはどれか。
1.第 3 度損傷では烏口肩峰靱帯の完全断裂が
みられる。
2.ピアノキー症状がみられる。
3.変形治癒が多い。
4.陳旧例では鎖骨外端の肥大変形がみられ
る。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 86
肩関節脱臼で正しい組合せはどれか。
1.上方脱臼 ――― 腋窩脱臼
2.下方脱臼 ――― 肩峰下脱臼
3.前方脱臼 ――― 烏口突起上脱臼
4.後方脱臼 ――― 棘下脱臼
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 87
肩関節窩を図に示す。肩関節脱臼で関節唇損傷
が発生しやすいのはどれか。●図
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 94
図に示した動作ができない場合に疑われる筋損
傷はどれか。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 88
肘関節後方脱臼で誤っているのはどれか。
1.肘関節内側側副靱帯が断裂している。
2.成人では橈骨頚部骨折を合併することが多
い。
3.前方に突出した上腕骨滑車で正中神経損傷
を伴う。
4.小児では上腕骨内側上顆を合併することが
多い。
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 89
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.月状骨脱臼では月状骨が背側に脱臼する。
2.月状骨脱臼は手関節伸展位で手掌を衝き発
生する。
3.月状骨周囲脱臼は掌側脱臼となることが多
い。
4.月状骨周囲脱臼では月状骨と橈骨との位置
関係は保たれる。
【解答】 2と4
1.大胸筋
2.上腕二頭筋
3.大円筋
4.肩甲下筋
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 95
感覚障害が生じないのはどれか。
1.筋皮神経麻痺
2.前骨間神経麻痺
3.尺骨神経低位麻痺
4.正中神経低位麻痺
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 90
第 1 中手指節(MP)関節脱臼で誤っているのはど
れか。
1.掌側脱臼では指部が掌側に偏位する。
2.水平脱臼では掌側板が中手骨頭背側に乗り
上げている。
3.垂直脱臼では Z 字型の特有な変形を呈す
る。
4.垂直脱臼には牽引整復法が有用である。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 96
ド・ケルバン(de Quervain)病で誤っているのはど
れか。
1.尺骨遠位端骨折が発症原因となる。
2.本態は狭窄性腱鞘炎である。
3.中年以降の女性に多くみられる。
4.母指を中にして手を握り、手関節を尺屈させ
ると痛む。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 91
股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
1.大腿は短縮してみえる。
2.ローゼル・ネラトン線上に大転子が位置する。
3.股関節伸展、外転、外旋位を呈する。
4.股関節の自動運動は可能である。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 97
足関節捻挫で正しいのはどれか。
1.外がえし捻挫の発生が多い。
2.内がえし捻挫では内側靱帯損傷がみられる。
3.後距腓靱帯断裂が起きると前方引き出しが
著明となる。
4.距骨傾斜角の増大は重度損傷でみられる。
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 92
膝関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.前方脱臼では大腿骨遠位端が脛骨近位端
前方へ転位する。
2.後方脱臼では膝蓋骨が大腿顆部下方で水
平位となる。
3.側方脱臼では不全脱臼が多い。
4.回旋脱臼では脛骨が大腿骨に対して回旋転
位する。
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 93
リスフラン関節脱臼で正しいのはどれか。
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 98
足部を図に示す。有痛性三角骨障害が起きる部
位はどれか。●図
1.a
2.b
柔整師 31 柔整理論 44
3.c
4.d
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 99
前十字靱帯損傷の検査法でないのはどれか。
1.ラックマンテスト
2.Nテスト
3.アプレーテスト
4.前方引き出しテスト
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 100
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.直達外力で生じた骨片は外方へ転位する。
2.単純エックス線検査で認められないことがあ
る。
3.解剖学的整復の必要がある。
4.疲労骨折は下位肋骨に発生する。
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 101
36 歳の男性。3 か月前からゴルフ練習後、頚部に
疼痛があったが放置していた。1 週前の練習中、
頚部痛が増強したため来所した。頚肩背部の筋
緊張が強く、頚部運動制限が認められた。頚部後
屈時には頚胸椎移行部に痛みが出現し、第 7 頚
椎棘突起の圧痛、叩打痛も認められた。上肢、下
肢の感覚障害や深部腱反射の異常は認められな
かった。
考えられるのはどれか。
1.スコップ作業者病
2.頚椎椎間関節症
3.後縦靱帯骨化症
4.頚椎症性神経根症
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 102
52 歳の男性。右肘から小指にかけてしびれが出
現し来所した。約 2 か月間放置していたが、徐々
にしびれが強くなってきたという。右肘関節に外反
変形があり、6 歳のときに鉄棒から落ちて骨折をし
たという。
考えられるのはどれか。
1.後骨間神経麻痺
2.レイノー(Raynard)病
3.ギヨン(Guyon)管症候群
4.遅発性尺骨神経麻痺
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 103
28 歳の男性。階段で転倒し右肘関節屈曲位で肘
頭部を打撲した。肘関節後方に高度な腫脹がみ
られる。尺骨近位部が陥凹し、肘頭は健側に比べ
ると上方に位置していた。肘関節の自動屈曲運動
は可能であったが、自動伸展運動は不能であっ
た。
正しいのはどれか。
1.斜骨折となるものが多い。
2.上腕二頭筋の断裂がある。
3.観血療法が適応となる。
4.肘関節後方脱臼を合併する。
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 104
65 歳の女性。道路の段差につまづき転倒した。起
立困難となり近所の人達に担がれて来所した。膝
部に高度な腫脹と外反変形とがあり、伸展位での
側方動揺性が認められる。
考えられるのはどれか。
1.脛骨内顆骨折
2.脛骨外顆骨折
3.脛骨粗面骨折
4.膝蓋骨脱臼
【解答】 2
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 105
19 歳の女性。陸上競技長距離選手。1 か月前に
練習後、足背に痛みが現れたが単純エックス線検
査では異常はみられなかった。最近では歩行時
にも痛みが現れるようになり、足背に腫脹と圧痛と
を認める。
考えられるのはどれか。
1.ジョーンズ(Jones)骨折
2.第 1 ケーラー(Kohler)病
3.第 2 中足骨疲労骨折
4.扁平足
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 106
50 歳の男性。脚立から落下して肩関節前方脱臼
を起こした。翌日まで放置し来所した。徒手整復
後に筋力低下と感覚障害とを認めた。
この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。
1.前腕回外力の低下
2.肩関節外転力の低下
3.上腕部近位外側のしびれ
4.前腕部近位外側のしびれ
【解答】 2と3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 107
35 歳の男性。1 か月前からテニスラケットを振る際、
右の手関節尺側に痛みを感じるようになった。利
き腕は右である。手関節の可動域に左右差はみ
られないが、回内、回外動作で強い痛みが生じる。
手関節の尺屈時に軸圧を加えると痛みが増強し
