WRO Japan 2015 九州山口地区大会 競技ルール Mountaineering 【更新履歴】 2015 年 7 月 3 日 Ver. 1.0 初版作成 2015 年 7 月 3 日 Ver. 1.1 P6 配置されるキューブの定義の追加補足 P14 パネルの配置例の画像を差し替え 2015 年 7 月 7 日 Ver. 1.2 全体の画像のずれ修正 用語集 ・山の領域 ・・・競技エリア内の赤、青、緑、黄に色分けされたエリア ・山頂 ・・・山の領域内で、最も高く平らになっているエリア ・山の中腹 ・・・山の段差が続いているエリア ・山麓 ・・・山の領域内で、最も低く平らになっているエリア ・ベースエリア ・・・競技エリア内で、山の領域以外のエリア 以上のことを図に表わすと下の図のようになる ベースエリア 山の中腹 ・ベストスコア ・・・競技を 2 回行った際の高い方の得点 ・ベストタイム ・・・ベストスコアの際の競技時間 ・セカンドスコア ・・・競技を 2 回行った際の低い方の得点 ・セカンドタイム ・・・セカンドスコアの際の競技時間 2 ●競技の説明 今年の高校生部門は「登山」を目標として掲げます。 今年のテーマ、 「ロボット探検家」です。競技者は、人間には難しい場所を調査し、探索す ることができるロボットを作成することになります。多くの探検家は、未踏の地に踏み込む 際に危険がないかロボットの力を利用して調査する状況が少なからずあります。ロボット が探索している間、探検家は時間を持て余すかもしれません。しかしながら、探検家はロボ ットの探索状況に注意しなければなりません。未知の環境は、ロボットに対して危険をもた らす可能性があるからです。 高校レベルの競技では、ロボットが山麓にある LEGO ブロックで作成されたキューブ(以 下、キューブ)を山頂の穴に配置してもらいます。その際に、競技エリアの中央にある 8 つ のパネルを使い、山の向きと、山麓にあるキューブの色の情報を読み取っていただきます。 ロボットがスリップし、山から落下しないように、注意して挑戦してください。 3 ●規則および規定 1. 本競技のミッションは、全てのキューブを同じ色の山頂の穴に配置することです。 2. 競技は全チーム 2 回行います。ベストスコアの高いチームを上位チームとします。 3. 競技時間は 2 分間です。時間は、審判のスタートの合図で計測します。ロボットは、ベ ースエリアに配置されなければなりません。この時に、実行するプログラムを競技者は 選択することができます。 (ただし、プログラムを実行してはいけません。 ) プログラムを選択し競技準備ができたら、審判のスタートの合図でロボットを動かしま す。 4. スタート前の状態のロボットの寸法は、250mm×250mm×250mm 以下でなければな りません。競技が始まった後、ロボットの大きさは限定されません。 5. ロボットは、ベースエリアでスタートしなければなりません。スタート時はロボットの どの部分も、山の領域に入ってはいけません。 ベースエリア 6. キューブの配置位置は以下のように山麓の黒ラインの交点に配置されます。 キューブの位置 4 7. 各山の向きと各キューブの場所は、ベースエリアの中央に順番に配置される 8 つのパネ ルで示されます。 横の中央→ ←横の中央 キューブの配置位置を示す 山の向きを示す 8. 山の配置は時計回りの順に、赤(右上) 、青(右下)、緑(左下)、黄(左上)です。山の 向きは「Normal」と「Abnormal」の2つがあります。 「Normal」の向きは、競技エリ アの角に山頂が位置する状態を指します。 「Abnormal」は「Normal」から 90 度回転さ れており、競技エリアの横の中央に山頂が位置する状態を指します。(上の図を参照のこ と) 5 9. 山の向きは、4 つのパネルで示されます。 O1 は赤の山の向きを表し、赤の場合が「Normal」 、黒の場合が「Abnormal」です。 O2 は青の山の向きを表し、青の場合が「Normal」 、黒の場合が「Abnormal」です。 O3 は緑の山の向きを表し、緑の場合が「Normal」 、黒の場合が「Abnormal」です。 O4 は黄の山の向きを表し、黄の場合が「Normal」 、黒の場合が「Abnormal」です。 