■ 地域資源活用促進法で支援する対象 中小企業が策定した、地域産業資源を活用した事業計画で、国が認 中小企業 施策紹介 6 定したものが支援の対象です。計画の期間は3∼5年間となっており、 認定された計画は、期間内継続して支援を受けることができます。 ■ 地域産業資源 活用できる地域産業資源は、全国47都道府県で指定した以下のも のです。これまで約14000件が指定されています。 地域の特産物として相当程度認識されている 農林水産物や鉱工業品 地域資源活用 事業への 支援 地域の特産物である鉱工業品の 生産に係る技術 文化財、自然の風景地、温泉その他の地域の観光資源と して想定程度認識されているもの 平成19年に、中小企業が地域資源を活用した 事業活動を支援する「地域資源法」が制定され、 岐阜県恵那市の事業者が恵那特産の栗を使って栗きんとん を作る計画や、佐賀県有田市の事業者が有田焼を用いた万 年筆を作る計画など、1358件の計画が認定されています。 国は、これまで1358件の事業を法律に基づき 認定、支援してきました。 本年7月には地方創生の一環で本法律が改正、 パワーアップしています。 ■ 事業計画の認定を取得するまでの流れ 中小企業が地域産業資源を活用した 事業に関心を持つ 中小企業が事業計画を 策定、ブラッシュアップ 事業計画を提出 (中小企業が都道府県に申請、都道府県が 意見付与して各地方経済産業局に提出) 経済産業大臣等が事業計画を 支援対象として認定 中小機構の支援が受け られます。 ビジネスアイデアの 構想→具体化 中小機構の支援が受け られます。 事業計画の策定・商 品開発 市場調査等のアドバ イス 事業性・市場性の評 価 一定の基準を満たした 計画を認定します。 中小企業庁が施策普及を目的に 作成したロゴマーク 認定計画に対する各種支援措置を 活用して、事業計画を実行 そだとう 185 2015. 10 26 地域資源活用促進法の認定を受けた事業計画に対する支援 ■ 中小企業・小規模事業者が、地域資源活用により行う 商品・サービスの開発などにかかる経費の一部を補助。 補助金限度額500万円、補助率2/3以内 (平成27年度実績) ●市町村が応援している事業を優先採択 ●平成28年度からは、4社以上が共同してグループで 申し込む場合、補助金の限度額が拡充される予定 補助金 政府系金融機関による融資制度 (株式会社日本政策金融公庫、 沖縄振興開発金融公庫) 認 定 を受けた事 業 者 のみ が申し込める補助金のため、 他の補助金に比べ倍率は低 めになりがちです。 市町村が「ふるさと名物応 援宣言」として対外的に応 援することを公表している ものは優先採択します。 認定を受けた事業計画に基づく設備資金及び運転資金について、政府系金融機 関が優遇金利で融資を行います。 中小企業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が債務保証をする制 度で、中小企業者は次の措置を受けることができます。 信用保証の特例 (各都道府県信用保証協会) *普通保障等の別枠設定 普通保障2億円、無担保保証8,000万円、特別小口保証1,250万円、流動資産担保融資 保証2億円に加えて、それぞれ別枠で同額の保証を受けることができます。 *新事業開拓保障の限度枠拡大 新事業開拓保障の限度額が2億円から4億円(組合4億円から6億円)に拡大されます。 食品流通構造改善促進法の特例 (財団法人食品流通構造改善促進 機構構造改善部) 食品の製造等の事業を行う中小企業者が金融機関から融資を受ける際、食品流 通構造改善促進機構が債務保証等をする制度で、食品の製造等の事業を行う中 小企業者は、当該認定事業に必要な資金の借り入れに係る債務の保証等を受け ることができます。 中小企業投資育成株式会社の特例 (東京・名古屋・大阪中小企業投資 育成株式会社) 事業を行う中小企業者が増資等を行う場合、資本金3億円を超える株式会社であ っても投資育成会社の投資対象に追加されます。 ■ 改正のポイント 2015年7月に法律が改正され、中小企業にとってより使いやすくなっています。 これまでは、 「地域資源を活用した商品の開発・販売」のみ 需要開拓型 の創設 が対象でしたが、新たに「他の中小企業が開発・生産した 商品の販路開拓」 (需要動向に関する情報提供を行い、商 品改良等のための提案等を行うもの)を行う事業も支援対 これまでは、農産品や鉱工 体験型観光 の追加 象になりました。 お問い合せ先 中小企業庁 創業・新事業促進課 地域資源担当 Tel. 27 そだとう 185 2015. 10 業品を活用した製品のみが 対象でしたが、農業体験や 産業観光等を支援対象に 追加されました。 03-3501-1767
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