JA 通信 Public Relations Magazine JA は、地域にくらす一人ひとりの「あってよかった」を創造します。 JAの総合力発揮へ ~第29回秋田県JA大会~ 12 vol.212 2015 11 ち み つ その一つではありませんが、太平 物産の肥料偽装事件では皆さんに大 思います。 そんな日々が続く中、退任まで1 か月余りの時期に「もうお前を怒る の は や め た。 全 部 教 え た。 ま だ 理 屈っぽい所はあるが真っ直ぐに仕事 せぇ」との言葉がありました。それ を聞いたとき嬉しさもありました が、一人の師と離れてしまう切なさ もありました。 それから私は組合長に就任し、組 合長会議などで他農協の組合長と会 う機会が多くなります。私より年上 の方がほとんどです。もちろん会議 中は真剣に建設的な議論を交わして いますが、会議前や休憩時間は私が 年下ということもあり、からかわれ たりもしています。そんな先輩達に 相談に乗っていただくこともありま す。多くの新しい先輩達に出会うこ とができ、幸運にもたくさんのこと を学べる環境にいます。改めて今ま で以上に自らを律し、地域農業のた めに仕事をしなければならないと肝 に銘じています。 ●代表理事組合長 小田嶋 契 辿り来て、未だ山麓 さ と 相 談も数 多 く 乗っていただきました。 木村会長は私が専務に就任してか ら間もなく会長職に専念されること になり、その後を継がれたのが高橋 慶典前組合長です。私が最も長い時 間 を 過 ご し た 二 人 目 の 組 合 長 で す。 慶典前組合長はとても穏やかで温厚 な方です。組合員や職員に対しては 尚更です。 ただ、私にとっては仕事する上で 良い意味での緊張感を与えてくれる 厳しい存在でした。当時、他農協の 組合長へ「彼には仕事を安心して任 せられる。ただ人間的にはまだ若く 未熟なところはあるから、それにつ いては言わなければならない」と 仰っていたことを後に耳にしまし た。 最後の1年間は特に厳しかったこ とを覚えています。諭すような表現 が非常に厳しいものに変わりまし た。周りからも「小田嶋専務、また 慶 典 組 合 長 に ご し ゃ が れ で ら な ぁ」 という声が聞こえてくるくらいで す。今思えば、組織の長としてのあ るべき姿を伝えてくださっていたと ま い 変なご心配とご迷惑をおかけしてい ま す。 今 回 の 補 償 に 対 す る 協 議 は 着々と進んでいます。農家と消費者 の方々に不利益を与えることがあっ てはなりません。事件後、 「組合長、 大変だべども頑張れよ!」との声を 多くの方から頂きました。こうした 声を頂くたくという思いが奮い立ち ます。 故人ではありますが、升田幸三と いう伝説の将棋棋士がいました。彼 が将棋界で初めて三冠を制覇した時 に述べた言葉が「辿り来て、未だ山 麓」です。何か大きなことを成し遂 げたときに、こんな気持ちになるの かもしれませんが、私は組織の長に なったからといって何かを成し遂げ たつもりはありません。 仕事において、私はまだまだ山麓 にすら辿り着いていないかもしれま せ ん。 た だ 人 と の 出 会 い に 恵 ま れ、 師ともいえる多くの先輩達が私には います。先輩達から学び続け、やる べき仕事に邁進することが、まずは 山麓に辿り着く第一歩だと信じてい ます。 2 JA通信 組合長と両専務が自由につづる、リレー形式のエッセイ 小田嶋組合長 》》 佐藤専務 》》 鷹田専務 》》 第8回 月を思い出すきっかけ 7 年 前 の にな っ た の は 、 先 日 授 業 の 一 環 で 農 協を 訪 問 し た 横 手 北 中 学 校 の 生 徒 た ちで し た 。 月は私にとって節目 振 り 返 る と の月 で 、 よ こ て シ ャ イ ニ ー パ レ ス で 結婚 式 を 挙 げ た の が 月 で す 。 そ し て7 年 前 の 月 、 私 は 専 務 と し て 常 勤役 員 に 就 任 し ま し た 。 し っ か り し た受 け 答 え を す る 生 徒 た ち が ま だ あ どけ な い 小 学 生 だ っ た 頃 で す 。 そ う 考え る と 時 間 は 流 れ て い る の だ な と 実感 し ま す 。 7 年 前 の 自 分 を 振 り 返 ると 、 未 熟 で 恥 ず か し さ さ え 覚 え ま す。 そ ん な 未 熟 だ っ た 私 は 二 人 の 組 合長 に 師 事 す る こ と に な り ま す 。 一 人 は 現 在 の 会 長 で あ る 木 村 一 男 元組 合 長 で す 。 木 村 会 長 は 豪 快 で 飾 らな い 人 柄 で す 。 そ の 人 柄 は た く さ んの人を引き付ける魅力がありま す。 一 方 で 仕 事 に 関 し て は 非 常 に シャ ー プ で ス マ ー ト 、 緻 密 に 物 事 を 進め て い く 方 で す 。 専 務 と し て 何 を 勉強 す べ き か か ら 始 ま り 、 基 本 的 な 仕事 の や り 方 ま で も 教 え て も ら い ま した 。 ま た 仕 事 を 進 め て い く 上 で の 11 11 11 NTS 15 家の光・日本農業新聞 購読のご案内 18 ふるさとサロン 9 直売の会会員に打診した んだダイコンを天井から ところ、現会員の7人が 吊し、桜の木を燃やして 出品を希望。対面販売の いぶしていました。 ために上京したほか、統 大山代表(表紙後列左) 一した味作りのために検 は 「横手の味を次世代へ、 討会を開くなど奔走しま 消費地へつないでいきた した。 い」と笑顔。仲間ととも 年 に は、 「 こ だ に、大切にしたいふるさ 平成 わり七味みそ」が日本農 との味を作り出していま 業新聞主催の「一村逸品 す。 大賞」を受賞。看板商品 となった「こだわり七味 ( 月 日 / 横 手 市 睦 成 みそ」とともに定番商品 にて撮影) の「いぶり大根漬け」が あります。この日はダイ コンを漬ける前のいぶし くんせい 作業を実施。燻製小屋で ひも は、紐で数本ずつ編み込 22 インフォメーション 21 24 ふるさとの民話 JAの概況 18 20 バラエティコーナー 19 16 農に生きる 横手こだわり七味会のみなさん 02 NEW!トップエッセイ 表紙の人たち CONTE 地 域 伝 統 食「 い ぶ り がっこ」用のダイコンの ほ 圃場で、明るい笑顔で登 場 し て く れ た の は、 「横 手こだわり七味会」 (大 山芙美子代表) の皆さん。 同会は、お米を主とし た地域農産物の消費拡大 推進のため、無添加にこ だわった漬物加工や伝統 食の維持継承などを目的 に、平成 年に本格的に 組織されました。 年 きっかけは、平成 の 都 心 で の〝 秋 田 フ ェ ア〟開催における横手の 伝統食や加工品、漬物の 出品でした。当時のJA JA通信 3 19 12 4 16 December 1202 15 JA通信 03 もくじ/表紙の人たち 04 JAの総合力発揮へ 第29回秋田県JA大会 08 ニュース&トピックス 12 ふるさとホットライン 13 地元の高校生が行く! 突撃!アグリリポート 14 営農ワンポイントアドバイス 11 11 秋田県農業の振興と地域の活性化への挑戦 JAの総合力発揮へ 第29回秋田県JA大会 11/26開催リポート 月 日、第 回秋田県JA大会を秋田市で開き JAグループ秋田は ました。 「JAの総合力発揮~秋田県農業の振興と地域の活性化への挑 26 29 認しました。 