た。発赤や腫脹は明瞭ではない。
考えられるのはどれか。
1.三角線維軟骨複合損傷
2.尺側手根伸筋腱損傷
3.手舟状骨骨折
4.遠位橈尺関節脱臼
【解答】 1
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 108
34 歳の女性。フライパンで調理後、示指が屈曲し
たまま伸展不能となり来所した。MP 関節が 30 度
屈曲位で固定され、PIP 関節と DIP 関節は伸展し
ている。その位置からの MP 関節伸展は不能で屈
曲は可能であった。疼痛と腫脹は明瞭ではない。
考えられるのはどれか。
1.示指伸筋腱損傷
2.マレットフィンガー
3.ロッキングフィンガー
4.弾発指
【解答】 3
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 109
20 歳の女性。スキー競技会に向けて練習に励ん
でいたが、1 か月前から左膝の図に示す部位に練
習後の痛みを感じていた。3 日前から膝関節屈伸
運動の際に何かが引っかかる感じがし、日常生活
でも疼痛が強くなったため来所した。膝蓋骨内側
部を母指で軽く押さえて膝を屈伸させると明らか
なクリック音が生じる。膝軽度屈曲位で膝蓋骨を
大腿骨に押し付けるようにして上下、左右に動か
してみても轢音や疼痛はみられなかった。
考えられるのはどれか。●図
1.腸脛靱帯炎
2.鵞足滑液包炎
3.膝蓋軟骨軟化症
4.タナ(滑膜ヒダ)障害
【解答】 4
第 17 回 平成 21 年(2009 年) 【午後】問題 110
18 歳の男性。陸上競技長距離選手。1 週間前か
らランニング中、右膝関節外側部に疼痛が出現し
来所した。疼痛のため膝関節を伸展位で歩行して
いた。大腿骨外側上顆部に軽度の腫脹、自発痛
および圧痛があり、立位での屈伸運動では同部
に疼痛が認められた。
適切なストレッチ方法はどれか。●図
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 16
徒手筋力テストで正しい組合せはどれか。
1.Good ―― 強い抵抗を加えてもなお重力
に打ち勝って完全に動く。
2.Fair ―― いくらか抵抗を加えてもなお重
力に打ち勝って完全に動く。
3.Poor ―― 抵抗を加えなければ重力に打
ち勝って完全に動く。
4.Trace ―― 関節は動かないが筋の収縮を
認める。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 17
骨折で正しいのはどれか。
1.固定によって自発痛は軽減する。
2.骨端離開では軋轢音を触知しない。
3.骨端軟骨板損傷は骨の横径成長障害を伴
う。
4.皮下出血斑は骨折固有の症状である。
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 18
骨折の治癒経過で正しいのはどれか。
1.仮骨は力学的に脆弱である。
2.骨折部が不安定な場合は仮骨量が少ない。
3.リモデリング期では骨吸収が起こらない。
4.高齢であるほど自家矯正が働きやすい。
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 19
小児骨折で正しいのはどれか。
1.粉砕骨折が多い。
2.骨癒合に長期間を要する。
柔整師 31 柔整理論 45
3.屈曲転位は自家矯正が期待できる。
4.第三骨片を伴うことが多い。
【解答】 3
3.アドソンテスト
4.スパーリングテスト
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 20
骨折の癒合に不利な条件はどれか。
1.関節包内で骨折した場合
2.骨折部に圧迫力が作用する場合
3.海綿骨部で骨折した場合
4.骨折線が螺旋状になった場合
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 29
大腿骨頚部骨折で正しいのはどれか。
1.背臥位で下肢を伸展挙上できる。
2.噛合骨折では歩行不能である。
3.内転骨折では下肢長の短縮が少ない。
4.下肢は外旋位をとる。
【解答】 4
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 21
手技療法の開始と終了の際に用いる手技はどれ
か。
1.振戦法
2.揉捏法
3.軽擦法
4.圧迫法
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 30
中足骨骨折で正しいのはどれか。
1.開放性骨折が多い。
2.足底挿板が有用である。
3.脛腓靱帯の牽引で下駄骨折が発生する。
4.第2中足骨骨折をジョーンズ(Jones)骨折とい
う。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 72
ゴルフによる肋骨疲労骨折で正しいのはどれか。
1.利き手側の肋骨に起こりやすい。
2.第1肋骨に起こりやすい。
3.肋骨結節と肋骨角との間で発生することが多
い。
4.骨折部は胸郭外方凸の変形が認められる。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 22
顎関節脱臼で正しいのはどれか。
1.男性に多くみられる。
2.後方脱臼が多い。
3.片側脱臼では下顎が偏位する。
4.開口不能となる。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 66
骨折で正しい組合せはどれか。
1.肘頭骨折 ―――――――――――――
螺旋状骨折
2.肋骨骨折 ―――――――――――――
圧迫骨折
3.ローランド(Roland)骨折 ――――― 単数
骨折
4.マルゲーニュ(Malgaigne)骨折 ―― 垂直
重複骨折
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 73
定型的鎖骨骨折で遺位骨片の転位に関与するの
はどれか。
1.大胸筋
2.胸鎖乳突筋
3.三角筋
4.肩甲下筋
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 23
上腕骨外科頚外転型骨折で正しいのはどれか。
1.直達外力によることが多い。
2.三角筋部の膨隆が消失する。
3.遠位骨片は前内上方に転位する。
4.外観は肩鎖関節脱臼と類似する。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 24
上腕骨顆上骨折で起こらないのはどれか。
1.上腕長の短縮
2.ヒュータ一三角の乱れ
3.下垂手
4.フォルクマン(Volkmann)拘縮
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 25
コーレス(Colles)骨折で正しいのはどれか。
1.腫脹は患手全体にみられる。
2.手関節の横径は変わらない。
3.手部が尺側に変位する。
4.鋤型変形を呈する。
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 26
ボクサー骨折はどれか。
1.第1中手骨基部骨折
2.第2中手骨骨頭部骨折
3.第3中手骨骨幹部骨折
4.第5中手骨頭部骨折
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 27
肘内障で正しいのはどれか。
1.成人に多い。
2.肘関節の屈曲強制で発生する。
3.肘関節部に発赤はみられない。
4.前腕の回旋障害はみられない。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午前】問題 28
上腕二頭筋腫炎のテスト法はどれか。
1.チェアーテスト
2.スピードテスト
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 67
胸鎖関節脱臼で正しいのはどれか。
1.上方脱臼が多い。
2.鎖骨近位端骨折と外観が類似する。
3.受傷時に肩関節の機能障害は認められな
い。
4.変形を残すことはまれである。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 68
小児の骨折で偽関節発生顔度が高いのはどれ
か,
1.上腕骨顆上骨折
2.モンテギア(Monteggia)骨折
3.上腕骨外顆骨折
4.上腕骨遠位骨端離開
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 69
外傷性腕神経識麻痺で誤っているのはどれか。
1.オートバイによる交通事故で起こりやすい。
2.ホルネル徴候は下位損傷で生じる。
3.弛緩性麻痺がみられる。
4.節前損傷は予後良好である。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 70
橈骨遠位端骨折の合併症でないのはどれか。
1.ズデック骨萎縮
2.手根管症候群
3.マーデルング(Madelung)変形
