豆 類 技 術 情 報 N o . 1 平成27年6月3日 JA大潟村営農支援課 豆 類 生 産 組 合 豆 類 の 播 種 準 備 に つ い て 田植え作業もほぼ終了し、豆類の播種期が近づいて来ましたので次の事項に注意 し、播種準備を行ってください。 1.圃場準備 (1 )雑 草 対 策 : 除 草 剤 散 布 に よ る 除 草 も し く は 耕 起 回 数 を 増 や し 、 除 草 対 策 に は万全を期してください。 (2 )排 水 対 策 : デ ッ チ ャ ー 、 モ ー ル ド レ ナ ー 等 で 明 渠 や 弾 丸 暗 渠 を 実 施 し 、 圃 場の乾燥に努めてください。 (3 )酸 度 矯 正 : 土 壌 の 酸 度 を 測 定 し p H 6 に 矯 正 す る 。 ( 石 灰 施 用 量 p H 5 .0 の 場 合 : タ ン カ ル で 1 0 a 当 り 砂 地 1 0 0 kg、 ヘ ド ロ 地 2 0 0 kg 施 用 が 目 安 )。新 し く 暗 渠 を 施 行 し た 場 所 は 多 少 土 壌 p H が 高くても石灰を散布してください。 (4 )施 肥:基肥のN成分量は下表を参考にしてください。また、10a 当 り P :1 5 ~ 2 0 kg、 K :5 ~ 1 0 kg を 目 安 に 施 用 し て く だ さい。 品種名 作付区分 全面全層施肥量 溝施肥量 (N 成 分 量 /10a) (N 成 分 量 /10a) リュウホウ 本 作 3 kg 1 .5 kg リュウホウ 後 作 3 ~ 4 kg 1 .5 ~ 2 kg 3 kg 1 .5 kg 秋試緑1号 本 作 (条 播 ) あきたみどり 本 作 (条 播 ) 2 ~ 3 kg ※初期生育が不良の場合は尿素などで追肥を行う。 1 ~ 1 .5 kg (5 )耕 起 砕 土 : 発 芽 率 向 上 の た め 、 砕 土 率 (2 cm 以 下 の 土 塊 )は 7 0 % 以 上 に 努めてください。 排水の悪い圃場では土壌が締まるため、窒息状態となり発芽率 が低下しますので注意してください。 裏面に続く 2.播種準備 (1 )鳥 害 ・ 紫 斑 病 防 除 : ク ル ー ザ ー MAX X を 種 子 30kg に 対 し 1 梱 包 ( 240cc) 粉 衣 し て く だ さ い 。 ま た は キ ヒ ゲ ン R - 2 フ ロ ア ブ ル を 種 子 1 0 kg に 対 し 、 1 袋 (200cc)粉 衣 し て く だ さ い 。 (2 )根 粒 菌 : 初 作 目 の 圃 場 は 根 粒 菌 を 粉 衣 す る と 根 粒 着 生 が 良 く な り ま す 。 (1 0 a に 播 種 す る 種 子 に 対 し 、 「 ま め ぞ う 」 1 袋 使 用 ) (3 )播 種 量 及 び 播 種 適 期 : 播 種 期 は 降 雨 等 考 慮 し な が ら 実 施 し て く だ さ い 。 品種名 リュウホウ リュウホウ 秋試緑1号 作付区分 播 種 量 (kg/10a) 播種適期 本 作 (条 播 ) 4~5 6月5日~6月15日 本 作 (散 播 ) 8~10 6月15日~ 後 作 (散 播 ) 9~11 6月25日~ 後 作 (条 播 ) 5~6 7月10日 本 作 (条 播 ) 5~6 6月5日~6月15日 あ き た み ど り 本 作 (条 播 ) 5~6 6月10日~6月20日 ※ 栽 植 密 度:条 播 は 1 8 ,0 0 0 本 程 度 / 1 0 a 散 播 は 3 4 ,0 0 0 本 程 度 / 1 0 a 3 . 