さらに、各議案について3人が 登 壇 し、 意 見 を 表 明。「 ① 農 業 振 興」分野については秋田県JA青 年 部 協 議 会 の 石 垣 博 隆 委 員 長 が、 「②くらしと地域貢献」分野につ いてはJAあきた女性組織協議会 の 佐 々 木 博 子 会 長 が、 「③JA経 営」 「④新たな県中央会」分野に ついてはJA秋田しんせいの畠山 勝一組合長が、それぞれ意見を述 べました。 TPPについては、交渉内容と 国会決議との相違点を明らかにす ることや、万全な対策などを求め ていく運動を展開することを特別 決議。これらを含む各議案と決議 が、いずれも満場の拍手で承認さ れました。 なお、意見表明や大会における 全議案、大会宣言の内容は次のと おり。 な県中央会」の構築――に取り組むことを決議しました。 基盤強化と組合員参画による組織基盤の確立、④結集軸としての「新た 拡大と所得向上、②心豊かに安心して暮らせる地域社会の実現、③財務 戦」をメーンテーマに、①産地づくり・担い手づくりによる農業生産の 11 大 会 に は、 県 内 J A や 連 合 会 の ほ か、 県 選 出 国 会 議 員 な ど 計 500人が出席。当JAからは役 員やJA青年部・女性部代表、職 員など 人が出席しました。 冒頭、JA秋田中央会の木村一 男会長は「TPP(環太平洋連携 協定)が大筋合意したことで厳し い農業経営を強いられ、2016 年度には改正農協法が施行され る。今後3年の課題をグループ内 で共有し、意志結集を図るととも に、協同組合の役割を発信して本 大会議案の着実な実践に取り組 む」と強調しました。 大会議長にJAあきた白神の佐 藤謙悦組合長が選任され、議事を 進行。農業所得の増大に向け、農 業経営支援や事業提案を可能とす るJA体制の強化や県域営農セン ターの設置など、農業振興に組織 の総力を挙げて取り組むことを確 51 石垣 博隆 委員長 佐々木 博子 会長 「JA経営」 「新たな中央会」について JAは総合事業でこそ経営が 成り立つ。 今こそ総 合力を 掲げ、 共 有しながら地 域に 根ざした経 営を実 践し、 経 第 (1) 地域医療の充実 (2) 保健事業の推進 (3) 高齢者福祉サービスの推進 3、地域医療を担う厚生事業 (2) 介護保険事業の展開 (3) JA生活支援事業の実施と 地域支援事業の受託促進 2、総合的なJA高齢者福祉事 業・活動の展開 (1) JA健康寿命100歳プロ ジェクトの取り組み 1、地域に密着した協同活動の取 り組み強化 (1)くらしの活動の計画化と実践 (2) 食農教育活動の推進 (3) 女性の活躍支援 (4) 地域に根ざした協同組合と しての機能発揮 【Ⅱ】心豊かに安心して暮らせる 地域社会の実現 (1) 多様化するニーズに対応し た価格設定と品目提案 (2) 部門間連携でトータル生産 コストの低減 回秋田県JA大会議案 2、農畜産物の生産・販売拡大に 向けた改革の実践 (1) 情勢変化に対応した秋田米 の生産・販売体制の構築 (2) オール秋田で取り組む園芸 生産振興と肉牛・乳牛の生 産拡大 1、担い手と多様な農業者による 地域農業づくりの実践 (1) 地域特性を活かした産地づ くり (2) 担い手づくりと農業労働力 の確保 (3) 担い手経営の確立と所得向 上に向けた個別支援の強化 (4) 持続可能な農業の実現に向 けた農政活動の展開 (5) 営農指導・担い手支援の強 化に向けた体制強化、人材 育成 【Ⅰ】産地づくり・担い手づくり による農業生産の拡大と所 得向上 29 3、生産資材事業改革によるコス ト低減の実践 JA通信 5 JAグループを取り巻く環 境のもと、現場主義、自主 自立、学び合いの精神に基 づき、 「人づくり」を新た な教育・学習活動の基本方 針に掲げていく。JAは人 とのつながりを大切にする 組織であることを今一度確 認した上で、今後も女性組 織がJA内外の様々な知恵 から学び、実践につなげて いけるようお願いしたい。 「くらしと地域貢献」について 営体力や財務基盤の強化が 必要。そのためにも、県中 央会は単協の思いを吸い上 げ、機能を発揮することが求 められる。相互の連携により、 新たな道筋をつくることが県 中央会の使命といえる。 畠山 勝一 組合長 営農指導と担い手支援の強 化が第一。販売面ではJA グループのマーケティング 力や生販マッチング力、秋 田ブランドの確立。生産資 材の供給では、JAと全農 との連携によるトータルコ スト低減にも期待。これら は全て連動し、連立して機 能しないといけない。農業 が誇りとお金を取り戻せる よう共にまい進しよう。 「農業振興」について 【Ⅲ】財務基盤強化と組合員参画 による組織 基 盤 の 確 立 1、 強 固 で 盤 石 な 財 務 基 盤 の 確 立 (1) 収益の安定化に向けたリス ク管理の強化 (2) 財務基盤の強化 (3) JA組織再編の推進 (4) 事業別実践方策 (5) 改革を担う人材の育成 2、 組 合 員 の 意 思 反 映 ・ 運 営 参 画 の推進 (1) 組合員のメンバーシップの 強化 ( 2 )「 支 店 を 拠 点 に し た 協 同 活 動」の実践 (3) 組合運営への意思反映の推 進 (4)「食」「農」「JA」 の理解醸成 に向けた広報事業の展開 【Ⅳ 】 結集軸としての「新たな県 中央会」の 構 築 ( 1 )新たな中 央 会の使 命・機 能・ 事業 (2) 新たな中央会の組織体制・ 組織移行 大 会 宣 言 現在、農業・農村は、急速に進展する高齢化と人口減少の中、担い手不足と農産物価格の低迷 等により農業生産額が減少するとともに地域経済の停滞と相まって、地域の活力低下が大きな課 題となっている。また、TPP交渉が大筋合意され、このままでは日本農業が大きな影響を受け ることは必至であり、農業経営や地域社会はますます厳しい状況が続くものと見通される。 このような中で、JAグループは「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、従 来にも増して担い手経営体と家族経営を含む多様な農業者による地域農業の振興とともに、総合 事業の展開による生活インフラ機能を継続発揮し、安心して暮らせる地域社会づくりを進めてい くことが求められる。 以上の情勢を踏まえ、本大会では、JAの総合力を発揮し、秋田県農業の振興と地域の活性化 に向けて、JAグループが取り組むべき実践事項について決議したところである。 よって、我々JAグループは、産地づくり・担い手づくりによる農業生産の拡大と農業者の所 得向上に、これまで以上に組織の総力を挙げて取り組むとともに、地域の活性化に向けて組合員 と地域住民が一体となった協同活動を展開し、併せて、農業の振興と地域貢献に向けて、組合員・ 地域住民の負託に継続して応えうる強固なJA経営基盤を確立するため、 JAの総合力を発揮し、 集中的に自己改革の実践に取り組むこととする。 以上、宣言する。 平成27年11月26日 第29回秋田県JA大会 JA通信 6 記 念 講 演 「日本農業と地域活性化への提言」 氏 さとし 東谷 暁 ひがし た に ジャーナリスト 大会では、ジャーナリストの東谷暁氏が講演を行い、TPPや安倍政権の本質を 踏まえた上で、今後のJA組織のあり方などについて提言しました。 織が必要だ」と続けました。 今、戦略とそれに見合った戦う組 しては新しい組織が必要。まさに しい戦略が必要。新しい戦略に対 用 し、「 新 し い 環 境 に 対 し て は 新 ルフレッド・チャンドラー)を引 言「組織の構造は戦略に従う」 (ア よう問題提起。