4.長母指伸筋腱断裂
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 71
フォルクマン(Volkmann)拘縮による手の変形はど
れか。●図
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 74
反復性肩関節脱臼の要因で誤っているのはどれ
か。
1.初回脱臼年齢は中年以降である。
2.初回脱臼時の固定期間が短い。
3.関節窩下縁に骨折がある。
4.上腕骨頭の後外側部に骨欠損がある。
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 75
上腕二頭筋長頭腱断裂で誤っているのはどれ
か。
1.壮年期の肉体労働者に多い。
2.突然の強い伸強力で発生することが多い。
3.著しいADL障害が残る。
4.筋腹の膨陸は正常よりも末梢部にみられる。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 76
上腕骨近位端部骨折で正しいのはどれか。
1.骨頭骨折は骨癒合が良好である。
2.解剖頚骨折は肩関節内転・屈曲位固定す
る。
3.骨頭骨折は初期から関節運動を行わせる。
4.解剖頚骨折は関節内血腫が著明である。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 77
野球肘で起こりにくいのはどれか。
1.上腕骨内側上顆炎
2.内側側副靱帯断裂
3.外側側副靱帯断裂
4.離断性骨軟骨炎
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 78
後骨間神経麻痺の症状はどれか。
1.示指指腹部の感覚障害
2.手背橈側部の感覚障害
3.母指の伸展運動障害
4.小指の外転運動障害
【解答】 3
柔整師 31 柔整理論 46
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 79
上腕骨外顆骨折で正しいのはどれか。
1.内反力でプルオフ(pull off)損傷が発生す
る。
2.ソルター-ハリス分類ではⅤ型が多い。
3.内反肘を生じやすい。
4.橈骨神経麻痩を起こす。
【解答】 1
手の舟状骨骨折で正しいのはどれか。
1.舟状骨結節部の骨折が多くみられる。
2.手根部橈側掌面への直達外力によるものが
多い。
3.近位 1/3 部の骨折では遺位骨片への血液供
給が絶たれやすい。
4.母指はIP関節の手前まで固定する。
【解答】 4
骨折の原因で誤っている組合せはどれか。
1.脛骨顆部両顆骨折 ―― 高所からの転落
2.脛骨顆問隆起骨折 ―― 膝蓋腱の牽引力
3.腓骨粗面骨折 ―――― 大腿四頭筋の牽
引力
4.腓骨単独骨折 ―――― 大腿二頭筋の牽
引力
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 80
上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.骨折線は後下方から前上方に走る。
2.遠位骨片が近位端の後上方に転位する。
3.肘関節前方脱臼と外観が類似する。
4.前腕回外位で固定する。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 88
中手骨頭部骨折で正しいのはどれか。
1.第2中手骨に好発する。
2.手を握らせると患指骨頭が欠損してみえる。
3.MP関節は伸展位で固定する。
4.固定期間は8週間である。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 96
下腿骨骨幹部骨折で誤っている組合せはどれ
か。
1.変形治癒 ―――― 斜骨折
2.関節拘縮 ―――― 長期固定
3.遷延治癒 ―――― 上・中 1/3 境界部
4.筋萎縮 ――――― 長期免荷
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 81
上腕骨内側上顆骨折で誤っているのはどれか。
1.前腕屈筋群によって骨片は転位する。
2.骨片が関節内に介在する場合は観血療法の
適応となる。
3.肘関節脱臼に合併することがある。
4.関節包内骨折である。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 89
掌側凸の変形をきたす骨折はどれか。2つ選べ。
1.中手骨骨幹部横骨折
2.中手骨頭部骨折
3.基節骨骨幹部骨折
4.中節骨遺位骨折
【解答】 3と4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 82
遠位橈尺関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.橈骨遠位端部の骨折に合併する。
2.背側脱臼では尺骨頭が掌側に転位する。
3.掌側脱臼では前腕回外位をとる。
4.離開では手関節部の横径が増大する。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 83
デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮で誤っているの
はどれか。
1.男性に多い。
2.母指に好発する。
3.MP・PIP関節の屈曲拘縮がみられる。
4.手掌随膜に結節がみられる。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 84
モンテギア(Monteggia)骨折で正しいのはどれ
か。
1.屈曲型の発生頻度が高い。
2.伸展型は整復が比較的容易である。
3.屈曲型は前方凸変形を呈する。
4.伸展型は肘関節鋭角屈曲位、回外位で固定
する。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 85
円回内筋付着部から遠位の橈尺両骨骨幹部骨折
で正しいのはどれか。
1.介達外力によるものは横骨折になりやすい。
2.骨癒合は比較的良好である。
3.幼児であっても若木骨折となるのはまれであ
る。
4.前腕中間位で固定する。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 90
脱臼と症状との組合せで誤っているのはどれか。
1.肩鎖関節上方脱臼 ――――― ピアノキー
症状
2.肩関節関節窩下脱臼 ―――― モーレンハ
イム窩の消失
3.肘関節後方脱臼 ―――――― 肘関節屈
曲位の弾発性固定
4.近位指節間関節背側脱臼 ―― 基節骨骨
頭の掌側凸変形
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 91
デュベルニー(Duverney)骨折で誤っているのは
どれか。
1.側方からの直達外力で発生する。
2.腸骨稜から前腸骨棘に骨折線が走る。
3.患肢で起立すると局所に激痛がある。
4.転子果長は延長する。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 92
外傷性股関節後方脱臼で誤っているのはどれ
か。
1.骨折を合併することが多い。
2.股関節は屈曲・外転・外旋位に弾発性固定さ
れる。
3.コッヘル法で整復する。
4.骨頭壊死の発生に留意する。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 93
尻上がり現象に関与する筋はどれか。
1.内側広筋
2.外側広筋
3.大腿直筋
4.中間広筋
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 86
スミス(Smith)骨折で正しいのはどれか。
1.橈骨遠位端部に掌側凸の力が働いて骨折す
る。
2.遠位骨片は尺側転位を呈する。
3.橈骨動脈損傷に注意して整復する。
4.前腕回内位で固定する。
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 94
膝蓋骨骨折で正しいのはどれか。
1.縦骨折は介達外力によるものが多い。
2.裂離骨折が多い。
3.開放骨折が多い。
4.分裂膝蓋骨との鑑別が必要である。
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 87
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 95
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 97
施術に際しての評価で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.初期評価で治癒までの治療プログラムを設
定する。
2.中間評価で回復の限界を判定する。
3.中間評価は繰り返し行う。
4.最終評価で業務範囲であるか否かを判定す
る。
