大森地区 - 立山町

大森地区 7/6
平成27年度 町政懇談会
大森地区
Ⅰ.日時・場所等
1.開催日時 平成27年7月6日(月)午後7時~午後8時30分
2.開催場所 大森公民館1階和室
3.出席者
立山町
舟橋町長、舟﨑副町長、嶋崎住民課長、小野商工観光課長、
桂沢消防署長、野崎農林課長、山下建設課長
地元議員 佐藤康弘議長
大森自治振興会 小川正道会長
企画政策課
久保課長、清水課長補佐、瀬本企画広報係長、林主任、
髙江主事、高木主事
4.参加者数 46名
Ⅱ.実施内容
1.挨拶
①司会 久保企画政策課長(以下、司会)
②舟橋町長(以下、町長)
開会
開会挨拶
町では立山イノベーションパークに企業誘致を進めています。これまで、町が地権者から
農地のままで地面を購入し、造成し、かかった土地代と造成費を合わせて企業に請求し買っ
ていただくという形で企業誘致を進めてきました。その中で、今年1月下旬に地権者と土地
の売買契約を結ぶ際、昔おか掘りがあったと聞いておきながら、問題視せず、上司に報告せ
ず、売買契約を結んでしまいました。4月下旬に企業側でボーリング調査をした際に企業側
がおか掘りに気付き、町に連絡があって初めて我々が知るところになり、議会へ報告したと
いうことになりました。
企業側へ売らなければ済むのですが、企業側では既に2月の工場完成を踏まえて製造、納
品の予定を組んでいます。ここで土地を売らないとすると企業に多大な損害を与え、町に対
して損害賠償請求という事態になります。もしくは、地盤改良をして売るために 5,000 万円
余りのお金を支出するかのどちらかとなり、3回議会に諮り、今後の企業誘致のことも考え、
町の信用を確保するため軟弱地盤対策費用を認めていただきました。
今後は、全ての契約が終了した段階で担当者を含め管理監督責任があるものに対して処分
し、町民の皆様に改めてお詫びしたいと考えております。
③司会
出席者紹介
2.懇談会
(1)これまでの町の環境政策、高効率給湯等整備補助について
住民課長
商工観光課長
(2)地区からの協議事項
・県道西大森前沢線の拡幅改良要望についての経過と状況について
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【回答:建設課長】
県道西大森前沢線の貫田地区から大清水地区間の拡幅要望につきましては、地元自治会か
ら5月に町へ要望書が提出されました。これを受けて、この路線を管理している県の立山土
木事務所へ町から副申したところです。当該路線は通勤や通学に利用されていることから、
利用者の安全を確保するために拡幅改良は大変有効であると認識しております。町としても
今後も引き続き県に拡幅要望をしていきます。
・大森消防団詰所の改築についての経過報告
【回答:消防署長】
現在の大森分団の詰所は、敷地が 228.23 ㎡、約 70 坪です。詰所の部分は、80.46 ㎡、約
24 坪の床面積があり、車庫も含めてその面積になっています。昭和 59 年2月に竣工してお
り、築 30 年あまりを経過しています。消防団の拠点施設としては、車庫、団員の待機や研修
スペースが手狭になってきていることも町として理解しております。
他の地区からも老朽化や手狭といった理由で消防団詰所の移転新築について要望が出され
ています。
町としては計画的に消防団詰所の移転新築の検討をしており、今年度は、高野分団詰所の
移転新築にとりかかりました。大森分団の移転新築については今のところ現詰所に隣接する
用地の確保に向け、調査検討を行っているところです。
今後、用地単価や面積等の具体的なことが決まれば予算対応したいと考えておりますので、
よろしくお願いします。
・大森花壇の縮小について
【回答:農林課長】
大森地区の花壇は、県下でも有数のきれいな花壇で四季折々の花で彩られ町民はもとより、
スーパー農道を通行される方々からも賞賛される花壇です。
また、様々な表彰も受けられ各団体からもその実績を高く評価されたものであります。頭
取をはじめ、お世話される方々のご苦労は大変なものであると考えております。役場は引き
続き、花壇のお世話をいただければありがたいと考えておりますが、地区の願いが縮小方向
