平成 27 年 年頭挨拶 新年明けましておめでとうございます。 皆様には良い年をお迎えのこととお慶び申し上げます。 昨年は地球温暖化による予測できない天候不順、土砂災害や洪水、更には火 山噴火等、さまざまな災害が発生しました。今年は穏かな一年になって欲しい ものです。 さて、我が国の医療界は2025年団塊の世代が75歳以上となるのに向け、 病床の機能分化と連携、在宅医療・介護の充実、医療従事者の確保と勤務環境 の改善等により、地域の特性に応じた地域包括ケアの推進が求められておりま す。 このような背景の中、今年4月には三年に一度の介護報酬改定が行なわれ、 決定前ではありますが非常に厳しい2~3%マイナス改定が見込まれておりま す。 今後、改訂内容を鑑みながら地域の実情にあったサービス提供を勘案し、取 り組むべき方向性を見極める必要があります。 当法人としては、まず、先の医療報酬改定による病棟の再編成の必要性があ り、平成26年10月、介護療養病棟からの転換として第5病棟の医療療養病 棟への移行、新たに「急性期後の受け入れ」「在宅患者急変時の受け入れ」「在 宅患者復帰支援」を目的とする地域包括ケア病棟への一部病棟変更に取り組ん でおります。 また、退院後の在宅医療、介護、生活支援、住まいの整備も継続的に取り組 んでいく必要があります。その一環として、住宅型有料老人ホーム「こころは す小針」についで西川地区に住宅型有料老人ホーム「こころはす西蒲」を中心 とする医療・介護サービスの複合施設を昨年10月より開設運用しており、お かげさまで順調な船出となっております。一方、訪問看護ステーションの人員 的増員を図り、24時間対応サービス体制としております。 高齢者が住み慣れた地域において尊厳をもち安心、安全な生活ができるよう に医療や福祉関係者、行政、地域住民と連携を図りつつ、医療・介護・生活支 援サービス等を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築に取り組みます。 病院、診療所、他の関係機関との分化と連携を強化し、各種サービスを提供 できることが今後の病院運営の根幹と考え、職員一丸となり、堅実な病院運営 の下、原点の地域医療に撤して取組んでまいります。 皆様にとりまして、最良の年になりますことをご祈念申し上げ年頭の挨拶と 致します。 理事長 江部和人
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