【解答】 1と3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 98
骨折の持続牽引整復法で誤っているのはどれ
か。
1.管理が容易である。
2.骨折部に対する固定力を期待できる。
3.屈曲転位に対する矯正力がある。
4.牽引には重錘が用いられる。
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 99
RICE処置でIの目的はどれか。
1.積極的な自動運動を行わせる。
2.損傷組織周囲の細胞の代謝を下げる。
3.重力作用によって浮腫発生を抑える。
4.損傷した患部の安静をはかる。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 100
初期固定を良肢位としないのはどれか。
1.肘頭完全骨折
2.手指基節骨骨幹部骨折
3.脛骨骨幹部骨折
4.脛骨果部骨折
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 101
18歳の男性。長距離陸上選手。最近 20 分ほどの
ランニングで左大腿部から下腿後面、足先までし
びれ感を感じるようになり来所した。腰部に自発痛
と運動痛は認めない。坐骨結節と大転子を結ぶ
線のほぼ中央部に圧痛を認める。股関節を屈曲、
内旋すると下肢後面への放散痛が再現される。下
肢の筋力低下、深部腱反射の異常は認めない。
考えられるのはどれか。
1.梨状筋症候群
2.腰部脊柱管狭窄症
3.足根管症候群
4.弾発股
【解答】 1
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 102
7歳の女児。跳び箱の着地に失敗して右肩を強打
した。単純エックス線写真(別冊No.1)を別に示
す。
柔整師 31 柔整理論 47
正しいのはどれか。●図
2.上腕骨外顆骨折
3.上腕骨外側上顆炎
4.外側側副靱帯損傷
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 104
46歳の男性。大工。半年前から仕事後に右手関
節の違和感を覚えていた。1か月前から右手関節
の疼痛が出現した。運動制限もないので放置して
いた。現在、軽度の腫脹と運動痛があり、手関節
の運動制限と握力の低下がみられる。圧痛部を×
印で示す。
考えられるのはどれか。●図
1.観血的整復が必要である。
2.リング固定をする。
3.側臥位で就寝させるよう指導する。
4.固定期間を8週間とする。
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 103
35歳の男性。柔道の初心者。3か月前、練習中に
右肘に痛みを感じた。当初から肘部に目立った腫
脹はないが、本を回内位で持ち上げる動作やタオ
ルを絞る動作で痛みが増強する。圧痛部位の写
真(別冊No.2A)と単純エックス線写真(別冊No.2
B)とを別に示す。圧痛部位を矢印で示す。
疑われるのはどれか。●別冊No.2AB
1.三角線維軟骨複合損傷
2.舟状骨骨折
3.ド・ケルバン(de Quervain)病
4.キーンベック(Kienböck)病
【解答】 4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 105
22歳の男性。ボクシング練習中にパンチをブロッ
クされ、右手母指の外転が強制された。単純エッ
クス線検査で第1中手骨基部に骨折がみられた。
掌尺側にある近位小骨片は大菱形骨と正常な位
置関係を保っていたが、遠位骨片は内転変形を
呈していた。本骨折は整復後の再転位を生じや
すい。
その原因として関与する筋はどれか。
1.母指内転筋
2.母指対立筋
3.長母指外転筋
4.長母指伸筋
【解答】 3
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 106
40歳の男性。火事で逃げ場がなくなり2階の窓か
ら道路へ飛び降りた。
起こりやすいのはどれか。2つ選べ。
1.第12胸椎圧迫骨折
2.第4腰椎圧迫骨折
3.大腿骨骨幹部骨折
4.踵骨骨折
【解答】 1と4
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 107
50歳の男性。トラックの荷台から飛び降りた際、右
足首に後方から強い衝撃を受けたように感じた。
その後、歩行困難となり来所した。爪先歩行不能。
触診でアキレス腱部に陥凹を認めるが圧痛は軽
度である。
適切な徒手検査はどれか。
1.トンプソンテスト
2.トムゼンテスト
3.ラックマンテスト
4.トーマステスト
【解答】 1
1.肘部異所性骨化
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 108
20歳の男性。柔道の試合で右下腿前面を蹴られ
た。試合終了後、同部に腫脹と痛みがあり、アイシ
ングを行った。歩行が可能であったので帰宅した
が、夜間に疼痛が増強したため来所した。他動的
に足関節を屈曲させると激痛を伴い、水疱形成を
みる。足の母指と第 2 指間の背側に感覚障害をき
たしている。脛骨に限局した圧痛や末梢動脈の拍
動消失はみられない。
考えられるのはどれか。
1.脛骨骨折
2.前脛骨筋症候群
3.長腓骨筋損傷
4.シンスプリント
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 109
20歳の男性。サッカーの試合中、足関節を内が
えしにねじり負傷したため来所した。腓骨外果と第
5中足骨底を結ぶ線の中点からやや遠位内側に
かけて限局性の腫脹と圧痛とがみられた。軋轢音
は認めない。足関節の前方引き出しと内外転の動
揺性はみられない。
考えられる損傷はどれか。
1.前距腓靱帯損傷
2.二分靱帯損傷
3.前脛腓靱帯損傷
4.踵腓靱帯損傷
【解答】 2
第 18 回 平成 22 年(2010 年) 【午後】問題 110
62歳の男性。6か月前から400~500m歩くと右
下肢に痛みとしびれが生じたため来所した。柔道
整復師は次のような面接を行った。
柔道整復師「どのような痛みですか」。
患者「膝の辺りが痛くなり、足があがらなくなるんで
す」。
柔道整復師「歩くとき以外は起こりませんか」。
患者「はい」。
柔道整復師「立ち止まると楽になるのですね」。
患者「はい」。
柔道整復師「すぐに痛みはなくなるのですか」。
患者「いいえ」。
柔道整復師「1分くらいかかりますか」。
患者「はい」。
この医療面接から読み取れるのはどれか。
1.患者の訴えを充分に引き出している。
2.開かれた質問が多く使われている。
3.一方的な施術者と患者との面接になってい
る。
4.多くの情報が得られる面接である。"
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 16
偽関節になりにくい部位はどれか。
1.大腿骨頚部
2.距骨頚部
3.脛骨近位
4.手舟状骨
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 17
小児骨折で誤っているのはどれか。
1.不全骨折を生じやすい。
2.長期の固定を要する。
3.過成長がみられる。
4.リモデリングが盛んである。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 18
幼児が転倒し手を衝いて発生しやすいのはどれ
か。
1.橈骨遠位骨端離開
2.肘関節脱臼
3.上腕骨外科頚骨折
4.肩関節脱臼
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 19
柔整師 31 柔整理論 48
骨癒合に良好な影響を与えるのはどれか。
1.圧迫力
2.剪断力
3.捻転力
4.牽引力
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 20
骨折の非観血療法の利点はどれか。
1.解剖学的整復が容易である。
2.関節拘縮が残りにくい。
3.感染のリスクが少ない。
4.固定期間が短い。
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 21
骨折固定の原則で誤っているのはどれか。
1.解剖学的基本肢位である。
2.再転位防止を目的とする。
3.硬性材料が用いられる。
4.上下各一関節を含める。
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 22
後療法で誤っているのはどれか。
1.物理療法が用いられる。
2.手技療法は軽擦法から始める。
3.固定除去後から開始する。
4.誘導マッサージは患部から離れた中枢側に
施す。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 23
合併症・後遺症とその要因との組合せで誤ってい
るのはどれか。
1.骨化性筋炎 ── 猛撃矯正
2.骨壊死 ──── 骨頭骨折
3.区画症候群 ── 固定の長期化
4.偽関節 ──── 開放骨折
【解答】 3?
