県職ニュース№1515 15/08/31

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2015年8月31日
№1515
2015人事院報告・勧告
人事委員会要請関係
8月6日に人事院は、月例給で0.36%
(1,469円)、一時金で0.1月の引き上げ勧
告を行うとともに、フレックスタイム制の
全職員への拡充を勧告しました。
この内容は、国家公務員に対するもので
すが、その内容が10月上旬に予定される県
人事委員会勧告のベースになります。
国と地方の実態に違いもあり、単に国準
拠とならないよう、民間実態を精確に把握
署名・要請行動を行います!
①
月例給・一時金について、県内の
民間実態を精確に反映し、職員の
生活水準の改善につながる勧告を
求めます!
② 多くの職員が、「給与制度の総合
的見直し」を踏まえた現給保障を受
けていることから、較差が確実に反
映される措置を求めます!
③ フレックスタイム制について、慎
重な検討を求めます!
今後、最大限職員の賃金・労働条件
の改善につながる県勧告を求め、県関
係5組合要請・署名行動や県職支部要
請行動等を行います!
発 行 所
名古屋市中区三の丸3-2-1
愛知県東大手庁舎4階
愛知県職員組合
www.aichikenshoku.gr.jp
[email protected]
代
表
052-951-4036
F A X
0120-930-340
財政部 052-212-8034
組織部 052-212-8032
政策部 052-212-8033
し、本県の状況を踏まえた報告・勧告が重
要です。
組合は、県人事委員会に対して、賃金・
労働条件の改善につながる勧告を求めて、
署名、要請行動を行います。
このニュースでは、今後の人事委員会要
請等の取り組みと人事院勧告等のポイント
をお知らせします(人事院勧告等のポイン
トは裏面掲載)。
①
8月31日(月)∼9月15日(火)
◆署名行動の取り組み
県関係5組合で、要請事項(右表参照)に
係る「署名行動」実施(署名様式はこの資料
と併せて発送しています。)
9月15日(火)本部必着でお願いします。
② 9月7日(月)
◆東海・北陸人事委員会合同要請行動
東海・北陸県職労(愛知・岐阜・三重・富
山・石川・福井県)で、各県人事委員会に要
請書提出
③ 9月10日(木)
◆県関係5組合人事委員会要請
県関係5組合で人事委員会に要請書提出
④ 9月17日(木)
◆県職各支部人事委員会要請行動
人事委員会に署名提出及び各支部長から重
点事項の要請
昨年に続き、月例給、ボーナス引き上げ
2年連続の引き上げは、24年ぶり
◆月例給:1,469円(0.36%)引き上げ
較差は全職員(再任用含む)に配分。現給保
障を踏まえ、地域手当の支給割合を遡及改定
◆一時金:0.1月引き上げ 勤勉手当に積み増し
今年度分は12月期に引き上げ分を配分
∼ 若年層から高齢層まで、広く引き上げ改定
月例給は、民間の4月分給与を調査し、役職
段階、年齢、学歴、勤務地域等の主な給与決定
要素が同じ国家公務員と比較します。
その結果、1,469円(0.36%)の官民較差(国
家公務員が民間を下回っている)があるとして、
引き上げ勧告をしました。
官 民 給 与 の 較 差
民間給与① 公務員給与②
410,465円
408,996円
(平均年齢43.5歳)
較差③(①−②)
(③÷②×100)
1,469円(0.36%)
∼2%)を遡及して引き上げるとしています。
また、「給与制度の総合的見直し」における
配分見直しの一つの柱であった地域手当につい
て、当初予定より早く2年間で完結するとして
います。
なお、月例給の較差1,469円のうち、実際に俸
給表に配分される原資は280円に留まり、大部分
は地域手当の前倒し(遡及)改定(1,156円)に
配分されることになります。
❶ 「給与制度の総合的見直し」とは
民間賃金水準の低い12県を一つのグループとし、官
民較差(2.18%)を踏まえ、俸給表水準を平均2%、50歳