であれば致し方ないところですので、ぜひ今一度、話し合っていただき、縮小される規模を
教えていただきたいと思います。
(3)質疑・応答
[質問1] 花壇
花壇はキーパー11 名で水やり、植え付け等をしています。やはり植え付け等は手がかかる
ため、区長さん方にも協力をお願いして約 20 名で運営しています。しかし、今キーパーとし
て人を集めても集まりません。区長さん方にお願いして各集落から1人程度を選んでもらい
なんとか運営しています。水やりや花植え、落ちた花の掃除などを交代で行っています。
今後は、集落からキーパーを出してもらうことも難しくなると思いますのでこれだけの花
壇を管理することはもう無理ではないかと感じ、自治会長に相談したところです。
今後、全部やめるのか、一部はするのか考えなければならないと思います。
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[質問1補足]
なんのために花壇を作ったのかという思いも出てきます。昔は、場所が空いたからきれい
にしようと作ったのかもしれませんが、今は環境も変わってきています。地元で世話をする
のにも限度があるということです。
[質問1補足]
元々、県の農業改良普及所が主導して補助金をもらって作ったものです。スーパー農道の
完成と小学校の移転を背景に空き地をどうするかということでした。駐車場等の案がありま
したが結局、花壇になりました。管理は振興会の責任なのです。国の表彰も全部、大森振興
会という名前でもらっています。皆さんが大変なのもよく分かります。感謝しています。し
かし、そういった歴史で大森地区振興会が守ってきました。振興会という名前でスタートし
てやってきたものを町に補助を求めても難しいと思います。
【町長】
今日もほんとうに素晴らしい状態になっていますが、確かにあれだけの面積管理をするの
は大変な労力だろうと思います。
大森地区の方々の誇りとなっている施設かもしれませんので、本当にやめるのか花壇の規
模を小さくして続けてみるのか、こちらで勝手に規模を決めるわけにはいきませんから、振
興会長、この程度の規模であればというラインを考えていただき来年度に向けて話し合いを
させていただいてよろしいでしょうか。
[振興会長]
振興会で集まり意見を出してもらい、検討したいと思いますのでよろしくお願いします。
[質問2]
忠魂碑
大森地区に忠魂碑があります。先日、町民会館横の忠魂碑について壊して改築するという
新聞記事を見ました。
耐震性が問われる時代になってきました。忠魂碑が倒れたら大変だという話を集落でもし
ています。五百石の例を見たので、振興会から町へ要望したらいいのかという話も出てきて
います。
耐震度については測れますか。もしできるのなら壊さずに、そのままにしばらく様子を見
ようということもあります。
【町長】
新聞に出ていたとおりですが、町民会館横の今は町有地になっている所に、各地区の軍人
恩給会の人達がお世話をして、最近では、遺族会の方々がお世話をされていた忠魂碑があり
ましたが、遺族会も高齢化が進み、維持管理が難しくなりました。
老朽化もしており、町で何かできないかという話がありました。そこで、全国的に調べて
みると、住民の安全確保のために壊すのであれば行政が支出しても問題がないということで、
五百石地区と遺族会に申し上げました。町で修繕等はできませんが、安全確保のために壊す
ことはできます。代わりに宗教色がなく、例えば沖縄県の平和の礎のような皆さんが平和を
祈るようなものを町で整備するということで、遺族会に了解をいただき五百石の忠魂碑を壊
す段取りをしました。
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その際、立山町内の状況も調査するため教育委員会で各地区公民館にアンケートをとりま
した。
町民会館横に建てるものは、町全体の平和の礎にしようと思っています。大森地区にある
ものについて壊すことには町として財政支援しますが、改めて何かを建てるということはし
ないつもりでいます。それでもよろしければ、教育課にご相談いただければと思います。
【建設課長】
通常住宅では耐震設計の診断が確立されていますし、普通の土木構造物についても確認で