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 24
顎関節前方脱臼の弾発性固定に関与する筋はど
れか。
1.胸鎖乳突筋
2.外側翼突筋
3.口輪筋
4.頬筋
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 25
大腿骨頚部内側骨折の症状で誤っているのはど
れか。
1.棘果長は短縮する。
2.腫脹は著明である。
3.軸圧痛は著明である。
4.下肢は外旋位である。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 26
鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.患側上肢を手で支えている。
2.患側の肩幅は狭くなる。
3.上方凸変形がみられる。
4.患側の肩が高くなる。
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 27
コーレス骨折の外観で誤っているのはどれか。
1.手部の尺側偏位
2.フォーク状の変形
3.銃剣状の変形
4.手関節の前後径増大
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 28
掌側凸変形になりやすいのはどれか。
1.中手骨骨幹部骨折
2.中手骨頚部骨折
3.基節骨骨幹部骨折
4.中節骨基部骨折
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 29
直達外力による発生が多いのはどれか。
1.肩鎖関節脱臼
2.肩関節脱臼
3.肘関節脱臼
4.小児肘内障
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午前】問題 30
下腿に回旋ストレスを加えるのはどれか。
1.ラックマンテスト
2.グラスピングテスト
3.アプレーテスト
4.トーマステスト
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 66
介達外力で複合骨折が起こりやすいのはどれか。
1.小児の鎖骨骨折
2.高齢者の上腕骨顆部骨折
3.小児の前腕骨骨幹部骨折
4.高齢者の大腿骨頚部内側骨折
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 67
屈曲骨折の分類と骨折型との組合せで誤ってい
るのはどれか。
1.第1型 ── 複合骨折
2.第1型 ── 骨片骨折
3.第2型 ── 斜骨折
4.第3型 ── 圧迫骨折
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 68
最も高いエネルギーによる損傷はどれか。
1.横骨折
2.斜骨折
3.螺旋骨折
4.粉砕骨折
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 69
ソルターハリスの分類で正しいのはどれか。
1.I型は肥大層の損傷に限局する。
2.Ⅲ型が最も多い。
3.Ⅳ型は成長障害を起こしにくい。
4.V型は受傷直後のエックス線像で判別が容
易である。
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 70
ズデック(Sudeck)骨萎縮で正しいのはどれか。
1.骨膜反応がみられる。
2.有痛性である。
3.上腕骨遠位部に好発する。
4.骨萎縮は短期間で回復する。
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 71
病院へ緊急搬送を必要とするのはどれか。
1.鎖骨骨折整復中に一時的に顔面蒼白となっ
た。
2.コーレス(Colles)骨折受傷 1 時間後に体温が
38℃に上昇した。
3.大腿骨骨折受傷 3 日後に前胸部に点状出血
斑が現れた。
4.上腕骨顆上骨折固定 5 日目に再転位した。
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 72
偽関節が起こりやすい要因で誤っているのはどれ
か。
1.高齢者
2.複雑骨折
3.骨折部に多量の血腫
4.過度の持続牽引固定
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 73
フォルクマン(Volkmann)拘縮の症状で誤っている
のはどれか。
1.浮腫
2.自発痛
3.感覚麻痺
4.手関節伸展位
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 74
骨折の固定後、早期に現れるのはどれか。
1.筋萎縮
2.関節拘縮
3.骨萎縮
4.循環障害
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 75
肋骨骨折の絆創膏固定で正しいのはどれか。
1.正中線を越えない範囲で貼付する。
2.深呼吸させ完全吸気状態で貼付する。
3.屋根瓦状に下方から上方に向って貼付す
る。
4.固定期間終了まで交換は避ける。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 76
上腕骨大結節骨折で誤っているのはどれか。
1.裂離骨折として発生する。
2.肩関節外転位で固定する。
3.肩関節前方脱臼に合併する。
4.上腕二頭筋長頭腱脱臼を合併する。
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 77
単純エックス線写真(別冊 No.2)を別に示す。
肩の外傷で正しいのはどれか。●別冊 No.2
柔整師 31 柔整理論 49
2.橈骨頚部骨折 ───────── 骨片
が後方に突出
3.モンテギア(Monteggia)骨折 -── 橈骨頭
が前方に突出
4.ガレアジ(Galeazzi)骨折 ──── 尺骨頭が
背側に突出
【解答】 3と4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 83
保存療法で整復直後の固定が良肢位なのはどれ
か。
1.肘関節後方脱臼
2.月状骨脱臼
3.膝蓋骨骨折
4.足関節前方脱臼骨折
【解答】 1
1.若年者に好発する。
2.弾発性固定がみられる。
3.徒手整復は禁忌である。
4.固定期間は 2 週である。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 78
初検時、骨折部が前外方凸変形するのはどれか。
1.上腕骨外科頚内転型骨折
2.上腕骨骨幹部(三角筋付着部より近位)骨折
3.大腿骨骨幹部中 1/3 部骨折
4.脛腓両骨骨幹部骨折
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 79
上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。2つ選
べ。
1.介達外力では横骨折が多い。
2.整復操作に伴う橈骨神経麻痺がある。
3.幼児ではハンギングキャスト固定を行う。
4.内反変形を残しやすい。
【解答】 2と4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 80
小児の上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。2つ
選べ。
1.キャリングアングルの減少は内反転位を示
す。
2.末梢骨片の外旋を残すと内反肘を後遺す
る。
3.遠位骨片の後方転位は自家矯正されやす
い。
4.偽関節を生じやすい。
【解答】 1と3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 81
誤っている組合せはどれか。
1.上腕骨外顆骨折 ──── 外反肘
2.上腕骨内側上顆骨折 ── 肘関節伸展障
害
3.上腕骨顆上骨折 ──── 阻血性拘縮
4.肘頭骨折 ─────── 遅発性尺骨神
経麻痺
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 82
骨折型と発生頻度の高い変形との組合せで正し
いのはどれか。2つ選べ。
1.肘頭骨折 ─────────── 上腕
三頭筋腱が索状に突出
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 84
手の舟状骨骨折で誤っているのはどれか。
1.手関節の捻挫との鑑別は容易である。
2.手関節橈屈で疼痛が増強する。
3.母指はIP関節の手前まで固定する。
4.長期の固定が必要である。
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 85
マレットフィンガーで誤っているのはどれか。
1.I型はDIP関節を過伸展位で固定する。
2.Ⅱ型は終止腱停止部の裂離骨折である。
3.Ⅲ型は観血的治療が原則である。
4.DIP関節の伸展不全は自然回復する。
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 86
股関節の関節可動域制限のない患者をベッドに
端座位とし、股関節の屈曲を指示した。右脚は図
のように屈曲可能であったが、左脚は屈曲できな
かった。
左脚の機能不全筋はどれか。●図
1.腸腰筋
2.大殿筋
3.中殿筋
4.梨状筋
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 87
後脛骨筋によって裂離骨折が生じる部位はどれ
か。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 88
外傷性肩関節脱臼の分類と所見との組合せで誤
っているのはどれか。
1.鎖骨下脱臼 ─── 上腕長延長
2.肩峰下脱臼 ─── 上腕内旋位
3.烏口下脱臼 ─── 肩峰下空虚
4.関節窩下脱臼 ── 上腕外転位
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 89
整復後2週経過した肩関節前方脱臼の後療法で
誤っているのはどれか。
1.肩関節部の温熱療法
2.肩関節部の軽擦手技
3.コッドマン体操
4.肩関節外転外旋の強制運動
