生活習慣と学力! 先行体験

伊勢崎市立北小学校通信
2015/5/1
学校のめあて
赤 石
℡ 25-4450
心豊かで
たくましく
いつも進んで学ぶ子
http:// www.isesaki-school.ed.jp/kitasyo/
生活習慣と学力!
全校児童数468名
先行体験
思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。
それはいつか運命になるから。
(
マザー
テレサ
)
思考は、文字通り「思い考えること」です。思い考えるために、私たちは日本語を使っ
ています。日本語の言語能力をつけることは、思考を促すことにつながるということです。
小学校においては、一年生から国語の時間に「ひらがな」や「カタカナ」を習います。も
う一つ、思考を促す基礎として、数字や図形があります。これは算数の時間に習っていき
ます。昔から「読み書き計算」とよく言われてきましたが、今も昔も「読む力」「書く
力」そして「計算する力」は、全ての基礎なのです。この基礎の上に、思考「思い考える
活動」が生まれるからです。
マザーテレサは、基礎である言語能力が既にある前提で、前述の格言を唱えています。
「思考に気をつけなさい。思ったこと考えていることは、言葉として出てしまうものだ。
出てしまった言葉は取り返しがつかない。不用意な言葉で他人を傷つけることもある。」
とし、そして「言葉」は「行動」に、「行動」は「習慣」に、そして「習慣」はいつか
「運命」を左右していくと結んでいます。「言葉」を大切にしていくことは、最終的に
「運命」に関わるというのですから、豊かな言語能力を育み、視野の広い思考力を向上さ
せていくことは、人生を豊かに生きるためにも是非とも身につけておきたいことになりま
す。
小学校で習う勉強の多くは、子どもの生活空間で、見たり、聞いたり、触れたりできる
ものがもとになっています。ですから、学校で新しく習うことでも、事前に何らかの予備
的な知識や経験のある子は、のみこみも早く、さらに、容易に忘れることはないのです。
たとえば、時間についての学習をするとき、家庭の中で時刻の約束がいつも守られて生活
している子は、時刻や時間について意識しており、その価値もつかんでいます。時間を意
識した生活習慣をしていることは、先行経験として学習の場面でプラスになっています。
また、幼児期に寝る前に本を読んでもらったり、普段から読書を楽しんだりしている子は、
お話の内容の理解とともに、文字や漢字に慣れています。慣れているから、教室で新出漢
字として習うときも、筆順さえ教えてもらうだけで、あとはたやすく覚えてしまうのです。
このように、読書という生活習慣は、学習における先行経験なのです。
学校での学習は、日常の生活における先行体験をもとに積み重なっていると言えます。
時間のあるときに、帰省や旅行に出かける習慣があるのも貴重な先行体験です。それぞれ
の家庭で、生活のリズムを大切にしながら、幅広く自然体験や社会体験を積ませることが、
子どもたちの学力の向上には不可欠です。ぜひ、子どもたちによりよい習慣が身につき、
豊かな体験が積めるよう家庭生活を楽しく充実させていきましょう。
(参考文献
ありがとう
おとうさん!
「見える学力、見えない学力」岸本裕史)
ありがとう
おかあさん!
第一幼稚園の修了式に参加させてもらってから、既に一ヶ月が立ってしまいました。1
年生は、ほんの一ヶ月前まで、幼稚園や保育園等で元気に頑張っていたのだなと改めて思
います。修了式は、厳粛な中にもほのぼのと温かく、何よりも子どもたちの純粋なお父さ
んやお母さんを思い慕う気持ちにあふれるものでした。子どもたちは、園長先生から修了
証をいただいた後、お父さんやおかあさんの下に、真っ直ぐに進み、今までの感謝の気持
ちを伝えていました。この世に生を受けて、わずか6年間の純粋な気持ちです。
「いつもやさしくしてくれてありがとう。」
「おいしいご飯をつくってくれてありがとう。」
「いつも遊んでくれてありがとう。」
そして、その言葉を聞いたお父さんやお母さんから、
「生まれてきてくれてありがとう。」「元気でいてくれてあり
がとう。」
こんな温かい言葉が交わる家庭がたくさんあることをとてもうれしく思います。お互い
に感謝の気持ちでいられる関係は本当に良いなと思います。いつか子どもたちは、親が驚
くほど身体もそして心も成長します。成長する途中には、反抗期もあることでしょう。反
発してしょうが無いときもやってくるにちがいありません。でも、子どもたちは、この修
了式のときの気持ちを持ち続けて生きていきます。
小さいときのこと、たくさん遊んでくれたこと、病気の時、とっても心配してくれたこ
と、叱ってくれたこと、手をつないだこと、抱っこしてくれたこと、おんぶしてくれたこ
と、いつも笑顔でいてくれること、などなど。今は言葉にはできないかもしれません。そ
れでも子どもたちは、その気持ちを持ち続けて生きていきます。
修了式の度に、このように心が温まる思いとともに、ご家族から愛されている大切な子
どもたちをお預かりする責任を改めて感じさせてもらっています。人は、みんな初めての
人生を送っています。親となった人生も、初めてのことです。失敗しながらも、間違えな
がらも、相談しながら、修正しながら、よりよい人生になるよう頑張っていきたいと思い
ます。