経営学における名 丸となってTPP問題に対抗する なくてはならない」と、JAが一 合意した今、皆さんの組織は戦わ TPPの問題点について早くか ら 指 摘 し て き た 東 谷 氏 は、 「大筋 ん自身で動いてほしい」と要望し うが、その後はどうなるのか。そ が頑張って補助金などをやると思 て い く 」 と 指 摘。「 当 面 は 自 民 党 このままではますます厳しくなっ たために、 (日本の農業や地域は) さ ら に、 今 後 に つ い て は、「 残 念ながら日本の政府は大損をこい た。 るではないか」と強く批判しまし きながら、全く逆のことをしてい 本を取り戻します』と宣言してお て、「安倍首相は首相になる際、『日 圧力団体と皆さんとの戦いだった は、アメリカの得をする大企業の は、今回のTPPの戦いというの の 上 で、「 ア メ リ カ の 意 識 と し て ダ(政治的宣伝)だ」と強調。そ しい。戦える組織を作 とに今一度気づいてほ も) 〝農協つぶし〟に来ているこ ないか」と提言。 「 (政府もTPP たちで組織を作っても良いのでは 央会は全中ありきではなく、自分 1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部を 卒業、雑誌の編集に携わった後、フリーのジャーナリ ストに。経済や政治を中心にリポートや評論を「文芸 春秋」 「正論」 「月刊WiLL」などに執筆。TPPに ついては早くから問題点を指摘。主要著書に「増補 民営化という虚妄」 (ちくま文庫) 「増補 日本経済新 聞は信用できるか」 (同) 「間違いだらけのTPP」 、 (朝 日新書) 、 「郵政崩壊とTPP」 (文集新書)など 済も全て引き渡してしまったとし グローバリズムの本質につい て は、「 ア メ リ カ が 自 分 た ち の 利 ま し た。 加 え て、「 地 方 の J A 中 のだ」と、本質を見据えるよう促 り、今こそ共に戦って の事をどうか今から考えて、皆さ 益を確保するためのプロパガン しました。 た。 ほしい」と強調しまし また、東谷氏は今回の大筋合意 を振り返り、安倍政権は外交も経 東谷 暁 氏 December 2015 ▲最優秀賞/鈴木勝雄さん(横手) ▲優秀賞/益子忍さん(大雄) ▲優良賞/高橋正視さん(大雄) ▲優良賞/佐藤治夫さん(雄物川) 枝豆販売実績検討会 枝豆販売額15%増 2 億2300万円記録 枝豆部会は11月10日、販売実績検討会を 横手セントラルホテルで開き、部会員や市場 担当者など58人が参加しました。今年は、 春先からの高温や干ばつによる生育への影響 が心配されましたが、適期防除の徹底に加え て、液肥による葉面散布の回数を平年よりも 1回多くするなどの対策で収量と品質を維 持。出荷量は前年比7%増の369㌧を記録し ました。さらに、検査体制の強化で均質調整 を図ったほか、市場への契約販売期間を昨年 よりも2週間延長したことなどが奏功し、1 ㌔平均単価も7%増を記録。この結果、販売 額は2億2300万円で前年を15%上回る好記 録となりました。 市場担当者からの講評では、クレームの発 生が1件も無かったことが複数の市場から報 告された上で、7~8月上旬の早生系品種の 出荷量増や、今年本格デビューした県オリジ ナル品種「あきたほのか」の作付け拡大を要 望する声が聞かれました。これを受け同部会 は今後、①排水対策による反収向上、②品種 と作型分散による長期安定出荷、③品種構成 の見直しによる販売ニーズへの対応――など を中心に強化することを確認しました。佐藤 勇部会長は「異常気象下で品質への評価をい ただけたことは嬉しい。今後もこれを強化し つつ、長期安定出荷への対策を講じていきた い」と気持ちを新たにしていました。 なお、同日行った今年度の優秀生産者表彰 の結果は上記の通り。 JA通信 8 自まんこコンクール 良品、大物、珍品に219点 農産物の出来映え競う JA女性部金沢支部は11月6日、見 るも愉快な珍品野菜や大物野菜などの出 来映えを競うコンクール「自まんこコン クール」を金沢支店で開きました。農 産物の品質や形など様々な角度から評価 し、見て楽しむことで日々の農作業に 生きがいを持ってもらおうと毎年行っ ているもので、今年で18回目。今年は 「良品」「大物」「珍品」の3部門に、 同部員らが栽培した計219点が集結しま した。このうち、名物の珍品部門には、 人間の手のひらのように見える長いも や、ハニワの顔のように見えるニンジン など、不思議な形の農産物が集結。見学 に訪れた同部員や地域住民などは、その ▲珍しい形をした珍品農産物に見入る来場者 珍しい形に笑顔で見入っていました。な お、受賞者は次のとおり(敬称略) 。 【良品】▽横手市長賞/竹原愛子(ねぎ) ▽美郷町長賞/伊藤靖子(人参)▽組合 長賞/山田ヤエ子(大根)▽女性部長賞 /福田京子(白菜) 【大物】▽組合長賞 /福田タミ(カリフラワー) ▽女性部 長賞/外山優子(白菜) 【珍品】▽組合 長賞/伊藤元子(人参)▽女性部長賞/ 北嶋昇子(長いも) 以上 よこてアグリビジネススクール 人に感動を与える農家に 閉講式で抱負 ▲これまでの学びを振り返る生徒 ▲当JA小田嶋契組合長も出席し、「就農はもち ろん、農業関連にも多様な選択肢があることを 知ってほしい」と話した 9 JA通信 農業に関心のある生徒に、就農に必要 な知識や栽培技術の習得を促そうと、横 手市と当JA、増田高校が協定を結び今 年7月に開校した「よこてアグリビジネ ススクール」の閉講式が、11月20日、 増田高校で開かれました。スクールで は、地元農家らによる栽培指導や講演な ど計8回実施。メーンとして参加した同 校農業科学科野菜専攻班の2年生は、こ れまでの約5か月間を振り返り、「人に 感動してもらえる農産物を育てられる農 家になりたい」と抱負を述べました。古 関直衛校長は「先輩農家からの交流を通 してまた一つ成長したことと思う。ぜひ 将来に活かしてほしい」と期待を込めま した。 花き中間実績検討会 トマト販売実績検討会 中間実績で初の5億超え ユリ・洋花類好調で 販売金額 1 億5700万円 前年比 7%増 花卉総合部会は11月6日、中間実 績検討会を開き、部会員や市場担当者 など59人が参加しました。出荷量の 7割を占める菊類は平年並みの3億 7000万円(前年同期比102%)と なっていますが、ユリ類や洋花類がそ れぞれ出荷量1割増、販売額2~3割 増と好調で、花き全体では中間実績と しては初の5億円超えを達成しまし た。今後は蘭や洋花を中心に出荷が続 くことから、鈴木禎 得総合部会長は 「適期栽培管理を今一度見直し、安定 出荷を目指そう」と呼びかけました。 トマト部会は11月19日、販売実績 検討会をよこてシャイニーパレスで 開き、市場担当者や部会員など38人 が参加しました。同部会では、全国 的な異常気象による出荷量の激増激 減から起こる相場の乱高下に左右さ れましたが、出荷量は549㌧(前年比 99%) に対し、販売金額1億5700万円 (同107%)を記録。市場担当者から は「9月以降の出荷量確保と10月以 降の着色の統一、最終の追い込みの強 化を期待する」などの要望がありまし た。これらの要望や計画数量の必達に 向け、同部会は来年1月に栽培講習会 を実施する予定です。 ▲生産者表彰を行い、菊立毛の8月期審査では佐 藤進さん(十文字)が最優秀賞に輝いた ▲優秀生産者表彰で最優秀賞に輝いた木村信幸さ ん(金沢) よ し と く 訳ありリンゴ即売会 強風被害の農家応援 33㌧が完売 月上旬の2度にわたる強風 被害を受けた管内のリンゴ農家 を応援しようと、当JAは 月 日、「 訳 あ り リ ン ゴ 」 の 販 売 を横手市と共催で開き、横手市 や美郷町内の計9カ所で行いま した。主力品種の「ふじ」が収 穫最盛期となる中、樹上でのキ ズ果が多数あることから、出荷 に向かない選外品が増えること を想定して実施。このうち、当 JA十文字支店前では、リンゴ の入ったコンテナを荷台いっぱ いに積み上げたトラックを横付 けし、販売開始の 午前9時から多く の来場者が訪れま した。 ㌔の箱入 り や 2・5 ㌔ の 袋 詰めが次々に売 れ、当初予定して いた ㌧の倍以上 の ㌧が完売しま した。来場者の一 人は「強風による リンゴへの被害を 報道で知った。美 味しさは変わらな いので少しでも応 援したい」と話し、 両手いっぱいに購 入していました。 22 10 ▲リンゴを購入しようと行列をつくる来場者 (JA十文字支店前で) 33 15 10 11 JA通信 10 横手北中学校 横手の魅力を探る学習 当JA組合長を訪問 人が 横手北中学校の1年生 月 日、 当 J A 本 店 よ こ て シャイニーパレスを訪れ、小田 嶋組合長へのインタビューを行 いました。同中学校は、総合的 な学習の時間の一環として、「横 手 の 魅 力 を 探 る 学 習 」 を 実 施。 自らが考える横手の魅力につい ての理解を深め、発信するため に資料調査や取材活動を行って います。生徒は、横手の野菜を つくる生産者の努力や成果、栽 培の秘訣を探ることを目的とし て臨み、小田嶋組合長は生徒の 質 問 に 分 か り や す く 回 答。「 農 家自身の努力や工夫で現在の産 地ができた。皆さんも学生生活 において努力と工夫を重ねてほ しい」と生徒の活躍を期待しま した。 11 11 ▲横手の野菜の人気や歴史、販売方法など について学ぶ生徒 JA南三陸「JAまつり」 ふるさと安心畑が出店 地元住民との交流楽しむ 11月8日、友好JAのJA南三陸 (宮城県)気仙沼支店で同JA「JA まつり」が開かれ、当JAから直売の 会「ふるさと安心畑」が出店しまし た。同JA青年部や女性部、直売所に よる各種屋台が立ち並んだ同まつり で、ふるさと安心畑の会員ら4人は、 自慢の農産物や加工品などを販売。友 好JAとしての交流を楽しみました。 来場者の一人は「地域のまつりとして 毎年楽しみにしている。あいにくの雨 だったが活気にあふれ、まつりを楽し めた」と笑顔で話していました。 ▲当JA直売の会「ふるさと安心畑」による物産 販売で産品を買い求める来場者 11 JA通信 9 アスパラ販売実績検討会 出荷量・販売額とも 前年比 6%増 アスパラ部会は11月26日、販売実 績検討会をよこてシャイニーパレスで 開き、市場担当者や部会員など38人 が参加しました。今年度は、出荷量 130㌧(前年比106%)、販売額1億 4100万円(同106%)を記録。前年 秋の日照量の多さや今年春の雪解けの 早さと高温により萌芽が良好だったこ とから、近年まれに見る太物(2L) 中心の出荷だったことが報告されまし た。また排水条件の整備と根域の確保 を今後の課題とし、立茎や株養成の重 要性などを確認しました。なお、優秀 生産者表彰も行い、菊地光喜さん(平 鹿)が最優秀賞を受賞しました。 ほ う が ▲山石正廣部会長は、「防除の徹底により増収を 図ろう」と、次年度に向け部会員を鼓舞した こ ぶ JA青年部 ① ② ①活動実績発表を行う佐々木さん ②大会には 全県の盟友ら160人が参加した 県代表に当JA佐々木淳矢さん(横手支部) 秋田県JA青年部協議会 秋田県JA青年部協議会は11月27日、県JA 青年大会を秋田市で開き、県青年組織の代表ら 160人が参加しました。メーン行事の一つとして 開かれたJA青年部活動実績発表大会には、当J A青年部横手支部の佐々木淳矢さんが出場しまし た。佐々木さんは、『つながる想い、未来へ続 く』と題し、青年部活動の中でも食農教育として の学校農園活動に絞り、地域のつながりや世代間 交流が自らの気づきにつながったと発表。その結 果、見事最優秀賞を受賞し、県代表として来年1 月に県内で開かれる東北・北海道地区JA青年大 会への出場が決まりました。 なお、JA青年の主張発表では、JAあきた北 の石垣大さんが最優秀賞を受賞。大会ではこのほ かに、TPP大筋合意に対し、将来展望を描ける 万全な対策などを求める特別決議を採択しまし た。 JA女性部 「エンディングノート」や「エコタワシ」試作研修 JA女性部かがやき部会 JA女性部かがやき部会は、11月16日、学習 交流会を横手支店で開き、部員ら48人が参加し ました。自分の意思を家族へ残そうと税理士を 講師に招き、将来を見据えたエンディングノート 「いまから帳」の作成方法を研修しました。「い ① ② まから帳」とは、農林中央金庫が発行している 〝終活″支援の冊子で、人生のさまざまなリスク に備えるために健康や財産についての情報を記入 する様式となっています。太田美智子部会長は、 「夫の急死で、もう少し夫の意思を確認してお けばよかったという後悔がある。皆さんも早いと 思わずに今から備えておこう」と、部員に呼びか けました。さらに、その後はやさしいハンドメイ ド実習を行い、アクリル毛糸で「エコタワシ」を 試作。会員同志の交流を深めました。 ③ ①太田部会長が必要性を呼びかけたエンディン グノート ②「エコタワシ」は工夫次第でカラ フルに仕上がる ③エコタワシの試作では栗谷 キヌさん(増田)が講師を務めた JA通信 12 107時間目 増高発!「野菜嫌い克服プロジェクト」 アイディアあふれる取り組みを紹介しよう! 苦手な野菜を美味しく食べる! 3つの商品を考案しました! 増田 高校 3年 坂本 侑人さん ゆ う ① ② ③ ④ ①11月6日に同校で開いた「収穫祭」での販売。来場者 が次々に買い求めていた ②来場者にプロジェクトの紹介 をする生徒 ③試食やチラシを用意し、その美味しさをP Rした ④「苦手な野菜も、食べ方を工夫することで美味 しく食べられます!」と笑顔の生徒たち ▼(左から)同プロ ジェクトで 考 案した 「ニンジンクッキー」 「トルティーヤ」 「ゴー ヤふりかけ」 と 3年 石川 花瑚さん か こ 私たち増田高校農業科学科3年生野菜専攻班 は今年、「子どもたちの!自分たちの!野菜嫌 い克服プロジェクト」を始めました。このプロ ジェクトを始めたきっかけは、昨年参加した課 外研修で、トマトが苦手だった生徒が、地元農 家との交流によってトマトを食べられるように なったことです。その後、増田小学校2年生に 野菜の栽培について教える機会があり、その際 に苦手な野菜がある児童が多いことを知りまし た。そこで、苦手な野菜をおいしく食べる機会 を作ろうと、3班に分かれてプロジェクトを開 始しました。 1班は、児童のアンケートで「苦手な野菜 NO.1」になったゴーヤを使ったふりかけを作 りました。苦みや臭いが消えるようにしっかり 炒め、風味付けにシラス、ゴマ、海苔を加えま した。商品化には、羽後町の食品加工業者にご 協力いただきました。 2班は、「ニンジンクッキー」と「ピーマン カップケーキ」を試作し、小学生にも大好評で した。ニンジンクッキーは、湯沢市のパン工房 のご協力で商品化しました。 さらに、3班は、「トルティーヤ」というク レープのような生地を作りました。ニンジンと トマト、ピーマンとホウレンソウを使った赤と 緑の2色の生地で、野菜や肉などを包んで食べ る料理です。