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 90
母指球・示指および中指掌側面の感覚障害の原
因となるのはどれか。
1.舟状骨骨折
2.月状骨脱臼
3.尺骨頭背側脱臼
4.ベネット(Bennett)脱臼骨折
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 91
患者を腹臥位として行う股関節後方脱臼の整復
法はどれか。
1.牽引整復法
2.コッヘル法
3.ミッデルドルフ法
4.スティムソン法
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 92
先天性股関節脱臼の身体所見で誤っているのは
どれか。
1.大腿皮膚ヒダが左右非対称となる。
2.股関節屈曲外転で患側大腿外側がベッドに
付く。
3.背臥位で膝を立てると患側の膝が健側より低
くなる。
4.開排時にクリック音を触知する。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 93
脱臼と断裂する靱帯との組合せで正しいのはどれ
か。2つ選べ。
1.股関節後方脱臼 ─── 大腿骨頭靱帯
2.膝関節前方脱臼 ─── 前十字靱帯
3.膝蓋骨外側脱臼 ─── 外側側副靱帯
4.距腿関節外側脱臼 ── 前距腓靱帯
【解答】 1と2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 94
膝蓋骨外側脱臼で誤っているのはどれか。
1.X脚の人に起こりやすい。
2.下腿が内反内旋位を強いられ発生する。
3.内側膝蓋支帯部の圧痛を示すことが多い。
4.膝蓋骨軟骨損傷を合併しやすい。
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 95
自然整復されやすいのはどれか。
1.膝蓋骨外側脱臼
柔整師 31 柔整理論 50
2.距腿関節外側脱臼
3.リスフラン関節外側脱臼
4.第1中足指節関節背側脱臼
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 96
SLRテスト偽陽性のときに追加する検査はどれ
か。
1.ブラガードテスト
2.FNSテスト
3.ケンプテスト
4.ニュートンテスト
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 97
腱板損傷で行う検査はどれか。
1.ヤーガソンテスト
2.チェアーテスト
3.ドロップアームテスト
4.アドソンテスト
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 98
肘部管症候群で筋萎縮が著明でない部位はどれ
か。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 99
指末節に病変がみられるのはどれか。
1.マーデルング(Madelung)変形
2.ヘバーデン(Heberden)結節
3.ド・ケルバン(de Quervain)病
4.デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 100
膝関節障害はどれか。2つ選べ。
1.ティーチェ(Tietze)病
2.オスグッドーシュラッター(Osgood-Schlalter)
病
3.ブラント(Blount)病
4.ペルテス(Perthes)病
【解答】 2と3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 101
20 歳の男性、ラグビーの試合で全力疾走中、不意
に腕をつかまれ転倒した。初検時、三角筋の膨隆
が消失し、肩関節がやや外転位で運動制限がみ
られ、烏口突起下に上腕骨頭を触知した。整復後、
肩関節の外転不能と上腕近位外側に感覚障害が
現れた。
考えられる合併症はどれか。
1.腋窩神経損傷
2.筋皮神経損傷
3.橈骨神経損傷
4.肩甲下神経損傷
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 102
7 歳の男児。鉄棒から落ちて左手を衝いた際、左
肘が過伸展強制され受傷した。来所時、肘部の変
形や腫脹が強く上腕骨遠位部骨折を疑った。手
指の機能を確認する目的で、ジャンケンのグーと
パーをするように指示したところ、パーは可能であ
ったがグーは図のようであった。
考えられるのはどれか。●図
この損傷の整復操作として適切でないのはどれか。
●図
1.中足骨長軸上の末梢牽引
2.中足指節関節の過伸展
3.基節骨基部背側の直圧
4.中足指節関節の屈曲
【解答】 1
1.筋皮神経損傷
2.橈骨神経損傷
3.正中神経損傷
4.尺骨神経損傷
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 103
10 歳の男児。野球で打球をショートバウンドで捕
球しようとして右手小指の外転を強制され負傷し
た。右手小指MP関節を中心とする腫脹と、基節
骨基部に限局性の圧痛を認めた。MP関節の屈
曲運動はやや制限されていて、伸展では外転位を
とり環指から離れている。同指のPIP及びDIP関
節に異常は認めなかった。
最も考えられるのはどれか。
1.中手骨頚部骨折
2.中手骨骨頭骨折
3.基節骨骨端離開
4.MP関節捻挫
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 104
7 歳の男児。スキー滑走中、新雪にスキー先端を
突っ込み、上体を捻るようにして転倒、スキー板か
ら靴が外れず、右下腿部を受傷した、下腿中央部
に軽い腫脹と同部内側の限局性圧痛を認め、軸
圧を加えると同部に疼痛が出現した。下腿に捻転
力を加えたが異常可動性は認められず、軋轢音も
認めなかった。
最も考えられるのはどれか。
1.脛骨骨幹部不全骨折
2.腓骨骨幹部単独骨折
3.脛・腓骨骨幹部螺旋骨折
4.脛・腓骨骨幹部横骨折
【解答】 1
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 105
25 歳の男性。スノーボードで転倒し左肩部を強打
した。左上肢の運動制限および左鎖骨内端部に
激しい疼痛があり、呼吸時に増悪する。左頚静脈
の怒張もみられた。
最も考えられるのはどれか。
1.肩甲骨骨折
2.定型的鎖骨骨折
3.肩鎖関節脱臼
4.胸鎖関節脱臼
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 106
26 歳の男性。空手の蹴りを練習中、右足第1指を
過伸展強制され、図のような変形を呈して来所した、
足底面に中足骨頭を触れ、基節骨を他動的に屈
曲すると弾力性の抵抗があり、力を緩めると図の変
形に戻ってしまった。
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 107
35 歳の女性。3日前、自動車運転中、車に追突さ
れ負傷した。受傷直後から後頚部に自発痛およ
び運動痛がみられたが、今日になってめまい感や
耳鳴り、顔面部の感覚障害がみられ来所した。四
肢の感覚障害や運動障害はなく、しびれ感や冷感
もない。ジャクソンテストは陰性で上肢・下肢の深
部反射も正常であった。
最も考えられるのはどれか。
1.胸郭出口症候群
2.頚部交感神経症候群
3.頚椎椎間板ヘルニア
4.後縦靱帯骨化症
【解答】 2
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 108
30 歳の女性。出産後、友人と携帯メールを頻繁に
交わすようになり、右手母指の付け根に痛みを感
じるようになった。軽度の腫脹と熱感が患部にみら
れ、最近は箸を持つのもつらく感じるようになった。
陽性となる検査はどれか。
1.ファーレンテスト
2.アレンテスト
3.トムゼンテスト
4.フィンケルスタインテスト
【解答】 4
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 109
19 歳の女性、1か月前、バスケットボールをしてい
た際、右膝関節を捻り負傷した。右膝関節の腫脹
が軽減しないため来所した。膝関節を屈曲し下腿
を内旋させた状態から、膝に外反力を加えながら、
膝関節を伸展させる徒手検査を行ったところ、下
腿の前内方への不安定性を生じた。
考えられる損傷部位はどれか。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 3
第 19 回 平成 23 年(2011 年) 【午後】問題 110
30 歳の男性。2か月前、バレーボールをしていた
際、左足関節が内返し強制され負傷した。同様の
既往が数回あり放置していたが、疼痛が残存し来
所した。腫脹、熱感はないが左足関節に内反不安
柔整師 31 柔整理論 51
定性がみられた。
この不安定性を改善する目的で強化する最も適
切な筋はどれか。
1.後脛骨筋
2.長・短腓骨筋
3.足長母指伸筋
4.ヒラメ筋
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 16
腰椎椎間板ヘルニアの所見で誤っているのはど
れか。
1.下肢の筋力低下
2.下肢の感覚低下
3.膀胱直腸障害
4.下肢深部腱反射の亢進
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 24
手の舟状骨骨折で誤っているのはどれか。
1.手根骨の中で最も発生頻度が高い。
2.介達外力で発生することが多い。
3.手関節の橈背屈で痛みが増強する。
4.遠位骨片が骨壊死に陥りやすい。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 25
ベネット(Bennett)骨折で正しいのはどれか。
1.関節包は損傷されない。
2.遠位骨片は尺側に転位する。
3.近位小骨片は背側に残存する。
4.母指の外転強制により発生する。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 17
関節捻挫でみられないのはどれか。
1.関節血腫
2.関節の不安定性
3.弾発性固定
4.靱帯部に焔凹を触知
