特別支援学校における授業づくり-目標と評価の一体化

専門研修講座
特別支援教育実践力アップⅣ
「特別支援学校における授業づくりー目標と評価の一体化ー」
日時
目的
平成27年10月2日(金)
受講者
19名
特別支援学校における授業の目標と評価の一体化を図る授業づくりについて、講義や演習を通した研
修を行い、実践力の向上を図る。
講義1
実践発表
講義2
演習・協議
「授業づくりの現状と課題」
「授業づくりの実際~評価の工夫~」
「目標と評価の工夫について」
「目標と評価の一体化を目指して」
〈講義1〉
○授業の目標設定と評価
○学習指導要領と個別の指導計画
・L字の学習構造による二つの方向からの
視点を取り入れた目標設定
・縦のラインは、学習指導要領に則した評
価規準による各教科の目標設定
・横のラインは、個別の指導計画に基づい
た中・長期目標や自立活動と関連させ
た目標や配慮点からの目標設定
・一人一人の児童生徒に応じて、二つの
ラインを考え合わせたものを評価基準と
して設定し、子どもから引き出したい具
体的な姿を明示する
○目標と評価の一体化に向けた取組
(平成24年・25年度プロジェクト研究)
養護教育センター
いわき養護学校
養護教育センター
養護教育センター
指導主事
教
諭
指導主事
指導主事
〈実践発表〉
「生活単元学習「劇遊びをしよう」
○チームで行う授業検討会
・事前検討会
目標とねらいの焦点化
評価規準の設定
・授業 評価基準の設定と活用
・事後検討会 評価規準を生かした事後検討
○目標と評価の一体化をめざした
授業づくりの成果
・児童生徒の実態を再検討できた
ねらい、教材の妥当性の向上
・子どもの学ぶ姿 必要な力の検討
・効果的な指導計画の立案
・単元の分析的評価等
演習・協議のワークシート作成項目
江田
貴洋
上遠野 雅弘
菅野
和彦
氏
〈講義2〉
○授業の目標設定と評価の実際
人によって意味や示しているものが
大きく異なる言葉ex「きれい」「美しい」
「正しい」や、動詞でも行動が表面化し
ない言葉ex「楽しむ」「気づく」「参加す
る」「取り組む」など、曖昧な表現で無
く、具体的な言葉、児童生徒の様子を
示す。
○評価できる授業のために
・実態把握はしっかりと
・個に応じたその子の目標を具体的に
・判断可能な目標を設定する
・達成可能で現実的な目標を設定する
・いつまでを想定(単元 学期 時間)
演習・協議の様子
➀ 単元のねらい〈教師が、この単元で子どもに身につけさせたい力〉
➀ 単元の目標 〈子どもが、ねらいに沿った学習活動を実現していく姿〉
➁ 指導計画〈持参資料・実施済みの学習指導案から〉
③ 期待する子どもの学ぶ姿
〈ねらいや目標に沿って子どもが実現している姿〉
④ 学習を実現するために必要な力(こと)を
学習活動ごとに書き出す
⑤
③④と子どもの
実態を重ね合わ
せて、整合性を
図る。
⑥ 学習活動に即した評価規準で観点別に整理
知識・理解
思考・判断・表現
技 能
関心・意欲・態度
⑦ 観点別に整理した内容と教科等の関連検討
(各教科等合わせた指導の場合)
受講者の感想
○考える項目を細分化し、ワークシートに記入すると具体的な目標が設定できると感じました。
○目標と評価を一体化することは、子どもを見る視点を明らかにすることができ、授業改善につながる要素が多くあると思いました。
○実践発表を聞いて、演習・協議ワークシートの記入にイメージを持つことができました。
○普段の授業を改善するために参考となりました。学校として取り組んでいけるようにしていきたいです。