このアイデアをまとめたチラシ を、市内の子育て支援施設などで配布したほ か、地元量販店のご協力で商品化しました。 11月6日、本校で開いた「収穫祭」で、私 たちはこれらの商品を販売しました。いずれの 商品も売れ行きも好調で、努力が報われた気持 ちで嬉しかったです。今回のプロジェクトを 通して、私たちは創造力と探究心を身につける ことができました。ご協力いただいた皆さまに 心から感謝しています。ありがとうございまし た。 管理のポイントをおさえて なるのを防ぐためのもので、 の後も管理次第では、数年間 花を楽しめるお花です。そ 置くようにしましょう。 5℃以上を保てるような所に 夏は乾燥しやすいので、朝夕 水やりは、土の表面が乾い たらたっぷりと与えます。真 みましょう。 ◆施肥について うに誘引しましょう。 ツです。 取ります。やがて残したこの だけを残し、あとは全部かき なった球状の塊)に1つの芽 そ 毎年恒例の即売会では、およ を行います( 月 日と 日の両日、 「シンビジウム展示即売会」 頁 を 参 照 )。 品種に及ぶ色とりどりの 提供いたします。ぜひ、この 14 JA通信 分が分散して花が咲きにくく 月に入り、いよいよシンビジウムを楽しむ季節を迎えました。管内のシンビジウムの生 産者は、JA花卉総合部会蘭部会の5人と少数ながら東北で唯一の生産地として、全国市場 つまんで横に押して折ってく 芽となります。 が尖っていて扁平な形状が葉 へ ん ぺ い は、丸く太い形状が花芽、先 からも厚い信頼を得ています。その色とりどりの美しいシンビジウムを、次に挙げる管理の 月中旬(最低気温が ださい。花芽と葉芽の違い し、 ポイントを参考に栽培に挑戦してみてください。 所)と極端に寒くなる場所 ℃位)からは屋内に取り込 (冬季間のみ)開花しますの 水やりは、1~2週間に1 回程度とし、与えすぎに注意 2回必要になる場合がありま 4~7月頃までロングタイ プの固形肥料を置き肥してお (氷点下)は避けて、夜間 で、次の管理を参考に栽培に しましょう。花が咲いている す。9月以降は少し乾燥気味 きましょう。真夏の8月は一 花芽が伸びてきたら支柱を 立てて茎を真っ直ぐ伸びるよ 挑戦しましょう。 期間の施肥は不要です。 に管理しますが、花芽が伸び 5月以降、霜の心配がなく なった時期から屋外に出して 新芽が秋にはバルブとなりま シンビジウムをお手頃価格で 20 23 19 ◆ 花の長く楽しむには 旦打ち切り、9月になったら ◆春以降の栽培管理 てきたらあまり乾燥させない 花の置き場は、高い温度 ( ℃以上になるような場 シンビジウムの生育期は春 から秋にかけてです。この期 よく日に当てます。7~8月 す。 生育期間中に新芽がたく さん出ますが、1つのバルブ は日差しが強い為に葉焼けを 機会にお気に入りのひと鉢を 間にどれだけ株を充実させる 起こしやすいので、日陰の風 秋になると花芽と一緒に葉 芽が出てきますが、花芽を残 探しにご来場ください。 (タマネギのような葉が重 通しの良い場所に移します。 して葉芽は全部かき取りま かが、上手に花を咲かせるコ 9月以降の涼しくなった時期 す。これら芽かき作業は、養 ◆ ◇ ◆ 液肥を与えましょう。 )は、 シンビジウム(鉢物 購入後2~3ヶ月にわたって 10 ようにしましょう。 10 に日当たりの良い場所に移 12 30 】 【指導員】 園芸果樹課 丹 保 12 20 導 【園芸指 シンビジウムを楽しみましょう 「家の光」 と 「日本農業新聞」のご購読は、 JA各営農センターまでお気軽にお問合せください 15 JA通信 ラン園を設立し、現在の栽培規 模へと拡大し続けてきました。 「 一 番 の こ だ わ り は、 品 種 の 持っている特性を最大限に引き 出し、花色を最良の発色となる ように仕上げること」と話す実 さん。できるだけ長い期間咲き 続け、多くの人に楽しんでもら える花を目指し、徹底した栽培 管理に取り組んでいます。 導入のきっかけは蘭の品評会 齋藤家は、実さんが 歳で就 農 し た 当 時、 稲 作 と 菊 を 栽 培 し て い ま し た。 歳 の 時、 愛 知県で開催された蘭の品評会 を 訪 れ、 今 ま で 見 た こ と の 無 い 豪 華 さ に「 こ れ は 絶 対 売 れ る」と、実さんは胸を熱くした といいます。初年度は200坪 に3000鉢の栽培からスター ト。リスク分散を考慮して、稲 作と菊の栽培も行う複合経営を 実践してきました。 19 16 JA通信 卓越した観察力と豊富な経験が 58 26 織りなす芸術品 東 北 唯一のシンビジウムの 産 地である横 手 市 ―。 白、 黄、 ピンク、 緑 な ど色とりどりに咲き誇る優雅な 花シンビジウムは、出荷まで3 年半の栽培期間を要します。冬 期間の暖房に掛かる費用や降雪 量を考慮すると、東北地方での 栽培は難しい作物のひとつとさ れています。 管内では花卉総合部会112 人のうち、蘭部会の部会員5人 がシンビジウムを栽培していま す。鉢が3人、切り花が2人と いう少人数ながらも、着実な栽 培管理による高品質には定評が あります。市場からの信頼も厚 く、全国で生産量が減少する中 で、 引き合いが高まっています。 こだわりの栽培管理 蘭部会の部会長を務める斎藤 実さんは、シンビジウムを栽培 して 年目。昭和 年に齋藤洋 32 農に生きる 明日を担う生産者たちの思いを探る 齋藤 実さん(58) ● 十文字 Minoru Saitou 生産品目:シンビジウム6500鉢・20品種 (ハウス14棟、計1200坪) 、 水稲3.7ha、菊45a 3重被服によるコストダウン 「シンビジウムを生産し続け る上で欠かせないのが、燃料費 を 抑 え る こ と 」 と 話 す 実 さ ん。 栽培適温を 度から 度と想定 し、9月下旬から保温のために ハウスをビニールで覆い、栽培 管理します。実さんは、燃料費 を抑えるため、ビニールを3重 に 被 覆 し て 保 温 力 を 高 め ま す。 3月からはシンビジウムの生育 を進めるため、ハウス内を加温。 その後、6月下旬にはハウスの ビニールを除去して、夏場の気 温上昇を防ぐために遮光ネット を掛け、 温度管理をしています。 実さんは「近年は異常気象が 続き、季節のメリハリを感じら れない」と危惧し、毎年異なる 栽培環境に、長い栽培経験と部 会の仲間との情報交換を密にし て対応しています。 25 花の〝正面〟を作るために そ ろ また、株の養成過程を確実に し て 花 茎 を 4、5 本 立 た せ、 秀 品率の向上と年内出荷の増量を 目標にしています。 花は心を豊かにする ゆ だ 卓越した観察力と豊富な経験 に大きく委ねられるシンビジウ ムの栽培。実さんは「花は心を 豊かにしてくれる」と、柔らか なまなざしで丹精した花々を見 つめます。 実さんをリーダーとする蘭部 会の面々が手塩にかけた花たち は、 今 年 も 多 く の 人 々 の 心 に、 この上ない豊かさをもたらして くれることでしょう。 JA通信 17 15 「シンビジウムが『私を見て』 と言っているような花を作るた めに、花の〝正面〟作りを心が けている」という実さん。誘引 や鉢を斜めに置いて開花の方向 を 揃 え る 工 夫 も 施 し て い ま す。 ▲妻の琴子さん(左)のほか、11 月から 2 月 まで6人を雇用して計8人で出荷作業を行う ① ② ①出荷作業のひとつである支 柱折り作業。その他にも葉を きれいにしたり、和紙で包ん だりと12月中は出荷準備に 精を出す ②花茎に付いた葉 取り作業。