卵アレルギー幼児への経口免疫療法の 研究ご協力について (独)国立成育医療研究センターアレルギー科では、鶏卵アレルギーのあたらしい治療法開発の ための研究に、ご協力いただけるお子様を募集しています。 現在、幼児の重症な食物アレルギーに対しては、原則として除去食療法が行われています。その 一方で、食べて治そうとする、経口免疫療法の効果も明らかになりつつあります。 この研究では、負荷試験で卵アレルギー(摂取後2時間以内に症状が出現する即時型アレルギー) の確定診断をした後、卵粉末をごく少量摂取しつづける「経口免疫療法」を行うグループと、卵の 除去をつづける「除去食療法」のグループのいずれかに、6ヶ月間、参加していただきます。 参加の終了時に、再度 負荷試験をおこない、卵アレルギーの改善について確認をします。 アレルギー症状をおこさない程度のごく少量の卵を摂取していることが、厳格な除去食よりも、 卵アレルギーの改善には有効であるかについて、検証する研究です。 研究手法のきまりのため、2つの治療法のどちらにするかを選択することはできません。 参加終了後は、負荷試験の結果と保護者の方の希望にもとづき、卵実物の摂取法について指導します。 通常診療以外の費用はかかりません。 参加された方の情報は匿名化して扱うため、個人が特定できる形で公表されることはありません。 参加されない場合は標準的な治療を継続します。参加されないことによる、診療上の丌利益はありま せん。参加は自由です。 ------------- 参加基準 ------------□ 現在、2歳6か月~6歳6カ月 である (開始時に3歳以上7歳未満) □ 摂取から2時間以内に症状がでる卵アレルギーである □ 卵の完全除去食療法を行っている □ 合併するアレルギー疾患(喘息やアトピー性皮膚炎など)は症状が無く、安定している □ 自宅での毎日の観察や記録、卵除去食の継続、定期受診、入院検査に協力できる 診察・保護者の方との面接と、直前に行う食物負荷試験で最終的な適格性を確認します。 ご興味をもたれた方は、かかりつけの先生にご相談いただくか、下記に直接ご連絡ください 国立成育医療研究センター アレルギー科 問合わせ先 野村智実 03-5494-7120 内線5371 (コーディネーター) 研究代表者 大矢幸弘 ホームページ http://www.ncchd.go.jp/hospital/section/seitai-bogyo/forpublic03.html
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