まんだむてれおのキャリコン・産業カウンセラー試験対策室 http://www3.hp-ez.com/hp/sangyoucounseller/page1 （2015 年発行）相談業務の専門家なら、独自のリファー先を持って！普段から相談業務を行っている皆さん！相談者が困っている時にどんなリファー先を知っていますか？仕事や友達関係で落ち込んだり悩んだりした人に対して、カウンセリングやキャリア・コンサルティングの時間だけでは適切なアドバイスをするにも限界がある。そんな時に適切なリファー先を持っていると相談業務のプロとしての評価も上がる。リファー先というのは何も病院だのクリニックだのそういうものだけではない。参考になるドラマだってアニメだって立派なリファー先になる。今回は、「自分のキャリアに自信が無くなり、何をするべきかわからなくなってしまった人」のために映画「魔女の宅急便」をご紹介しましょう。特にキャリア・コンサルタントの方には使える材料ですね。実際に落ち込んだ相談相手にお勧めをして、成功した例もあります。映画「魔女の宅急便」主なストーリーとキャリア形成に関連する部分の説明 13 歳になった魔女のキキは、魔法使いの伝統に従って、一人立ちの旅に出る。実はキキのお母さんも魔法使い…キキのキャリア形成の型は紛れもなく、「早期発見型」であり、彼女のキャリア形成の契機は、キキの自我同一性が確立するずっと前にあったのだ。魔法使いのキキのお母さんキキは満月の夜に黒猫のジジと住む街を探しに旅にでる。海が見える綺麗な街を見つけたキキだが、街の人に受け入れてもらえず、一人で悩むことになる。そんな時にちょっとだけ人助けをしたことにより、パン屋さんの家に居住させてもらえることになる。街で誰にも相手にされず、落ち込むキキ 1 まんだむてれおのキャリコン・産業カウンセラー試験対策室 http://www3.hp-ez.com/hp/sangyoucounseller/page1 （2015 年発行）住むところが決まったキキは「自分には空を飛ぶしか特技がない」と考えて、空飛ぶ宅急便屋を始める。お客さんも徐々に増え、新しい仕事にはりきるキキ。仕事を通じて段々と新しい人間関係を作り、周囲の人の信頼を集めていく。新しい仕事にはりきるキキところが、キキと同世代の子達は仕事をしているわけではない。そのためキキは同世代の友人となかなかうまくいかず、自分とのギャップに悩み、自ら同世代の友人を避けてしまう。更に自分の唯一の特技である「空を飛ぶ魔法」が消え、キキは飛べなくなってしまう。街にいるキキと同世代の子達キキは空が飛べなくなり、自信をすっかり失ってしまう。おまけに唯一自分にとって身近な存在である猫のジジの言葉もわからなくなり、魔法がすっかり消えてしまったと感じて落ちこみ始める。そんな時、絵描きの友達のウルスラがキキを訪ねてくる。落ち込んでいるキキを見たウルスラはキキを自分の山小屋に泊まりに来るように誘う。キキは空が飛べなくなるここのウルスラとキキの会話はキャリア・コンサルタントとしては、見どころだ。ウルスラは過去に自分もキャリアに自信が持てなくなった時のことをキキに話す。そして、「一度自信を失ってから、自分のキャリアを本当に見つめなおすことが出来た」という内容の話をする。「魔女の血、絵描きの血、パン職人の血、神様か誰かがくれた力なんだよね…おかげで苦労もするけどさ…」まさに、ウルスラはここで「自分にとってのキャリアとはどんなものなのであるか」を語っている。キャリアの自己概念形成過程で誰しもがぶつかる「壁」である。 2 まんだむてれおのキャリコン・産業カウンセラー試験対策室 http://www3.hp-ez.com/hp/sangyoucounseller/page1 （2015 年発行）街に帰ったキキは偶然にも街で出会った男の子のピンチに遭遇する。風で突如気球が飛び始め、男の子が気球にぶらさがった状態になってしまった。男の子を何とか救おうと走り出すキキ。魔法が使えなくなり、自分の「空飛ぶほうき」も失ってしまったキキであったが、近くのおじさんにデッキブラシを借りて空に飛び立つ。そして、見事に男の子のピンチを救うことになる。魔法で男の子のピンチを救ったキキは自分に自信を取り戻す。自信を取り戻し、同世代の友達も出来て、街で元気に暮らし始めるキキであったが、黒猫のジジの言葉はとうとうわかるようにはならなかったようだ。最後のシーンでキキに寄り添うジジは「ニャー」というだけであった。人間的に一回り成長したキキには黒猫のジジの言葉はもうわからなくなったことを示しているのであろう。魔法使いのキキから、空を飛ぶというキャリアを持つキキへと成長したことを表している。この映画には、その他にもキャリア形成の過程でぶつかる様々な悩みや考えについて、描かれている。見た後の気分もスッキリなので、仕事で落ち込んだ人には最適ですね！ 3