やがて茶色になり 見栄えが悪くなることに配慮 している ③近年主流のアー チづくりにも取り組んでいる ③ ④ ④11月中旬から出荷が始まったシンビジウム。出荷は県 内をはじめ関東、京浜市場へ12月をピークに3月まで続 く 今回登場してくれたのは、金沢、十文字、 増田、平鹿地区のみなさんです。 管内で農業やJAの 組織活動を楽しむ若 手をご紹介します。 ゆ う す け 【金沢】 佐藤 雄亮さん(27) トマトの研究者、就農4年目のいま 大曲農業高校を卒業後、千葉大学で植物病学 について学び、その後は同大学大学院園芸学研 究科でトマトの「半身萎凋病」について研究し てきた雄亮さん。24歳で就農し、現在は父と 2つ下の弟の3人で、トマト24㌃(ハウス7 棟)と稲作2.4㌶を営農しています。農業は経 験がものをいうことを実感しているという雄亮 さん。「研究者も立派な職業だが、父親も地域 の農業者も心から尊敬している」と話します。 「将来は学んできたことを活かして、ハウス 栽培での付加価値技術の導入も検討したい」と 前向きな姿勢を見せる雄亮さん。「将来自分の 子供が、自分の働く姿を見て、周りに自慢でき るような農業者になりたい」と、明るい未来の 目標に向かって前を見つめています。 は ん し ん い ち ょ う 元気なお年寄りを ご紹介します。 【十文字】 近 昭次さん(88) 趣味を通して、中国少林寺へ 29歳の時に妻のレツ子さんと結婚して3人の男子 に恵まれ、現在は長男夫婦と孫娘との5人暮らしの 昭次さん。理論と実践で米づくりを行ってきた「東 北米の会」の会員や、農協の稲作指導協力員を長年 務めながら、地域の農業振興の一役を担ってきまし た。今も現役の農家として、水稲6.5㌶とメロン50㌃ を主としながら、家庭菜園なども楽しんで暮らしてい ます。農閑期には、20年以上の趣味している禅画を 製作。 「真遊」という雅号で達磨絵を製作しており、 10年前には中国へ渡り、少林寺などに達磨絵を奉 納して、達磨大師の法要にも参列したという経験も 持ち合わせています。 「今後もできる限り農業に携わ り、絵も描き続けていきたい」と、精力的な昭次さん です。 ぜ ん し ん ゆ う が ご う だ る が ま JA通信 18 次回は 横手、増田、雄物川地区の みなさんが登場します。お楽しみに! 管内小学校の食と 農をご紹介します。 横手市立増田小学校 5年生 55人のみなさん 校長:佐々木 亨 先生 自分たちで育てたお米を食べたよ! ◆今回の特別メニュー◆ (増田高校総合学科生活福祉系列3年生4人が考案) ごはん、 さばの味噌煮、 ねばねばサラダ、 ホイル焼き (じゃがい も・チーズ・ツナ) 、 いもの子汁、 りんごのゼリー 増田小は11月10日、横手市農山村体験学習交 流施設「釣りキチ三平の里」体験学習館で農業体 験交流学習を行いました。増田高校農業科学科の 生徒との交流事業として毎年行い、今年度第6 回目の学習は、いよいよ「育てたお米を食べよ う!」をテーマに実施。児童は、農作業体験を通 じて交流してきた地域の方と一緒に、増田高校の 学校田で田植えや稲刈りを体験したお米を給食で 味わいました。給食は、地元の食材や増田高校 で栽培されている野菜などを活 かして高校生が考案した特別メ ニューです。児童は「自分たち で育てたお米も、特別メニュー も本当においしい」と笑顔で話 し、交流を楽しんでいました。 我が家自慢の レシピを伝授! 【平鹿】 渡部 弘子さん やさしい甘さでなめらかな舌ざわり 【サツマイモのババロア】 ● 材料 サツマイモ/正味300g、牛乳/600cc、生クリーム/ 200cc、砂糖/50g、ゼラチン/15g ①ゼラチンに水(大さじ2)をふりかけてふやかしておく ②鍋に皮をむいたサツマイモを入れ、竹串が通るくらい まで茹でたら湯を捨て、温めた牛乳400ccと一緒にミ キサーにかけて完全につぶす ③②を鍋に戻して、①と残りの牛乳200cc、生クリー ム、砂糖を入れ中火で加熱し、ゼラチンを溶かす ④大きめのボールなどに冷水を入れ、鍋ごと冷やしなが らとろみがつくまで混ぜ合わせる ⑤型に入れて粗熱をとったら、冷蔵庫で冷やし固まった ら完成! ゆ 19 JA通信 ●今月の最優秀作品 冬こそが 松野 利喜男さん(十文字) ●優秀作品 まっ白に お色直しの 里の冬 小野 孝子さん(雄物川) 湯治場に 佐藤 朋子さん(横手) 八十代の 花が咲く 再生産 備え湯っこへ 冬休み 柴田 丈生さん(平鹿) 冬支度 武内 良悦さん(平鹿) 季節のめぐり 記録見る 身と計画の 充電期 今月のテーマ: 『冬』 楽しい川柳作品をお待ちしております。最優秀作品には、素敵な記念品を進呈! 【2月号のテーマ】「雪」 【応募方法】ハガキに川柳作品(パズルにご応募の方はその 答えも)のほか、次頁下段の応募方法①~⑥をご記入の上、ご応募ください【応募先】 応募作品数…16作品 〒 013-0036 横手市駅前町 6 ─ 22 総務課 広報担当、 【応募締切】1月 26 日㈫必着 ■寒さ厳しい冬を、春からの準備期 <作品をご応募いただく皆さまへ> 2月号より、掲載された作品を横手かまくらFM 間とする前向きな姿勢に共感で において随時ご紹介させていただく予定です。作品と投稿者名(地区は除く)をご紹介 す! しますので、ペンネームでのご紹介をご希望の方は必ず記載してください 顔になりました。 /編集部 <11月号の記事について> 【写真】「バナナのような大根」 十文字地区の鈴木繁さん・い せ子さんご夫妻の畑で「バナ ナのような大根」が採れまし た!早速、こんなのが採れた よと、いせ子さん(写真)が 十文字営農センターに持って きてくださいました。遠目 から見ると本当にバナナのよ う。“自然のいたずら”ともいえ る不思議な形に、みんなが笑 ●特集「鹿角の大地に集う 一流の技 第138回秋田県種 苗交換会」を読みました。冒 頭のキャッチフレーズが心に 響きました。未来ある若い人 たちにたすきをつなぐ、そし て地域の活性化と農業振興、 とても力強くたのもしいメッ セージだと思います。いつま でも食の安全安心を守ってい きたいものです。また、農産 物出品で受賞された皆さん、 おめでとうございます。 /大森 Y・Tさん(70) 今年で138回を数える秋田県種 苗交換会。伝統あるこの祭典を きっかけに、毎年、食と農への思 いを新たにするという方も多い のではないでしょうか。守り抜き たいという気持ち、皆で大切に していきたいものですね!来年 は湯沢市での開催です。また来 年、会場でお会いしましょう! /編集部 ●表紙になった矢神堰営農組 合の皆さんの笑顔がいきいき としていて素敵ですね!横手 市が全国有数のミニカリフラ ワーの産地だとは驚きまし た。周辺の人たちに自慢した いことだと思いました。 /雄物川 K・Tさん(57) 地元農家の皆さんの素敵な笑 顔は、まさに地域の宝です。 次回は皆さんのところに撮影 におじゃまするかもしれませ んので、その際はぜひご協 力をお願いします。笑顔のリ レーで地域を元気にしていき ましょう! /編集部 管内の風景写真や自慢の逸品、珍品 野菜など、みなさんの「作品」を募 集しています。ご応募は当JAホー ムページにある専用フォームからお 寄せ下さい。(携帯からは、以下ア ドレスへ。)掲載者には、素敵なプ レゼントを差し上げます。 メール【[email protected]】 JA通信 20 健康推進協議会健診の長期検査結果について 平鹿総合病院 農村医学研究所 佐々木 司郎 旧横手市農協組合員が自ら取 り組む健康づくりの趣旨の基に 「健康推進協議会」を組織した のは昭和53年のことで、今年で 38年目を迎えます。