10. 赤、青、緑、黄のキューブの配置は、残りの 4 つのパネルで示されます。 Q1 は、赤の山麓に配置されたキューブの色と一致します。 Q2 は、青の山麓に配置されたキューブの色と一致します。 Q3 は、緑の山麓に配置されたキューブの色と一致します。 Q4 は、黄の山麓に配置されたキューブの色と一致します。 ※ただし、各山の色と配置されるキューブの色が一致することはありません。 パネルと山の向き及びキューブの配置例です。 ・例 1 Q4→ Q3→ ←緑 ←青 Q2→ Q1→ ←赤 ←黄 O4→ ←黄 ←黒 O3→ O2→ O1→ ←赤の山 黄の山→ ←黒 ←赤 緑の山→ 緑キューブ 黄キューブ 青キューブ 赤キューブ 赤キューブ ←青の山 ・例2 Q4→ Q3→ Q2→ Q1→ ←赤 ←青 赤キューブ 黄の山→ 黄キューブ ←緑 ←黄 O4→ O3→ ←黒 O2→ ←青 O1→ ←赤 ←赤の山 ←黒 緑キューブ 緑の山→ 青キューブ 6 ←青の山 11. 競技時間は次の場合に終了になります。 ・ミッション完了後、ロボットがベースエリアで停止した場合 (停止とはロボット全体がベースエリアに完全に入り、3秒間停止している状態を指す) ・競技開始後、競技者が競技エリア内の物やロボットに触れた場合 ・競技時間(2分)が経過した場合 ・競技者が試合の中断・リタイアを求め、主審により認められた場合 ・主審がルール違反とみなした場合 12. 山の向きとキューブの配置位置は全チーム共通です。第1走目と第2走目の開始直前 に発表します。 13. 各チーム競技後、審判により得点計算が行われます。その結果に異議がなければ競 技者は得点表にすぐに署名(サイン)をしなければなりません。異議がある場合は、署 名する前に申し出なければなりません。競技者から異議があった場合、審判は真摯に 対応し、必要な場合得点計算をやり直します。審判が異議を認めず、競技者がサイン を拒んだ場合は、参加チームは失格となります。 ●得点 得点は競技が終了した時点でのキューブの位置で計算されます。 1. 各色のキューブが同じ色の山麓からはみ出さずに配置された場合 = 10 点 2. 各色のキューブが同じ色の山の中腹に配置された場合 = 25 点 3. 各色のキューブが同じ色の山頂に配置された場合 = 50 点 4. 各色のキューブが同じ色の山頂の穴に配置された場合 = 100 点 5. 最大スコア = 400 点 (各色のキューブ 4 つ×各色の山頂の穴に配置された場合の得点 100 点) 7 ●順位付け ・ベストスコアの高いチームを上位とする。 ・ベストスコアが同点の場合、ベストタイムで順位を決める。 ・ベストタイムも同じ場合、セカンドスコアで順位を決める。 ・セカンドスコアも同点の場合、セカンドタイムで順位を決める。 順位 チーム名 ベストスコア ベストタイム セカンドスコア セカンドタイム 1 ○○高校 400 1 分 40 秒 リタイア ― 2 ××学園 400 1 分 50 秒 400 1 分 55 秒 3 △△男子高 380 ― 360 ― 4 □□女子高 380 ― 340 ― ・それでも順位が決まらない場合、ベストスコアを出した際のロボットの重量の軽い方を上 位とします。 ●アピールポイントシート 1. アピールポイントシートの様式 1)Word、Excel、PowerPoint、PDF 何れかの形式で作成したもので、Word、Excel、 PowerPoint の場合はバージョン 2007 または 2010、2013 で読み込める形式で 提出すること。 2)送付時のサイズが 10 メガバイト以下に収まること(LZH、ZIP で圧縮してもよ い) 。 3)アピールポイントシートのデータは、A3 横サイズで印刷できる形式であるこ と。 4)動画や音声を含まないこと。印刷後のものを審査対象とする。 5)審査員は、日本語を母国語としたメンバーで構成されているので考慮するこ と。 8 2. アピールポイントシートの内容 1)チームに関する事項(必須事項) 【チーム名、所属、地域】は、シートのどこかに必ず記載すること。 (例:XXXXXXX WRO 高等学校 東京都中央区) XXXXXXXはチー ム名 2)ロボットの開発内容に関する事項 開発したロボット(ハードウェア、ソフトウェアとも)の内容(概要、詳細)、 技術的工夫点等。 