憲法予習編 第 2 回目 レジュメ ・憲法史 戦前:大日本帝国憲法 (明治憲法) 戦後:日本国憲法 (現行憲法) ・制定主体による分類 明治憲法 73 条 1 項「将来此ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ勅命ヲ以 テ議案ヲ帝国議会ノ議ニ付スヘシ」 発布勅語(抜粋) 「朕国家ノ隆昌ト臣民ノ慶福トヲ以テ中心ノ欣栄トシ朕カ祖宗 ニ承クルノ大権ニ依リ現在及将来ノ臣民ニ対シ此ノ不磨ノ大典ヲ宣布ス」 明治憲法第 2 章 第 18 条「日本臣民タル要件ハ法律ノ定ムル所ニ依ル」 上諭(抜粋) (*以下の部分は、上諭にあたります。お詫びして訂正します。 ) 「朕ハ我カ臣民ノ権利及財産ノ安全ヲ貴重シ及之ヲ保護シ此ノ憲法及法律ノ範 囲内ニ於テ其ノ享有ヲ完全ナラシムヘキコトヲ宣言ス」 (板書)制定主体による分類 国民 ➡ 民定憲法 天皇(君主) ➡ 欽定憲法 ・主権者は誰か? 日本国憲法前文(抜粋) 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を 通じて行動し、 われらとわれらの子孫のために、 諸国民との協和による成果と、 わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び 戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に 存することを宣言し、この憲法を確定する。 」 日本国憲法第 1 条 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつ て、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。 」 明治憲法第 1 条 「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」 (板書)主権者は? 明治憲法➡天皇 現行憲法➡国民 ・権力分立 (板書)権力分立の内容 立法権 行政権 司法権 これらに分けて、相互に抑制させること 明治憲法第 1 条 「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」 第4条 「天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ 之ヲ行フ」 第5条 「天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ」 第 55 条 1 項 「国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス」 第 57 条 1 項 「司法権ハ天皇ノ名ニ於テ法律ニ依リ裁判所之ヲ行フ」 ・明治憲法における人権規定 明治憲法第 2 章 臣民権利義務(抜粋) 第18条 「日本臣民タル要件ハ法律ノ定ムル所ニ依ル」 第 22 条 「日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ居住及移転ノ自由ヲ有ス」 「法律の範囲内において」⇒法律の留保:法律の範囲内でしか人権を認めない ・現行憲法の制定過程 GHQ の占領下における制定(押付憲法論)⇒ 無効なのか? 議会可決を経ており有効 ・明治憲法の改正と「8 月革命説」 日本国憲法上諭 「朕は、日本國民の總意に基いて、新日本建設の礎が、定まる に至つたことを、深くよろこび、樞密顧問の諮詢及び帝國憲法第七十三條によ る帝國議會の議決を經た帝國憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめ る。 」 8 月革命説:明治憲法の改正に限界がなくなると考える ・法源 日本国憲法第 25 条 1 項 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営 む権利を有する。」 第 65 条 「行政権は、内閣に属する。 」 法源:憲法の内容を具体化する法律 (レジュメここまで)
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