健診結果は 報告会等で示されております が、長い期間では検査結果がど のように変わってきているのか をまとめたので、その一部をお 知らせします。初年度に492名 から始まった健診受診者数は、 平成8年度の約4,000名がピー クで、少しずつ減少し、平成20 年から始まったいわゆるメタボ 健診の制度上の影響などから、 現在は2,400名程度で、特に若 年層の受診者数が少なくなって きております。主な検査結果を 見ると肥満の割合が男性は年々 増加しているのに対し女性は減 少しており、特に若い年代で目 立ちます。もちろん太りすぎは 良いことではありませんが、や せすぎも決して良いことではあ りません。また、血圧は平成元 年からみると低くなってきてお りますが、ここ10年ぐらいは低 下傾向が見られません。相変わ らず多い脳卒中などの脳血管疾 患を減らすためには、もっと血 圧を下げる必要があるといわれ ております。男性では肝機能も じわじわと異常者が増えてきて おり、休肝日を設けるなどして 酒量を減らすことが必要です。 早食いを止めたり、寝る2時間前 には食事を終わらせるなど、肥満 防止対策を意識した普段の生活 習慣を見直すことが重要です。 しみじみしますね! 20 18 17 16 15 【解き方】全部の問題を解き二重 枠の文字を並べ替えると一つの 言葉ができます。 それが答えです。 21 JA通信 11 10 ヨ コ の 鍵 【応募方法】※川柳もこちら! 【応募方法】 ハガキに ①答え ②住 所 ③氏名 (当選発表時にペンネー ムが必要な方は別途記載してくださ い)④年齢 ⑤電話番号 ⑥当誌を 受け取った場所 ⑦今月の好きな記 事とその理由 または、当誌やJAへ のご感想をご記入の上、下記まで ご応募ください。なお、お寄せ頂いた ご意見は「お手紙」のコーナーにて ご回答させて頂く場合がございます。 (①~⑦の項目は必須となります) 【応募先】 〒013-0036横手市駅前 町6-22 JA秋田ふるさと総務課・広 報担当 (※応募はホームページから でもOK。 トップページの「みなさん の声と作品をお寄せ下さい!」バナー をクリック!) 【締 切】12月29日㈫当日消印有効 13 ■11月号の答え/ツルシガキ ■11月号の当選者/P.N.ヒ コーキグモさん (大雄)、佐藤 きみ子さん (平鹿)、P.N.Mマ マさん (増田) ■応募総数/49通 ■正解者数/49通 1、 枕元につるしてサンタクロースを待ち ます 2、 クリスマスイブにフライド──を食べた 3、 切って植木の形を整えます 5、 時刻を知るために見ます 6、 スキーヤーが足に着けるもの 8、 ダイニングテーブルのこと 12、地図記号は卍 13、──の上にも三年 14、肉はぼたんと呼ばれます 15、気象用語では、ひょうより小粒な物を 指します 16、運転免許証や保険証で証明することも 17、年越しに付きものの麺類 19、──16世はマリー・アントワネットの夫 ※クロスワードパズルの各マス目の解答は、当JAホームページでご確認いただけます タ テ の 鍵 1、書籍の本文の前に入れ られるイラスト 4、火消しが火事場で振り ました 7、お通し、先付けという こともあります 9 、100なら3、 1000 なら4 、リンゴを丸かじりする と残ります 、カレンダーや手帳に書 き込みます 、サケやマスの卵の塩漬 け 、昨日、今日、── 、カヤなどを編んで作っ た雨具 、太陽や月が輝く所 、かかとのすぐ上にある 出っ張り 、版木に載せた紙を上か らこする道具 、 領 収 書 に 収 入 ── を 貼った 21 健康づくりの お供にどうぞ! アクティブ歩数計 3名さまにプレゼント! ローンセンター 年末年始の営業について ご融資相談窓口「ローンセン ター」の年末年始の営業日は次 の通りとなっております。ご利 用の際は営業日時をご確認の上 ご利用いただきますようお願い いたします。 日 付 場 所 12/26㈯~12/27㈰ 休業 12/28㈪~12/30㈬ 9:00~17:00 12/31㈭~1/3㈰ 休業 1/4㈪~1/5㈫ 9:00~17:00 1/6㈬ 定休日 1/7㈭~ 通常営業 平日9:00~19:00 土日9:00~16:00 (※水曜日・土曜日は休業) ●お問合せ/ローンセンター(本 店よこてシャイニーパレス1階) ●電話/38-8601 平成27年分農業所得者 収支説明会を開催します JAでは、下記の日程で農業所 得者の収支説明会を開催しま す。組合員の皆さまはどの地区 でもご参加いただけますのでぜ ひご来場ください。 日 付 時 間 場 所 12/16 10:00~12:00 横手支店 ㈬ 14:00~16:00 本店営農経済部 米作りの基礎を学ぼう! 「稲作基礎講座」受講者募集 12/17 10:00~12:00 横手支店 ㈭ 13:30~15:30 十文字営農センター JAでは、兼業農家の方や就農 して間もない方などを対象に、 標記講座を開講します。米作り について、これまでJAに相談 する機会のなかった方も大丈 夫!1~3月までの全3回の講座 で、米作りの基礎を学ぶことが できます。この機会にぜひご参 加ください。 10:00~12:00 大森支店 13:30~15:30 大雄支店 1/13 ㈬ 10:00~12:00 平鹿支店 12/18 ㈮ 1/19 ㈫ 14:00~16:00 増田まんが館 ※金沢支店は横手支店と合同で開催 し、雄物川支店は本店営農経済部(雄 物川集出荷所となり) で開催します。 ●お問合せ/各営農センター ●開講日/平成28年1月17日㈰ 13:30~17:00 ●場所/平鹿支店 ●詳細/今月の組合員メールに 同封のチラシまたは当JAホーム ページをご覧ください ●お問合 せ・お申込み/米穀畜産販売課 ●電話/23-6556 JAグループ秋田 キャッチフレーズ募集! 出向く担い手支援 当JAが全国表彰を受賞 JA全農は11月26日、地域農 業の担い手に出向くJA担当者 (愛称TAC=タック)の全国 大会「TACパワーアップ大 会2015」を横浜市で開き、当 JAがJA表彰を受賞しました (全国で7JA・個人9人が受 賞)。当JAでは、今後も担い 手支援室を拠点に、出向く担い 手支援の充実を目指してまいり ます。 JAグループ秋田は「食と農を 基軸とした協同組合」として、 本県JAグループのブランドイ メージの向上を目指すキャッチ フレーズを、県民の皆さまから 募集いたします。優秀作品には 豪華商品を進呈!詳しくは、各 支店備え付けの応募用紙をご覧 いただくか、当JAホームペー ジの専用バナーからご確認くだ さい。 ●募集期間/平成27年11月27日 ㈮~平成28年1月31日㈰当日消 印有効 ●お問合せ/JA秋田中央 会農政広報課 ●電話/018-8642141 JAバンクウィンター キャンペーン1/29 まで! JAバンクでは、今年もウィン ターキャンペーンを特別金利で 実施中です。期間中、定期貯金 をご契約の方に先着で「ちょ リス」グッズなどをプレゼン ト!1月29日までの期間限定 です。詳しくは各支店・出張所 貯金窓口までお気軽にお問合せ ください。 ●お問合せ/各支店・出張所貯金 窓口 JA通信 22 理事会 だより 【臨時理事会】 平成27年11月13日開催 報告事項 ■太平物産㈱偽装肥料事件に 係わる報告について シンビジウム展示即売会 12/19(土) ・20(日)2会場で開催! 毎年ご好評いただいておりますシンビジウム展示会を、市 内の2会場で行います。