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 26
肘関節後方脱臼の症状で誤っているのはどれ
か。
1.肘関節は鋭角屈曲位となる。
2.ヒューター三角は乱れる。
3.上腕三頭筋腿は索状に隆起する。
4.前腕は短縮してみえる。
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 18
屈曲整復法が適応となるのはどれか。
1.前腕両骨骨幹部骨折
2.上腕骨骨頭骨折
3.肘頭骨折
4.肋骨骨折
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 27
肘内障で正しいのはどれか。
1.前腕は回内位となる。
2.橈骨頭の転位が触知できる。
3.肘関節に熱感を認める。
4.肘関節橈側に腫脹を認める。
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 19
徒手整復で末梢牽引が適切でないのはどれか。
1.肩関節前方脱臼
2.肘関節後方脱臼
3.第1中手指節関節背側脱臼
4.股関節後方脱臼
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 28
膝蓋骨外側脱臼の要因となるのはどれか。
1.Q角が25°
2.大腿骨頚部前捻角が14°
3.FTAが176°
4.膝の過伸展が0°
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 20
偽関節発生の局所要因でないのはどれか。
1.回旋力
2.圧迫力
3.牽引カ
4.剪断力
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 29
短腓骨筋が発症に関与するのはどれか。
1.ポット(Pott)骨折
2.下駄骨折
3.足舟状骨骨折
4.第2中足骨骨幹部骨折
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 21
関節唇損傷が起こりやすいのはどれか。
1.顎関節前方税臼
2.肩関節前方脱臼
3.膝蓋骨外側脱臼
4.第1中足指節関節背側脱臼
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 30
足関節の内反強制で外果下部の裂隙が拡大する
のはどれか。
1.前距排籾帯断裂
2.二分靱帯断裂
3.第5中足骨基部裂離骨折
4.アキレス腱断裂
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 22
上腕骨外科頚外転裂骨折で正しいのはどれか。
1.三角筋の膨隆が消失する。
2.骨幹軸の骨折端部は外方に向く。
3.骨折部が前内方凸変形となる。
4.肩峰と大結節との間隔は狭くなる。
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午前】問題 23
上腕骨顆上骨折伸展型で正しいのはどれか。
1.ソルター・ハリス分類のⅡ型である。
2.骨折線は前上方から後下方に走行する。
3.肘関節前方脱臼と誤診されやすい。
4.後遺症に内反肘が挙げられる。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 66
急性塑性変形がみられるのはどれか。
1.上腕骨近位骨端線離解開時の上腕骨骨幹
部
2.橈骨骨幹部骨折時の尺骨骨幹部
3.定型約鎖骨骨折時の近位骨片部
4.舟状骨骨折時の近位骨片部
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 67
骨折の確定所見はどれか。
1.鎖骨中・外1/3境界部に限局性圧痛がみら
れた。
2.上腕中央部に異常可動性がみられた。
3.肘関節部に発赤がみられた。
4.手関節部に局所熱感がみられた。
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 68
受傷直後の所見で肘関節の前後径が増大してい
るのはどれか。2つ選べ。
1.上腕骨顆上伸展型骨折
2.上腕骨内側上顆骨折
3.肘関節後方脱臼
4.小児肘内障
【解答】 1と3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 69
ズデック(Sudeck)骨萎縮の症状でないのはどれ
か。
1.発汗異常
2.関節拘縮
3.爪の萎縮
4.病的反射の出現
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 70
脱臼と原因疾患との組合せで誤っているのはどれ
か。
1.拡張性脱臼 ──── 急性化膿性股関節
炎
2.破壊性脱臼 ──── 関節リウマチ
3.麻痺性脱臼 ──── 脳血管障害
4.発育性脱臼 ──── 血友病
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 71
施術録で誤っているのはどれか。
1.施術日に記載する。
2.損傷部の経過を記載する。
3.骨折・脱臼では医師の同意を得た旨を記載
する。
4.保存期間は3年間である。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 72
ギプス国定などで下肢を長時間動かさないことが
原因で発症するのはどれか。
1.深部静脈血栓症
2.過剰仮骨形成
3.骨化性筋炎
4.脂肪塞栓
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 73
通電療法でないのはどれか。
1.中周波
2.干渉波
3.超音波
4.低周波
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 74
受傷後2週で前腕近位からの固定に変更した右コ
ーレス(Colles)骨折患者が、職場復帰するにあた
り、誤っている指導はどれか。
1.組み立て作業から管理業務への変更を指導
した。
2.職場内では右手指を使用しないように指導し
た。
3.自家用車通勤をしないように指導した。
4.休憩時間に右肩関節の振り子運動をするよう
に指導した。
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 75
脊椎骨折と好発部位との組合せで正しいのはど
柔整師 31 柔整理論 52
れか。
1.頚椎棘突起骨折 ────
2.肋骨突起骨折 ─────
3.胸椎棘突起骨折 ────
4.椎体圧迫骨折 ─────
【解答】 1
下位頚椎
上位胸機
下位胸椎
下位腰椎
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 76
肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.ゴルフでは第1肋骨に好発する。
2.幼小児に好発する。
3.単数骨折では肺損傷が起こりにくい。
4.絆創膏は吸気時に貼付する。
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 77
小児の鎖骨骨折で正しいのはどれか。
1.第3骨片を生じることが多い。
2.解剖学的整復が要求される。
3.偽関節の発生が多い。
4.変形は漸次改善する。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 78
定型的鎖骨骨折で遠位骨片の転位に作用するの
はどれか。
1.胸鎖乳突筋
2.大胸筋
3.棘上筋
4.大円筋
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 79
発生頻度の比較で正しいのはどれか。
1.鎖骨外端部骨折
> 鎖骨中・外1/3境
界部骨折
2.上腕骨外科頚骨折 > 上腕骨解剖頚骨
折
3.上腕骨外顆骨折
> 上腕骨顆上骨折
4.スミス(Smith)骨折 > コーレス(Colles)骨
折
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 80
肩甲骨骨折で正しいのはどれか。
1.体部骨折は縦骨折が多い。
2.頚部骨折は解剖頚骨折が多い。
3.肩峰骨折は転位が著明である。
4.上角骨折は肩甲挙筋により転位する。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 81
小骨片に手関節屈曲作用筋が付着しているのは
どれか。
1.上腕骨外顆骨折
2.上腕骨内側上顆骨折
3.𣓤𣓤骨頚部骨折
4.背側バートン(Barton)骨折
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 82
関節外骨折はどれか。
1.上腕骨解剖頚骨折
2.上腕骨内顆骨折
3.ショウファー骨折
4.スミス(Smith)骨折
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 83
以下の条件すべてに該当するのはどれか。
条件1 高齢者に好発する。 条件2 骨壊死を起
こしやすい。 条件3 人工骨頭登換術が行われて
いる。
1.上腕骨外科頚外転型骨折
2.橈骨頚粉砕骨折
3.大腿骨頚部内側骨折
4.距骨頚部骨折
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 84
保存療法で肘関節伸展位固定とするのはどれ
か。
1.モンテギア(Monteggia)伸展型骨折
2.ガレアジ(Galeazzi)骨折
3.肘頭骨折
4.橈骨頭骨折
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 85
尺骨骨幹部上・中1/3境界部の骨折と同時に𣓤𣓤
骨頭脱臼が生じた場合の合併症で考えられるの
はどれか。
1.銃剣状変形
2.Perfect O不整
3.下垂指
4.鈎爪指変形
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 86
所見と疾患との総合せで誤っているのはどれか。
1.ドレーマン徴候 ────── 大腿骨頭す
べり症
2.ナウマン症候 ─────── 距骨骨折
3.ラセーグ徴候 ─────── 股関節前方
脱臼
