ドナーが患者と HLA 遺伝子レベルで 8/8 一致であること

平成 27 年 12 月 15 日
非血縁者間骨髄および末梢血幹細胞移植認定施設
移植認定診療科
連絡責任医師
各位
移植医師
各位
登録医師
各位
公益財団法人
日本骨髄バンク
移植調整部
非血縁者間末梢血幹細胞移植における
「ドナーが患者と HLA 遺伝子レベルで 8/8 一致であること」
の条件緩和について
非血縁者間末梢血幹細胞移植(UR-PBSCT)の「ドナーが患者と HLA 遺伝子レベルで 8/8 一致
であること」の条件について、当法人医療委員会(6/13)で、厚生労働科学研究における解析結果(※)
を踏まえて検討を行いました。その結果受け、第 46 回厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植
委員会(10/23)で審議がなされ、非血縁者間骨髄移植(UR-BMT)で従来行われている条件と同様に
「1 抗原不適合」のドナーも末梢血幹細胞ドナーとしてコーディネートを開始することができるよう
になりました。つきましては、下記コーディネートに関する注意事項をご確認いただきますようお
願いいたします。
※当法人ホームページ>医師の方へ>患者主治医の方へ>解析結果など医療情報
■変更日:12 月 18 日以降に確定(コーディネート開始)したドナーから
*患者/ドナーの HLA ミスマッチが 12 月 18 日以降に判明した場合も新しい条件の適用となります。
<コーディネートに関する注意事項>-必ずお読み下さい-
1. 遺伝子レベルで 8/8 一致以外の PBSCT を行う場合は、有効性と安全性について患者さんと十分
に話し合われた上で、慎重にご判断いただきますようお願いいたします。
医療委員会では、条件緩和にあたって、BMT と比較して PBSCT の慢性 GVHD が多いことが報告さ
れていることを踏まえて、
アリル 8/8 マッチ以外の UR-PBSCT の選択は慎重に行われるべきであり、
国内の UR-PBSCT については、慢性 GVHD について、現時点で解析が不十分であること、およびア
リル、または抗原ミスマッチの急性 GVHD に対する影響等については、データがないことから、ア
リル 8/8 マッチ以外の UR-PBSCT を行う場合は、有効性と安全性について患者と担当医が十分に話
し合った上で、慎重に判断することが必要であるとの結論になりました。
2. 既に開始しているドナーについて、遡及して PBSCT を含むコーディネートは行いません。
3.「患者登録申請書」
「コーディネートについての説明書」が新しくなります。
当法人のホームページより、新しい登録申請書をダウンロードしてご使用ください。
■本件に関する問い合わせ先
公益財団法人
日本骨髄バンク
移植調整部
TEL:(03)5280-4771
FAX:(03)5280-3856