JA即売だからこそのお値打ち価 格品を、この機会にぜひお買い求めください! 【会場】 ①ホテルウェルネス横手路 ②十文字支店2階 出席理事数31名(32名中) 【第 8 回定例理事会】 平成27年11月25日開催 議案(抜粋) ■リスク管理債権の処理方針 について ■ 平 成 2 8 年 度 金 沢 種 苗セン ター利用料金の設定について 報告事項(抜粋) ■平成27年産米の集荷及び 検査状況について ■秋田県農協労秋田ふるさと 支部要求書について 出席理事数31名(32名中) 【12月の主要行事予定】 29日 定例理事会 (本店) ●臨時理事会報告事項「太平 物産㈱偽装肥料事件に係わる 報告について」において、以 下の内容が報告されました。 (抜粋) 太平物産㈱の偽装肥料事件の 重要性を鑑み、当事案の対応 方針に基づき、情報の収集と 伝達を迅速に行い、遅延なく 意思決定と指揮命令を実施し なければならないため、平成 27年11月9日に組合長を対 策本部長とする管理体制で、 太平物産㈱偽装肥料対策本部 を組織した。 23 JA通信 【時間】 19日 (土)9:00∼17:00 20日 (日)9:00∼16:00 【お問合せ】 園芸果樹課 ℡ 23-6578 【お詫びと訂正】 職員の業務車両通勤について 当誌11月号の特集「鹿角の大地 に集う一流の技」(P6~9)に おいて、一部誤りがございまし た。訂正し、お詫び申し上げま す。 ・P6下段 後ろから5行目 正)進藤勇太郎さん 誤)進藤勇太さん JAでは、冬期間(12~3月)の 事務所駐車場の早期除雪作業およ び駐車場所確保などのため、一部 職員について業務車両通勤を実施 しております。組合員の皆さまに は何卒ご理解くださいますようお 願いいたします。 退職者のお知らせ ・P7上段 後ろから4行目 正)当JA管内からは174点 誤)当JA管内からは59点 ・P9「農産物出品審査結果」 「2等賞」下から5行目 正)伊藤美緒さん 誤)佐藤美緒さん 以上 下記の職員が退職いたしました。 長い間お世話になりました。 【11月30日付】 佐藤 剛 (総務課 係長) 人事異動のお知らせ 以下の通り人事異動を行いました。 【12月1日付】 佐藤 由佳 平鹿支店(育児休暇より復帰) お っ まなぐ え ●再話/中川文子 ●画/佐々木愉美子 え め し わ ら し こ ま おどご わ ら し べ な み ゃ べ わ だ ら し う み ゃ お の おなご 毎年恒例のシンビジウム展示 即売会が来たる 月 、 日に 横手市内の2会場で開催されま す( 頁 参 照 )。 白 や ピ ン ク、 黄 色 や 緑 な ど、 色 鮮 や か で 優 雅 な シ ン ビ ジ ウ ム。 出 荷 ま で に 3年以上を要するこの花の魅力 に、私も虜になっています。こ れまで「プリンセス雅子」や「愛 子さま」など、淡いピンク系を 中心に購入してきましたが、今 年は何色のどの品種にしよう か、 会 場 で じ っ く り と 悩 み 抜 き たいと思います。 (あ) 頁 の「 ま め 」 今月の広報誌 なひとに登場していただいた近 昭 次 さ ん。 偶 然 に も 私 と 誕 生 日 が 同 じ 1 月 日 で、 思 わ ず 握 手 し て し ま い ま し た。 1 / 3 6 5 の 奇 跡、 な か な か あ り ま せ ん。 ち な み に 1 月 日 は、 大 寒 に 当 た る こ と が 多 い で す。 大 寒 と は 二 十 四 節 気 の 1 つ で、 暦 の 上 で 一番寒いとされています。大寒 の日に産み落とされた卵は、 「寒 たまご」とも呼ばれていて、風 水的には金運をアップする効果 があると言われています。また、 大寒の日に卵を食べるのは、運 気のアップに繋がるとも言われ ているそうです。 ( か) (2015年10月31日現在) ふるさとの民話 と い 20 共済保有高(保障) …… 4577億5591万円 が み た 19 販売品販売高……… 120億7497万円 さ し 貸付金……………… 314億4857万円 ど ら 12 18 購買品供給高………… 36億1118万円 20 20 貯金………………… 927億9185万円 ぼ さ ま び う わ え ま だ 大 評 判 に な っ て、 も っ と もっと遠ぐがら見物人が来るえ なったなで、渡し守どさますま す銭こ入って来たけど。 座頭の花っこみんな散った ば、座頭の木さ着物だの美味物 だの独楽だの凧だのかんざしだ の下駄っこだの、童子の欲しが る物、ずっぱり生ったけど。女 童子が「赤ぎゃ前垂れっこ欲し いな」って見だば風がゴオーっ て吹いできて、赤ぎゃ前垂れっ こヒラヒラって落ぢできたけ ど。男童子が「独楽っこ欲しい な」って呟いだば風がゴオーっ て吹いできて、目の前さ独楽っ こがポタンって落ぢできたけ ど。 「 童 子 た ぢ、 童 子 た ぢ。 何 ぇ が欲しい物あったら、座頭の木 の下で願ってみれ。幸せ降って くるど」 とっぴんぱらりのぷう (准組合員)………………… 4,286人 し お が あ だ たば、二尺も三尺もある赤、紫、 青、白、黄色、色んた色の花っ こ が 咲 ぎ 始 め だ け ど。 し た ば、 まだまだ評判になって、何十里 も離れだ町がら村がらどっと見 物人が押し寄せで来たけど。渡 し守、大忙しで、銭っこいっぺ 入ってきたけど。 良ぐ見れば、中 その花っこ、 さ坊様が一人づづえるなだけ ど。太鼓を叩ぐ恰好の坊様、三 味線弾ぐ手付ぎの坊様、鉦っこ を鳴らしたり口さ笛っこを当で がってる坊様、皆んな芸してる 恰好だったど。風っこが吹いで き て 花 っ こ が 川 面 さ 散 っ た ば、 笛や太鼓や三味線の、大層た賑 や が だ お 囃 子 が 始 ま っ た け ど。 歌っこを唄う坊様もいで、良ぇ 音っこ流しながら流されで行ぐ なだけど。中には芸無しの坊様 もいで、その花っこはズブズブ ど川底さ沈んでいぐけど。これ 23 (正組合員)……………… 13,231人 座頭の木 も っ こ り 昔むがし、大きい川があって、 渡し守がいだけど。その年は長 雨続きで、毎日真っ黒い大水が 出 る な で、 川 渡 る 人、 誰 も い ねゃけど。「流木でも拾うべ」っ て舟出したば、上の方がら薄黒 い 物、 流 れ で 来 た け ど。「 良 ぇ 木が流れできたな」って待って らば、流木でねゃくて、座頭の 坊 様 の 死 人 だ っ た ど。「 目、 見 ねゃなで、流されでしまったな だべな」ど思ったば 可 哀想 ねゃ ぐなってきて、川端さ引っぱっ てきて埋めでけだけど。 三 日 ば し で 芽 が 出 で き て、 段々ぇ育って、見だごどもねゃ大 木になった け ど。 村の童 子 た ぢ が 「座頭の木、座頭が大っきい木 になった」って唄 うおだがら辺り ほどりの評判になって、見物人が 沢山来るえなったけど。 暫ぐしたば、座頭の木さ蕾っ こ付いで、蕾っこが膨らんでき 組合員数…………………… 17,517人 検索サイトでJAのホームページに簡単アクセス! T E L / 0182-35-2630 F A X / 0182-35-2701 E-mail / [email protected] 発 行/秋田ふるさと農業協同組合 企画・編集/総務課 〒013-0036秋田県横手市駅前町6番22号 印 刷/㈱全農ビジネスサポート秋田支店 JA通信 編 集 後 記 Situation JAの概況
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