平成 27 年度 事業計画 日本は急速に少子高齢化が進み、平成 37 年に

平成 27 年度 事業計画
日本は急速に少子高齢化が進み、平成 37 年には団塊の世代が後期高齢者となる超高齢化社会を迎え
る。平成 26 年度の診療報酬改定では、チーム医療の重要性、地域におけるチーム医療の拡大、在宅医
療の拡大、介護の充実、健康診断やセルフメディケーションによる病気予防の必要性など、今後の医療・
介護の大きな方向性が示された。急性期医療、亜急性期、回復期などの患者の状態に見合った病床での
病態管理が求められている。そのため、病院薬剤師は、多職種でのチーム医療の一員として医療の安全
や高度化に貢献し、地域医療連携に大きな役割を果たすことが期待されている。
病院薬剤師は自己研鑽を通じて個々の能力を着実に向上させることで、業務の質を上げるとともに、
教育者としての資質を伸ばす必要がある。また、専門性をさらに磨き高度な治療へ参画していく必要も
ある。さらに、薬剤師病棟配置への国民理解を得ることも必須である。一方、東日本大震災の教訓を生
かし災害対応の備えをするとともに、被災地への支援も続けていかなければならない。
一般社団法人日本病院薬剤師会は、新しい研修制度(日病薬病院薬学認定薬剤師制度)に取り組むと
ともに、チーム医療及び医療安全における薬剤師業務の一層の展開、薬剤師の資質向上を図るなど、重
要事業を推進している。平成 26 年度の長崎県病院薬剤師会は、日本病院薬剤師会と連携しながら各種
事業を発展させるとともに、病院薬剤師の業務や研鑚に役立てるよう様々な研修を行った。組織として
の体制を整備し、各地区での会員同士のコミュニケーションを充実させ、地区活性化と新たな人材育成
も試みた。薬学生の実習も順調に推移した。また、長崎県病薬会誌 100 号を記念し、すべての会誌記事
を監修し DVD として配布した。
平成 27 年度の長崎県病院薬剤師会は、日本病院薬剤師会とさらに強い連携をとり、関連団体と協力
して各種事業を展開し、県民の厚生福祉に寄与する。また、会員と情報を共有し各種事業をさらに活性
化させる。組織や運営を自己点検し、会員の意見を反映した組織体制とすることを目指す。会員の生涯
教育や専門性の向上をはかり、専門薬剤師制度への対応を強化し、薬学生の実習事業に協力する。特に、
薬剤師病棟業務やチーム医療における薬剤師業務を支援する。また、日病薬病院薬学認定薬剤師制度に
対応するため、教育委員会を設置し研修会を充実する。平成 27 年度はこれまでの事業を継続・活性化
する。
(A) 日本病院薬剤師会事業の推進
(B) 長崎県病院薬剤師会事業の活性化
1.病院薬剤師業務の普及・定着
(1) 薬剤管理指導業務の普及・定着
(2) 薬剤師病棟業務の調査と推進
(3) チーム医療における薬剤師業務の展開
(4) 医薬品の適正使用と安全管理に関する薬剤師業務の調査解析
2.薬剤師生涯教育の推進
(1) 教育委員会を設立し、病院薬学認定制度に対応する学術講演会の実施
(2) 担当理事を中心とした研修事業の活性化
(3) 専門薬剤師委員会による計画的な勉強会の実施
(4) ビジョン委員会による事業活性化と若手人材育成(研修会や研究会の実施)
(5) 薬学生の実習の充実
3.情報事業・広報活動の充実
(1) 長崎県病院薬剤師会雑誌の編集・発行
(2) ホームページの活性化(コンテンツの充実)
(3) メーリングリストの有効利用
(4) 市民健康講座への協力
(5) 新入会員勧誘
4.その他
(1) 長崎県病院薬剤師会 60 周年記念式典の開催
(2) 関係団体との連携(長崎県、長崎県薬剤師会など)
(3) 災害被災地への支援
(4) 長崎県病院薬剤師会の組織および運営の自己点検
(5) 健康保健事業への協力
(6) 関連諸行事への参加協力
(7) 薬/薬連携の推進