きますが、忠魂碑のようにただ組んであるものについてはなかなか判断が難しいと思います。
【町長】
まずはどうしたいかを役場に相談ください。
[質問3]
企業団地軟弱地盤問題、耕作放棄地
企業団地の軟弱地盤について、この建設予定地の変更は考えなかったのかお聞きしたい。
最近、立山町で耕作放棄田が増えていると聞いています。担い手不足と同時に高齢化が進
んでいます。立山町ばかりではないと思いますが、町としての方向性をお聞かせ願いたいと
思います。
【町長】
9月以降に役場が地権者と交渉をし、1月下旬に地権者と契約という時におか掘りの件を
聞きました。その段階で報告があれば、私は間に合ったと思っています。
その後、企業と契約をして町で造成をしました。企業側では、新工場建設予定にあわせて
取引先と契約をしており、その予定が遅れると契約違反になります。もっと早く判明してい
れば違う場所で工場を建てることもできたかもしれませんが4月下旬に分かってはもう間に
合いません。だから町の責任で地盤を硬く直すか企業側からの損害賠償請求のどちらかにな
り、致し方なく追加工事費を負担することとしました。
耕作放棄田の増加について町の方向性です。議会答弁では、大豆や麦といった県が推奨す
るものに取り組んでくださいと話をしています。これは国全体の方向性ですし、県もそうで
すがこれだけでは足りないので、町としてやれることはやりたいと思っています。
情報として聞いているのは酒米の山田錦についてです。山口県の獺祭という人気のある酒
を作るのに山田錦が足りないため、酒造会社が山田錦を作ってくれる農家を全国でさがして
います。人手をかけずに酒を作り、輸出しています。日本人の米消費量が減っても輸出であ
れば米を売れます。農水省としても推奨しており、輸出用の酒米を作る場合は、加工米と同
じ扱い、つまり減反しなくてもいいということになりました。既に下段では4町7反、山田
錦に取り組んでいます。
問題解決とはいきませんが、これもひとつだと思います。
[質問4]
ごみ箱、企業団地軟弱地盤問題
ごみ箱についてです。蓋を上げるタイプのものは上に金網を貼ってもカラスがごみを引っ
張りだします。
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軟弱地盤の件について 5,800 万円を企業の税金等で元がとれるには何年間かかるのですか。
【町長】
ごみ箱について立山町は独自のやり方です。最近は、長持ちがする軽いステンレス製が多
いです。ますます高齢化社会となりますので、重い鉄製はやめ、補助率を2分の1から3分
の2にするよう指示しました。
カラス対策ですが、資料は見本です。いろいろなものがあると思います。
軟弱地盤の問題ですが、5,800 万円の元はすぐには取れません。
景気にもよりますから一概に何十年も元は取れないとは言えませんが、通常は数年で元が
取れるものではありません。本当にお詫びをするだけです。
【住民課】
ごみ箱について、製品サンプルをお見せしたいところですが、大きな品物の多くは注文生
産となります。サンプル写真等や製造会社からの情報を提供できるようにしたいと思います
ので、ご相談ください
[質問5] 企業団地軟弱地盤問題
企業団地の件について、町政懇談会の趣旨とは違うかもしれませんが、決議された経緯等
を議長さんからもお聞かせいただければと思います。
処分ということが記事にありました。町長のお考えを聞かせてください。
【佐藤議長】
議会も全員協議会や3度の議会でしっかりと協議をしました。
これはのっぴきならない事態と判断し、今後も立山町には企業進出が多くあると考えられ
るため、議会としては、責任を問うことよりも先に相手方の企業のことを第一に考えなけれ
ばいけないということもあり、早期に決断をしたところであります。議会としては、町とし
て最善の方法をとらせていただいたと思っております。ご理解をお願いいたします。
【町長】
処分については、契約を交わし着工となった段階で、当事者、当時の上司、副町長、私も
含めて行いたいと思っています。現在、全国の処分の事例を調べて、適切にしかるべき時期
に行いたいと考えています。
[質問5補足]
土地改良区で、1枚の地図で全部分かるようになっていると思います。そういった記録が