台後半層は最大4%引き下げるとともに、地域手当の
級地区分を増設して7区分とし、それぞれ支給割合を30
年3月までに段階的に引き上げるとしました(1級地:
18→20%)。
なお、30年3月までの経過措置として、俸給表水
準引き下げに伴い、27年3月時点の給与が現給保障
として支給されます。
❷ 地域手当の完成の前倒しを勧告
地域手当について、本来は3年かけて引き上げる
予定でしたが、本年の官民較差を解消するため、前
倒しで引き上げ、28年4月に制度を完成させます。
❸ 本県では・・
本県でも、給与制度の総合的見直しにより、給料
表水準が引き下げられ(平均▲4%)、地域手当の
支給割合について、30年4月までに、段階的に10.5
%まで引き上げることが決まっています(27年度は
8.5%)。
国と同樣に引き上げを前倒して行うのか、県人事
委員会の報告・勧告を注視する必要があります。
※ 民間・公務員とも、新規学卒の採用者は含まれていない。
官民較差の解消について、俸給表の改定(平
均0.4%)で行いますが、昨年同様、若年層中
心に改善する一方、「給与制度の総合的見直し ∼ 支給月数引き上げ分(0.1月分)は勤勉手当
に配分
により、高齢層における官民の給与差が縮小し
期末・勤勉手当は、前年8月から本年7月ま
ている」として、高齢層の俸給改定も行うなど、
での1年間の民間におけるボーナスの支給割合
職員全体に及ぶ俸給表改定が実施されます。
と国家公務員の年間支給月数を比較します。
民間企業のボーナスの支給状況を反映し、0.1
・20歳台=2,500円
月分(4.1月→4.2月)引き上げる勧告を行いま
した。(指定職・再任用職員・任期付職員につ
・30歳台=30歳半ばで1,200円に収束するよう
いては、0.05月分の引き上げ。)
段階的に調整
しかし、引き上げ分について、「民間の考課
・40歳台以上=1,100円
査定分に比べ、公務における勤勉手当の比率が
(高齢層の高位号俸も含めて引き上げ)
低い」として、昨年に続き、勤勉手当の月数増
・再任用職員=1,100円
にあてていますが、能力・成績主義の拡大につ
ながるもので、問題があります。
∼ 地域手当の支給割合を遡及して引き上げ
制度完成を1年前倒し
6月期
12月期
現在、若年層を除く多くの職員が、この4月
1.225月
1.375月
期末手当
実施の「給与制度の総合的見直し」で、27年3
(支給済み)
(改定なし)
27年度
月時点の現給保障がされ、俸給表をプラス改定
0.75月
0.85月
勤勉手当
しても、引き上げ効果がありません(国家公務
(支給済み)
(現行0.75月)
員の現給保障者は約90%)。
28年度 期末手当
1.225月
1.375月
そのため、28年4月改定の地域手当の一部(0.5
以降
勤勉手当
0.80月
0.80月
配偶者に係る扶養手当
政府は、配偶者の扶養手当について、見直し
要請をしており、トヨタ自動車などが将来的に
一律廃止し、子の加算分を増やす方針を示して
いました。
人事院は、見直し勧告はしませんでしたが、
その他手当等の主な内容です。
民間の動向等を注視しつつ、検討をしていくと
しています。
① 単身赴任手当の支給額の改定
④ 再任用職員の給与、
基礎額を平成28年4月1日から4,000円引き上
再任用職員について、官民較差の範囲内での
げ30,000円に改定。また、加算額の限度につい 改定に留まり、給与のあり方や、生活関連など
て、基礎額の引き上げを考慮し、平成28年4月 の諸手当については勧告しませんでした。
から12,000円引き上げ70,000円に改定します。
今年度末の定年退職者から、無年金期間が最
② 初任給調整手当引き上げ
長2年間となり、給与制度の整備が喫緊かつ重
医療職俸給表(一)の改定を踏まえ、医師の 要課題であることを踏まえると、残念と言わざ
初任給調整手当が引き上げられます(0.3%相当)。 るを得ません。
また、育児休業者等には、引き上げ分が反映
されないことになり、両立支援の観点からも問
題があると考えます。
③