除 草 剤 散 布 (土 壌 処 理 剤 ) 播種後4日以内に下記のいずれかの除草剤を散布してください。 ① ラ ク サ ー 粒 剤 : 4 ~ 6 kg/ 1 0 a(イ ネ 科 、 広 葉 雑 草 が 混 在 す る 場 合 ) ② エ コ ト ッ プ 粒 剤 : 4 ~ 6 kg/ 1 0 a (イ ネ 科 、 広 葉 雑 草 が 混 在 す る 場 合 ) ③ ラ ク サ ー 乳 剤 : 1 0 a 当 り 水 量 1 0 0 ℓ に 対 し 薬 量 4 0 0 ~ 6 0 0 cc を 希 釈 ④ エ コ ト ッ プ 乳 剤 : 1 0 a 当 り 水 量 1 0 0 ℓ に 対 し 薬 量 4 0 0 ~ 6 0 0 cc を 希 釈 ⑤ フ ル ミ オ WDG:1 0 a 当 り 水 量 1 0 0 ℓ に 対 し 薬 量 1 0 g を 希 釈 し て 散 布 す る 。 1 本 で 1 ha 散 布 可 能 。 イ ヌ ホ オ ズ キ や キ ク 科 と い っ た 広 葉 雑 草 に 高 い 効 果 が あるが、イネ科雑草には効果が劣る。 ※散布の際には、他作物への飛散(ドリフト)には十分注意してください。 ※ フ ル ミ オ WDG は 他 作 物 へ の 薬 害 の 恐 れ が あ り ま す の で 散 布 器 の タ ン ク 、ホ ー ス、ノズル洗浄の徹底をお願いいたします。 4.ネキリムシ等の防除 成 虫 の 飛 来 状 況 に よ っ て は 発 生 が 多 く な り ま す の で 、つ ぎ の 薬 剤 で 防 除 に 努 め てください。 ① ク ル ー ザ ー MAXX : 種 子 1kg 当 り 原 液 8 ml を 種 子 粉 衣( 鳥 害 、紫 斑 病 防 除 も 兼ねる。) ② ダ イ ア ジ ノ ン 粒 剤 5 : 6 kg/ 10a 耕 起 前 に 全 層 散 布 又 は 、 播 種 時 に 同 時 施 用 ③ カ ル ホ ス 微 粒 剤 F : 6 kg/ 10a 耕 起 前 に 全 層 散 布 又 は 、 播 種 時 に 同 時 施 用 大豆播種作業(散播栽培) 1.発芽率を向上させるポイント 播種前に晴天が続いていた場合、発芽時の土壌乾燥を防ぐため、「ロータリー 耕 」→「 パ デ ィ ハ ロ ー 耕 」→「 播 種 」→「 覆 土 」ま で の 作 業 を 降 雨 前 に 完 了 さ せ る た め 、 こ の 一 連 の 作 業 を 2 .5 ha 程 度 ず つ 実 施 す る 。 2.作業の流れ ① 基 肥 ・ ・ ・ 「 ア グ リ フ ラ ッ シ ュ 4 4 4 」 を 現 物 で 4 0 kg/ 1 0 a ② ロ ー タ リ ー 耕 ・ ・ ・ 深 度 8 ~ 1 0 cm を 目 安 に 実 施 す る 。 ③パディーハロー耕・・・砕土率アップと共に、保湿を維持させるため、土塊を 浮かせないようにさせる。方法としてはトップリンクを出来るだけ長くし、作 業機の尻側を土壌に近づける等。 ④ 播 種 ・ ・ ・ ブ ロ ー ド キ ャ ス タ ー 等 で 8 ~ 1 0 kg/ 1 0 a の 種 子 を な る べ く 均 一 に播く。 ⑤覆土・・・パディーハローで浅く、土壌表面の土を動かす程度で実施。 3.除草剤(土壌処理)播種から3日以内に散布 粒剤・・・エコトップ粒剤 5 ~ 6 kg/ 1 0 a ク リ ア タ ー ン 細 粒 剤 5 ~ 6 kg/ 1 0 a 乳剤・・・エコトップ乳剤 クリアターン乳剤 5 0 0 ml/ 1 0 a 5 0 0 ml/ 1 0 a
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