4.トレンデレンブルグ徴候 ── 股関節臼蓋
形成不全
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 87
股関節後方脱臼と大腿骨頚部内側内転裂骨折と
に共通するのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に好発する。
2.大転子高位が認められる。
3.転子果長の短縮が認められる。
4.合併症に阻血性大腿骨頚壊死が挙げられ
る。
【解答】 2と4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 88
股関節内旋位となるのはどれか。
1.大腿骨転子間骨折
2.大腿骨頚部内側骨折
3.股関節腸骨脱臼
4.股関節恥骨上脱臼
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 89
誤っているのはどれか。
1.大腿骨顆上屈曲型骨折は遠位骨片が前方
に転位する。
2.分裂膝蓋骨は外上方に認めることが多い。
3.大腿骨外顆骨折は外反膝を呈する。
4.脛骨顆間隆起骨折では前方への不安定性
がみられる。
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 90
デュピュイトラン(Dupuytren)骨折はどれか。●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 91
肩鎖関節Ⅰ度損傷で正しいのはどれか。
1.反跳症状がみられる。
2.外転運動痛がある。
3.肩鎖靱帯は完全断裂する。
4.階段状変形を残す。
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 92
肩関節脱臼の整復法でないのはどれか。
1.ベーラー法
2.ドナヒュー法
3.モーテ法
4.ミルヒ法
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 93
ボタンかけに支障がないのはどれか。
1.手根管症候群
2.前骨間神経麻痺
3.肘部管症候群
4.腋窩神経麻痺
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 94
月状骨周囲脱臼で正しいのはどれか。
1.月状骨は𣓤𣓤骨関節面から逸脱する。
2.発生機序はスミス(Smith)骨折と同じである。
3.示・中指掌側の感覚鈍麻を生じる。
4.月状骨周囲の手根骨は掌側に転位する。
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 95
指PIP関節背側脱臼の固定肢位で正しいのはど
れか。
1.MP・PIP・DIP関節伸展位
2.MP関節屈曲位、PIP・DIP関節伸展位
3.MP・PIP関節伸展位、DIP関節屈曲位
4.MP・PIP・DIP関節軽度屈曲位
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 96
中足指節関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.第1足指に好発する。
2.Z字型変形がみられる。
3.開放創は足底側に多い。
4.末梢牽引で整復する。
【解答】 4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 97
正しい組合せはどれか。
1.バンカート損傷 ─────── 大結節部
柔整師 31 柔整理論 53
の圧痛
2.示指ロッキングフィンガー ── MP関節の
伸展障害
3.梨状筋症候群 ──────── 大腿前
面部の感覚障害
4.アキレス腱断裂 ─────── 患側の爪
先立ち可能
【解答】 2
している。特に受傷した記憶はないが、約2週前
から起床時に左手母指IP関節が、屈曲したまま伸
びなくなると訴えている。診察時には同関節は伸
びていて、抵抗感はあるが自動的に屈曲も可能で
ある。
認められる主な症状はどれか。
1.起床時に母指がZ字状を呈している。
2.MP関節掌側に硬結を触知する。
3.IP関節に腫脹を認める。
4.IP関節に圧痛を認める。
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 98
痛みの出現により陽性と判断するテストはどれか。
1.リフトオフ
2.フィンケルスタイン
3.ラックマン
4.トンプソン
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 99
Ⅱ度の膝側副靱帯損傷でみられないのはどれ
か。
1.限局性圧痛
2.関節部の腫脹
3.軸圧痛
4.側方動揺性
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 100
図に示す部位に圧痛があるのはどれか。●図
1.足根洞症候群
2.足根管症候群
3.有痛性外脛骨障害
4.有痛性三角骨障害
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 101
46歳の男性。3年前から左手に軽いしびれを感じ
るようになり、最近、細かい指先での作業が困難と
なっている。左肘関節は約20度外反しているが屈
伸運動は正常であった。なお、6歳頃、左上腕骨
外顆骨折の既往があり、この損傷による後遺症と
考えられた。
手指の機能障害はどれか。
1.小指DIP・PIP関節の完全伸展不能
2.小指MP関節の完全伸展不能
3.中指掌側面の感覚障害
4.母指の対立運動不能
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 102
9歳の女児。一輪車から転落し左手の手掌を衝い
て倒れ、左肘部に疼痛を訴えて来所した。腫脹は
肘関節全体にみられ、自動運動は困難である。近
医で診察を依頼するため、応急処置として三角巾
で提肘することにした。
三角巾のあて方で正しいのはどれか。2つ選べ。
●図
1.a
2.b
3.c
4.d
【解答】 1と4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 103
15歳の男子。柔道で第2中手骨骨幹部を骨折し
た。整復を行い、手関節軽度伸展位で示指をMP
関節30°・PIP関節90°・DIP関節45°組曲位
でアルミ副子で3週固定した。固定除去後、指を
屈曲させると、示指が中指に重なっていた。
この重なりを予防する初期の対応で適切なのはど
れか。2つ選べ。
1.中指とともに固定する。
2.手関節を屈曲位で固定する。
3.MP関節を伸展位で固定する。
4.指先を舟状骨結節に向けて固定する。
【解答】 1と4
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 104
35歳の男性。7日前、重量物を持ち上げた際、強
い腰部および右下肢痛が出現し、歩行困難となっ
た。現在、脊柱起立筋部に緊張感があるものの、
棘突起の叩打痛もなく、腰痛は消失し、歩行の異
常はみられない。体幹を右回旋位で伸展させると
右大腿後面から下腿後面にかけて放散痛がみら
れた。右足部外側の感覚障害、足母指底屈筋力
の低下が認められた。膝・足クローヌスは認められ
なかった。
他に認められる右下肢の所見はどれか。
1.FNSテスト陽性
2.膝蓋腱反射亢進
3.アキレス腱反射減弱
4.バビンスキー反射陽性
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 105
62歳の男性。10日前、バス乗車中に吊革を右手
で力を入れて持っていたところ、バスが急停車し
た瞬間に鋭い疼痛が肩に生じた。3日で疼痛は軽
快したが、肩の挙上が不自由なため来所した。大
結節部に圧痛がみられる。
考えられるのはどれか。
1.腱板損傷
2.肩鎖関節脱臼
3.ベネット損傷
4.肩関節脱臼
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 106
50歳の女性。工場で組み立て作業ラインに従事
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 107
68歳の男性。左小指の運動制限があり、日常生
活動作にも支障をきたしている。MP・PIP関節の
伸展制限を認め、同指の手掌部に索状物を触れ
る。
考えられるのはどれか。
1.ド・ケルバン(de Quervain)病
2.フォルクマン(Volkmann)拘縮
3.デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮
4.マーデルング(Maclelung)変形
【解答】 3
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 108
18歳の男子。10日前にバスケットボールの試合
中ボールを取り損ない右示指を突いた。放置して
いたが、今日になって示指が図のような変形を浸
していることに気付き来所した。
最も考えられるのはどれか。●図
1.深指屈筋腱断裂
2.正中索断裂
3.終止腱断裂
4.浅指屈筋腱断裂
【解答】 2
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 109
50歳の男性。ゴルフ中に坂を駆け上がった際、右
下腿後部が何かに叩かれた痛みを感じたと跛行
で来所した。ふくらはぎ内側部に圧痛があり、足関
節背屈を強制すると疼痛が増強する。脛骨内側
後縁部に沿った疼痛はなくトンプソンテストは陰性
である。
最も考えられるのはどれか。
1.腓腹筋損傷
2.膝窩筋損傷
3.シンスプリント
4.アキレス腱断裂
【解答】 1
第 20 回 平成 24 年(2012 年) 【午後】問題 110
19歳の女性。陸上競技長距離選手。2週前から
走行中に右下腿前面部の疼痛や下腿の圧迫感
を感じるようになった。最近では、走行中につま先
を引っかけてつまずくことが多くなり、図に示す部
位にしびれ感が認められる。走るのを中止して、し
ばらくすると右下腿の痛みや感覚異常は認められ
なくなる。
発症に関与する神経はどれか。●図
柔整師 31 柔整理論 54
1.脛骨神経
2.深腓骨神経
3.浅腓骨神経
4.内側足底神経
【解答】 2