競技攻略の考え方、狙い等。開発手法等の内容、工夫点等。 創造性を発揮した部分、課題設定状況や問題解決への論理的な取り組み工夫 点等。 3)チームの活動内容に関する事項 チームの紹介およびチーム活動状況の紹介。取り組みの特徴、活動における工 夫点等。 3. アピールポイントシートの提出・掲示 1)提出期限、方法 8 月 5 日(水)の 13 時迄に、WRO Japan 九州山口地区大会ホームページへログ インし、メインメニューの「アピールポイントシートアップロード」よりアッ プロードを行うこと。 (ホームページ URL http://www.asojuku.ac.jp/wro) ・ アップロードするファイルは 1 チーム 1 個になるように調整すること ・ アップロードの際は、アップロードのページにある注意事項に従うこと ・ アップロード時に何らかの支障が生じた場合は、大会事務局に問い合わせ ること ※なお、提出のない場合は得点より30点減点されます。 2)掲示、配布方法 提出されたアピールポイントシートは、会場内のボードに掲示されるほか、大 会後配布される DVD に PDF 形式で収録される。 4. アピールポイントシートの評価と表彰 1)評価 提出されたアピールポイントシートを審査員が見て内容評価するほか、競技 走行後にアピールポイント内容に関して審査員から直接質問がある場合もあ る。 9 2)表彰 評価の結果、内容や表現が優秀と認められるチームを表彰する。 アピールポイントシートによる発表の評価は、競技会の結果、選抜には影響を与えない。 ●その他の規約等 1. 選手の参加資格 1997年4月2日以降2000年4月1日までに生まれ、高等学校、高等専門学校のいずれか に在籍していること。高等専門学校の場合、第3学年までとする。これら以外の学 校に在籍する方が参加希望の場合は、事前に麻生情報ビジネス専門学校まで問い 合せること。 なお、WRO Japan 2015 九州山口地区大会にてWRO Japan 2015 決勝大会に選抜さ れた場合、九州山口地区代表チームとして2015年9月開催のWRO Japan 2015 決勝 大会に参加すること。 2. チーム構成 1 チームにつき生徒 2~3 名、コーチ 1 名(2 チーム参加の場合も 1 名で可)とす る。 また、1 校につき必ず引率教員 1 名帯同いただくことを条件とする。 ※コーチは 20 歳以上の成人者(引率教員含む)とする。 ただし、麻生専門学校グループ在校生は対象外とする。 3. 機材、ロボットの規格 ロボットの動力源は、電源電圧規格 10V 以下の電池、又はバッテリーとする。 電池、バッテリーは、各自持参とする。 4. 競技ロボットの組み立て、調整 競技時間にロボットの組み立ては含まない。ロボットは組み立てた状態から競技 開始とする。 調整にとれる時間は決勝大会と異なる。 (決勝大会より短くなる予定) 以上までのルールは九州山口地区大会独自のルールです。 ロボットの規約等は WRO Japan 2015 のレギュラーカテゴリー(エキスパート競技)の 「エキスパート共通ルール」に準ずるものとします。 10 [資料] 競技場(山なし) 明るめの赤色 明るめの黄色 明るめの青色 明るめの緑色 11 [資料] 競技場(山あり) 競技場(テーブル)の仕様 1)競技場の大きさは 2400mm×1200mm です。 2)競技場の各エッジに設置される壁の高さは 50mm、厚さは 17mm です。 3)アクリル板が周囲を覆っています。 12 [資料] 競技場の設計図 13 [資料] パネルの配置例 競技エリアの上に印刷されたパネルを置きます。 ※下から 2 番目は青の山が Abnormal の向きであることを示しています 14 [資料] 山の平面図 各山の層は25mmの高さで構成されます。 山頂の広さは縦250mm、横250mmです。 山頂にある真ん中の穴は 40×40mm です。 各層の間の最小距離は約 14mm です。 15 [資料] 使用するキューブの図 16 [資料] 使用するパネルの図 17
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