あるはずなのにその確認をしないことが考えられません。
今後も企業誘致を進める考えがあるのならば、このようなことが二度とないようにお願い
したいと思います。
【町長】
おか堀りは、農地転用の一時許可の申請をします。県で許可をしますが町の農業委員会を
経由していくため、記録があるはずです。実際、問題が発覚してから調べたところ、昭和 63
年に農地転用の一時許可がありました。
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[質問6] 堤防道路速度制限
常願寺川右岸の堤防道路について、国交省の管理だと思いますが、車等でスピードを出す
人が多いです。スピード制限が途中で終わっています。スピード制限を延長できませんか。
【町長】
国の地面を町が借りて整備しています。
速度制限等については、公安委員会、警察等が決めます。以前、死亡事故もありましたの
で現地確認に行かせます。住民課長が交通安全、警察の担当なのでお話させていただきます。
【住民課長】
町道でも県道でも、交通規制は県の公安委員会が行います。警察に相談します。交通量や
事故発生等を勘案した上で警察も必要なところには、交通規制等をしていると思いますので、
適切な規制について町から要望を出したいと思います。
地区でもご意見をまとめて要望として出していただき、町はそれをうけて警察に話をする
ということで、対応していきたいと思います。
[質問7] 大森地区将来像
明るい話も聞かせてください。
町では、中山間地等の行事等で町おこしに一生懸命取り組んでいますし、企業誘致にも力
を入れていると感じています。
そこで、大森地区について将来的に町としてどう考えているのかお伺いしたい。
【町長】
利田ばかりに企業誘致をするとよく言われますが、企業側からは、できる限り富山市に近
い場所を要望されます。私どもは、立山インター周辺もご案内しますが、高速道路の近くよ
りも国道8号線に近いほうがよいと言われました。
中山間地域はどんどん人が減っています。そこで国では中山間地域であれば予算をつけて
きます。そういう観点では五百石、下段、高野、大森等には国の事業メニューがありません。
要望は出ていませんが、大森地区に町としてできることは、ここに住んでいて危なくない
こと、基盤整備を進めたほうがいい等をお聞きして力を入れていきたいと思います。
逆に、こういった事業をやりたい等があれば積極的に県や国の事業メニューをさがして予
算をもってこられるよう頑張りたいと思っております。
3.閉会
【小川振興会長】挨拶
今日は町長さん、副町長さん、各担当の課長さんに来ていただきまして、本当に真摯に説
明していただきました。分からないところを分かりやすく本当にありがとうございました。
また、町長には今一番問題になっている件についても真摯に答えていただき少しは納得で
きたかなと思っています。
大森の要望事項に対して一生懸命お願いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。
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【佐藤康弘議長】挨拶
みなさんご苦労さまでした。
まず、明るい話題です。大森クラブが7月 24、25 日の全国大会クラブ選手権で北信越代表
2チームのうちの1チームとして出場します。結果は新聞等に出ると思いますので、皆さん
応援してください。
昨日、町長と一緒に東京立山会平成 27 年度総会に行ってきました。立山町出身の皆さんが
東京等でもしっかりと頑張っていらっしゃる姿を見て素晴らしいなと思い感心してきました。
新幹線で日帰りで行ってきました。皆さんもどしどし新幹線を利用して出かけてください。
飛行機も大いに利用してください。
大森地区の要望については、振興会を通して9月いっぱいぐらいにまとめていただければ、
来年度の要望を町に提出します。各区長さん方、地元でしっかりとまとめて振興会へあげて
ください。今日は、本当にありがとうございました。ごくろうさまでした。
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